こころがぴょんぴょんしそう……しそうじゃない?   作:ほったいもいづんな

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ニコニコのRTA走者すらネタにする人間のクズ。
相変わらず増えない語録。
成長しない作者。
唐突に入るオリキャラの話。
以上の事が大丈夫な方はこのままお進みください。




クッソ汚いオリキャラの紹介。

氷 茶々 (こおり ちゃちゃ)
名前の由来 アイスティー (アイス→氷 ティー→お茶)
クッソ汚い言動に時折見せる誠実さが合わさりあって吐き気を催す。 非処女。


何かちょっとした小ネタ集みたいになっちゃった……

 茶々とリゼ、二人の年齢の間には約8年の差がある。(単行本1巻の年齢参照) 茶々とリゼが初めて出会ったのは、まだ茶々が11歳の時だった。

 

 きっかけはリゼの父親が私用で出かけないと行けなくなった時。 娘を一人だけ残すのは気が引ける、だからと言って部下に任せるのも不安がある。 だが昔馴染みに会いたい、考えに考えた結果一つの結論にたどり着く。

 

『そうだ、暇人で同じ子どもの茶々に任せよう』

 

 そう思った時にはもう茶々に連絡を取っていた。 当時の茶々は日本各地を巡り旅をしていた。 そんな彼の携帯にリゼの父親から連絡がくる。 しかし、その時茶々が居たのは山の方にある街にいた。 リゼの父親が出かけるのは後2時間後、今から天々座家に向かっても……無理無理無理無理! 間に合わない!(ミスチー)

 

『じゃあヘリ向かわせるから、開けた場所で待機してろ』

『は?』

 

 こうして、茶々はヘリで強制的に送られた。 ……冷静に考えれば車でいいと思うが……いやよそう。 私の勝手な予想で読者様を混乱させるわけにはいかない。

 

 

 天々座家に拉致られた茶々はリゼとの挨拶を交わす。 何故かこの時にリゼが「CQC!」と叫んで茶々に組みついていた。 それを見たリゼの父親は、「それじゃあ任せるわ」と言って出かけてしまう。 部下達も茶々とリゼをリゼの部屋に向かわせてそそくさと消えてしまった。 出会って数分しか経ってないのに二人きりにさせられてしまった茶々。 どうしたものかと頭を悩ませていると……

 

『うぅ……』

 

 リゼが急に大人しくなり、恥ずかしそうに本棚をチラチラ見始める。 それに気づいた茶々がチャチャを入れる。(激ウマギャグ)

 

『リゼぇ、お前さっきから本棚チラチラ見てただろ』

『あぅ! ……うぅぅ……み、見てない!』

『嘘つけ絶対見てたゾ』

『うぅぅぅぅぅ!』

 

 この時茶々は「こいつ弄るの、Foo↑気持ちぃ~」と思っていた。

 

『言いたいことはハッキリ言って、どうぞ』

『むぅぅぅ……』

 

 茶々がそういうとリゼはトテトテ歩いて本棚から一冊の絵本を取り出す。 表紙にはホームランを量産しそうな黄色いクマの絵が描かれていた。 それを茶々の前に出してリゼはお願いをする。

 

『絵本……読んで……』

 

 リゼは恥ずかしいのか、顔を真っ赤に染め少し涙目になりながら茶々に言う。 この時茶々は理解した。 先ほど自分にCQCを掛けてきたのは父親の前だから恥ずかしくて出来なかった、だからそれを隠すために自分にCQCをうってきたのだと。 そんなリゼを見て茶々は不思議と茶化すことは出来ずにそれを承諾する。

 

『おかのした』(微笑み先輩)

 

 

 以来、茶々はリゼを自分の本当の妹のように接する。 年に2、3回は遊びに行き、その時に必ず可愛いぬいぐるみを持っていくようになった。 今ではもうないが、小さい頃は茶々と女の子らしい遊びばかりしていた。

 

 リゼは本来、とても女の子らしい性格である。 だが父親の影響でワイルドで男勝りな一面も生まれてしまった。 普段はその一面ばかり表に出るのが、茶々の前だけは本来の性格を表すようになった。 今は二人とも悪態ばかりついているが、もっとも信頼する義兄妹であると心の底から思っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい茶々、今日はココアの姉が来るんだからもう少しビシッとしろ」

「……最近のリゼはカッチャマ見たいになってお兄さん悲しい……悲しい……」

 

 昔はあんなに可愛い妹だったのに……今じゃこんなのになっちゃって……

 

「はぁ……小さい頃は非常に女の子らしくて、非常に可愛かったのに……」

「おい! 今の私は可愛くないのか!?」

「この人おかしい……」(小声)

「聞こえてるからな!?」

 

 ……ん? あっ!

