ハリー・ポッターと二人の『闇の帝王』   作:ドラ夫

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セブンでオニギリを二つ買ったらホグワーツ印の赤いマフラーが貰えたので、嬉しくて書きました。


細かい伏線は全て無視してます。あくまで大筋と結末だけです。


ネタバラシィ!

本来の原作終了後、ハリーはニワトコの杖をダンブルドアに返します。この話はそこから始まります。

ダンブルドアはヴォルデモートの成れの果てと二人きりのプラットホームで、ニワトコの杖に願います。

誰か助けて欲しい、と。

ニワトコの杖はそれを叶えます。ただし、あくまでニワトコの杖は『死』が作った杖なので、そこには悪意が混じります。

 

ダンブルドアがいた世界から、少しズレた世界。

そこにいた主人公は幼少期、ニワトコの杖に服従の呪いを掛けられ、妹を殺します(この時分霊)。

その後、主人公はニワトコの杖に操られるまま、ダンブルドアとヴォルデモート、その他諸々を助ける為に、ハリー・ポッターシリーズに関する知識を勉強させられます。

元々、主人公に優れた能力はありません。頭がいいはずなのにチェスが苦手だったり、その気になればいくらでも魅力的になれるはずなのにジョークが下手だったり、運動神経がいいはずなのに箒に上手くのれないのは、その辺りが関係しています。

 

その後、成長しきった主人公はニワトコの杖に体を操られ、道に飛び出し、トラックに轢かれて死にます。そして分霊箱の力によって曖昧な存在になった主人公は、ニワトコの杖の力でハリー・ポッターの世界に転生します。

 

そこで原作終了後、プラットホームにずっといたダンブルドアに出会います。ここから1話開始です。

1話で主人公がダンブルドアを見失いますよね? 実はこの時、ダンブルドアは主人公と共に列車に乗っています。

そして列車は原作のハリーが出発した方向とは逆、つまり過去に向かって行きます。

 

プラットホームでは人がごった返しています。人が降りるスペースはありません。質量保存の法則。世界には決まった「総量」があります。そこでニワトコの杖は、手近にいた少女を代わりに電車に乗せ、代わりに主人公をプラットホームに送ります。

すると奥の方から、老婆がやって来ます。老婆は言いました。

片方が生きる限り、他方は生きられない。

しかし、ダンブルドアの願いは両方を救う事。そこでニワトコの杖は、主人公に他方になってもらう事にしました。

この時主人公の転生先は「トム・リドルの日記」に決まりました。

 

制作秘話的な話をするtl、実は日記に転生させるか、ロケットに転生させるか迷っていました。日記だとジニールート、ロケットだとシリウスルートです。

シリウスルートだと原作介入があまりに遅いので、日記ルートとなりました。途中日記の切れ端を渡す事で、シリウスがパートナーっぽくなったりするのは、この時の名残だったりします。

 

閑話休題。

 

その後、主人公は本来死ぬはずだった命を救う事に腐心します。

この時、主人公及びダンブルドアはニワトコの杖の呪縛により、プラットホームでの記憶を失っています。

しかし、みぞの鏡により、主人公は妹の事を思い出します。そこから色々と試行錯誤を繰り返し、自らの記憶を取り戻します。しかし思い出した事により、新たな問題が発生します。

プラットホームで入れ替わりに電車に突っ込んだ少女です。彼の目的は「全てを救う事」その少女も含まれます。この世界の「枠」を空ける為、死ななければなりません。

 

「他方」である主人公はいつかは死ななければならない。それならどのタイミングで、どうやって死ぬのが最高か。

そこで主人公は思いつきます。リリー・ポッターの様にハリーに守りを授けて死ぬのが良い、と。

そしてもう一つ、絶対の守りを授けたハリーを囮にする事を考え付きます。ヴォルデモートはハリーにばかりかまけ、他を疎かにする。それなら他にヴォルデモートを倒す手段を与えればいい、という考えです。

 

その考えをダンブルドアに告げた後、自分は念のため必要最低限のことのみを覚え、後は頭の中から取り出し、みぞの鏡の中に封印します。

そして主人公死亡。同時に死の秘宝破壊、ダンブルドア記憶を取り戻す。

ダンブルドアがハリーにスパイしろスパイしろと言って危険に晒すのは、ハリーは絶対死なないと分かってるからです。一方で友達達と仲違いさせたままにしたり、スナイプを怒らせてハリーから離れさせたのは「あれ、今ならハリー殺せるんじゃね?」と思わせるため。

 

