こころがぴょんぴょんしそう……しそうじゃない? 作:ほったいもいづんな
千夜の話書いた方がよかったってそれ一番言われてるから。
茶々は基本何でも出来る万能タイプだ。 家事や勉強などはタカヒロ達から教わったし、身体能力だってなかなかのものだ。 そんな茶々は今この状況に困っていた。
「ほら、行くぞ茶々!」
「へーへー、そんなにデカイ声だすなよなぁリゼさんよぉ」
「今の私は『ロゼ』だ!」
「めんどくせ……」
まさかおめかしした義妹とのデートがこんなにも面倒だとは思わなかったのだ。
そもそもことの発端はリゼが新しい洋服を買ったことにある。 リゼがネットで注文した洋服が届いたのは昨日の昼。 そしてたまたまリゼの父親に呼ばれていた茶々がその洋服を発見してしまったのだ。
『何だこのヒラヒラした服はぁ!?』(越前)
いつものリゼの服装とは大きくことなる……この……ヒラヒラというか……ファンシーでメルヘンな感じの服。(語彙不足) 面白そうだと即座に感づいた茶々はその日の夜にリゼに問い詰めた。(お泊まり)
『何だぁこの服はぁ? 証拠物品として押収するからなぁ〜?』
『何やってんだやめろ馬鹿!』
『おーお前ら夜は静かにしろよー』
リゼに聞いたところ、どうやら偶にいつもとは違う格好をして出かける事があるようだ。 だがそんな姿をココア達には見せたくない、だからコソコソ隠れて出かけるらしい。 そして明日それを着て出かけようとしていたようだ。
『普通に行けばいいと思うんですけど』
『うるさい! せっかく隠していたのにぃ……あぁ……』
どうやらリゼは茶々に言いふらされると思ったようだ。 確かにこの汚物はカースト底辺をさらに突き抜けたクソだからそう思っても仕方あるまい。 だが茶々は菩薩のような顔をしてリゼを説き伏せる。
『そんなことするわけないだろう?』
『……ほんとぉ?』
『嘘だよ』(音速)
『あ゙あ゙あ゙も゙お゙お゙お゙や゙だあ゙あ゙あ゙ああ゛』(泣きっ面にグレネード)
菩薩ではなかった。 クソを塗りたくったクソだった。
『黙って欲しいらなよぉ……何かあるよなぁ?』(同人誌出演決定)
『黙っていてください! 何でもするから!!』
ん? 今何でもするって言ったよね?(読者の声)
『じゃあ……その服着てさ、デート……しよっか?』
『ひゅっーー』(心不全)
ここまで良かった。 だがその後に出されたのが面倒なのだ。
『私のことをリゼって呼ぶな』(徐倫)
『は?』
『ロゼと呼べ、分かったな?』
『……VITAのゲームか何か?』(黄昏の古城)
そして今に至る。 これから始まるのは茶々とリゼのデートではなく茶々とロゼのデートなのだ。(意味不明)
「さっさと行くぞ!」
「口調そのまんまじゃ意味ないと思うんですけど……」
「……行きましょう!」
「……お、おう」
隠して気味なデートが始まったのだ。
「……それで、どこに行くんだ?」
「口調口調」
「ど、とこに行くのですか?」(顔引きつり)
「ケーキバイキングゥ」
「ケーキ! 本当か!?」
「だから口調」
「あっ……こほん、嬉しいですわ〜……」
どうやら目的はケーキバイキング。
「つーかさっきからその口調は何? お嬢口調なの? 金髪巨乳でヒロインの次に攻略されるラノベヒロインなの?」
「何だその最近のラノベに対する偏見は……」
「偏見ってか事実だろオラァン! アスタリスクと落第の比較画像とかやべぇぞ? 電車で2ちゃん見たときは震えたぜぇ?」
「いやまぁ……確かにアレは狙ったとしか言いようがなかったが……」
「おかげで深夜アニメでまともに見てるのジョジョだけだゾ……あとはまとめサイトで追ってるだけなんだよなぁ……」
何でこの二人は深夜アニメの話しかしてないんですかね……。 もっとごちうさらしい話してくれよなぁ……
「あ、着いたぞ。 こ↑こ↓」
