解放のため鶴は舞う   作:kishiya

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久しぶりです、最後の投稿から三週間もたってしまいましたね。
今回は、少しグダってるので期待しないでください。
では、できる限りお楽しみください。


秘密

………艦娘母艦かしの -医務室-………

 

 

「大丈夫だって言ってるのに……」

 

瑞鶴は医務室でベッドに座って不満そうに呟いた。

そもそも、瑞鶴がなぜ医務室にいるのかそれは瑞鶴達が『艦娘母艦かしの』に到着した所まで遡る。

 

 

 

………回想…艦娘母艦かしの-帰投ドッグ-………

 

 

「戦艦金剛、以下3名たった今帰投したネ!それと連絡したとおり瑞鶴の治療をお願いしマース!」

 

かしのに帰投したことを金剛が簡単にカメラに向けて報告し目の前ににいる待ち構えていた医者たちに瑞鶴の治療をお願いする。

医者たちが金剛の声に頷いた時だった。

 

「よっこらしょっ……と」

 

そんな声と共に瑞鶴が怪我なんてなかったとでも言うように立ち上がったのだ。

 

「What!?瑞鶴!無理しちゃダメネ!」

「大丈夫、大丈夫。ごめん、心配かけたね?」

「大丈夫なわけないだろ!おめぇ、今さっきまで明らかに死にそうだっただろ!」

 

驚きと戸惑いが混じったような金剛の声、それに対して瑞鶴が放った言葉に天龍がかみつく。

 

「だから、大丈……」

「どこが大丈夫なの!」

「翔鶴姉?いつの間に……いや、見ての通り大丈夫だよ?」

 

そういうと瑞鶴は不思議そうに首をかしげながら翔鶴を見る。

 

「っ、バカ!こんなにっ……服血だらけにして!……説得力無いわよ!」

 

翔鶴が堪らず瑞鶴に勢いよく抱きつき泣き始める。瑞鶴はいきなり抱きついてきた翔鶴に一瞬驚くが笑って翔鶴を抱きしめる。

 

「ごめん、心配かけたよね。ただいま彩翔姉ぇ」

「……おかえりっなさい、千鶴っ!」

 

翔鶴は三年前までは当たり前だった瑞鶴との短い会話をすると遂に号泣して膝をついてしまう。

瑞鶴は身を少し屈めそんな翔鶴を左腕で抱きしめながら右手で翔鶴の頭を撫でる。

そして、そのまま瑞鶴はそのまま顔を上げると目の前に加賀がいた。

そして突然、平手で頬を思い切り叩かれた。

瑞鶴は突然叩かれたことに対して文句を加賀に言おうとするができなかった。加賀が今にも泣き出しそうな顔をしていたからだ。

 

「加賀……さん?って、うわぁ!」

 

加賀の顔を見て驚いた瑞鶴だったが今度は加賀がいきなり抱きついてきて遂に瑞鶴は倒れてしまった。

 

「ちょっと、加賀?どうしたの?」

「生きててよかった…本当に……」

 

加賀はそれだけ言うとそのまま静かに泣き出す。

 

「ほんとにどうしたの?加賀?」

「熱心に育ててた弟子が自分が原因で先立たれたと思ってたのよ?こうなるのもわかるわ」

「赤城さん……」

「お帰り、瑞鶴。よく帰ったわね」

 

赤城が帰って来た瑞鶴を歓迎する。

 

「はい。瑞鶴、ただいま帰投しました」

 

そして、瑞鶴もそれに答える。

 

「それじゃ、とりあえず精密検査受けてね」

「了解!……っ精密検査!?私、別に何ともありませんよ!?」

 

赤城の言葉に瑞鶴が反射的に返事をしてしまうが言われた内容を理解すると思わず聞き返してしまう。

 