ここから、主人公の計画が狂い出します。

先ず、ニワトコの杖により主人公は「ハリー・ポッターシリーズ」を盲信していました。なので、ハリーやロン、ハーマイオニーが仲違いする、という事が読めなかったのです(ダンブルドアはこの仲違いも主人公の計画のうちだと勘違い)。

また、自分の計画を伝える意味でダフネにみぞの鏡を託したのですが(ダフネならみぞの鏡から自分の記憶を取り出せると考えて)予想以上にダフネの脳内は煩悩に塗れ、邪な気持ちが入ってみぞの鏡から記憶を取り出す事に手間取りました。

その解決法として、ダフネはひたすら自分の煩悩を取り出し続けます。

 

一方、クロはヒント無しで主人公の目的を全て読みきっていました。遺産の使い方もです。

しかし彼女──あるいは彼雌──は人間とは価値観が違い「手段や過程はどうでもいい、結果が重要」と考えました。要は原作で死ぬキャラクター(ムーディーとかシリウス)の手足をバッキバキに折、戦争に巻き込まれない様閉じ込め、全てが終わった後で開放すれば良い。後遺症なぞ知らん、生きてればいいだろ。

そもそも遺産も託された奴が使う必要はない、私が全部一人でやる。という感じです。

ただ、トレローニーだけは、主人公が死ぬキッカケになった予言をした女だったので、怒りのあまり殺してしまいます。新たな予言をされても堪らないですし。

 

その後、やっとダフネは煩悩を取り出し終わり、主人公の記憶を手に入れます。

ダフネは過程を重視するタイプだったので、自分が悪として立ち、ハリー達の団結を促します。

ここでもう一つ、主人公が予期していなかった自体が発生します。

自分の身代わりとして電車に突っ込んだ少女、彼女はあのまま列車に乗り、過去へと進んでいきました。そして彼女はそこで自分の祖先達の血の歴史を見ます。そして帰ってきた彼女は、純血達の恨みや憎しみ、魔法の知識を授かっていました。これがセシリアです。

ちなみに産まれはヴォルデモートの妹です。ただ魔法の才能はなく、孤児院で普通に暮らしてました。

 

これを見ていたクロは、セシリアを殺せば「枠」が空いて主人公が帰ってくるのでは?と考えます。

このタイミングでヴォルデモートも参戦。戦いが始まります。

 

クロはセシリアに敗北、死亡します。

プラットホームで主人公の近くにいた=主人公に近しい存在=この世界での主人公ということに気づいて、すんでのところで攻撃出来なくなったからです。

 

ヴォルデモートはハリーを殺そうとしている間(ハリーは主人公の防御魔法により、絶対に死なない)に遺産が集まり、敗北します。

箒は浮遊魔法ではなく、封印魔法に特化巨大な杖です。その魔法を使い、ヴォルデモートを「器」つまりは日記の中に閉じ込めます。呪文は主人公が昔使っていた部屋に隠してありました。呪文はローブで隠れながら打ったため必中です。

その後、日記をみぞの鏡の中へ。最後に剣でみぞの鏡と外界との繋がりを断ち切って終わりです。ヴォルデモートが改心し、邪な気持ちなく出たいと思った時のみ出る事が出来ます。

 

死亡したクロ、ここでトレローニーを殺した時に発動した分霊箱(ルーナに遺贈した“銀の生き物”)が作動、曖昧な形になって現世に留まります。

その後、ダンブルドアが主人公の杖を使い、昔の様に、曖昧な形になった主人公とクロを、主人公が元いた世界に送ります。

本来クロの「枠」はありませんが、ニワトコの杖が運命を捻じ曲げ殺した主人公の妹の「枠」に収まります。

ここで主人公とクロの話は終わり。その後二人は向こうの世界で会えたのか、どうやって暮らしているのか、記憶はどうなっているのか、などは不明。

私の中では明確な正解があり、また辿り着ける様伏線も張ってる(つもり)ですが、その辺りはボカした方がいいかな、と。

 

最後にネビルに渡しておいた杖に込められた「守護神の呪文」により魂が満たされ、魂を失っていたダフネ、及びネビルの両親が蘇生します(この辺りもニワトコの杖の縛りの一部)。

 

ありがちな感じで、それから10年後。

みたいにやる予定でしたが、10年後の設定を全て忘れました。

ただ、残ったメモの一部にはヨルとルーナ結婚(フラグを立てとく事)と書いてありました。なんだこれ。

昔の私によると、ルーナはバジリスクの毒の研究で魔法動物学者として有名になるらしいです。それだけ。

あ、後今思い出したんですが、マルフォイが魔法省大臣になってた気がします。それでハリーが闇祓い局長で、二人して魔法省を引っ張っていく、みたいなノリだった気が……


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