「……すっごい並んでないか?」
「あれは一般来店姉貴だから。 出来る男は予約してるんだよなぁ、当たり前だよなぁ?」
「……女子か」
どうやら予約していた様子、用意周到なのは若干女子力が高い。 店の中には女性客が多いと思いきや意外と男性客がちらほらいる。 そういう男性は女性と一緒に来店しているようだ。
「予約してた氷ですけどぉ……」
「あ、はい。 お待ちしておりました、ご案内しますね」
案内された席は予約客専用の席のようだ。 二人席……いわゆるカップル席みたいになっている。 席に着いた二人は店員の説明を受ける。
「時間は90分です。 お飲み物はドリンクバーが向こうにあります」
「あ、はい」
「それから……ただいま夏のカップルサービスとなっていましてぇ〜カップルでお越しのお客様にはスペシャルドリンクをサービス致します」
『ファッ!?』
「ただいまお持ちいたしますので少々お待ちを……」
どうやらカップルと間違われた様子。 そりゃ美女(本気)と野獣(臭い)が来店したのだ。 デズニーが来店したらそうなる。 事実今日のリゼは女子と言うよりは淑女やレディと呼ぶのが相応しい。 そしてそれをエスコートする珍獣……よく動物ハンターと間違われなかったものだ。
「やべぇよやべぇよ……」
「おい茶々! どういうこと……ですの!?」
「予約した時は二人って説明しただけなのに……あ、そういえば(思い……だした!)」
茶々が予約を入れる際、電話越しに聞かれたのだ、何人か? と。 茶々は答えた、二人、と。 そこで店員は更に聞いた、女性ですか? と。 茶々はそれを肯定した。
「……みたいな事があったゾ」(他人事)
「それだよ! そのせいで誤解されてる……じゃありませんの!?」
「えぇ……俺に言われてもなー……」
かなり怪しいお嬢様口調に困惑しながらも茶々はどうしようか考える。 そしてでた結論は取り敢えず……
「取り敢えず……ケーキ取ってきて良いから」
「行ってきますわ!!」
「そこは元気いいのね……」
リゼ改めてロゼは楽しそうにケーキを取りに行った。 その姿を見て茶々は一人嬉しそうに笑った。 だがその笑みはリゼがいない間に届いたスペシャルドリンクのせいで消えた。
「……何だそれは……」
皿に山盛りに積まれたケーキを見てウキウキしながら戻ってきたリゼの表情は一気に引きつる。
「スペシャルなドリンク……らしいっすよ?」(震声)
「何だこの……何だ?」
「お兄さんてっきりよくあるハート型のストローが付いているだけだと思っていたゾ……」
凄まじいその見た目、コップも凄まじい色合いをしているが一番目を引くのはそのストローの形状である。 ハート型をモチーフにしているのは直ぐに分かった、だが何故かハートは真ん中で少し離れており、そして少し垂れている。 まるでその形は子宮のようだ。
「……今流行りの子宮のポーズ?」
「この店は一体どういう頭をしているんだ!?」
「……アレか、この近くにラブホがあるから子作りしてこいって事か」(閃き)
「セクハラだ!!」
「俺に対してもセクハラだYO!」
ここの店員は2ちゃんネラーかツイッター民に違いない。
「取り敢えず俺もケーキ取ってくっから」
「待て! このドリンクがある席で一人にしないでくれ!」
「俺だってさっきまで一人だったんだから我慢してくれよなぁ」
「ま、待て待て! なら私のケーキを食えばいいだろ!」(逆ギレ)
「ちっ……しゃあねぇなぁ……」
しぶしぶ席に座り直しリゼのケーキを食べようとする茶々。 だがここで妙な視線が二人に向けられる。
『おい……あれ……』
『来るか……アーン……ッッ!』
『妬ましい……』
おもっくそさっきから見られていた。 そら(アレだけ大きな声で叫んだら)そうよ。
「……見られているな」
「お、そうだな」
