アイドルマスターxGE「神を喰らいしアイドル」   作:HiRO12

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どうもHiROです。今回はアリサ来日編。今このためにストーリー見直してるんですけど、初期のアリサさんの黒歴史が本当に凄いと思わざるをえない。

では今回もよろしくお願いします。


第十話「新たな風と波乱の幕開け」

第十話「新たな風と波乱の幕開け」

 

「え?また新型が来るの?」

「ええ、それと、サカキ博士が言ってたシックザール支部長。ロシア支部から帰ってきたらしいわ」

朝、いつもの様に春香が目覚め、千早が日課のランニングから帰ってくると同時に聞いた話に春香は驚く。

「最近新型が多いね、私と千早ちゃんに続いて、その人かぁ」

「シックザール支部長がロシア支部から連れてきたんじゃないかしら。もしかしたらこのために極東支部から離れてたのかもね」

「…でもさ、どうしてだろうね?」

「何が?」

その春香の言葉に千早は首を傾げる。

「考えても見てよ、支部長にも私達が着任したことは連絡いってるはずだよ?新型が二人やってきた状態で更にもう一人確保を確固にする必要あるかな?」

「うーん私には難しいことはわからないけど、エイジス計画に備えて戦力が必要だから集めてるとかじゃないかしら」

エイジス計画。何度も聞かされたシックザール支部長が推し進めている計画。アラガミを完全遮蔽する「楽園」を作る計画のようだが正直春香にはいろいろ疑問が残っている。

「エイジス計画、確かに発想はいいかもだけど…、それで本当に解決するとは私は思えないなぁ、いっそアラガミをお話して共存できたらいいのにね」

「春香、さすがにそれは無理があるわよ。それこそ、エイジス計画でだめだったらもう宇宙に逃げるとかしかなくならない?」

千早はくすくす笑いながら春香の言葉に相槌を打つ。春香は千早の神経を逆なでしない程度に返しながらそれでも自分の中の疑問を整理していた時、ノックの音が聞こえる

「はーい、どちら様ですか?」

「俺だ、リンドウ」

「リンドウさん!今あけますね、どうぞ。う、タバコ吸ってきましたね?匂いが」

「ははは、俺を相手にする時はタバコと酒の匂いは覚悟しといたほうがいいぜ?」

そうにやっと笑いながら入ってきたのは隊長ノリンドウだった。

「二、三点ちょっと話しておきたいことがある。朝の貴重な時間に悪いんだがいいか?」

二人はそのリンドウの言葉にうなずきを返しリンドウはソファに腰を下ろす。

「まず一つ、最近ミッションに行ってやれなくてすまん、俺もいろいろあってな、だがお前たちと同伴したエリックやタツミ、ブレンダン、サクヤから報告は受けている。お前さん達はやっぱり優秀だ。新型としてやるべきところはきっちり抑えてる」

「ありがとうございます」 「良かった。足を引っ張ってなくて」

素直に礼をいう春香とほっと胸をなでおろす千早。

「如月、お前さんはもう少し肩の力を抜け。初陣の頃から思ってたが新型は確かにいろいろ求められる。だがそれに対してお前さんが今のレベルで動けるかはまた別だ。一つ一つやっていけばいい」

リンドウが千早の肩を軽く撫でると千早は安心したように微笑む

「わかってはいるのですがどうしても気になってしまって」

「大丈夫千早ちゃん、私だってカバーに入るしね」

「ええ、ありがとう春香」

「天海の方は特に問題はない、お前さん器用だなぁ。結構皆が驚いてる、新人の動きじゃないってな」

「そうですか?」

リンドウの言葉に春香は首をかしげる。自分としてはそこまでやってるつもりはないのだろう。

「周りを見ながらその場に適した行動を取りつつ、普通はそれで引き気味になるんだがそうならずに適度に保ててる。まぁ時々突っ込みすぎなところはあるが、今の段階じゃ全然問題無いだろうさ」

「ええ、分かりました。」

そのリンドウの言葉に二人は笑みを返す。そしてリンドウが一息つくとともに真剣な目で此方を見る。

「本題はここからだ、お前さん達、また新型が来るのは知ってるか?」

「ええ、朝トレをしてた時に噂しているのを聞きました」

「私も先ほど千早ちゃんから聞きましたから一応は知っています。それが何か…?」

「いや何、支部長殿も帰ってくるんだが、どうもあの人は今この極東支部に新型を集めようとしているらしい。ぶっちゃけると俺はそれがどうも何か別の狙いがあるんじゃないかと思ってな」

「リンドウさん…」

「なんでも良い。お前さん達も支部長殿が帰ってきたということは今後話す機会も増えるとおもう。なんでも感じたことは俺に言ってくれないか?」

「分かりました!」

「ええ、了解しました」

「それと今度の新型なんだが、ちょっといろいろ訳ありな子らしい。お前さん達も力になってやってくれ」

「合わせて了解です」

「んじゃ俺はこれで行く。姉上と少しばかりミーティングがあるんでな」

「ええ、お疲れ様です、また後で」

リンドウはひらひら手を振って退散する。彼が去った後春香と千早は驚いていた。

「…春香、あなたと同じこと、リンドウさんも…」

「う、うん。流石に驚いたよ。でもリンドウさんもそう感じてるということは何かがある可能性が否定出来ない。千早ちゃんも何かを掴んだら、ね?」

「ええ、わかったわ春香。リンドウさんまでそう言ってるということは、何かが必ずあるということよね。気は抜けないわ」

新たに浮かんだ懸念と思い、それを春香と千早は感じていた。

 

