こころがぴょんぴょんしそう……しそうじゃない? 作:ほったいもいづんな
今回からケツの方に作者が設定をダラダラ喋る空間があります。 興味のないかたは途中でブラウザバック推奨です。
あと本編よりも短いです。
ホモはレズ=ホモとレズは相思相愛
シャロの両親は共働きに出ており基本シャロは一人で家にいる。 隣には幼馴染がいるし、学校に行けば敬愛する先輩がいる。 友達だって増えた、だから別段寂しいだとか心細いとかは感じることはなかった。
「ケホッ……ケホッ……」
シャロはこの日風邪をひいて寝込んでいる。 季節はとっくに夏、冷房なんてこの家にはない。 あまりの暑さに体調を崩してしまったのだ。
「うぅぅ……まさか暑さでやられるなんて……」
自身の体調管理が行き届いていないことに悔しさを感じている。 ……ちょっと贅沢して涼めばいいと思うんですけど。
「……でも贅沢は敵!」(キリッ)
……暑さにやられたのか、このような世迷言までいいだした。 当然シャロは学校を休んだし、その旨をリゼや周りの人間に報告してある。 見舞いににも来てくれたし、栄養のつくものだって買ってきてくれた。 あまり長くは滞在出来なかったが、少しでも寝たかったシャロにとっては一番の気遣いだろう。 そうして起きた時は外は真っ暗、見舞いに来てくれたのは午後だったので、軽く2、3時間は爆睡していたのだ。
「うぅん……もう夜なのね……」
シャロは起きたばかりの頭で着替えやご飯やら色々考えていた。
「お、起きたか。 (体調は)大丈夫か大丈夫か?」
「えぇ……寝たから少しは楽になったみたい……」
「じゃあもっと寝て、どうぞ」
「そうね……………………」
だからだろう、この声の主について思慮が及ばなかった。 シャロは少しボーッとした後、声の主の確認を行う。
「…………」
「あ、そうだ。 まず俺さぁ……お粥作ったんだけど……食べる?」(カッチャマ)
「……………………」
そいつはいつもリゼの近くにいて、いつも汚い声やら臭いやら顔やらを晒す、ユーチュー○ーよりも汚い汚物、茶々がいた。
「何であんたがいるのよおおおぉぉぉぉ!!?」
「スッゲェ元気になってる、ハッキリわかんだね」
シャロが茶々に罵詈雑言を約5分間与えたあと、茶々から事情を聞く。 茶々曰く、千夜は今買い物に出かけているらしく、そろそろ起きてくるシャロにお粥を作って欲しいと頼まれたそうな。
「……ホントぉ?」
「ホモは嘘つかない」(大嘘)
「まぁいいわ、お粥寄越しなさい。 お腹空いたから」
「おかのした」
茶々から手渡されたお椀を受け取る。 お椀はアツゥイ! と言う訳ではなく、粥も程よい温度を保っている。 シャロは黙々と粥を食べる。 食べている最中、ふと思いついたことを茶々に聞く。
「これって千夜が作ったの?」
「俺だゾ」
「…………マジ?」
「マジ」
「ヴォエ!!」
「あ、ふざけんじゃねぇよレズの癖にオォン!?」
「ちっ!!」(クソデカ舌打ち)
渋々粥を食べるシャロ。 別に今のはシャロなりのボケである。 決して茶々の作った料理を食べたくないとか無駄にお粥が上手に作れていたことに腹を立てたとか一切ない。 結局シャロは全部平らげた。
「……ご馳走様」
「お、じゃあお茶碗洗いますぉ〜洗う洗う」
茶々は台所に向かう。 鼻歌混じりで洗い物をする。
「……何であいつはさも当然のように台所使ってんのよ」
ふと、部屋を見渡すとちょっとばかし散らばっていた部屋が綺麗になっている。 よく見ればシャロの着替えもすでに揃っている。
「いつ来たのよあいつは……」
茶々はきっとシャロが寝静まった後からやって来て、シャロを起こさないように気をつけながら掃除やら料理をしていたのだ。 無駄に気遣いが出来る男である。
「そういうところがムカつくのよ……」
シャロは小さく呟いた。
「ん? 何か言ったか?」
「別に」
洗い物を終えた茶々が戻ってきた。 シャロは素っ気ない態度で茶々に帰るよう伝える。
「用が終わったんならさっさと帰りなさい。 後で千夜が来てくれるんでしょ?」
「そうだよ」(肯定)
そう言って……茶々は動かない。
「いや、帰りなさいよ」
「やだよ」(即答)
「はぁ?」
「お前が寝るまでお兄さん帰りませんからね!」
「……警察に通報しなきゃ」(使命感)
「おいヤメルルォ!!」
携帯に手を伸ばすシャロを羽交い締めにする茶々。 ……どうみても先ほどまで寝込んでいた相手にする行為ではない。
「さっさと帰りなさいよ! 不退去で訴えるわよ! あとわいせつ行為も!」
「テメェには見栄張れる胸はねぇだろ! いい加減にしろ!」
「うるさい! これでも牛乳飲んでんのよ!!」(血涙)
「運動もしろ! あと肉食え!」
「千夜は肉食じゃないのよぉぉおぉ〜〜!!!」
