急遽、『部対抗カップルUNO』に参加する事になってしまった比企谷と由比ヶ浜。
そのゲーム中のイベントで行うことになったのは何と「ポッキーゲーム」。
いきなりの無茶振りに、比企谷と由比ヶ浜は・・・
こうして『部活対抗カップルUNO』を始め幾らかの演目でハプニングはあったものの、生徒会主催のバレンタインイベントは好評のうちに幕を閉じることが出来た。
「備品返却、よし。ゴミ捨て、よし。戸締まり、よし・・・。」
イベント終了後、俺達は生徒会役員と共に会場の撤収を行い、最終確認を一色が行っているところであった。
「はい!すべてOKです!みなさん、お疲れ様でした!」
一色が生徒会役員と俺達奉仕部の前で一礼した。
「お疲れ。」「お疲れ様でした。」
様々な言葉を残し、生徒会役員達が三々五々に帰って行く。
「それじゃあ一色。俺達も―」
「あっ、せんぱい!これっ!」
家に帰ろうとした俺に、一色が可愛らしくラッピングされた包みを押しつけてきた。
「一色。これは・・・」
「こ、これは、今回のイベントでもいろいろと手伝っていただきましたし、お礼の気持ちです!はっ!もしかして、本命だと思いましたか?ごめんなさ―」
「あ、いや、それ以上言わなくてもいいから。まぁ、なんだ、有り難く頂くよ。」
一色のお断り芸を途中で遮り、感謝の礼を伝える。
「あ・・・えっと・・・。」
「なんだよ・・・。」
「いえ、せんぱいの言葉とは思えないほど素直だったので、ちょっとビックリしちゃいました。」
赤い顔で呆然としていたので何事かと思っていたが、とても失礼な事を考えていたようだった。
「あ、それとこれ!お二人にも!」
と、一色は俺に渡したものと同じ包みを雪ノ下と由比ヶ浜にも渡すと、「それでは失礼しまーす!」と敬礼のようなポーズをとって立ち去っていった。
「それでは、私達も帰りましょうか。」
「うん!それじゃあ、ゆきのん!またね!」
互いに言葉を掛け合い、雪ノ下は駅の方へ向かって歩いて行った。
じゃあ俺も帰るとしようか。
そう思い、駐輪場に向かおうとした時、背後から由比ヶ浜に裾を引かれた。
思わず振り返った俺に、由比ヶ浜が顔を真っ赤に染めてこう言った。
「ねぇ、ヒッキー。ちょっと・・・いい・・・かな。」
× × ×
コミュニティーセンターから歩くこと数分。
俺は自転車を押し、由比ヶ浜はその一歩先を歩いている。
お互い話をするわけでも無く、ただ自転車から鳴るカラカラという音だけが辺りに響いていた。
互いに無言のまま、学校のそばにある公園脇の道を通り過ぎる。
この道は、以前生徒会選挙のいざこざの時に由比ヶ浜と共に歩いた道でもある。
このまま公園の脇を通り過ぎ、ちょっと歩けば由比ヶ浜の家があるマンション群の一角に辿り着くはずであった。
俺より一歩先んじて歩く由比ヶ浜であったが、時折こちらを伺うように振り向いては何かを言いたげな表情をして、すぐに前を向いて歩き出すことを繰り返していた。
その頻度も、八歩に一度から五歩に一度と由比ヶ浜の家が近くなるにつれ増えているような気がする・・・。
公園の入り口に差し掛かり、そろそろ三歩に一度の頻度になるのかな?と考えていると、そこで由比ヶ浜が急に立ち止まった。
「ヒッキー、あそこの公園でいいかな?」
「お、おう。」
「それじゃあ、あたし飲み物買ってくる!そこのベンチで待ってて!」
そう言って自販機に駆ける由比ヶ浜の後姿を見送ると、公園の中にあるベンチの脇に自転車を止めてベンチに腰掛ける。
「ヒッキーお待たせ!はい、これ。」
ベンチの端に座り待つことしばし、自販機から駆け戻った由比ヶ浜が俺の背後から手にした飲料を手渡す。
手渡されたのは当然・・・。
「マッカンか。」
「うん!ヒッキー、それ好きでしょ?」
「まぁ・・・な。おっと、そうだ―」
そう言って、財布から小銭を取り出そうとしたが、
「いいよ。あたしのわがまま聞いてもらってるんだし、これくらいあたしが出すよ。」
と、由比ヶ浜は両手を振って俺の申し出を断り、俺のすぐ隣に腰掛けた。
「ちょ、近い・・・。」
「寒いんだし、いいじゃん。」
そう言いながら、由比ヶ浜が鞄の中から綺麗にラッピングされた包みを取り出す。
この包みは、やはり―
「はい、ヒッキー。これ、えーりんから。」
「えー・・・じゃない、塚原さんから?」
「うん。あたしからヒッキーに渡して、その場で開けて欲しいって。」
塚原さんから?それに、なんかいろいろと注文の多い事で・・・。
怪訝に思いながらも、手渡された包みを開封する。
中に入っていたのは、市販のチョコレート詰め合わせと・・・。
「これは・・・手紙?」
俺がハートのシールで封をされていた手紙を見つけたとき、すぐ側でハッと息を飲むのが聞こえた。
視界の端で由比ヶ浜が心配そうに手紙を見つめているのが見えたが、今はそんなことを気にしている場合では無いか。
ハートのシールを剥がし、恐る恐る手紙を開くと・・・
― 比企谷君へ ―
この中の動画を結衣ちゃんと一緒に見ること!
