アイドルマスターxGE「神を喰らいしアイドル」   作:HiRO12

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お久しぶりです、待たせた割にはクォリティが低いかもしれません。
ですがどうぞ楽しんでいってくださいませ(礼)


第八話後篇「それぞれの戦い」

外部居住区から少し離れた平原…、そこに春香とタツミはいた。

あの後ブレンダン、千早と別れた二人はジープでこの平原へと向かってきていたのだ

 

「しっかし春香はすげえよな。この前の歌とかも見てたけど本当にアイドルッて感じがするぜ」

「本当ですか?でもタツミさんだってすごいですよ、多くの人を率いて隊長をやってるんですもん」

 

ヒバリからの通信ではまだアラガミは来ていないらしいので備えつつ雑談に興じている。

「俺はそうならざるを得なかったからな。俺たちがGOD EATERになった頃は、防衛班もまだ編成されてないような時期だった。多くの人が犠牲になるなか、俺は必死に戦うばかりでさ」

そういうタツミの横顔はどこか昔を思い出すような目だった。

出会いと別離(別れ)、GOD EATERにとってはまさに日常とも言える其の繰り返しを彼もまた多く経験してきたに違いない

 

「でも、あの頃の俺がいたから今の俺がいる。そう胸を張って言える程度には生きてきたつもりだぜ」

そういって笑う彼はやはりどこかカッコ良かった。リンドウもそうだがお兄さんとして感じる顔と一人の漢として感じるギャップに春香はとても心が穏やかになるのだった

『タツミさん、春香さん。そろそろですね』

そのヒバリの声に二人は武器を構える。

「なら、今日も生きて帰るために闘いましょう。行きますかタツミさん」

「おう、気負わずにな。一緒にやっていこうぜ」

「はいっ!!」

其の掛け合いとともに二人は飛び出していく。守りたいものを守り生きて帰るために。

 

 

同じく其の頃、千早とブレンダンも春香達とは別方面の平原にいた。

話が弾む春香とタツミと違い、元来生真面目な二人は、神機の軽いメンテナンスや体をほぐしたりしていて特に会話という会話はしなかった

 

「(き、気まずい。どうしよう。何か話したほうがいいのかしら)」

「(まいったな、カノンやジーナと話す時とはまた違う。どうすればいいものか…)」

これから命を預け闘いあうというのにこのままではいけないと二人が思っているのは確かなのだが。其のきっかけが掴めない

「(いや、ここは俺が話していかねば。男なのだからな)」

そう決意しブレンダンは口を開く。しかし自分は初めて千早とパートナーを組む。話せることなど限られていた。

 

「如月さんは、天海さんとの仲はいいのか…?」

突然そう振られたことに千早は見つめ返す。

「そうですね、春香とは今年で三年目ほどになるでしょうか。あの子はすごいです、アイドルとしても一人の少女としても」

そう、どこか遠くを見つめるような目をする彼女をブレンダンは見つめる

 

「あの子は…私の心を解きほぐしてくれた。何も知らずに自分の殻に閉じこもっていた私を、体ごとぶつかって解放してくれたんです」

「そうか、やはりどこか俺とタツミに似ているな、君たちは」

そういいながらブレンダンは肩をすくめる。

「俺もどちらかといえば気持ちを張りすぎると言われるタイプでな、だからタツミには感謝している」

口数は少ないがそれだけでも千早は彼がタツミを信頼しているのがよくわかった。

なぜなら彼の顔が微笑んでいたから。

 

「俺たちはどちらも相方に頼っているところはあるとおもう、だが、だからこそ成長をしていけるはずだ」

「ええ」

ブレンダンの言葉に千早は頷く。

「行きましょうか、そろそろですよね?」

千早が端末で時刻を確認すると、作戦開始時刻になろうとしていた、同時にヒバリからこちらにも通信が入る

 

『春香さんとタツミさん、コンゴウと交戦を開始しました。そちらも開始してください』

「了解です!」

「わかった」

そして千早とブレンダンもまたコンゴウのポイントへと移動を開始していくのだった。

 

 

「あれ…ですね、タツミさん」

「ああ、コンゴウにオウガテイルにザイゴート、OK。まずはザコを駆逐するぜ」

「はい!」

目を合わせ頷きあった二人はそのまま回りこむように駆け出す。もちろん春香とタツミは別の角度から。

左翼から回りこんだ春香は跳びかかりザイゴートの顔に向かって頭から勢いのままハンマーを叩きつける。

衝撃に脳を回したザイゴートは落下、そこを追い打つ様に空中から勢いをましたまま墜ちながら打ち込み。春香はザイゴートの一体を瞬く間に駆逐する

 

