アイドルマスターxGE「神を喰らいしアイドル」 作:HiRO12
これからのスタイルを前半日常+αパート、後半が戦闘パートみたいにしようかなと思います。
それではどうぞ
「さて、楽しい抗議の時間だ」
サカキの其の言葉に頷く春香と千早、そしてあからさまに疲れてる顔なコウタ。
あの後エリックやリンドウ、ツバキと別れた四人は現在サカキの研究室にいた。
「今日の内容は何ですか?」
「そうだね、今日はアラガミについてかな」
「アラガミについて、ですか?」
今更に感じてしまって問い返す千早。サカキは其の質問にふふふと笑みを返しながらいう。
「そうだね、アラガミについては君達もリンドウ君やサクヤ君たちから習っただろう。しかし、改めてアラガミってなんなのか、考えたことはあるかい?」
其の問に春香、千早、コウタはそれぞれ思考に入る。
「うーん、正直言って不滅の捕食者ってイメージですね、細胞も再結合するから滅びという滅びがないですし」
「そうね、そもそもアラガミの目的ってなんなのかしら?この世界を破壊することなのかしら?」
「いやそうでもねえだろ。むしろ目的がわかんないまま捕食や学習してるのも怖えよな」
いつの間にか春香や千早、そしてコウタまでも顔を合わせてあーでもないコーデもないと話し合っている。
いい傾向と思いつつもう少し見守っていたいと思うが、サカキも軽く手を叩いて注目を促す。その合図に三人はサカキを見る。
「うん、君達が今交わしていた言葉も決して間違いじゃない。むしろ君達は素直に捉えているね。じゃあ質問を変えよう。どうやってアラガミは発生したと想う?」
其の問いかけに三人は再び議論に入る。
「リンドウさんがいってたんだけどさ、本当にある日突然現れたんだよね?」
「ええそうね。むしろ前触れも何もなかったっていうのが怖いわ。オラクル細胞ってなんなのかしら?」
「南極でいきなりでたんだっけ?、いきなり現れて爆発的に増殖。兵器とか喰って進化ってすげえ怖いんだけどよ、正直俺らアラガミに勝てるのか?」
春香千早コウタはそれぞれの言葉を交わし合う。
「ていうか私達みたいに頭壊せば終わりじゃ無いもんね。さっきもいったけど神機で倒しても再結合するんでしょ?」
「決定打ないよなぁ。まじでどうすりゃいいんだこれ?」
「そうねえ…、やっぱり神機でオラクル細胞を断ち切るしかないのよね」
「その通り、通常兵器で破壊できない。同じオラクル細胞を用いた君達が使う生体兵器「神機」を使うしか無い。だが今コウタ君や天海君がいったように再結合する以上決定打がない」
そのサカキの言葉に三人は押し黙る。本当に絶望的な戦いを人類が強いられてることを改めて認識したからだ。
「だから悔しいがアラガミは絶対的な存在なんだ、この極東地域に伝わる八百万の神々に例えて…「アラガミ」、と呼ぶようになったのさ」
「悔しいけど神機使いの戦いも、言ってしまえばその場しのぎなんですね…」
口惜しそうに千早がそういいながら拳を握っている。
「そうだね、だがそれも決して無駄にはならない。私はそう信じているよ」
そのサカキの言葉に三人は頷く。
「さて、アラガミの次は簡単な居住関係の授業をしておこう。アーコロジー、という言葉はしっているかな?」
機械をいじるとモニターに授業のように様々な画面が映しだされる。そして其のサカキの言葉に千早は挙手をする。
「はい、如月くん」
「ターミナルでみました。確かそれ単体で生産や消費活動が自己完結している建物、ですよね?」
「正解、勉強はちゃんとしているようだね。今如月君が言ったとおり。そしてこのアナグラもアーコロジーなんだよ」
「あ、そっか。地下に色々ありますもんね。そこで消費活動などが行えると」
「その通り!、天海くんがいったように地下に向かって食料や神機。各種物質の生産を行うプラントがあるんだ」
「外周部にはアラガミ装甲癖もあるし、俺たちゴッドイーターを始めとした防衛能力もあるわけですね」
コウタの言葉にサカキは頷く。
「そう、それが人類を守るために最適化されたアーコロジーというわけなんだよ」
「でもサカキ博士、それならなぜ外部居住区のような場所が?」
其の春香の言葉にサカキは罰が悪い顔をしながら続きをいう
「うむ、情けない話なのだが…収容可能人口に限りがあってね。外部居住区はいわば、それを受けられない人の集まりなんだよ」
「確かに私達も見てきましたが、いろんな人達がいました」
千早も春香も自分たちが見てきた外部居住区の様子を思い出す。
「コウタ君の家族にも申し訳ない。君の家族も外部居住区にいると聞いている」