塚原
という一文と、マイクロSDカードが貼り付けられていた。
「まいったな・・・俺のスマホじゃ再生できないぞ。」
そう、俺が持っているスマホはSDカードを読み取れない機種である。よって、SDカードを渡されても再生できないのだ。
「あ、あたしのなら大丈夫かも。」
そう言って由比ヶ浜は、自分のスマホを取り出す。
「えっと確か・・・あった!」
ぐるぐると自分のスマホを回していた由比ヶ浜は、SDカード用のスロットを見つけてSDカードを差し込んだ。
「えっと、動画を見るのは・・・このアプリを開いて、あっ!間違えた!」
由比ヶ浜がスマホを操作しアプリを起動させたのは良いが、操作を誤り動画では無く静止画が納められたフォルダを開いてしまったようだ。
大量の画像ファイルがサムネイル形式で表示され、その中の一つに・・・
「わぁぁ!なし!今のなしだから!」
真っ赤な顔をした由比ヶ浜が身を捩ってスマホの画面を隠したが、それまでの僅か数秒の間ではっきりと見えてしまった。
「おい、さっきのやつ。修学旅行の時の・・・」
それは、昨年秋に行われた京都への修学旅行。戸部と海老名さんからの依頼遂行の為に、由比ヶ浜と一緒に訪れた清水寺。
その清水寺で由比ヶ浜に半ば無理矢理取られた写真 ―腐らせた目をあらぬ方向に泳がしている俺と、ぴったりと身を寄せて柔やかな笑顔を向ける由比ヶ浜の― が、鍵付きのアイコンと共に保存されていたのを・・・。
「ほ、ほら!えーりんの動画見るよ!」
先程のアクシデントを無かったことにしたい由比ヶ浜は、俺の言葉を無視しスマホの画面を突きつけて動画の再生を始めた。
× × ×
「えっ?ちょっ!これ・・・うそっ!」
動画の再生が始まると同時に、隣で由比ヶ浜が慌てふためいている。
動画を再生した由比ヶ浜のスマホの画面に映っていたのは、雪ノ下の家のキッチン。そこで、雪ノ下の指示を受けながら真剣な表情でお菓子を作っている由比ヶ浜の姿だった。
―『そうよ、チョコレートを入れて・・・その調子。しっかり混ぜるのよ。』『うん!・・・こんな感じかな?』―
―『クッキーの時を思い出すのよ。小麦粉を円を描くように・・・』『うんしょ・・・うんしょ・・・』―
―『ゆきのん!良いにおいがしてきたよ!』『由比ヶ浜さん。あと10分ほどで焼き上がるからもう少し待ちなさい。』―
雪ノ下の方は、カメラで撮られているのを意識しているのか時折視線をカメラの方に向けていたが、由比ヶ浜はカメラを意識すること無く調理に没頭していた。
チーン!と鳴り響いたオーブンに由比ヶ浜が駈け寄り、満面の笑顔でオーブンから天板を取り出したところで画面が切り替わる。
『比企谷君、今日はお疲れ様。塚原です。』
カメラを自分に向けて撮影したのか、画面には塚原さんが一人映っていた。
『手紙を見てくれているなら、この動画は結衣ちゃんと一緒に見ているはずだよね。』
そこまで話すと、画面の中の塚原さんは真剣な表情で口を噤む。
もし、俺一人で見ているのならここで動画を止めろと言うことだよな。
そう思い、チラリと横にいる由比ヶ浜の方を見ると、由比ヶ浜は赤い顔でお団子をくしくしと弄っていた。
再び、スマホの画面に視線を戻し、しばし待つ。
『よろしい。で、さっきの動画だけど、結衣ちゃんが何を作っていたのか・・・もう、わかるよね?』
ニッコリと笑った塚原さんは、そう言うと再び真剣な表情に戻る。
『以前、比企谷君や結衣ちゃんも言っていたけど昔に女の子から酷い悪戯を受けてたんだよね。そのせいで女の子からの想いを信じられなくなっているんじゃないのかな?』
思い当たる節がいろいろあったせいで、塚原さんの言葉が胸に突き刺さる。これが漫画なら『グサリ』という効果音が付いていたことだろう。
『でもさ・・・君に対して真剣に想いを伝えたい女の子もいるから。だから、その想いは正面から受け止めて欲しいと思う。』
そこまで言うと、塚原さんは照れ隠しなのか視線を逸らし頬をポリポリと掻く。
『たはは・・・ちょっとお節介が過ぎたかな?最後に、結衣ちゃん。ガンバレ!』