 

「もう(ほんへ)始まってる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日はココアの姉が来る日、だからなのかココアは落ち着かない雰囲気でオロオロしている。

 

「お姉ちゃんまだかなぁ……」

「落ち着けココア、さっきから行ったり来たりしてるぞ」

「もしかして道に迷ってるとか!?」

「落ち着いてくださいココアさん、お姉さんの携帯に連絡を入れるとか……」

「お姉ちゃんは機械とかに弱いから持ってないの!」

 

 そんなに心配なんかね? ぶっちゃけココアよりしっかりしてそう……してそうじゃない?

 

「私、探しに行ってくる!」

「あ、おい待てぃ!(江戸っ子) それなら俺も行きますよ〜イクイク」

「いいの茶々さん?」

「もちろんさぁ!(ドナルド)」

「ありがとうございます! 私は駅の方に行きます」

「じゃあ俺はここら辺を探しとっから、何かあったら連絡しろよなぁ?」

「はい!」

 

 つーわけでリゼとチノをラビットハウスに残してココアの姉を探しに出る。

 

 

 はーい、よーいスタート。(棒読み)

 

 

 妹と違って出来るオーラがありそうな姉を探し出すRTA、はぁ〜じまぁ〜るよぉ〜(biim兄貴)

 

「それでは早速捜査開始です」

 

 ラビットハウスを出てココアとは反対の方向に向かう。 野獣の眼光を光らせながら歩いていると、公園にブルーマウンテン姉貴を見つける。

 

「第一村人発見伝」(里見の謎)

 

 ブルマ姉貴に話を聞きに行くことにした。

 

「ブルーマウンテン姉貴、こんちゃす!」

「あぁ、茶々さん……」

 

 ……何か元気ないやん、どないしたの?

 

「あの……私って作家に見えませんか?」

「え、それは……」(今更)

 

 い、言えねぇ……! 少なくとも作家には見えねぇって俺には言えねぇ!

 

「何かあったんすか?」

「実は……かくかくしかじか」

 

 ブルーマウンテン姉貴の話を要約すると、この街に引っ越した妹に会いに来た女性がいて、その女性は自分のファンだと分かったんだけど、自分の正体を明かしても信じてもらえずにしばし落ち込んでいたとのこと。 ……ん? ちょっと待って。

 

「もしかしてぇ……それってココアの姉貴なんじゃ……」

「あら、件のお姉さんだったんですか」

 

 まさかのブルーマウンテンチャートを発見。 これは新記録狙えますわ!

 

「その人は何処へ?」

「確か……そろそろ居候している家に向かう、そう言ってました」

「すれ違ってたのか……どこぞの王子かな?」(鉄の槍)

 

 それなら戻りましょ。

 

「ブルマ姉貴、ありがとナス!」

「いえいえ、この間ネタの提供をしてくれましたし。 お互い様ですよ」

「……ネタの提供?」

「はい、新しい話にはお姉さんキャラが登場しますよぉ〜」

「えぇ……」(ジト目)

 

 まま、ええわ。 ブルマ姉貴に礼も言ったし、ラビットハウスに戻って確認したらココアにメール送りましょ。

 

 

 

 

 

 

「え、何これは……」(ドン引き)

「……」

 

 ラビットハウスに戻ったら一人の客が異様な雰囲気を醸し出していた。 店内なのに帽子をつけて、顔にあっていないグラサンとマスクを付けた女性がいたからだ。 え、え、えぇ……

 

「おいリゼ、アレは何だ」

「恐らくは新手のスパイだ」

「……違うと思うんですけど」

 

 ええい、リゼは役に立たん! チノはどうした!?

 

「チノなら注文されてたパンを置きに行ったぞ」

「ふーん……」

「と言うかお前、探しに行ったんじゃなかったのか?」

「何かぁ、ここに向かったって情報は手に入れたんですけどぉ……」

「何? あの客以外誰も来てないぞ」

 

 ならあの客がそうなんじゃないんすか?(名探偵) 何て考えていたらその客が突然立ち上がってた。 あと何か叫んでる。

 

「このパン、モチモチが全然足りてない!」

『ファッ!?』

 

 何だ何だお前、私らに興味あんのかあぁん!?(?)

