こころがぴょんぴょんしそう……しそうじゃない?   作:ほったいもいづんな

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シャロよりチノの方が長くなっちゃった……

あ、何か一般閲覧者兄貴が教えてくれたんですけどぉ、すでに投稿されている小説に設定だけの話を投稿しても規約違反にならないらしいっすよ? じゃけんあとでまとめて設定出しましょうねぇ。

……文字稼ぎになるとか言ったのは嘘だゾ。(小声)


ホモはいい香りのするう○こ

 チノの母親は昔に他界している。 だからと言って不必要な寂しさを感じたりはしない。 父親のタカヒロ、ウサギになった祖父、そしてココアを始めとした優しい年上達や同級生の友人。 ……あと不本意ながら茶々も含め、周りにいる人達に恵まれながら生活している。 全員『家族』や『兄弟』のように深い繋がりがあると真に思っている。 だが……だ。

 

「……ジーッ」(野獣の眼光)

 

 この男……茶々は違う。

 

「……?」

 

 この男だけは……何か違う感情を持っている、そう気付いたのは件の墓参りの時であった。

 

『茶々さんはウチの貴重な男手です、すいませんが譲れません』

 

 この言葉は何ら冗談でもない。 事実ラビットハウスの経営に置いて茶々は貴重な男手だ。 力もあるし体力もある……追加得点に汚さとキモさはあるが。

 

「……おいチノお前……」

 

 そんな事を考えながら茶々を見ていたら茶々に気づかれる。 ……当たり前だよなぁ?

 

「おめぇ……さっきからこっちチラチラ見てたら」

「見てないです。(大嘘) なんで見ないといけないんですか?(逆ギレ)」

「嘘つけ絶対見てたゾ」(うさみちゃん)

「気のせいです、ちゃんと働いてください」(露骨な話題逸らし)

 

 何故かいつも茶々に対しては辛辣になってしまう。 もちろん茶々は今の所は真面目に働いているし、目立ったことはしていない。 そんな事は理解しているのにも関わらず、つい辛辣な言葉使いになってしまう。

 

(……いったい私はどうしてしまったのでしょうか?)

 

 分からない……ならどうする?

 

「ここは人生の先輩方に相談してみましょう!」

 

 聞けばいい、質問すればいい。 だってまだ中学生なのだから。

 

「呼んだチノちゃん!?」(キメポーズ)

「すいませんリゼさん、ちょっとシャロさんの所に……」(スルー)

「眼中にない!?」

 

 ココアの事を華麗にスルーし、チノはシャロのいるフルール・ド・ラパンに向かう。

 

「ヌ? チノはどうしたん?」

「フルールに行ったぞ」

「フルール・シンクロン?」(チューナー)

「いや、別にニッチなデッキ作りに出かけたわけじゃないぞ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませ〜……あらチノちゃん」

「こんにちはです」

「今日は一人でどうしたの?」

「実はシャロさんに相談が……」

 

 フルールに着いたチノを迎えるシャロ。 目的を伝えると、それに答えるのはシャロではなく偶々店に来ていた別の人間。

 

「その相談、私が聞きましょうか?」

「青山さん? いらしてたんですか」

「はい、今日も休憩がてら取材に……」(覗き)

「だからその角度はやめて下さい!?」

 

 頼りになるのか分からないが、ブルーマウンテンはこれでも大人で小説家。 きっと何らかの助言をくれると信じ、チノはブルーマウンテンと相席する。

 

「それで、どうしたんですか?」

 

 流石は年上だとチノは感心した。 いつもは名状し難い角度でスカートの中を覗こうとしているが、すぐに頼れる大人の雰囲気を出しチノに話しやすい空気を作り上げる。

 

(あの青山さんが頼れる人みたいです……)

「……今ちょっと酷い事思いませんでした?」

 

 日頃の行いであろう。

 

「茶々さんの事なんですが……」

「茶々さんが……どうかしました?」

「茶々が……というよりは私が何ですけど……」

 