我関せずと言ったようすの茶々。 だがリゼは少し落ち着かない様子。 そんなリゼを見て閃く(暗黒)茶々。
「ほら、り……ロゼ」
「?」
「アーン……」(マジクソスマイル)
「なっ!?」
畜生の笑みを浮かべながらフォークに刺したケーキの欠片をリゼの口元に近づける。
『な……ッ……!!』
『逆……ッッ……逆アーンッッ!!!!』
『その手があったかぁ〜〜』
盛り上がる地下闘技場の観客みたいな周りの客。 男の客は皆茶々とリゼを見ている。
「ほらほらほらほら」
「うぅ……あ……いや! 一人で食べれる!」
「じゃあぶち込んでやるよ」
「むぐぅ!?」
リゼの口の中に無理矢理ケーキを突っ込む茶々。 ゲスの極みのような顔をして楽しんでいる。
『何ぃぃぃぃ!!!??』
『無理矢理……だと……!?』
『すげぇよミカ(?)は』
周りの男どもの視線は無理矢理口に突っ込まれた(意味深)リゼに夢中だ。
「んんぅ……ん…………うぅん……はぁ……ゴクン……」
「美味しいだルルォ?」(男優)
「はぁ〜……美味しい……」(感想)
「じゃあたっぷりと味あわせてやるよぉ!」(餌付け)
そこからずっとリゼは茶々にアーンされ続けた。 ケーキは美味しかったので特に文句はなかった。 あとちょっと艶っぽかった。
『うっ! ……ふぅ』
『やべぇよ! 手が止まんねぇ!』
『…………(涅槃)』
どうやらこの町の男は皆変態のようだった。
結局、時間ギリギリまでケーキを食べていたリゼ。 90分もケーキを食べ続けられる恐ろしい胃袋の持ち主だ。 スペシャルドリンクは茶々が一人で気合いで飲み干した。 あと店を出る際イカ臭かった。
「お腹一杯だ」
「おう、俺はお前の胃袋が気になって全然だわ」
リゼは結構満足していた。 ケーキを1年分は食べた、もうこれで解散して終わりでいいんじゃないか? と思っていた。 だがこの程度でこの男は終わらない。
「じゃあ次の目的に行くわよゾ」
「……うっそだろお前……」(戦慄)
リゼは直感で感じた、全く攻撃が効かないブロリーに悟空が思わず弱音を吐いたのはきっとこんな気分だったのだろうと。 アレだけで終わらない……それだけで全身の毛が総立つ。 ……実際は結構楽しんでいたが。
「次は……一体……私は何時まで遊ばれれば気が済むんだッ……!」
「あ、遊ばれている実感はあったのね。 次は……」
茶々が言おうとした瞬間、茶々とリゼの前に二人の人間が現れる。
「あっれー? 茶々さんだぁ!」
「……ロゼさんも?」
「クォクォアとチノじゃねぇの」
「うっ……何故二人がここに……」
現れたのはココアとチノ。 だが二人はリゼをリゼと認識していない。 以前同じようなことがあった際、リゼはとっさに嘘をつき自らをロゼと称した。 だがそんなことは茶々は知らない。
「茶々さんはロゼさんの事を知っていたのですか?」
「え?」
「何故一緒にいるんですか?」(連撃)
「それはなぁ……」
「もしかしてデートですか? ……ですか?」(威圧する魔眼)
まさかのチノのマシンガントークに驚きを隠せない茶々。 ココアも驚いているが、目の前のリゼをロゼと思い込んでいるのは一緒。
「デートなんですか? どうなんですか?」
「そうだよ」(正直)
「ほぉー……ふぅーん……へぇー……」
「チノちゃんちょっと怖いよ……」
つい先日(前回)茶々に対する想いを理解してしまったせいか、茶々が別の女性と一緒にいるのが気に入らない様子。 お得意のジト目を茶々に向けるが、茶々にとってチノのジト目など日常的に受けているため大したダメージにはならない。
「この間ちょっと借りが出来ちゃったからさ、こうして返している訳よ。 OK?OK牧場?」
「……本当ですかロゼさん?」
「え!? え、えぇ……そうですよ?」(右肩上がり)
「ふぅーん……まぁそういうことでいいですよ」
「あわわ……チノちゃんが反抗期に……」