 

「私が本当のモチモチを教えてあげる!」

「……いや、その前にお前は誰だ」(正論)

 

 リゼの熱いド正論に答えるように女性はマスクと帽子とグラサンを外して言う。

 

「私です!」

『誰だ……っ!?』

「……お前だったのか」

「私だったんです」

「変な意気投合するな!」

 

 んだよリゼ、ここから神々の遊びまで持っていくのがテンプレだルルォ!? ……まぁええわ、お前は誰や。

 

「私は……」

『ゴクッ……』

「私です!!」

「違う! ボケを続けるなぁぁぁぁ!!」

 

 

 その後、ややあってココアの姉であるモカ姉貴だと判明。 それまでリゼはツッコミ続け、喉が擦り切れそうになったとかならなかったとか……

 

 

 

「入れ違いになっていたなんて……相変わらずそそっかしい子ねぇ」

 

 何かモカ姉貴がパン焼いてくれた。 前にココアから『お姉ちゃんのパンは凄く美味しい!』って聞いたんだけど、ホンマ美味しい。 非常に新鮮で(?)、非常に美味しい。

 

「あなたが茶々さんね? 妹の手紙に書いてありました。 もちろん、リゼちゃんやチノちゃんのことも」

 

 モカ姉貴はチノに近づく。 そして何故か抱き付く。

 

「ココアの言っていた通り、フワフワで気持ちいい〜〜(意味深)」

「……ココアさん、そんな事書いていたんですか」

 

 ……チノが何か抱きつき慣れている……

 

「違います、ココアさんに散々されたので慣れました」

「キマシ……キマシ……」

「あとモカさんは平気です。 何か精神的侵食がないので」

 

 ココアが不憫すぎる……やっぱ日頃の行いって大事ね。

 

「そのセリフ、鏡の前で復唱してきてください」

「何のこったよ?」(痴呆)

 

 チノと話していたらモカ姉貴がチノを離す、そしてリゼの方を見る。

 

「リゼちゃんもフワフワしてそう……」

「な、ななにを……!?」

『あっ』(察し)

 

 モカ姉貴はにこやかな笑顔でリゼに近づく。 あのモカ姉貴の目は獲物を狙う目、野獣の眼光だ!(風評被害)

 

「ちっ……ちちち、近づくなぁ!」

 

 リゼはそんなモカ姉貴にビビって後ろに下がる。 ……今のリゼ見てるのクッソ楽しい……楽しくない?(マジキチ)

 

「それ以上来ると撃つぞ!?」

「ふんふふーん♪」(黄金の精神)

「脅しがきかない!?」

 

 リゼの脅し! しかしモカ姉貴には意味がない!

 

「つっかまえたぁ!」

「ぅひゃう!!」

「よぉしよしよし〜〜! リゼちゃんもフワフワァ〜〜♪」

「ンアッー!」(≧Д≦)

 

 いよいよ捕まってしまったリゼ。 モカ姉貴にムツゴロウ先生のように撫で回される。 俺とチノはその光景を若干引き気味に見てる。

 

「流石の俺もあの弄り方はちょっと……」

「……私、普通にされてよかったです」

 

 それぞれ小学生並みの感想を述べていたら、リゼがモカ姉貴の拘束から脱出していた。

 

「逃がさないわよぉ〜!」

 

 逃げ出すリゼを追いかけるモカ姉貴。 ……めっちゃイキイキしてんなぁーーーーあ、おいリゼ待てい!!

 

「俺を盾にすんじゃねぇよお前!」

「うるさい! 黙って私のライオットシールドになれ!」

「私の運動神経はココアより上よ! 後ろに回り込めば……」

「は、速い!? クソ……!」

 

 今度は俺を中心に鬼ごっこ……いやカバディかな? ……を始める。 カバディよりは新しい儀式は宇宙との交信みてぇだな?

 

「……助けてあげればいいんじゃないんですか?」

「いやチノ、どっちかっつーと俺をボスケテ……」

 

 チノにSOSを飛ばしている間も二人は俺を中心に回り続けている。(黄金の回転)

 

「いやぁね? 『妹を助けたい兄心』と『怯えているリゼが可愛い』の二つを天秤にかけたら……全然どちらにも傾かなくて……」

「……あなたに普通の人間の感性があることに驚きです」

「オイィ! どういうことだソレェ!?」

 

 その後、約10分間の間二人のカバディは続いた。 そして最終的にモカ姉貴のスタミナ切れとなって幕を下ろした。 その際、リゼは右手を高く突き上げて勝ち誇っていた。 ……ちょっとイラッとしたからリゼの怯えている写真をリゼの親父さんに送ったった。

 

 ……そう言えばまだココアが帰ってきてねえな?