「ひゅう!春香ちゃんさすがだねえ!俺も負けてらんねえな!!」

その声に笑みを返しながら春香は神機をガンフォームに変形、アサルト形態になった神機でコンゴウを撃ち、気をこちらへ惹きつける。

アサルトから放たれた雷撃爆破弾がコンゴウに命中すると同時に爆音を立てながら痛みを与えていく。

「コンゴウはこちらで引き受けます!」

「あいよー!」

タツミもショートブレードを軽快に振りながらオウガテイルを切り刻んでいく。タツミの神機は燃え盛るような赤いナイフ型の神機

その名を焦熱ナイフと言う。熱さと切断の痛みが切り刻むと同時に押し寄せ、破れかぶれになったオウガテイルが尻尾を降る頃にはタツミはその場にはいなかった。

切りつけの最後に切り上がる様に飛び上がる「ライジングエッジ」これによって上空に逃れたからだ。

「悪いな!お前ごときに時間はかけてられねえんだ!コレでも隊長なんでね!!」

そう言ってタツミもまた空中からオウガテイルの頭に無かって焦熱ナイフを下げたまま落下、頭から貫きオウガテイルを屠るのだった。

 

「タツミさんお見事です!っと!!」

春香は霧散していくオウガテイルを一瞬だけ見やりながらコンゴウのローリングアタックを転がりながら回避。そしてアサルトの弾丸を切れ目なく打ち込んでいく

その切れ間なく打ち込まれていく弾丸にコンゴウはたまらず怯む。

アサルトの特徴はブラストみたいな破壊力でもなければスナイパーのような貫通でもない、ましてやショットガンのように近接を行いながら撃てるものでもない。

究極のところをいえば切れ目なく撃ち込む弾幕性能にある。それにより一転箇所を何度もしつこく撃ち抜き痛みを蓄積させひるませる。それが強みである

「春香ちゃんサンキュ!、よっしゃいくぜええ!!」

「ええ!行きましょう!!」

春香の前を駆け出すタツミに合わせて春香もまた弾丸を撃ち尽くした事により神機をハンマー形態に変更。再び二方向から春香とタツミは攻撃を仕掛けていく。

 

 

タツミは斬りこみながらコンゴウの胴体に焦熱ナイフを切り込ませていく。

深追いはせずに二度三度斬りつけてはステップやライジングエッジで離れ、つかず離れずの距離を常に保つ。

たまらずコンゴウがタツミにその豪腕を振るう頃にはすでにタツミはその場にいなかった

「そんな大振りな攻撃あたってやるかよ!」

「上手ですねタツミさん」

「コンゴウは鬱陶しいのは集団戦だからな!まだ単体ならこんなもんさ!、ん、春香ちゃん、奴が倒れこんだ!いくぞ」

その声とともにコンゴウは大振りの攻撃を豪快に外し、地面に倒れ込みながら土砂を巻き上げる。

「はいっ!!!」

その背後から近づき春香はプレデターモードを起動し食いつかせる、

「神機…開放っ!!!」

「行くぜ相棒っ!!」

タツミもまた焦熱ナイフをプレデターモード状態に移行し、食いつかせバーストモードへ、その上から春香の受け渡し弾が入り込み、リンクバースト状態が重ねられる。

「サンキュ春香ちゃん!、一気に決めちまおう!!」

「ええっ!!」

『コンゴウオラクル反応、弱まっています!今です、止めを!!』

その後は二人の独壇場になっていた。重い春香の一撃とタツミの素早い連撃が重なりあい、互いに器用に囮と叩きこみをシフトしながら少しの後、コンゴウは地に倒れ伏したのだった。

 

「ふぅ、なんとかなったな」

「そうですね、千早ちゃんたちは大丈夫かな?」

「ま、ブレ公もいるんだ、心配ねえさ。あっちの様子見に行くか」

「はいっ!!」

そのタツミの言葉にうなずき二人はジープヘ乗り込むのだった

 

その一方にて、千早とブレンダンもまた交戦に入ろうとしていた。

「行きましょうブレンダンさん」

「ああ、如月さん」

二人は崖から一気に飛び込み千早はオウガテイル、ブレンダンはザイゴートに向かって飛びかかる。

チャージスピアを突き入れ深く突き刺したと釣り上げると同時に千早はその勢いを利用してクルッと一回転しながらそのまま地面に叩きつけ一気に絶命へ。

ブレンダンもまた真っ向からオウガテイルの頭に刃を食い込ませそのまま両断させる。

「まずは小型だな、如月さん、グボロの狙撃を頼めるか」

「ええ、わかりました」

千早が神機をスナイパーモードヘ変更させ、スコープから離れた距離にいるグボロ・グボロを覗き込み弾丸を発射させる。

その物音に向こうも気づいたらしく顔をあげ遠距離砲撃の体制にはいるがそれより千早の弾が着弾するのが早く、グボロの砲撃が中断される。

「気づきましたね、行きましょうか」

「ああ、気をつけてな、奴は怒ると暴れまわる。思わぬ痛手を被らないようにな」

その言葉に千早は頷き二人で駆け抜ける。グボロもバタバタ走りながら接近し、ある程度近づいたと同時にブレンダンに狙いを定め大きな水弾を三発連続で放つ。

だがそれはブレンダンがステップで回避をし、その間に千早はスナイパーに変更し、再び胴体を狙い撃つ。

ブレンダンが前を受け持つ間に千早は後ろから狙撃を行っている。グボロはまずは目の前の相手に煩わしさを感じたのかブレンダンに向けて暴れまわる。

 