「それは違います」(クール)
「じゃ、そろそろ行くから。 じゃあの」
早めに切り上げて退散する茶々とリゼ。 これ以上いるとチノの機嫌がストレスでマッハになりそうだからだ。 二人と別れ、そこそこ離れた所でようやく一息つく。
「はぁ〜〜……ホンマビビったわぁ〜……」
「まさかまた遭遇するなんて……」
「つーかお前さぁ、何二人に偽名とか使ってるわけ? だからロゼって呼べってことなのね?」
「し、仕方ないじゃあないか」
「しかもロゼって……お前は馬場か何か?」(情熱が世界を照らす)
「咄嵯だったんだ……許してくれ」
茶々はここまで来てようやく理解する。 リゼは今みたいな可愛い女の子らしい自分を相手に見せるのが怖いのだと。 普段の自分とは違う自分を受け入れてもらえないと思っているのだ。
「……気にすんなよリ……ロゼ」
「……」
「お前はお前なんだからさぁ……その自分を嫌いになるなよ?」
「茶々……」
「分かったな? リ……リゼロ」
「戻ってる!?」
「ほら、さっさと行くゾ」
リゼを励まし次の目的地に向かう。 何時だって自分を励ましてくれる茶々にリゼはいつも感謝している。 だから今日も小さな声で言う。
「ありがとう茶々……」
それを茶々は聞こえないふりをする。
その後、ペットショップに行ったり服屋に行ったり普通にデートしていた。 そう普通に、『兄弟』ではなく『男女』のように。
「もう夕方なのか」
「日差しがアッツゥイ!!」
「……情緒も風情もない奴だな」
「そんなこと言ったって今は夏なんだよなぁ……」
「(夏が暑いのは)当たり前なんだよなぁ……」
夕日が綺麗な場所なんて幾らでもある。 小高い道、開けた広場、家の窓から見える景色、この木組みの街はどこを見ても夕日が綺麗に見えるのである。 今二人がいるのは景色のいい開けた広場、もう子ども達は家に帰り周りには誰もいない。
「……今日は楽しかったよ」
「お、そうか」
「全部私の為に選んだんだろ?」
「……流石に気付くか、そらそうか」
ケーキを食べたのも、動物達に会いに行ったのも、洋服屋に行って色々見たのも、全て茶々がリゼの為に計画していたものだったのだ。 罰ゲームのように見えた今日のデートは、全てリゼのためのものだった。
「一体どういう風の吹き回しなんだ? 今日は別に何でもない日だろ?」
今日は誰かの誕生日でなければ、何かの記念日ですらない。 何でもない日、こんな日に誰かを祝うなんてアリスのお茶会くらいだ。
「んー? (特に何も)ないです」
「……ん?」
「だーかーらー、特に何もないって言ってだルルォ?」
「……?」
茶々はリゼの隣に立ち、夕日を見ながら、何でもないように言う。
「妹と遊ぶのに理由なんざ必要ねぇんだよ」
「……」
「どこの世界に兄弟で遊ぶのに理由を付ける奴がいるんだよ、理由なんてキッカケくらいなんだから、本心じゃあ遊ぶ理由なんて何でもいいんだよ」
理由なんて何でもいい、つまり理由なんていらないのだ。 茶々にとって大切な妹と遊ぶのに大した理由はいらない。 それほど当たり前のことだから。
「妹……か……」
だが、今のリゼにはその言葉が気に入らない。 今のおめかしをしたリゼは、茶々にとってはまだ妹なのだと言われているからだ。 リゼはその扱いが嫌だった。
「……茶々!」
「お?……うぐえ!!」
リゼは茶々の胸ぐらを掴み自らの方に近づける。 急に胸ぐらを掴まれて茶々は苦しそうだがリゼは構わず続ける。
「お前にとっては妹かもしれないがな……」
「溺れる!溺れる!(?)」
リゼは茶々に不満を打つける。 リゼの顔は夕日に照らされ赤く輝いている。
「私は何時だって一人の女の子だ!」
「……」