「そうね、翔鶴と加賀さんに飛び付かれても何もないのを見る限り外傷はなさそうね。ただ、3年間もサバイバルしてたのだから健康状態に問題がないとも限らないしなくなってたはずの左腕のこともね。何か反論はある?」

「うぐっ、ありません。おとなしく受けます」

 

瑞鶴は赤城の言い分に言い返すことができず仕方なく従う。

 

「よろしい。それじゃ、行ってらっしゃい」

「行ってきます……って言いたいところなんですけど」

 

瑞鶴は未だに自分に泣きついている翔鶴と加賀を見る。すると赤城はやれやれと言ったようにため息をつく。

 

「二人とも、そうなるのもわかるけど今は瑞鶴を行かせてあげて。

時間はあとでとるから。それに瑞鶴も疲れてるでしょうから休ませてあげましょう」

「とりあえず、行かせてください。それに終わったらすぐ行きますから」

 

赤城が瑞鶴にくっついている二人に優しく話しかけ瑞鶴自身も二人に離れてもらうよう言う。

 

「わかった。後でね」

 

翔鶴は少し泣きながらも瑞鶴から離れる。

 

「ほら、加賀さんも」

 

瑞鶴は未だに離れない加賀に言う。そして、瑞鶴が頭を一回撫でると加賀は跳ねるように瑞鶴から離れた。

 

「ご、ご、ごめんなさい……」

 

加賀は頬を赤く染めながら言う。

 

「そ、そんなに恥ずかしがらなくても……」

「う、うるさい」

「ハハハ、まぁ、加賀さんらしいか……」

 

加賀が一回目を閉じて深呼吸をする。すると、加賀の顔はよく見慣れた無表情に戻っていた。ただ、目は少し腫れていた。

 

「後でね、約束よ?」

「終わったらすぐに行きますから心配しないでください加賀さん」

「あら、すぐ戻るって言ってほぼ三年経ってから帰って来たのはどこの五航戦かしら」

「っ!で、でも、戻ってきたでしょ!?ね!?ね!?」

「ふふっ、待ってるわ」

「全く、もう…それじゃ、行ってきます」

 

 

 

 

………時は戻り………

………艦娘母艦かしの -医務室-………

 

 

「受けるとは言ったもののねぇ、これじゃバレるよなぁ」

 

瑞鶴は自身の左腕と右足を見ながら呟く。

 

「バレるって何がですか?」

 

医務室に医者らしき女性が入ってくる。瑞鶴は来るのがわかっていたので落ち着いて答える。

 

「んー、ちょっとね、もしかしてドア越しで聞こえた?ところで、私の担当ってことでいいのかな?」

「ええ、聞こえてましたよ。私は担当の神崎です。本日はよろしくお願いします」

「こちらこそ、よろしくお願いします」

「では、早速ですがこちらに着替えてください」

 

神崎と名乗った医者は瑞鶴に浴衣型の患者服を渡す。

 

「それでは着替えるまで外にいますので」

「わかりました」

 

そうすると神崎は医務室から出る。そして、瑞鶴は患者衣に着替え終わると医務室のドアへ話しかける。

 

「神崎さん」

「どうしました?」

「着替え終わったので入ってもいいですよ、ただ……」

「ただ?」

「私の左腕と右脚に関しては他言無用でお願いします」

「何でですか?」

「見れば……わかります」

「分かりました」

 

そして、医務室のドアが開く。

神崎は瑞鶴の姿を見ると息を飲む。

 

「っ!これは……いったい、入渠できなかったのですか!?」

「遭難したせいで72時間以内に入渠できなかったんですよ。別に変な提督に入渠を許されなかった訳じゃありません」

「遭難……そうでしたね。本当によく生きて帰ってこれましたね」

 

神崎は軽くうつむきながら答える。

 

「そうね、今考えればよく生きて帰ってこれたわね。まぁ、悪いですけどこの事は他言無用でお願いします」

「……なんで、ですか?」

「なんでって、こんなの知ったら皆私が戦線に出るのを反対するでしょ」

「正直、私は反対です」

 