 自分のよく分からない部分を言葉にするのは難しい。 表現しようにも思いついては適切ではないと気付く、難航しているとブルーマウンテンがチノを落ち着かせる。

 

「落ち着いてください。 すみません、私と同じものをもう一つくれますか?」

 

 自分が飲んでいたハーブティーと同じものを注文する。 ハーブティーには様々な効果があるが、大抵のものに共通してリラックスの効果がある。

 

「飲んでください、思いの外落ち着きますよ」

「す、すみませんわざわざ……」

 

 チノはこの時思った、「何てしっかりした人なんだろう」っと。

 ブルーマウンテンは思った、「茶々が絡むなら小説のネタになる!」っと。

 

「落ち着きましたか?」

「はい。 ……実はこの間……」

 

 そうしてチノは以前の話から始める。 自分の茶々に対するこの気持ちは何なのか? いくら考えても答えは出てこない……故に誰かに相談したかった、と。

 

「……なるほどなるほど」

 

 そしてブルーマウンテンはそれを自身のメモ帳にビッシリと書き記していた。 他人の話でネタを書こうとする物書きの鑑。 そしてチノの話が終わり、メモも終えたところでようやく真面目に動くブルーマウンテン。

 

「それを知りたいんですか? それとも気付きたいのですか?」

「……? それってどう違うんですか?」

「今の話を聞いて私の独断と偏見による答えを聞きたいですか? それとも自分自身で答えを見つけますか? 結構重要なことです」

 

 ブルーマウンテンから言い渡された2択、どちらをとってもブルーマウンテンはチノの為になるように尽力することはチノ自身も察していた。 どちらを取るべきか頭を悩ませる。

 

(……あの人が真面目にチノちゃんの相談に乗ってる!?)

 

 離れたところでそれを見ていたシャロがブルーマウンテンに酷いことを思っていたのはここだけの秘密で。

 

「うーん……」

「どうしますか?」

 

 チノは考えている。 今ここでブルーマウンテンの意見を聞いて答えを知るのは簡単だと。 だがこんなにもあっさりと答えを知るのは何だか癪なのだ。 あんな汚物に対する思いが自分には分からなくて、頻繁に会うことはないブルーマウンテンの方が分かるのはちょっと悔しいのだ。 ここまで考えてチノは選ぶ。

 

「自分で見つけてみます」

「……そうですか。 でも行き詰まったら遠慮なく聞いてくださいね?」

「はい、ありがとうございます」

 

 ブルーマウンテンは優しく微笑む。

 

 ーーそれはそれで面白いネタになりそう。

 

 そう思っていたからだ。 もちろんチノはそんなこと微塵も感じていない。 やはり中学生、背伸びしてもまだまだお子様なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 フルールから出たチノは公園のベンチに座って考え込んでいた。 自分で答えを見つけると言ったのだからしっかりと考えねば、そう思い一人で座って考えている。

 

(……とは言え)

『ヌッ!』

(…………)

 

 考えれば考えるほど茶々の汚さが浮き彫りになる。 茶々に対する嫌悪感が天元突破しそうだった。 思わず表情がなくなったチノは何とも言えない表情で一人ボーッとしていた。 そんなチノに話しかけるのは小さな2人。

 

「あっれー? チノじゃん?」

「こんにちはチノちゃん、ここで何してるの?」

 

 マヤとメグ、チノの親友の二人がたまたま通りかかった。 思考が遥か宇宙にまで放り出されていたチノは二人の呼びかけに意識を取り戻す。

 

「あぁお二人共……どうして茶々さんはあんなにも心を害する存在なのでしょうか……」

「何々〜また何か面白いことあったの?」

「(面白くは)ないです」

「チノちゃん目が死んでるけど大丈夫?」

「……そう言えばマヤさん」

「なぁに?」

「確かお兄さんがいると仰っていましたね、よかったらその話をお聞かせ願えませんか?」

 

 マヤはよく自分の兄のことを話す、そのことを思い出し年上の男性とどのように接しているかを聞くことにした。

 