 

 

 

 

 

 

『チノちゃんもリゼちゃんもお姉ちゃんに堕とされている……!』

『茶々ァ〜〜リゼ先輩に頼られてんじゃないわよ……羨ましい!』

『……むぅ』

『ちょっと千夜、何むくれてんのよ? しかも分かりづらい……』

 

 

 

 

 

 

 その後クソダサファッションで帰ってきたココアとモカ姉貴の感動の再会があり、何故か一緒に千夜とシャロが来た。 姉妹揃ってどっかネジ外れてんな? ちなみにココアのラテアートを見たモカ姉貴は本当に誇らしげな顔をしてた。 何かホッコリした。(小並感)

 

 もう暗くなった(展開の都合)ので送って帰ろうと思ったが、また千夜にがっちりホールドされるとアレなのでリゼを送っていくことにした。 何か千夜に凄い睨まれたけど……えっか。(鈍感系クズ)

 

「……にしてもよぉ、モカ姉貴はおもれー人だったなぁ」

「そうだな。 ……だが抱きつかれるのは……ゴニョゴニョ」

 

 リゼと歩きながらモカ姉貴の事について話す。 リゼはモカ姉貴にされた事を思い出して顔を赤くする。

 

「あぁいうのは……慣れていない」

「お、照れてんのかぁ?」

「うるさい」

 

 ふふふ、随分面白い反応してくれんねぇ! 通りでねぇ!

 

「俺も次からそうやって弄ろうかしら?」

「……」

 

 何て口走ったらリゼがこちらを見て来る。 そして立ち止まって俺に言う。

 

「お前にやられてもウザいだけだ。 試しにやってみろ? お前相手には動揺せん」

「お、言ったなぁ? それじゃあぶち込んでやるよ!(?)」

 

 売り言葉に買い言葉。 俺は街中なのにリゼを抱く。(健全) そして見よう見真似でリゼを弄る。(大健全)

 

「……お? あれ?」

「ふふん、言ったろう? お前では動揺せん」

 

 何故だ……何故反応しない!? やはりリゼはレズ……!?

 

「くそうくそう……」

「ふはは! お前が悔しがる姿は見ていて気持ちいいぞ!」

 

 リゼの癖に生意気な……! ーーーーヌ?

 

「……ゃ~……!!」

「ん?」

 

 誰かの声……? アレは……?

 

「茶〜々〜!!」

「ファッ!? シャロ!?」

 

 シャロが全力疾走で走って来た!?

 

「リゼ先輩からぁ〜……離れろぉ!!」

「オッブェ!」

 

 シャロが放つドロップキックをモロに顔面にくらい後方に飛ばされる。

 

「痛い……非常に痛い……」

「なぁ〜に街中でリゼに抱きついてんのよこのう◯この擬人化!」

「あ、おいシャロ! 流石に大声でそれはマズイ!」

「先輩は黙っててください! 何があってもすべてはこの世界の汚点である茶々が責任を取りますから!」

「SEKAI NO OTENって何だよ……」

 

 いやね? 確かに街中でリゼに抱きついたのは俺が悪いけど……リゼだって悪い……悪くない?

 

「ああん?」(漆黒の意思)

「あ、何でもないです」

 

 今のシャロは目的の為ならば人だって殺す……漆黒の意思を目に宿している。 口答えしたら氏ゾ。

 

「シャロは何でここに……?」

「ちょっと買うものがあって……まさかその道中で犯罪者の犯行シーンを見ることになるなんて……!」

「犯罪者? そんなのがいたのか?」

「あんたよあんた!!」

 

 えぇ……俺何か悪いことした?

 

「日が暮れたのに街中で女子高生に抱きついたら犯罪でしょうが!」

「えー……リゼだし別に」

「リゼ先輩だから余計に最悪よ!」

「別に茶々だしいいだろう」

「先輩! (いくら親しい間柄でも)マズイですよ!!」

 

 ……何でシャロはこんなに興奮してんだ? 分からずリゼを見ても、リゼも分からない様子。 俺たちは揃って首を傾げる。

 

『何の問題ですか?』

「問題しかなぁぁぁぁい!!」

『???』

 

 コレもう分かんねえな?