涙を流しながら暴れるシャロを抑え布団に転がす茶々。 シャロは「胸なんて……胸なんて……」っと呟きながらいじける。
「大体……何で帰らないのよ」
いくらシャロでも風邪をうつしてまで治そうとは流石に思わない。 たぶん……きっと……メイビー……
「いや、寝たら帰るって言ってんじゃんよ?」
「そんなにコロコロ寝ないわよ」
確かにシャロはずっと寝ていた。 横には当然なるが、だからと言って眠ることは中々容易ではない。 そんなシャロに暇つぶしを兼ねて茶々が渋々説明する。
「……俺の元恋人、ミルクが言ってたんだけどよぉ」
茶々は急にまともな話し方に戻る。
「熱出して一人ぼっちでいるとよぉ、まるで世界に自分一人だけしかいないみたいな錯覚に陥るらしい」
それは昔から身体が弱かったミルクから聞いた話。
「眠る時に一人だとすっげぇ心細くて……目が覚めて一人だとすっげぇ寂しいんだってよ。 だからお前が寝るまでこ↑こ↓にいる。 分かったか?」
「……勝手にしなさい」
そう言って茶々とは反対の方向に顔を向けるシャロ。
「……だから、そういう所がムカつく」
ボソッと呟いたその表情は、笑っていた。 不思議と心が暖かくなった気がした。 安心したのか、不思議と眠気がやって来た。
(茶々のおかげ……? ……それはないわね)
きっとお粥を食べたから、そういう事にしてシャロは再び眠りについた。
次に目が覚めたのは1時間後。 何やら物音がしたのでつい起きてしまった。
「あ、ごめん! 起こしちゃったシャロちゃん?」
「気にしないでいいわ千夜」
どうやら千夜が来たようだ。 手にはビニール袋、中には薬やら飲み物やらが入っている。
「ごめんね? 飲み物冷蔵庫に入れとくね」
「あぁありがと……」
千夜に礼を言いながら、ふと、茶々はもう帰ったのか? と考え部屋を見渡すと……
「スピー……」
「ファッ!?」
すぐ隣の壁に背を預けて眠る茶々を発見する。 どうやら茶々も眠ってしまったようだ。
「何でまだ帰ってないのよ……」
「どうやらずっと側に居てくれてたみたいね」
「……帰るって言ったのに、やはりホモは嘘つき」
「ふふ、これお薬ね。 ちゃんと飲んで寝るのよ?」
「はいはい、あんたは私のお母さんか」
「やだもうシャロちゃんったら! まだ婚姻届出してないのよ?」
「……あんたとうとうそれに手を出したか」
今から数週間前、茶々の浮気が認定されていることを知り千夜の茶々へのアタックはますます激しくなった。 徐々におかしくなっていく幼馴染に不安を感じずにはいられないシャロであった。
「それじゃあ私は帰るね」
「ちょっと、この汚物を処理していきなさい」
「ごめんね? 茶々さんはキチンと睡眠薬で眠らせてからじゃないと起きちゃうから」
「……あぁ、さっさと帰りなさい」
「うん、それじゃあお大事にね」
去っていく千夜を見て思う。 確かにリゼが茶々の相手になるのなら千夜でいいのだが、流石に恋は盲目ってレベルではない狂気を感じ取り頭を痛める。
「……こんなのに魅力なんてあるのかしら」
壁にもたれかかりながら寝ている茶々を見る。 思えば茶々と出会ってから1ヶ月は経っていた。 まだ1ヶ月と言うべきか、それとももう一月も経っていたと言うべきか。
「……どのみち濃厚だったわね」
茶々と初めて会った時のシャロの印象は最悪だった。 男という存在はこれほどまで汚くなれるのか、そう思って驚愕した。 しかもリゼと仲が良く、昔から会っていたと聞かされたときは嫉妬でどうにかなりそうだった。 どう足掻いても茶々の事を好きになれない。 茶々の事が嫌いだった。
「なのにこいつはズケズケ物を言ってくるし」
でも茶々はめげなかった。 例え汚い汚物罵られようと、例え暴力的なツッコミをくらおうとシャロに絶えず接し続けた。
「今にして思えば、よく私の所に来てくれるわ。 自分で言うのも何だけど、中々にバイオレンスだったからね」
ふと、茶々が自分の所に来た時のことを思い出してみる。
『まずうちさぁ……リゼの子どもの時の写真あんだけど……焼いてかない?』(盗撮兄貴)
『この辺にぃ〜リゼが好きなクレープ屋の屋台来てるらしいっすよ? じゃけん今から買いに行きましょうねぇ〜』(土産兄貴)
『(リゼ撮影会)30分で、5万』(詐欺兄貴)
いつもリゼが絡んでいた。 シャロのリゼ好きを理解した上でそれを拒まず尊重していた。 思い出せば思い出すほどシャロの胸の中にある、認めたくない事が浮き彫りになる。
「ほんと、ムカつくくらいお人好しなんだから」
それは茶々の持つ優しさである。 頼まれたら断らず、困っていれば手を差し伸べ、常に誰かを笑わせようとする。 誰にでも持っているが、誰でも出来る訳ではない。 それを茶々は平然とやってのける。
「……寝顔は意外と綺麗ね」