塚原さんが画面に向けてサムズアップしたところで動画は終了した。
× × ×
「もう!えーりんのバカっ!」
相変わらずお団子をくしくしと弄り、ブツブツと恨み節を呟いた由比ヶ浜は、動画再生を終えたスマホを自分のブレザーのポケットにねじ込んだ。
あ、そのSDカード・・・いや、なんでもないです。
由比ヶ浜は数回すーはーすーはーと深呼吸を繰り返すと、意を決したのか自分の鞄から可愛らしい包装紙でラッピングされた包みを取り出した。
「ヒ、ヒッキー!こ、これっ!」
由比ヶ浜が俺の手を取り、その上に包みを乗せる。
包みの中身は当然・・・。
「その・・・なんだ。ありが――」
感謝の言葉を遮るように、由比ヶ浜はベンチから立ち上がり俺の前へと移動する。
「あたしさ、初めはヒッキーのこと凄い人だと思ってた。だってサブレを助けるために車の前に飛び出してきたんだもん。」
「いや、だから、あれは偶然の事で―」
「だったら、もっと凄いよ。普通の人は、見ず知らずの犬のためにそこまでしないよ。」
この由比ヶ浜の発言に対しても、いろいろと反論したい気持ちはあったが、とりあえず喉まで出かかった言葉を飲み込む。
「でもさ・・・今は違う。」
「・・・は?」
「あたしさ、今でも入学式の日の夢を見ることがあるんだ。サブレが車に轢かれかけた時、ヒッキーがサブレを庇って怪我をするところで目が覚めるの。」
その夢なら、俺もたまに見ることがある。もっとも視点は由比ヶ浜とは別だが・・・大抵は、車が間近に迫ったところで目が覚めるんだよな。
「昔はサブレが助かって良かったと喜んでいた。でも、今はそうじゃない。だって・・・だって・・・。」
由比ヶ浜は、そこまで言って黙り込んでしまう。
この沈黙が何を意味しているのか。そして、この後に紡がれる言葉が何なのか。
俺だって鈍感じゃ無い。その程度のことは解るつもりだ。
だが、しばらくの時間をおいて由比ヶ浜の口から出た言葉は、俺の予想とは少し違った言葉だった。
「あのね、ヒッキー。あたし欲張りな子なんだと思う。」
「由比ヶ浜?急にどうした?」
「今まで二年間、あたしはヒッキーのことずっと見てた。でも、今はヒッキーともっと話したいし、ヒッキーのことをもっと知りたいと思ってる。」
「それに・・・。」と強い意志が感じられる瞳で、俺の目をまっすぐ見据えて言葉を続ける。
「ヒッキーにも、あたしのことをもっと見て欲しいし、あたしのことをもっと知って欲しいと思っている。」
その由比ヶ浜の言葉で、夕暮れの奉仕部部室の光景がフラッシュバックする。
長机の向こう側に座っていた二人の女の子に俺が求めた―いや、ねだった事。
目の前に立っている女の子は、俺がねだった事と同じ願望を持っていて、俺に対してもそれを求めている。
これは、俺が今まで決して手に届かないと思い、ねだることすら許されないと思っていた関係・・・。
「あたし、ヒッキーやゆきのんみたいに頭良くないから、上手く言葉に出来ないや・・・」
あはは・・・と照れ笑いをしていた由比ヶ浜だったが、「ま、いっか」と言う言葉と共に、再び真剣な表情に戻る。
「あたしは、ヒッキーのことが大好き!そして、これからも大好きでいたい!」
それは、由比ヶ浜らしいと言うべきか何の装飾も無い言葉だった。
今までの俺であれば、言い訳のような無茶苦茶な理由で、由比ヶ浜の想いを否定して突き放したのかもしれない。
さっきの動画で塚原さんも言っていたが、これは由比ヶ浜の真剣な想いなのだろう。
その真剣な想いに対して、浅はかな考えで返事を返すべきでは無い。
結果として、何も言葉を発することが出来ず沈黙の時間だけが流れていく。
「・・・大丈夫だよ。」
その沈黙を破ったのは、由比ヶ浜の方だった。
「今日は、あたしが二年間想っていた想いをヒッキーに伝えたかっただけだから。」
そう言うと、由比ヶ浜はベンチに置いていた鞄を手にすると、数歩後ずさりする。
「そ、それじゃあ、後は一人で帰れるから・・・じゃあ、また、学校でね。」
