ハリー・ポッターと二人の『闇の帝王』   作:ドラ夫

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サーラは序盤に『妖精式呪文』を教えてくれた屋敷しもべ妖精です


17 第二の課題

【必要の部屋】

『検知不可能拡大呪文』を施したバックに入れた研究道具よし

本体(日記)よし

杖よし

お供のサーラ(屋敷しもべ妖精)よし

荷物の確認はしっかりしないとね。

今から僕はホグワーツを離れてちょっとした旅行に出る

 

「これからの事頼んだよ。何かあったらダンブルドア校長を頼ってね」

 

 あの後、ダンブルドア校長と話し合った結果僕が『僕』やグリンデルバルドの跡を追い、ダンブルドア校長がホグワーツを守る事となった。

 僕はネームバリューが無いから隠密に向いてるし、魂や魔力の形跡の感知は誰よりも上手い自信がある。

 逆に防衛には僕の実力を知らない奴がチャンスと思って攻めてくるから向いてない。

 それに流石に校長であるダンブルドア校長が『三大魔法学校対抗試合』の最中に学校を抜け出す訳にもいかないからね。

 

「あんたが居なくても『三大魔法学校対抗試合』優勝くらい簡単よ。だから私達の事は気にしないで、さっさと終わらせてきちゃいなさい」

 

「危険なのはむしろ我が主人の方だ。何かあればすぐに帰ってくるのだぞ」

 

「勿論だよ。君達が優勝するって信じてるし、ピンチの時は遠慮なく頼らせてもらうよ。それじゃあね、2人とも」

 

「ご安心下さい、お嬢様方。リドル様にはこのサーラめが指一本触れさせません。身の回りのお世話も精一杯務めさせていただきます」

 

「ありがとう、サーラ。それじゃあ『姿くらまし』してくれる?」

 

 サーラに敵と戦わせる気は無いし、僕が『姿くらまし』したいんだけど、僕が自分で何かする提案を言うと屋敷しもべ妖精達はこの世の終わりみたいな顔するんだ。

 

「おお、かんしゃのお言葉などもったいです!それではお手を失礼します」

 

 そう言うとサーラが僕の手を右手で掴んで左手でパチンと指を鳴らした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ハリーSIDE〜

 

 僕達は今、第一の試練の時に頼った『カンニングノート』が使えないかも知れないってジニーから知らせを受けて談話室に集まっていた。

 

「『カンニングノート』が使えないってどういうこと?」

 

「『申し訳ありません、これから少しの間療養に入ります』って文字が出てきた後、何も言わなくなっちゃったの」

 

「本の癖に療養するなんて、生意気だ!」

 

「ロン、怒鳴るのは止めて。どっちにしろ他の代表生達は自力で謎を解く訳だし、条件が一緒になっただけよ。それに、校長達が生徒に解けない問題をだすわけがないわ。頭を使えば絶対に解けるはずよ。みんなで意見を出し合いましょう」

 

 ハーマイオニーの言う通りだ。これは僕等の試練なんだ。僕達の力でやらなくちゃいけない。

 

「……ちょっといいか?」

 

「どうしたのセドリック」

 

「金の卵は今の所手詰まりだ。なら、それ以外の所からアプローチしないか?」

 

 確かにジニーやハーマイオニー、セドリックが金の卵について調べたけど無意味に終わった。

 あの叫び声を『耳栓呪文』で止めて中身を調べてみたり、何か呪文で隠されてるのかと『検知呪文』で調べてみたけどなんの成果もなかった。

 

「僕が思うに次の競技もこの学校の敷地内で行われる。あの卵のヒントはその場所についてか、もしくは何をするかのヒントだと思うんだ」

 

「どうしてそう思うの?」

 

「凶暴な『M.O.M;XXXXX』の生物と戦う時にはヒントなんてなかったのに、今回はヒントがある。それってつまり単純な力じゃなくて、ヒントが無いと出来ない課題だと思うんだ。例えば空を飛ばなきゃいけなかったり、何かを見つける課題だったりしたら前準備が必要だ」

 

「確かにそうね。もし特殊な環境に対応する場合だったら、例えば空を飛ぶのなら金の卵は空で開けなきゃいけないんじゃ無いかしら?」

 

「何かを見つけるんだったらその近くで金の卵を開けるって事かな?」

 

「そうだと思う。金の卵に何の呪文も掛かってなかったし、金の卵に何かするんじゃなくて金の卵を特定の条件で開く事が正解だと思う」

 