 

 

 

 

 

 

 

 何かよく分かんなかったけど、次からは人目がつかない所で抱き付くことにした。 シャロに「(可愛い妹分に抱き付いたら)イカンのか?」って聞いたら「イカンでしょ(正論)」と言われた。 何かよう分からんけどシャロと別れてリゼも無事送れたので帰ることにした。

 

「早く帰って宿題(艦これ)しなきゃ」(使命感)

 

 真っ直ぐラビットハウスに向かう。 が、途中で美味しそうなラーメン屋の屋台があったのでココアにメールをして夕食を屋台で済ます。 ラーメンの味? 美味しかった。

 

「ただいまっす」

「あぁ、おかえり茶々くん」

 

 出迎えてくれたのはバーに立っていたタカヒロさん。 今日もお疲れサマンサタバサ。

 

「ココア達は……」

「彼女達はココア君の部屋に行ったよ」

「そうなんすか。 あ、俺はもう休みますね」

「うん、お休み」

 

 俺はココアの部屋に向かう。 つっても遊びに行くわけではない、俺だって空気くらい読む。 今日は女三人でかしましいから交ざらないゾ。

 

「おいっす、楽しんでるかー?」

 

 ノックは……ええやろ、そう思って扉を開けると目に入ったのは三人が仲良く毛布に包まっている姿だった。

 

「あ、しっー……」

 

 モカ姉貴が人差し指を口元に持ってきて静かにするよう俺にジェスチャーを送る。 その理由は見ればすぐにわかる。

 

『スゥ……』

『くー……』

 

 ココアとチノが仲良く寝息を立てているからだ。

 

「さっきまで話してたんだけど……ココアが寝ちゃって、そしたらチノちゃんも続いちゃって……」

 

 モカ姉貴は少し困ったように、でも少し嬉しそうに笑いながら説明してくれた。

 

「ココア、頑張っていたんですよね? 私が来るからって張り切って」

「そうだよ。(肯定) 自分の成長を見せるために奮闘してたってそれ一番言われてるから」

「お姉ちゃんとしては妹の成長を見れたのは……すっごくすっごく嬉しかったんです」

 

 モカ姉貴はよしよしって言いながら寝ているココアの頭を撫でる。 するとココアは嬉しそうにウヘヘと寝言を言う。

 

「……でもこのままだとアレだから起こしましょ」

「じゃあチノは任せんしゃい」

「そうですか? ならお願しますね」

「かしこまり!」

 

 俺はチノを小脇に抱えてチノの部屋を目指す。 チノは小学生レベルに小さいからね。 お姫様抱っこなんざするわけないよなぁ?

 

「くー……くー……」

 

 小脇に抱えられているのに呑気して寝息を立てている。 可愛い寝顔してんなぁおい。

 

「邪魔するずぇ〜」(SGCN)

 

 チノの部屋に入る。 相も変わらず年頃の女の子の部屋とは思えねぇな? まま、ささっとチノをベッドに転がしましょ。

 

「あ、パジャマに着替えさせたほうがいいか?」

 

 転がしたチノに布団をかける前に気付く。 確かにチノは部屋着を着ているがパジャマに着替えさせたほうが良く眠れるだろう。 そうだ、せっかく着替えさせるならひ◯にゃこら太の着ぐるみパジャマにしたろ。 ニシシ!

 

「なら一回俺の部屋に戻って……」

 

 そう思って廊下に出ようと思った時、寝ているはずのチノの両手に服の端をグワシッ! と掴まれる。 ちょっとびびったゾ……

 

「おとうさん……」

「違うゾ」

 

 俺はタカヒロさんじゃぬえ。 そう答えるとチノの表情が少し歪む。

 

「……おかあさん」

「……」

 

 嫌な夢でも見ているのかチノは苦しそうな顔をしている。 俺はチノの側で膝をつき寝ているチノの顔と同じ高さになって話しかける。(寝ている人に声をかけてはいけない)

 

「……野獣先輩はホモで女だからいいけど、俺はTDNホモだからお前のお母さんにはなれねぇんだ」

 

 レズはホモだけど男に穴は一つしかないから。 でもな……

 

「お前が大人になって……お前がママになるんだよ! 生まれる子どもに愛情を注いでやれば、お袋さんの愛情をきっと理解できるからよぉ」

 

 その時はイケメンの兄ちゃんと結婚すりゃあええのよ。

 

「……やだ」

 

 寝言で断られた!? なら誰がええのよ。

 

「……ちゃ……ちゃ……さ……」

 

 …………オレェ?(定助) 俺はダメだって! タカヒロさんに頃される!