そう言い残して、背を向けて急ぎ足で立ち去る・・・と、思いきや「あ、そうだ!」と言う言葉と共に振り返る。
「ヒッキーのことだから、『どうせ俺の勘違いだろう』とか言うと思うから、はっきりと言っておくね!」
由比ヶ浜が、すぅーと大きく息を吸い込み
「ヒッキー!あたしのこと、いつでも好きになって良いからね!」
と、満面の笑みで言い放つと、手を小さく振り、今度は振り返ること無く急ぎ足で立ち去っていった。
気がつけば日も沈み薄暗くなっていたベンチにただ一人残された俺は、すっかり冷え切ってしまったマッカンのプルタブを開けて糖分たっぷりのコーヒーを口に含む。
「うっ!甘っ!」
MAXコーヒーを愛飲して数年。初めてMAXコーヒーの甘さに嫌気を感じた瞬間であった。
× × ×
月曜日、放課後
先日のバレンタインでの『戦果』を誇る者、嘆く者。
クラスメート達が織りなす悲喜交々の青春劇を尻目に部室に向かおうとした時、由比ヶ浜が俺の制服の袖を引っ張った。
「ヒッキー。部室、一緒に行こ。」
「お、おう。」
特別棟までの廊下を由比ヶ浜と並んで歩く。
だが、土曜日の事があって、なんか声をかけづらい・・・。
チラリと横の方にいる由比ヶ浜を見ると、バッチリと目が合ってしまった。
「ん?ヒッキー、どしたー?」
「い、いや。なんでもない。」
由比ヶ浜のにこやかな笑顔に動揺して、慌てて視線をあらぬ方向へ逸らす。
俺、めちゃくちゃ挙動不審じゃねーか・・・。
自分のメンタルの弱さに嘆いていると、特別棟にある奉仕部部室のドアの前に辿り着いた。
「やっはろー!」
由比ヶ浜がいつもの挨拶とも共に勢いよくドアを開けると、部室には雪ノ下と一色がいた。
まぁ部長の雪ノ下が部室にいるのは当然だし、一色がそこに入り浸っているのも今に始まったことでは無い・・・が、
「おねがいしますよぅ~『雪乃』せんぱぁーい。」
「一色さん、近い・・・少し離れてちょうだい。」
「そんなぁ、一緒にバンドを頑張った仲じゃ無いですか!冷たくしないで下さいよ、『雪乃』先輩。」
一色が雪ノ下に身を寄せて、ベッタリと甘えているところまでは予想できなかった。
まさか、一色と雪ノ下がゆるゆりカップルになるなんて・・・もし、由比ヶ浜がこれを見たら・・・。
すわ!百合の花が咲き乱れる修羅場の発生かっ!と、由比ヶ浜の方を見るが、由比ヶ浜はにこやかな笑顔を湛えたまま俺の隣に立っていた。
「あ、結衣先輩。」
「ち、違うの、由比ヶ浜さん!これは・・・」
雪ノ下の反応は、まんま不倫現場を目撃された奴の反応じゃねーか。
さて由比ヶ浜はどういう反応をするのだろうか?と思っていると、ぐいっ!っと腕を引かれ、その後暖かく柔らかな感触が。
驚いて腕の引かれた方向を見ると、隣にいた由比ヶ浜が俺の腕をつかんで自分の方に引き寄せていた。
「大丈夫!あたしには、ヒッキーがいるから!」
「ちょっ!せんぱい?!」
「何をしたのかしら?鼻ノ下伸び谷くん?」
一色は驚きのあまり目をぱちくりとさせ、雪ノ下は冷酷な視線を俺に突き刺してきた。
「ちょっ!待った!俺は悪くない!って、由比ヶ浜!近い!離してくれ!」
身の危険を感じた俺は、なんとか由比ヶ浜の腕を振りほどこうとしたが、由比ヶ浜は俺の腕をガッチリと抱え込んでいたので微動だにしなかった。
むしろ、腕を引き抜こうとして腕を動かしたせいで、より強く柔らかい感触を腕に感じる結果となり・・・あ、意識したら俺のハチマンが・・・。
「やだ!これからは、もっとこっちから行くから!」
由比ヶ浜がドヤ顔で言い放つと、一色と雪ノ下の表情が一変する。
「そう・・・由比ヶ浜さんはそうするのね。」
「わ、わたしだって!」
一色が俺のもう片方の腕にしがみつき、雪ノ下は両腕を組んで一色と由比ヶ浜を挑発するような視線を送っている・・・。
女子三人に囲まれワイワイと姦しい部室の中心で、俺は一人途方に暮れてしまっていた。
どうやら、俺のまちがった青春ラブコメは修正されて新たな展開を迎えるようである・・・。
二年分の想いをあなたに
= 完 =