朱雀side
「8年ぶりかぁ~一夏と千冬さんに会うのは」
今、俺は空港にいる。
ここに、IS学園から迎えが来るらしい。
にしても
「束さんに見つかるとはなぁ~。まぁあの人はいろいろめっちゃくちゃだから仕方がないか」
「なぁ緋香里」
俺はそう言って隣の女性に声をかける。
「そうね、あの人は私から見ても異常だと思う」
ん?この女性は誰かって?
こいつは緋香里、まぁこっちでの名前はだけどな。
こっちではない所の名前はヘラ。
そう、俺をこの世界に転生させた神だ。
なぜ、こうなっているかというと・・・・
~~~~8年前~~~~
俺は病院を抜け出した後すぐに俺はヘラに残りの5個の願いを使った。
《ヘラ聞こえるか?》
《聞こえてるわよ》
《なぁ俺守るって言った家族守れなかったよ》
《ええ、・・・見てたわ》
《そっか・・・なぁ》
《なに?》
《俺、ここで願い使うよ》
《そう、何がいいの?出来るだけ叶えるわよ》
《まず、俺にISを使えるようにして欲しい》
《あぁ、それなら大丈夫。最初っから使えるようにしておいたから》
《なんでだ?》
《それは、あなたの両親があのまま生きていたらISの作成に関わっていたからよ》
《どういうこと?》
《あなたの両親の仕事知ってた?》
《いや知らない》
両親は、俺が産まれてからは仕事をやめたと言っていたから。
《それはね、科学者よ。それもあなたの両親はかなりの天才だったわ》
《それホントか!!》
《ええ、でもあなたが産まれてからは仕事をやめていたようだけどね、あなたが危ない目に合わないために。でも、あのISというのが開発されたからきっと政府から仕事が来たはずよ》
そうだったのか、ここでも俺は守られていたんだな両親に。
《そっかぁ》
《じゃあ願いはどうするの?》
《じゃあ、一気にいくぞ》
《いいわよ》
《1つ目・・・この世のあらゆる事に対して選択できる能力を
2つめ・・・自分の記憶から物を創る能力を
3つめ・・・重力操作能力を
4つめ・・・俺の両親を天国に連れて行ってくれ》
やっぱ両親には幸せになってほしいね。
《いいわ、にしてもやっぱり朱雀って家族思いなのね》
《そんな事ないよ、これはせめてものお詫びって訳だよ。守ると誓ったのに守れなかったおれからの》
《そう・・・あと一個願い叶えられるけど、どうするの?》
《ん~それはまた後でって事で》
《そっか、ねぇ朱雀この会話って不便だと思わない?》
《ん?まぁこれで会話してると頭が軽く痛くなるけど・・・どうしただ急に?》
《そっか、じゃあちょっと待っててね》
《あ・・・あぁ》
あ、何かが切れた。念話みたいなのかな?
にしても何をする気だ?ヘラの奴。
「やっほ~朱雀!」
ん?誰だこんな時間にと思って声のした方を向くとそこには
綺麗な金髪をストレートに伸ばした中学生ぐらいの美少女がいた。
「誰だよお前」
「あ~やっぱわかんないか、ヘラだよ」
・・・は?
「ヘラってさっきまで俺と話していたヘラ?」
「そうだよ、まぁこっちでの名前は八神緋香里(やがみひかり)っていうらしいけどね」
「え~と、なんで緋香里はここにいるわけ?」
「え~とねぇ、どうせ朱雀はこの後一人でどっかに行くんでしょ復讐のために」
「あぁ、そのつもりだけど」
そう、俺は俺の両親を殺した奴に復讐するために、能力を手に入れたと言っても過言ではない。
まぁそれ以外にも能力は使うけどさぁ~ww
「だから、私も一緒に復讐を手伝ってあげる」
「いや、何で?神の仕事はどうした」
「あ~大丈夫、仕事は分身に任せてあるから」
おい!いいのかよ神!!
「本当に大丈夫なのか?」
「大丈夫よ、だって頭脳以外の能力は全部あっちだから。だから私は今、神ではなく超天才の普通の女の子なんだよ!」
「そっか、なら大丈夫なのかな?」
「うんうん」
「でも、何で俺についてくるんだ?」
そこが一番の疑問だよなぁ~。
こんな特にこれといった特徴の無い俺に。
「そ・・・それは、気分よ!!///」
気分ってそんな事でいいのか?
しかも顔赤いし風邪?まぁ、今夜だから確かに冷えるけど。
「・・・だめ?」
あぁ~もう!顔下げるなって!!というか小学1年生の前に頭を下げる女子中学生ってなに?
「はぁ~、まぁ人が増えるのはありがたいからいいけどね」
「だよね!!」
うぉ!!いきなり顔上げるなよ恐いから。
「はぁ~、それじゃあ行きますか復讐のための世界旅行」
「おーー!!」
テンション高いね~ww
~~~~現在~~~~
「しかし、まさか束さんも放浪生活していて、俺が抜け出してから5年で見つかるとはね、能力で衛生に見つからないように隠していたのに」
ホントあの人オカシイよ海で遊ぶため1時間能力解いていただけなのに、何であそこまで早くこれるんだよ!
「でも、実際見つかってよかったんじゃない?朱雀もISの事も勉強出来たし・・・何より復讐の相手が分かっただけでも万々歳じゃない」
まぁ確かに。
そのおかげで、もう俺の両親を殺した奴はこの世に居ないけどね。
「それにしても、まさか復讐相手の黒幕が日本政府の一部の奴と他国の協力者の仕業だったとはね」
「ホントびっくりよね~」
「はぁ~、まぁこれからの事を考えるにはIS学園はもってこいの場所なんだけどね。あそこ、どこの国の法律にも縛られないし。ゆっくり時間をかけて組織を大きくしていくか」
「そうね・・・・頑張りましょ朱雀」
「ああ、緋香里」
さてと、まだかな~迎えが来るの・・・ん?迎えが来たようだな。
さてさて、行きますかIS学園。
どうでしたか?