「ふん、そんなものに当たるわけにはいかんな」

タワーシールドを構えたブレンダンがその暴れをガキンと防ぎ、弾を撃ち尽くした千早はその間に接近し、スピアに気を集中させる。

「そこっ!!」

そして暴れ終わり隙を見せたグボロの胴体にチャージグライドで突き抜けていく。そのまま空中で姿勢を変えた千早は再び胴体を突き抜け着地と同時にバックフリップで離脱。

グボロが苦し紛れにうった砲弾は千早がさっきまで居た場所を虚しく抜けていった。

「大振りで隙も高い、砲撃が厄介なら…逃がさないのが一番いいのね」

「ああ、そうだ。こいつもコンゴウもどちらかと言えば集団戦において厄介だからな、今のうちに対処法を慣れておくといい」

そう言いつつブレンダンは相手の背後に回りこみチャージの体制に入る。

 

「(あれは確か…)」

千早はその体制に見覚えがあった。一通り神機は触る事と勉強を重ね動作は覚えている。あの体制がチャージクラッシュの体制と結びついた千早はグボロに攻撃を重ね、意識をこっちへ向けさせる。

つき入れ薙ぎ払いバックフリップでちょうどブレンダンの後ろに潜りこむように着地。そしてグボロがこちらに振り向いた時には…

「見事な誘導だ如月さん、これでどうだっ!!」

気を溜め終えたブレンダンのチャージクラッシュがグボロ・グボロの砲塔にクリーンヒットを起こす。

チャージクラッシュとはバスターブレードの特徴の一つで武器に注ぎ込んだオラクル細胞がオーラの刃となり、攻撃距離と威力を増強させる必殺技である。

ただしその代償として気を注ぎこむ間は全くの無防備となる。仲間の信頼とアラガミの隙を把握していなければ実戦に持ち込むのは難しい技でもある。

『砲塔、結合崩壊です!!』

その威力がもろに入り込みグボロ・グボロの砲塔が結合崩壊を起こす。

「お見事です!」

その言葉と同時に千早は胴体を突き刺す。またも蓄積された雷の痛みと槍の痛みが重なり胴体も続けて結合崩壊を起こす。

「如月さん、奴が再び暴れる」

予備動作をみて見切ったブレンダンが声をかけ千早はバックフリップで離脱。しかしブレンダンはそのまま何かの動作をしている。

「(何を…?)」

グボロ・グボロが暴れだしたと同時にそれは起こった。ブレンダンは近接状態で狙ったかのようにシールド部分で防御したかと思えばその勢いのままバスターブレードを振り上げ逆にグボロ・グボロをダウンさせる。

「す、すごい…!」

攻防一体の必殺技「パリングアッパー」である。タイミングが難しいため実戦で決めようとするGOD EATERは中々居ない。しかし扱いこなせれば間違いなく頼りになるテクニックなのである。

 

『グボロ・グボロのオラクル反応弱まっています!、いけますよ!』

「行くぞ如月さん!もう奴は虫の息だ!!」

「はい!」

そのまま二人は一気にラッシュを決めて止めを奪い去る、それから数分も立たないうちにグボロ・グボロは完全にその動きを止めたのだった

 

「ふぅ、終わったな」

「ええ、ありがとうございました!」

立ったままのブレンダンと軽く汗を拭いながら返事をする千早。そんな二人の元へジープの音が響く。

「千早ちゃん!、無事だったんだね!」

「春香!、貴方も大丈夫だった?」

「うん、大丈夫!、タツミさんもすごく頼れたし!」

微笑む春香に薄い笑顔で返す千早。そんな二人の様子をタツミとブレンダンは微笑ましく見守るのだった。

 

アナグラに戻り二人にはタツミから報酬とは別にフェンリルクレジットが渡された。

「約束通り今日の特別手当な。女の子だしこれで服でも買ったりすればいいさ」

「うむ、俺はそういうことはよくわからんが、カノンやジーナも休日はそういう楽しみ方をしていると聞いた。やはり女子にしかわからん楽しみ方もあるのだろう」

「お前はもう少し関わろうとしろよ?」

「そういうお前は関わり過ぎだ。竹田さんにもちょっかいを出しすぎてるんじゃないのか?」

「わかってないねえ、ヒバリちゃんの可愛さが、あーやだやだ」

わざとらしく手を広げ首を振るタツミにブレンダンの苛立ちも少しばかり溜まってくる。

「天海さん、如月さん、お疲れ様。俺はこいつと少しばかり話がある。ゆっくり休んでくれ」

「は、はい!」 「お疲れ様でした」

冷や汗を掻きながら帰っていく二人。数秒の後、タツミの絶叫が響き渡るのはいうまでもなかった




いかがでしたでしょうか。今後は少し執筆ペースを戻せるかと思います。
変わらず待ち続けて下さった方々ありがとうございます。
それではまた次回(ドロン
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