解放のため鶴は舞う   作:kishiya

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どうもkishyaです。
思ったより早くできたのでっとと投稿してしまいます。

バハムートの爆発に巻き込まれた瑞鶴。
そして、目覚める。

※一瞬(一回とは言っていない)ですが、若干キャラが崩壊します


あの世界からの帰還

(波音がする……ポーエンハイムで聞いた以来ね、心地いい…………っ!?)

 

意識があることに驚き瑞鶴は飛び起きてあたりを見渡す。

目の前には澄んだ広い海と白い砂浜、後ろには森林があった。

 

(あの爆発に巻き込まれて生き残った?幸運に恵まれたにしても出来すぎでしょ、それに第一……)

「ここどこよーーー!」

 

瑞鶴は自分の置かれた状況に思わず叫んだ。

 

 

 

………………

 

 

「結局ここはどこなのかなー」

 

ひとしきり騒いだ瑞鶴は落ち着いて自分の置かれた状況について考え始めた。とりあえず、水を確保するため艦載機を飛ばしあたりの散策へ行かせたものの艦載機が帰ってこないと動けない。

待ち続けて1時間、いい加減眠くなってきたところで艦載機が帰ってきた。

その艦載機を飛行甲板で受け止る。

 

「どうだった?」

「森の中にある泉を発見しました。あと上空から見たところここは島です。人が住んでいた形跡もないことから無人島かと思われます。」

 

妖精は敬礼をしながら答える。

 

「そっか、ありがとう。とりあえず肩に乗って案内して」

「了解です」

 

そうすると妖精は飛行甲板から瑞鶴の肩に飛び乗った。

瑞鶴は飛行甲板を消し、飛び乗った妖精の案内してもらい泉まで移動した。

 

 

 

……森の泉……

 

 

泉に移動した瑞鶴の行動は早かった。

泉に着いた瑞鶴は肩に乗っていた妖精に焚き火の準備をするように頼み妖精が離れたのを確認するとそのまま「ダァァーイブ!!」と叫びながら泉に飛び込んだ。

しばらく潜り水面に顔を出し「気持ちぃぃ!」とまた叫ぶ。

そのまま、服を脱ぎ服と体を洗い泉から出る。

とそこには焚き火の準備が整っていた。そして、瑞鶴は妖精を労い還す。

 

「ファイア……っと。ってか後回しにし続けてたけど結局ここはどこなんだろ?」

 

妖精が準備した薪に魔法で火を灯すと疑問に思ってことを頭を掻きながら口にする。

少し考えるような素振りを見せるがすぐに辞めた。

 

「悩んでてもしょうがない。夜に妖精さんに頼んで位置を特定してもらおっと。あぁ、あったかーい」

 

そして結局、夜になるまで焚き火で濡れた服を乾かしながら暖をとっていた。

 

 

 

……夜……

 

 

「妖精さん分かった?」

「……」

「よっうせいさーん、おーい」

「ここは、ここは地球です!!」

 

妖精は興奮気味に答える。

 

「へ?いや、いやいやいやいや。え、どういうこと?イヴァリースじゃ無い……の?」

「北極星と北斗七星を確認できました、間違いありません。イヴァリースには無いものですから。」

「そっか、帰って来ちゃったんだね。所でどの辺にいるの、私達?」

「位置はミッドウェー諸島の付近である思われます」

「へぇー、ミッドウェー諸島近海かぁー……」

「はい、ミッドウェー諸島付近であります」

「ごめん、もう1回だけ言って。地球のどこって言った?」

「ミッドウェー諸島付近です」

「……マジ?」

 

妖精は無言で頷く。妖精の反応を見て本当なんだと瑞鶴は信じる。

 

「3年経ってるからミッドウェーが攻略されてるって可能性は?」

「貴女もここがミッドウェーだとしたらそれは無いって分かっているでしょう」

「……そうね、深海棲艦を撃退してるとしたらここまで嫌な感じしないわよ。と言うよりこの嫌な感じって濃いミストだったのね」

 

瑞鶴は大きくため息をつく。

 

「帰ってきたと思ったら深海棲艦の重要拠点付近ってどういう事よ。おかっしいわねぇ、私には幸運の女神が付いていてくれてるはずよねぇ……。まぁ、いや、考えてみれば異世界から3年かかったとはいえ帰ってこれただけで幸運か、アハハハハ」

 

瑞鶴は自分の置かれた状況を認識して乾いた笑いを浮かべるしかなかった。

 

(前途多難だなぁ)

 

瑞鶴は月が出ている夜空を見上げた。

 

 

 

………side???………

 

 

「綺麗な月ね」

 

私は一人、輸送船の甲板に座りつぶやく。

 

(あの子がいなくなる前日みたいね)

 

私は左手を空に掲げる。

その手首にはあの子の形見のブレスレットが月光に照らされて光っている。

このブレスレットは唯一残ったあの子の左腕に付いていたものだ。

 

「何で囮になんか……」

 

三年前のある作戦で、轟沈寸前まで追い詰められた私はあの子に守られて生き残った。

私とあの子の護衛艦の4人も。

 

「明日はミッドウェー攻略作戦。私の因縁の戦いでもあるわ。貴女のためにも沈めないわ、だから……」

 

私らしくないと思い言葉を止める。

そして、左腕を下ろす。

 

「絶対に沈まないし、失敗もしない」

 

あの子の犠牲を無駄にしないためにもと、心の中で付け加える。

そして立ち上がりブレスレットを見ながら呟く。

 

「いつになったら、私の知らない貴女に会えるのかしら。瑞鶴……今度は死なないようにもっと厳しく鍛えるわよ」

 

私は作戦に備え用意された寝室へ向かった。

そして、この時は死んだはずのあなたに会えるのみだけでなく助けられるなんて思ってもいなかった。




今回はここまでです。
短かったですが少しは楽しんでいただけましたか?

さて、最後に謎の人物(と言っても誰だかまるわかりでしょうが)を登場させました。
その人物はこの物語の重要な人物となります。
果たして誰でしょう?

はっきりとわかるのはおそらく二話以上先です。

次回:三年ぶりの抜錨 ~大海原への帰還~

それではまた次回お会いしましょう。

※わかりにくい文章があったため修正しました

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