 

エントランス。極東支部のミッションにでていないGOD EATERはツバキの命令により集合していた。

「良いか、これより新人GOD EATERの挨拶がある。くれぐれも静粛にしているように」

そのツバキの声とともにやってきたのは、赤い帽子をかぶり銀色の髪をした少女だった。黒い、まるで下着にしか見えないような軽装であり、スカートという服装に色んな意味を込めたざわめきが周りから起こる。

「フェンリルロシア支部から配属されました、アリサ・イリーニチナ・アミエーラです。どうぞよろしく」

その声はまるで仕方ないので挨拶していると言った雰囲気がありありと感じられた。実際アリサと名乗ったその少女も肩をすくめ、わざとらしくため息をついたりするのだから隠すつもりもないのだろう。

ツバキ教官の怒声が飛び交う中、春香と千早はというと…

「(うわぁ、765プロに来たばかりの千早ちゃんにそっくり。なんだろうこの感じ、懐かしいなぁ)」

「(最初期の私とそっくりね、私もああいう感じだったのかしら。…うん、そうだったわ、あの子も何か抱えてるのかしら?力になってあげられたらいいんだけど)」

とアリサの方をじっくり見ながら思っていた。

「アリサ、お前の配属は第一部隊となる。リンドウ、サクヤ。そしてソーマに藤木、天海に如月はこっちに来い」

「あいよっと」「了解」「ああ…」「ういっす!」「はーい」「了解しました」

それぞれの返事とともに登ってくる。

「他の者達も共同ミッションのときもあるだろう。折を見かけてコミュニケーションを図っておけ。それとシックザール支部長がロシア支部から戻ってきている。後日、正式な挨拶があるだろう、それでは解散!」

そのツバキの声に他の神機使い達は解散していく、その時千早はソーマの眉と目がぴくっと上がったのを見た。

「…ソーマさん?」

「何だ」

「いえ。支部長と、何か?」

「お前が気にするような事じゃねえ…、ミッションはうまく行ってるみたいだが気を抜くな。生き残りたければな」

「あ、はい」

相変わらずこちらを見ないで腕をくんでる人だが、ちゃんと返してくれる辺り、やっぱり冷たい人ではないのかなという想いを受けた千早であった。

 

「よう、お前が新入りだな、俺は雨宮リンドウ。形式上お前の上官になる。3人目の新型神機使い、期待してるぜ?」

「どうも、…3人目?、新型がいるという話は聞いていませんが」

「ああ、支部長度のがロシアにいる間に二人入ったんだよ。天海、如月」

「はい!」

「ええ」

その声と共に春香と千早が前に出る。

「天海春香だよ。アリサちゃんでいいかな、宜しくね。一応ポール型のハンマーと、アサルトと、バックラーを使ってるよ」

「如月千早です。同じくポール型神機のチャージスピア、そしてスナイパー、タワーシールドを扱っています。よろしくお願いしますね」

にこにこしてる春香に、クールだが確かな笑みを浮かべる千早。

「どうも、アリサ・イリーニチナ・アミエーラです。言っておきますけど、負けませんから、アラガミは私が絶滅させます」

そう目を閉じたまままるで春香と千早なんか眼中にない感じで自分の言葉を告げるアリサ。さすがに空気がまずいと思ったのかコウタが口を開く。

「え、えっと!ロシアってどんなところ!?、君の服装もそっちの衣装なのかな、可愛いね」

「何あからさまに話変えようとしてるんですか?別に気にしてませんし、それよりそんな浮ついた根性でよく生き残ってこれましたね?ドン引きです」

その容赦ない言い草にコウタは完全に開口したまま固まってしまった。

「…ソーマだ。仕事はする、それ以外の干渉はなしだ。互いにな」

「ええ、それぐらいのほうがわかりやすいですね、貴方はわかってる人っぽいですね」

「あー…、コウタ君、どんまい」

「春香ぁ…、俺悪いことしたかぁ?」

「もう少し空気読もうねー。よしよし」

「リンドウどうするの?これ」

「ま、少しの間は俺たちと一緒にミッションでたり、他の奴らと話したりして空気になれろ、俺もサクヤもいつでも話には乗るしな」

「話す隙があったら訓練と座学に費やします。…それと、そこの頭お気楽そうな新型さんと、蒼髪の貴方、ミッションに付き合ってください」

「あ、頭お気楽そう!?、私天海春香って名乗ったよね!?」

「春香、落ち着いてぇ!!」

「(こりゃ先が思いやられるな…、アリサの奴、予想以上の堅物そうだ…)」

「(リンドウどうするのよ?この空気、とりあえず私はコウタ君のフォローに入るわよ?)」

「(頼むわサクヤさん。後で何か驕るからよ)」

と目線で会話をする二人はさておき、いきなりアリサとミッションに出ることになったのだった。




今回はここまで
次回はアリサとの初めてのミッションになります
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