 確かにそうかも知れない。

 ホグワーツで一番優秀なセドリック達が調べて何も無いって事は金の卵自体がヒントじゃなくて、何かのきっかけって事は十分あり得る気がしてきた。

 

「待って、前の試練は『力』だったわ。それなら今回の試練は『知』よ。過去の『三大魔法学校対抗試合』は全部そうだったの。だから私達が気がついて無いだけで、金の卵に何か隠されてるんだと思うの」

 

 ハーマイオニーがピシャリと言った。

 

「ちょっと待ってくれ。何も正攻法で行く必要はないんじゃないか?」「『忍びの地図』と『透明マント』があるんだ。仕掛けを作る先生達を尾行するってのはどうだ?」

 

「ダンブルドア先生がそんな事に気がついてないと思う? きっと徒労に終わるのがオチよ」

 

「……ヒントが、ヒントがどんな状態で示されてると思う?私達は今まで、何か起こしたら金の卵からヒントが浮かび上がったりすると思ってたわ、違う?」

 

 と、ジニー。

 

「それはきっと私のせい。みんな無意識の内に『カンニングノート』みたいにヒントが浮かびあがってくる物だと錯覚してたのよ」

 

「じゃあどういう風に示されてるって言うんだ?」

 

「声よ!私達は最初、あの声が卵を調べさせないための妨害だと思ってた。けど、簡単な『耳栓呪文』で防げるような妨害を1つだけ置いておく意味があるかしら?あの声自体がヒントなのよ!」

 

「特定の条件でしか聞こえない声、『マーミッシュ語』か!」

 

「ホグワーツの裏の湖には『水中人(マーピープル)』が居るわ!それに、ダンブルドア先生はマーミッシュ語が使えるって『魔法界の偉人』に載ってたわ!」

 

「それで、そのマーミッシュ語はどうやったら聞けるの?ポリジュース薬でマーピープルになればいいの?」

 

「違うのよ、ハリー。マーミッシュ語は水中で聞けばいいの」

 

「それじゃあ早速聞いてみようか。『アグアメンディ 水よ』『ウィンガーディアム・レビィオーサ 浮遊せよ』」

 

 セドリックは作り出した水を浮かばせて水のドームを作った。

 その中に金の卵を入れて、セドリックが『泡頭呪文』を使って水のドームに頭を突っ込むと、みんなも同じ様にして水のドームに顔を入れた。

 金の卵を開けてみるとあの叫び声じゃなくて美しい歌声聞こえてきた

 

『探せよ一時間

我らが捉えしもの』

 

 みんなが水のドームから顔を出した瞬間、活発な議論が始まった。

 

「つまり、一時間の間に何かを見つければいいの?」

 

「それを水中人が守ってるわけだ」

 

「それなら『マーミッシュ語』を使って交渉するのかな?」

 

「水中人だけが敵とは限らないよ。ヒュドラや巨大イカ、水龍が居るかもしれない」

 

「それでも『我らが捉えしもの』な訳だし、水中人が関わってるくるのは間違いないわ」

 

「水中では呪文の速度も落ちるし、『泡頭呪文』を使っても早くは動けないし一時間も泳ぎ続けるのは難しいわね」

 

「『我らが捉えしもの』が動き回ったり、巨大な物だった場合は間違いなく大変だね」

 

「捕まえたとして、その後どうすりゃあいいんだ?」「捕まえて終わりか、その後も謎解きか?」

 

「どうやっても一時間であの湖を調べきるのは無理だし水中人はむしろ味方なんじゃないかしら?」

 

「そりゃいい。それで水中人のお友達と一緒に手を繋ぎながら湖を泳ぐ訳だ。水中人が捉えた物を探しに」

 

「そんなに言うなら貴方には何かいい案があるんでしょうね。是非聞かせてもらえるかしら」

 

「2人ともケンカはやめてくれ!」

 

「やる事が多い。第一の課題の時みたいにやる事を分担しよう」

 

「とりあえず、何をすべきか書いていくわね」

 

・マーミッシュ語取得

・水中で機敏に動く方法

・水中でも有用な呪文の取得

・探す物が何か当てる

・探す物の発見方法を見つける

・探す物が生物だったり重い物だったときの対処法を考える

・水の中に住む強い生物を調べる

 

「こんなところかしら?それぞれ好きなものも選んでやりましょう」

 