「ウチの兄貴? フツーだよ?」

「普通とは?」

「ん〜ん……自分で言うのもアレだけど、仲が良い方だと思うし。 一緒に遊んだり飯食べたり、多分チノの所と変わんないと思うよ?」

「はぁ……」

「チノちゃんの所にはココアちゃんと茶々さん、お姉さんとお兄さんが一緒にいるから羨ましいなぁ〜」

「……そうでしょうか」

 

 日頃のココアと茶々との行いを思い出すチノ。

 

『お姉ちゃんにまっかせなさ〜い!』

『お ま た せ、アイスティーしか出さないけど、いいかな?』

 

 コレはない、そう思わずにはいられなかった。

 

「……茶々さんは兄と呼ぶには色々残念な方です……」

「そっかなぁ〜……結構面白いし、優しいとこあるし」

「よく面倒を見てくれるしねぇ〜」

「え、何ですかそれは……初耳なんですけど」

「一緒に遊んでくれるしぃ〜」

「アイスとかよく買って貰ってるんだぁ〜」

「……前者は兎も角、後者は茶々さんのお財布に大ダメージですね」

 

 チノは信じられないと言ったようすだ。 しかし、実際茶々は街中で二人を見かければ必ず声をかけ面倒を見る。 ……その度に財布が薄くなっていくのだが、まぁそんなことは気にしないのが茶々である。

 

 その後、二人は街に遊びに行ってしまった。 チノは誘われたが、仕事があると言って断った。 ラビットハウスに戻る間、ずっと茶々について考えていた。

 

(……メグさんとマヤさんは茶々さんのことを兄のようだと言っていましたが……う〜ん)

 

 何かが違う気がする、もちろん茶々のことを慕っているのだとは自覚している。 それでも何か違う。 納得の行く答えがでないままラビットハウスに着いてしまった。

 

「ただいまですーーーーは?(素)」

 

 帰ってきたチノは思わず素の声がでる。 それもそのはず……

 

「離せコラ、流行らせコラ!」(淫夢実況)

「いい加減その動画を止めろ! ココア、そのノートパソコンを茶々から取り上げろ!」

「アイアイサー!」

 

 汚い音声がノートパソコンから出て、そのノートパソコンを手に持つのは茶々。 そのノートパソコンを取ろうとしているのがココアで、肝心の茶々を羽交い締めにしようとしているのがリゼ。 そして店内に響き渡るクッソ汚いBGM。

 

「……」

「あ、チノちゃんお帰り」

「お、帰ってきたかチノ」

「ええ、ただいまです」

 

 ようやくチノに気付いた二人が声をかける。 チノは笑顔で対応する。

 

「お疲れサマンサタバサ」(激烈旨味ギャグ)

「……は?」

 

 クッソ激寒ギャグを言い放つ茶々に威圧感タップリで答えるチノ。 そして放たれるその視線はもはやカエルを睨むヘビの如く。

 

「……」(にらみつける)

「うっ! あ……あのチノの目は……ホモビの発掘に成功した2ちゃんネラーの目だ……残酷な目だ……! 『かわいそうだけど、明日には淫夢スレに晒されてしまうのね……』って感じの!」(jojo)

「……働いてくださいね……ね?」(殺意の波動)

「カシコマリ!!」

 

 飛び上がり敬礼するその様は、さながら躾けられた飼い犬のようだとココアとリゼは思った。 チノは人知れずため息を零した。

 

 

 

 

 

 

 

 その日の夜、チノが寝る前に偶々下に降りた時にカウンターにいるタカヒロが幾つかの写真を見ていることに気付いた。

 

「……? 何を見ているんですか、誰の写真ですか?」

「あぁ、これか? これは昔に茶々君が遊びに来た時に撮った写真だよ」

「……そんなことありましたっけ?」

 

 茶々とチノとの間には10歳もの差がある。 仮に茶々が10代の時に来たとしてもチノは確実に二桁はいかない年齢なのだ。 覚えてなくても無理はない。

 

「……少々借りてもよろしいですか?」

「あぁ、見たら何か思い出すかもしれないな」

「ありがとうございます、それではお休みなさい」

「うん、お休み」

 