神崎は真剣な顔で瑞鶴に答える

 

「でも……」

「でも、じゃありません。そんな状態じゃいつ動けなくなるかわかりませんよ。戦線に出るなんて危な……」

「じゃあ、姉さん達が戦線に出て行くのを黙って見てろって言うの?」

 

瑞鶴が厳しい目付きになる。

 

「それじゃ、意味がない!私は生活するのに不便だからこの腕と脚を取り戻したわけじゃない!もう一度戦場に立つために取り戻したんだ!もう力があるのに友を失うのは嫌!!なにもしない、できないで失なうのは……もう……」

 

神崎の言葉に瑞鶴は八つ当たりにも近い言葉をぶつける。

 

「ごめんなさい、あなたに当たっても仕方のないことでしたね」

 

瑞鶴は少し冷静になったのか神崎に謝る。

 

「……いえ、私もあなたのことを考えてなかったかもしれません。ただこのことは周りには言っておいたほうがいいですよ」

「わかってます、流石に提督には伝えますよ」

 

瑞鶴がこういうと医務室が静まり返った。数秒後気まずくなった雰囲気に耐えられなくなったのか瑞鶴が話をそらす。

 

「ところでこれつけたままで大丈夫ですか?電波とかは出しませんけど……」

「……スキャンの時には念のためはずしていただけると」

「あー、分かりました。接続部は金属残っちゃうけどそれはとれないからそこは許してください」

「接続部が金属……って人体との接触部が錆びたらどうする気ですか!」

「大丈夫、錆びませんから」

「え、それって接触部は貴金属ってことですか?」

「んー、そういうことになりますね。もっと言えば絶対に他の物質と結合しない、更に核爆発に巻き込まれてもなんともないっていう金属ですけど」

「どんな金属ですか!というよりどんな新素材ですか!というよりそんなのをよく見つけましたね!それに加工も!」

 

神崎は言いたいことを言って息切れを起こしたのかぜいぜいと息をしている。

 

「あはは、と、とりえず検査始めましょう、ね?」

「何であなたが言うの!はぁ、まぁいいわ始めましょうか」

「それで検査って具体的に何を?」

「あぁ、精密検査なんて嘘ですよ、ただ単に健康診断です。そもそも何が悪いのかもわからないのに精密検査なんてしようがないでしょう」

「あ、言われてみれば……3年もそんな概念なかったから疑問にも思わなかった」

「概念が無かったって……まぁいいです。これからやるのは人間ドックって考えてくださいね。それじゃ、始めましょうか」

「よろしくお願いします」

「ところで神崎さん始める前に」

「なんですか?」

「赤城さんからはなんて伝えられたんですか?私は精密検査って言われたのですが」

「あぁ、それですか。赤城さんからは健康診断をして少しでも異常があったら問答無用で精密検査して、と」

「問答無用って……しかも問題があること前提って酷い…」

「それだけ心配されてたんですよ」

「それもそうかもね、3年も姿消してたんだし」

「それではまずスキャニングしなくていいものから始めますね」

「わかりました」

 

こうして瑞鶴は

久方ぶりの人間ドックを受診するのであった。

 




いかがでしたでしょうか?
途中、彩翔という名前が飛び出してきましたがこれは翔鶴の本名です。
つまり、翔鶴の本名は「澄田 彩翔」です。
正直、この回は出来に満足していませんが考えてもグダるだけなのでこのようにしました。(どのくらい書き直したかって?この回だけで5話分まるまるは書いたよ)
つまらないと思った方々、申し訳ない。
次回は少しは面白くするから許してください。

<え?今何でもするって…

言ってません!というわけで次回は人間ドックが終わってから始まります。
それではまた次回。

え?キャラクターを前書きとか後書きに?要望があったらやりますよ?
↑要望なんてありません
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