 

「……まぁ、お前があと10年でおっぱいがリゼや千夜並みにデカくなって、安産型って言われるくらいケツがデカくなったら考えてやるよ……」(震え声)

 

 ……ま、10年もありゃあ俺も…………

 

『茶々君! 君に男を教えてあげるのだよ!!』

 

 ……吹っ切れるからよ。

 

「ほら、俺もう部屋出っから。 服から手ェ離してくれよ」

「……すー……」(万力)

「んだよ、離したくねえってか? ……欲しけりゃくれてやるよ!」

 

 俺は体をクネクネさせながら服を脱ぐ。 脱ぎ終わるとチノが服を抱き寄せる。

 

「すー……すー……」

 

 幸せそうな顔しちゃってよぉ……。 お休みざんす。

 

 俺は部屋を後にする。 すると廊下にモカ姉貴がニヤニヤしながら立っていた。

 

「……夜になると静かになって音がよく聞こえるわねぇ〜。 部屋での一人言も……ね♪」

「い、いつから?」

「パジャマに着替えさせる云々のくだりからかな?」

「全部じゃねぇかよオイ!」

 

 くそぅ……流石は頼れる系姉……! 本物の姉オーラはこんなにも恐ろしいものなのか……

 

「やはり普段のココアが茶番に見える……!」

 

 ……タカヒロさんレベルで末恐ろしい人だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一階の人気の無いバーではタカヒロとティッピーことタカヒロの父が話をしていた。 話題は茶々のことである。

 

「そういえば茶々の奴は何であんな素っ頓狂な話し方なんじゃ?」

 

 茶々のクッソ汚い話し方に疑問を持たない人間はそういないだろう。 ココアや千夜などは除くが。

 

「あぁ、あれか? あれは『淫夢語録』って言って……ソッチ向け(・・・・・)の人間がみるビデオのネタだ」

「あぁ……あやつはホモ臭いからのぉ……」

 

 ちなみに茶々は部屋にひとりでいる時はブーメランパンツ一丁である。 汚い。

 

「だがな親父、茶々君はそもそも…………『日本人ではない』」

「む? そうなのか?」

「前に言わなかったか? 茶々君は俺が18年前に『海外で拾った』子だぞ? 彼の名前も『俺が考えたんだ』」

「……そう言えばそんな事言ってたのぉ」

「つい数日前だろ? 年か」

「わしゃまだ若い!」

 

 タカヒロは父を弄りながら当時の事を思い出す。 まだタカヒロが若かりし時である。

 

「……今でも思い出せる。 出会った頃の彼は中々の美少年だったからな」

「……お主はそっちもイケるのか……」

「誤解だ誤解。 息子の様な感覚だっただけだ」

 

 本当かのぉ……と疑惑の視線をタカヒロに向ける。 タカヒロはそれをスルーし、とある事を思い出す。

 

「そう言えば……」

「なんじゃ?」

「彼がああいう話し方をするようになったのは…………確か…………」

 

 何かを思い出そうとするタカヒロ。 だがあと少しで、というところで思い出せないようす。

 

「……お主も年か」

「待て待て、俺はまだ親父程年をとって…………そうだそうだ!」

 

 茶化されながらも何とか思い出したようす。

 

「彼がああいう話し方になったのは彼が『10歳の時』だったはず」

「ほーん……お主が面倒見てた時か?」

「いや、彼は日本に帰ってきた時には一人で旅をしていたよ。 確か9歳の時だ」

「たった一年であの様になるとは……何があったのかのう?」

「それは俺も知らない。 恐らく、『彼しか知らない』のだろう。 ……ま、彼がいつか話してくれるさ」

 

 誰も知らない『空白の1年』。 だが一人だけ、たった一人だけ知っていた。 今の彼の人生に大きく関わった『女性』が……




ここまで書いといて何ですが……オリキャラの話って必要なんすかね? ネタに困ったらやりますか、まだモカ姉貴いますし。

モカ姉貴編やって、過去編やって……終わり! ってなりたいっすねぇ……

今回も誤字脱字等のミスがありましたら、コメントにてお教え下さい。
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