そういってサカキはコウタに丁寧に頭を下げる。
「や、やめてください博士!、それに俺は家族を守るためにGOD EATERになったんですから」
「そう言ってくれるならありがたい、外周部に対アラガミ装甲壁を巡らせることが精一杯なんだ。この状況を早くなんとかしたいんだけどね」
「でも博士!それをより強固にしたのが「エイジス計画」なんですよね?」
聞き慣れない単語が出た事に春香と千早は首をかしげる。
「ああそうだ、天海くんと如月くんには説明していなかったね。ヨハネス支部長が推し進めている計画なんだ。エイジス計画は」
「支部長。確かロシア支部に出張中なんですよね?」
「うむ、簡単にいえば、アラガミを拒絶する巨大なドームを作ってしまう計画だよ。強固にした装甲壁を作ってね」
「そんなことが、可能なのですか?現在の装甲壁でさえ頻繁に突破されているというのに」
サカキの言葉に不安を隠せない千早。自分たちが外部居住区にいた時でさえアラガミに侵入される始末だったというのに。
「エイジス島見てみるといいぜ、天まで伸びそうな装甲壁があるからさ!」
其のコウタの言葉に春香と千早は純粋に動揺を隠せない。
「其のためにもアラガミのコアを集めてるんですね?」
「その通り。居住区の装甲壁の強化もさることながら、エイジス計画のための装甲壁も並行して完成させなければならないからね」
春香の言葉にサカキは頷く。
「詳しいことはヨハネス支部長が帰ってきたら君達に挨拶と同時に話すだろう。さて、一気に色々話してしまったね。わからないところは再び話すから今の講義の内容をそれぞれ復習しておきなさい」
「はい」
「わかりました」
「了解!」
千早、春香、コウタの順番に返事をしてそれぞれノートにまとめ始める。
春香と千早は久しぶりに学校の授業をしてる気分になりながらサカキに質問をし、それにサカキは補足を加えて返す。
眠りそうになっているコウタは二人で挟んで寝ないように見張りながらまとめ終わる頃には一時間ほど過ぎていた。
「うむ、こんなものだろう。今日の授業はここまでにしておこう。お疲れ様、今教えた内容はnornのデータベースにも載ってるから参考にしてくれたまえ、もちろん私に聞きに来てもいいからね」
そのサカキの言葉で締めくくられ、其の日の講義は終了となった。
「久しぶりに学校にいる気分だったねー」
「ふふ、そうね。サカキ先生の授業といったところかしら」
「うえええ…神機使いになってまで勉強する必要があるだなんて思ってもなかったぜ…」
三者三様の反応で話しながら歩く。
「この後どうする?」
「そうねえ、もう時間も時間だし、晩ごはんたべてお風呂入って寝る?」
端末で時間を確認するともう夜の10時になろうとしているところだった。
「そうしようぜ、俺疲れた~。二人も連続ミッションだったんだろ今日は。だったら休めよ。女の子なんだからちゃんとそういうところ気を回したほうがいいだろうしな」
「あれあれ~?コウタ君私達を女の子としてみてくれてるんだ~?」
にやにやしながらコウタに顔を近づける春香。それを千早は苦笑とともにしたためる。
「こら春香。あまりふざけちゃだめよ。コウタさんありがとうございます。ゆっくり休ませてもらいますね」
「お、おう…」
「はーい、でも、本当にありがとうね」
年頃の男の子であるコウタに現役アイドル二人のスマイルは目に毒である。なんだかんだでどきどきを抑えられないコウタであった。
そんな感じでこの日は何事もなく終わったのだった。
翌日。いつものように朝食と日課になりつつあった筋トレと基礎訓練をこなし、ミッションを見にカウンターに行くと一人の青年がツバキと話していた。
二人は以前にも出会ったことのある、防衛班隊長のタツミだった。
「ヒバリちゃん。今日開いてる神機使い、いないの?」
「そうですね、あいにく皆さんミッション予定が埋まってて…」
「まじかよ、くぁ~」
「第三班の皆さんは今日はエイジスの警備がありますもんね、第二班の人数が足りないんでしたっけ?」
「そそ!さすがヒバリちゃん!状況把握しっかりしてるね!どう?疲れてない?お兄さんとお茶しない?」
「もう、他の皆さんもいるんですから冗談はほどほどに…ってあら?、春香さんに千早さん。そんな顔をしてどうしました?」
「冗談じゃないんだけどな~。って、お二人さん。どうしたんだ?ミッションの受注か?」
其のやり取りを聞いて何だか微笑ましくなって自然に笑顔になっていた春香と千早も其の言葉に自分たちの目的を告げる。
するとタツミは食いついてきた。