 写真を借りて部屋に戻る。 戻ったチノは早速写真を確かめる。

 

「これは……私と茶々さんが一緒に遊んでますね。 いや、遊んでもらってるのかな……?」

 

 今と比べると少々体格が一回り小さい茶々、まだ汚くない時期なのかもしれない。

 

「これも遊んでもらってる……と言うか全部そういう写真?」

 

 家の中で遊んでいる写真、外に出て遊んでいる写真、どれも一緒に写っている。 だが違和感も。

 

「……茶々さんは笑っているのに私は笑ってない……」

 

 写っている写真全てチノは笑っていない。 隣に必ずいる茶々は笑っているのに対し、チノは寧ろ嫌々と言った様子でカメラに目線を向けている。

 

「うー……どうしてでしょう……」

 

 昔から茶々と接点があったことが判明したのはいいが、ついでに判明した無愛想な昔の自分。 今はそこまで露骨に出すことは……多々あるが、それでも何だか腑に落ちない。

 

「……あ、茶々さんはこの頃のこと覚えているのかな……?」

 

 ここで茶々本人の意見が気になる、のでチノは茶々の部屋に向かう。 茶々は何時も遅くまで起きているので問題はないとチノは判断した。

 

「茶々さん、ちょっとよろしいですか?」

 

 ノックして茶々の反応を待つ、すると中から汚い声が聞こえた後に茶々がドアを開けてチノを出迎える。

 

「お、どうしたどうした?」

「お話がしたいのですが……よろしいでしょうか?」

「OK牧場」(激古ギャグ)

 

 部屋に入り、ベッドに腰掛けるよう促されたのでベッドに座る。 茶々はイスに座り背もたれにもたれ掛かりながらチノに用件を聞く。

 

「この写真に見覚えはありませんか?」

「ヌ? ……この写真は……」

 

 受け取った写真を見て茶々は笑顔で肯定する。

 

「(見覚え)ありますあります! 懐かしいっすね!」

「やはり……ちなみにいつ頃かは覚えてますか?」

「大体……(3)16……まだチノは5、6歳だな」

「やはり昔のでしたか」

 

 随分嬉しそうに写真を眺めている茶々。 それを見てチノは、こいつ……すっげぇロリコンだな……? っと冷たい目を向けていた。

 

「いやぁ、この頃はチノがすっげぇデレデレだったんだよなぁ」

「 」

 

 瞬間、チノの心臓がヒュッと縮まった。

 

「でもタカヒロさんとか誰かがいるとめっちゃツンケンしてて……ツンデレだったってはっきり分かんだね」

「ーーーー」

 

 チノの目から光が消える。 この汚物は一体何を言っているのだろうか? おかげでチノは1分くらい意識がクッキー☆次元まで飛んでいた。

 

「お、大丈夫か大丈夫か?」(煽り)

「ーーーーはっ!? 何か数分毎に絵師が変わる世界にトリップしてました!?」

「ダメみたいですね」(匙投げ)

「……って言うか、茶々さんが変なこと言うのがいけないんです!」

「なんのこったよ?」(素)

「……ハイィ?」(右京)

 

 茶々の返事に刑事ドラマで煙たがられている有能刑事の独特のイントネーションで聞き返す。 睨むチノを気にせずに茶々は言う。

 

「よく俺にくっついて来て、くんかくんかしてただろオラァン!(逆ギレ) おかげでよくミルクから『……誰と会ったの?(魔王)』って何度も睨まれたんだyo!」

「知りません記憶にありません! あと急にノロケるのはやめてください!」

 

 さらなる衝撃の事実。 チノは茶々に抱きついたり匂いをかいだりしていた。 難民達息してるかぁ〜?(全煽り)

 

「おぉしおしおし!(野球部) なら証明してやろうじゃないの!」

「やってみてくださいよ!」(喧嘩商売)

 

 

 何やら不穏な流れになってきた二人。 後にこのことに後悔したチノ……あれ? 前回も同じような地の文書いたような……?