茶々の寝顔を何となく見る。 そして『ある事』を思いついてしまうが、それは明日のシャロにとっては死にたくなるくらいのコトだった。
「せっかくだし、そのお人好しに風邪を治す手伝いをしてもらいましょ」
笑みを浮かべながら茶々の側にいくシャロ。 その笑みは小悪魔めいている。 鼻先が付くか付かないかギリギリの所まで顔を近づける。 茶々は起きない、安らかな表情で寝ている。 ……よもやこんなに近くにシャロがいるとは思わないだろう。
「『キス』したら菌が移るって言うわよね? あれ、虫歯だったっけ? ま、どうでもいいわ」
シャロは下を向いている茶々の顔を両手で持ち上に上げる。 お互いの顔が真正面に位置している。
「……そう言えば初めてのキスはレモンの味とかってよく聞いたわね」
シャロの吐息が茶々にかかり、茶々の寝息がシャロに聞こえるくらいに近いことを証明している。
「あんたで試してあげるわ……」
「……」
そう言ってシャロは自然と目を閉じ……
「ん……」
茶々の唇に自分の唇を重ねる。 思わず息が止まる、それどころか時間が止まったんじゃないかと錯覚する。
「……ん……はぁ……」
永遠のような時間が圧縮された5秒が経過した所でシャロは唇を離す。 潤んだ目は茶々を写している。
「思いの外……甘いと言うよりは……しょっぱいのね」
自分の唇に指を当てながら感想を口にする。 そして思い出すように何度も指でなぞる。
「ふふ……私の菌を分けてやったわ。 精々風邪を引くのね」
シャロは『今』は満足したのか、布団に入って眠りにつく。
この日の夜の出来事はシャロが体調を崩していたからおかしくなったのか、はたまた二人きりで本音が溢れたのか、それはシャロ本人でさえ分からない。 ただハッキリとしていることは……
「シャロの風邪が移ったゾ……」
「なぁにやってんですか」(呆れ)
「私も看病するよ!」
「ココアさんは黙って静かにしていてください」
「チノちゃんヒドイ!?」
茶々が体調を崩している、これだけである。 果たしてシャロがキスをした所為なのか、それとも茶々の体調管理がガバガバだからか? それは誰も知らない。
注意!
ここから先は作者が今作の設定をダラダラ説明し続けるだけです。 本編の内容は終了しましたので、設定とか作者の一人言に興味が無い方はブラウザバック推奨です。
大丈夫な方はこのままお進みください。
ドーモ、ホモガキです。 いつもいつも閲覧やらコメントやら評価やらありがとうございます! 未だ未熟な私の作品を読んでいただき本当に感謝しても足りません。
今回は今作のシャロの設定について話します。 シャロだけなのでどうかご容赦ください。
シャロは原作をリスペクトしつつ、ツン度90%、ツッコミ度9%、デレ度1%で構成しました。 他の作者様のシャロはデレ度が高いのでツンツンするように頑張りました。 シャロはデレてる時よりもツンツンしている時の方が可愛いと思います。 異論は認めます。
基本は茶々にツッコミを入れつつ、リゼのことを気にする。 つまり原作よりも疲れそうな立ち回りをしています。 原作でも意外と苦労人な立場にいる時が多いと思うので頑張って再現してみました。
茶々に対してどういう感情を抱いているのか? 表面上と言うか、普段表に出てるのは大好きなリゼと仲がいい茶々に対する嫉妬心と単純に茶々の事を嫌っている、この二つです。 でもシャロはよく人を見ます、原作でも周りに貧乏だと気取られないように相手を観察して対応している節があります。 ので、すぐに茶々の優しい心に気づき見直しています。 そして自分よりもリゼの事を理解しているので、素直に尊敬しています。
でもそれを茶々の前どころか誰にも話しません。 恥ずかしいから。 初対面でツンツンしといて手の平を返すが如くデレるのは彼女のプライドが許さないからです。
だから普段は気持ちを隠して抑えてます。 だから今回みたいに抑えていたものが溢れ出すと、本人ですら驚く行動を取ってしまうのです。 きっと次の日の朝に思い出して、余りの恥ずかしさに悶えるシャロが思い浮かびます。 うん、可愛い。(ゲス顏)
ちなみに、最終回の時のシャロは……
『こんなこの世の全ての汚れを背負った汚物とこの世で最も美しく偉大なリゼ先輩をくっ付ける訳にはいかない!!』(使命感)
と思っていました。 別に茶々の彼女になりたいとかは思ってません、この時は。 今回の一件で変わったかもしれませんなぁ〜〜?(ゲス)
それでもツン度は変動しません。 もっとツンツンシャロ流行らせコラ!!
次回はチノの話をします。 藤真先生の書いたチノの画像でも見ながら待っててください。
次回はチノ回です。 いつもより短く作っているので早いかもしれません。
今回も誤字脱字等のミスがありましたら、コメントにてお教えください。