「僕がマーミッシュ語を勉強するよ」

 

「なら私は水中の生物について調べるわね」

 

「私は水中での『探知呪文』について調べるわ」

 

「なら俺たちは水中での『捕縛呪文』と」「水中での『運搬呪文』を考えとくぜ」

 

「それじゃあ僕はロンと水中での戦闘訓練をするよ」

 

「任せとけよハリー」

 

 こうして、僕達は第二の課題に備えていった。

 

 

 

 

 

 

 

【第二の課題ー当日】

 

 意外なことに、各校代表生は全員水着ではなく、いつも通りのローブ姿で来た。

 ルード・バグマンは女性陣の肌を見れなかった事に少し落胆しながら、第二の試練の開始を告げるホイッスルを鳴らした。

 

 ハリーとセドリックの作戦は『呼び寄せ呪文』で呼び出した箒に跨り、全身を空気の膜で覆って水中を移動した。

 セドリックがマーミッシュ語で水中人に話を聞き、大まかな場所を聞き出すと、ハリーが『人探し呪文』の応用ですぐさまロンを見つけた。

 実はハリー達は『我らが捉えしもの』が人である事を分かっていたのだ。というのもハーマイオニーが物ならば“盗みしもの”と表記するはずであり、“捉えしもの”としたのは人であるとからでは、と考えたのだ。

 だからあらかじめ『人探し呪文』を覚えておいたのだ。

 もし、探すものが物だと思い『物探し呪文』を使っていたらこうも早く見つける事は不可能だったろう。

 2人はロンを救出し、すぐに空中へと飛び出し、そのままゴールした。開始から僅か30分程で課題をクリアしたのだ。

 自身の能力に慢心する事なく、よく課題を予想し、多くの対処法を練った結果だと言えよう。

 

しかし、得点は

パーシー・ウィーズリー10点

ルード・バグマン8点

ダンブルドア6点

マダム・マクシーム7点

イゴール・カルカロフ4点

計35点だった

 

 これは他の代表生達が優秀すぎたためだった。

 

 

   ◇◇◇◇◇

 

 

「おおっと、どうした事だ!ホグワーツ代表生達が飛び出していく中、ボーバトン代表生とダームストラング代表生全く動きません!」

 

 驚くべき事に、クロとヨルは湖に入るどころかテーブルと椅子を出し、紅茶を飲み始めたのだ。結局、二校の代表選手が動き出したのは競技開始から5分が経過した頃だった。

 

「む、見つけたぞ。お前の大事な人はミス・グレンジャーでいいのか?」

 

「はい、ヴォくの大事なイとはハーム・オウン・ニニーです」

 

「心得た『悪霊の火』よ。それと『ポータス ポートキー作成』」

 

 そう言ってヨルは『悪霊の火』で作り出した蛇にその辺の石で作ったポートキーを咥えさせ、湖に向かわせた。

 火の蛇は湖の水を蒸発させながら物凄い勢いでハーマイオニーの元へ行き、そのままポートキーでハーマイオニーごと転移してきた。そして火で服を乾かし、身だしなみを整えさせた。

開始から5分32秒、得点は

パーシー・ウィーズリー7点

ルード・バグマン10点

ダンブルドア10点

マダム・マクシーム8点

イゴール・カルカロフ10点

計45点であった

 

 

 

 

 

「貴方の大事な人は妹かしら?魂の波長が似てるわね」

 

「そうデース。きっとあの子、寒いと思いマアス。早く連れ出してあげて下さい」

 

「はいはい、少し待ってなさい『マキシマ・ディフィンド 全て裂けよ』」

 

 そう唱えると湖がパックリと裂け道ができた。その道の終着点にはフラーの妹、ガブリエールがいた。

 

「『フローシオ 凍れ』……さ、早く妹を取ってきなさい」

 

 両サイドの水を凍らせて作った道に水が入らないようにし、さらに地表から5メートルほどの所に氷でできた見事な空中歩道を作った。

 そして空中歩道をフラーが見事なモデル歩きで悠然と歩き、ガブリエールを抱きかかえ、戻ってきた

 

開始から7分20秒。得点は

パーシー・ウィーズリー8点

ルード・バグマン9点

ダンブルドア10点

マダム・マクシーム10点

イゴール・カルカロフ7点

計44点となった

 




ジェニーが持っている日記はトムが用意した偽物です
何を書いても『ただいま療養中』としか出ません
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