 

「一緒に寝てぇ……お前がくんかくんかしたら俺の勝ち、しなかったらお前の勝ち!」

「上等です!」(無い胸張り)

「よぉし、それじゃあ寝るぞぉぉぉぉ! オエッ!」

 

 ……かつてここまで気合いの入った睡眠導入があっただろうか? かくして二人は一緒のベッドで寝ることに……。 通報待ったなしである。

 

「茶々さんの匂いなんか嗅いだりしません!」(即堕ち前)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それはまだチノが幼少の頃、母親が健在していた時のことだ。 タカヒロがチノの遊び相手に淫夢語録を会得したての茶々を連れてきた。 チノはまだ人見知りが激しく、母親にベットリくっついていた。 そんなチノと出会った茶々は……

 

「か゛わ゛い゛い゛な゛ぁ゛チ゛ノ゛ち゛ゃ゛ん゛」

「!?」

 

 率直な感想とついでにチノの緊張を解こうと少しボケた。 その結果初対面での印象は最悪だったことは分かってはいるだろうが一応記しておく。

 

 だが不思議なことにチノはすぐに茶々に懐いた。 本人もまさかあんなキモオタネタを言ったのに懐かれるとは思わなかった。 理由は茶々の匂いだ。 茶々はいつも自然に囲まれた場所で暮らしている。 山に赴き、森に潜り、地面に落ちた枝や葉を踏みしめ、川に飛び込み、動物達と遊ぶ。 そんな生活をしているうちに、茶々の身に染み込んだ汚わらしい臭いが消え優しい自然の匂いが茶々に染み付いた。 チノは昔から祖父の作るコーヒーの匂いを嗅いでいた。 だからなのかは分からないがチノは匂いに敏感だった。 嫌な匂いは離れていても分かる、いかに自分に害を為すのかを子どもながら理解していた。 だが茶々から発せられる匂いは不思議とチノの心を惹きつけた。 ずっと、朝から晩まで嗅いでいたい、そういう我が儘を言い出すほど茶々の匂いを気に入った。

 

「……〜〜♪」

「何か……小動物みたい」

 

 まさしくその通り。 母親が亡くなるまでチノは茶々の匂いを嗅ぎまくった。 だがいつしかそれもしなくなり、この時の記憶も徐々に薄れていき、そして忘れてしまっていた。 ……忘れてしまっていた夢だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目を覚ましたのはチノだった。 まだ朝と呼ぶには少し暗い。 チノは無駄に鮮明に覚えていた夢……いや昔の自分を思い出す。

 

「……茶々さん」

 

 隣に寝ている茶々を見る。 と、ここで茶々と一緒に寝ていたことを思い出し、顔がリンゴのように赤くなる。

 

(わ、私は一体何を……熱くなったからといって……ツ……!!)

 

 恥ずかしい……が、昔のことを思い出す。

 

(……それでも昔はベタベタしてたんですよね)

 

 あの頃は純粋に茶々の匂いが好きだった。 今はどうなのだろうか? 茶々との勝負を忘れて茶々にくっ付いて匂いを嗅ぐ。

 

「……いい匂いです。 ちょっと男臭いですが」

 

 目を閉じ再度匂いを嗅ぐ。 そして思う、昔から変わらない……と。 あの頃の優しい匂いが思い起こされる。 あの頃は茶々の優しい匂いが好きだった、そしてそれは今も同じだと気付く……いやちょっと違う。

 

(そっか……私……『ーー』……何だ)

 

 この感情を何と呼ぶのか、ようやくチノは知る。 この胸の内から溢れ出す気持ちは、この抑えきれない感情は、きっとこう言うのだろう。

 

 ーーーー『好きなんだ』

 

 今日またブルーマウンテンの所に行くことがチノの中で決定した。 そしてブルーマウンテンにこう言うのだろう、「恋をした」と。

 




次回は……未定! リゼか千夜だゾ。 でもどちらになるかは全くの未定なんでぇ、気長に待ってて、どうぞ。

今回も誤字脱字等のミスがありましたら、コメントにてお教えください。
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