「お前さん達今日暇してるのか!、俺からも特別手当だすからさ、頼むよ。協力してくれないか!?」
「全然構いません!。人手足りないんですよね?それに防衛戦ってこの前みたいな感じですか?」
「私も構いません。タツミさんには以前お世話になりましたし、恩返しの意味でも受けさせてもらいます」
自分達の旨を伝えるとタツミはガッツポーズをしながら感謝を告げる。感情がはっきりしている彼らしい。
「素直でお兄さん感動しちゃうよ…、くそ、カレルやシュンの奴らにもこれぐらいの素直さがあればっ…!」
「いやいや、あのお二人がこれぐらいになったらむしろ気持ち悪いですよ?」
「ヒバリちゃん、笑顔で毒すごいよね?お兄さんちょーっと驚いちゃったなー」
そんなやり取りをしているタツミとヒバリに春香は踏み込んでいく
「もしかしてお二人はお付き合いしているのですか?」
其の言葉にヒバリは見るからに顔が赤くなる。
「ちちちち違います!、タツミさんがしつこく誘うだけで私は決して、決してそういうわけじゃないんですよ!?」
「俺としてはそろそろもう一歩進みたいんだけどね?ヒバリちゃん照れ屋さんだからさ~」
「おおおおお!、長いんですか!?」
「いや、まだ付き合ってもない」
「どんがらがっしゃーん!!」
わざわざ擬音を口に出してわざとらしく転ける春香。それを千早は呆れた目でみている。
「春香…貴方ねえ、まぁそれはともかく、作戦の内容を教えてくれませんか?それと私、リンドウさんやツバキさんに行ってきますと伝えてきます」
「千早ちゃんいってらっしゃーい、もうタツミさんそれっぽく言っておきながらまだ付き合ってもないんですか」
「だってヒバリちゃんの反応が可愛いからさ~、俺としてはもう少しこの付かず離れずを楽しんでいたいっていうかさ」
「…もう、バカ」
そう小さくつぶやいたヒバリの言葉はタツミには当然聞こえていないのだった。
その後千早が帰ってきてからもう一人のメンバーに挨拶をさせておきたいということで其の彼との待ち合わせ場所に向かった。
そこにいたのは青いジャケットを羽織った青年だった。日本人というよりは欧米の雰囲気を感じる。
「む。タツミ、人員の確保はできたようだな。俺の名前は「ブレンダン・バーデル」よろしく頼む」
「硬いってブレンダン、お前はいつもそうだよな」
「そうは言われてもタツミ、コレが俺なんだから仕方ない」
軽く言葉を交わし合う二人に千早と春香は自分達に似ていると感じた。
「天海春香です!よろしくお願いします!」
「如月千早と申します。ブレンダンさん、どうぞよろしくお願いいたします」
「なんだかあの二人、雰囲気似てません?」
「あーわかるわ、俺も千早ちゃん初めて見た時どこかで似たような雰囲気感じたとおもったらブレ公に似てたんだな」
「天海さんもよろしく頼む。タツミ、それで今回の作戦は教えたのか?」
「いやこれからだ。その前にお前の紹介をしておきたかったからな。んじゃ、説明開始するぜ」
『はい!』
「今回はな、まだ居住区にこそ入ってないがそっち方面にむかっているアラガミを倒しておきたいんだ、目的はグボロ・グボロにコンゴウ、それに小型アラガミがいくつかだ」
「なるほど…、グボロ・グボロとは初めて戦います。大方はターミナルで勉強していますが」
そう応える千早にブレンダンが続く
「正面に立ちすぎないようにすれば問題はない。後できるならグボロ・グボロから倒したいところだな」
「確か、遠距離攻撃が得意なんですよね?、こっちをピンポイントで狙って来るんでしたよね」
「そうだ、遠距離神機使いを敵にしてるようなもんだよ。ほうっておくとろくなことねえからな。基本は各個撃破なんだが…」
タツミが少し口を押し黙りこちらをみる。そのアクションはまるでこちらの反応を待っているかのようだった。
それを察した春香が続く。
「一緒にいるのがコンゴウっていうのが厄介ですね。グボロばかりに構っていると音でコンゴウが来てしまいます」
「そうね。いっその事二つに部隊をわけますか?」
千早の提案にブレンダンも頷く。
「ああそうだな。天海君と俺はハンマーにバスターか、そしてタツミと如月さんはショートにスピア。よし、慣れる意味でも俺と如月さん、タツミと天海さんでいくか?」
「それでいいぜ、俺も。お二人さんはどうだい?」
「構いませんよ。タツミさんお願いしますね」
「若輩者ですがよろしくお願い致します。ブレンダンさん」
「ああ、こちらこそだ如月さん」
挨拶を交わし合う四人。こうして四人は戦場に向かうことになった
以上となります。次はグボロ・グボロとコンゴウとの対決になります
それではまた次のお話で。ドロン