リゼはいつも妹扱いだった。 出会ったときから、今までずっと。 どれだけリゼが自らを着飾ろうと、茶々の目には妹として映されている。 リゼはいつしかそれが嫌になっていた。 自分のことを見て欲しい、一人の女の子としてみて欲しくなった。 だって茶々のことが……
「私を見ろ! 今の私は可愛いか!? 今の私は魅力的か!?」
「リゼ……」
「私は何時だって……お前に見て欲しくて……」
それは『妹』としての言葉ではない、『リゼ』としての言葉だった。 茶々に送る、初めての言葉だった。
「……っ……ッ〜……」
茶々はリゼの事を抱きしめたくなった。 何故か目の前のリゼが、小さな雛のように思えて、思わず包み込みたくなってしまう。 だがそれはリゼに対する正しい答えではない、そう思い踏みとどまる。
「私は……私はな……!」
リゼは涙を溜め、必死に言葉を絞り出す。 今ここで言わなければ一緒言えない気がしたから。 己の言葉を曝け出す。
「ずっとお前の事が好きだったんだよ!!」
「ッ!?」
「だから……お前に恋人がいたって聞いた時は胸が苦しかった……お前にとって私はずっと妹だった事が辛かった!」
茶々はただただ聞いているしかなかった。 リゼの言葉を。
「答えろ! お前にとって……茶々にとって私はなんだ!!」
「…………」
茶々は考える、今ここでのベストアンサーは何かを。 今ここでリゼの想いに答えるのは、ただ嘘になる。 だが茶々にとってまだリゼは妹、それ以上には決してならないと自然に思っていた。 だから考える今の自分とリゼにとって最善の言葉とは何か。
「いいか、リゼ。 黙ってきけよなぁ……」
茶々は気付いた、今ここでベストアンサーなんて見つかるはずもないことに。
「いいか? 俺にとってリゼが妹なのは確定的に明らかだけどなぁ……」
「……」
「今までお前を女として見てないから当たり前なんだよなぁ?」
そう、今までリゼが自分のことを男として見ていたが、茶々はリゼのことをそう見たことはなかった。 故に答えなど出るはずもない。
「だから今からお前のことを女として……頑張って見てみるから……答えはその後でいいか?」
だから今すぐではない。 でも遠い未来の話ではない。 ただ今では互いに幸せになれない、その為の時間が必要なのだ。
「……当たり前だ」
「お?」
「そもそも、私だって期待通りの答えが返ってくるとは思っていない」
「……じゃあなんで急に豹変してるんですかね」
リゼは思いの冷静だった。 茶々から手を離しいつもの様子に戻る。
「今のは私が勝手に暴走しただけだ」(冷静な自己分析)
「えぇ……」
「それに……私のやることは決まっている」
リゼは片手で銃を模るとそれを茶々に向ける、
「絶対に私がお前の心を撃ち抜くからな! 覚悟しておけ!」
それは宣戦布告、その顔は茶々が知っている妹の顔ではなく一人の女の顔をしていた。 茶々は思い知らされる、リゼの成長に。 玉のように可愛かった妹はいつの間にか一人の女性になっていた。 それがなんだか嬉しく、そしてなんだか恥ずかしくもあった。
「……おう、やってみろよ」
受けて立つ、茶々は笑う。
「でも俺が他の奴に惚れたりしたらどうするつもりよ?」
「……考えてなかった!」
「やっぱりポンコツだなお前は」
「何を言うこの鈍感ウ○コ!」
もう二人はいつもの二人に戻っていた。 いや、いつもと言うには語弊がある。 お互い異性として理解しあっている点がさらに二人を親密にさせているのだ。リゼは素直に、茶々はもっとリゼを知るために、お互いのために新たな一歩を踏み出した。
これはたった数十分の出来事で起きた。 夕日に照らされ、魔法にかけられたようなこの時間を、『マジックアワー』と呼ばれていた。
リゼが一番好感度高いのか……書いてて勝手にキャラが動いてしまった。(尾田栄一郎)
これ千夜とココアの話大丈夫ですかね……やばそう。(慧眼)
今回も誤字脱字等のミスがありましたら、コメントにてお教えください。