アイドルマスターxGE「神を喰らいしアイドル」   作:HiRO12

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第六話になります。
今回よりようやくゲーム編に入っていけます。
GEになるまで五話かかりましたし、これからもいっぱい話数を重ねると思いますがどうぞ気楽について来てください。


第六話「リンドウとの初陣、そしてサクヤとの任務」

二人がプレデターモードを扱いこなせるようになってから少しして一ヶ月が過ぎた頃、ツバキ教官から二人は呼びだされた。

「待たせたな、お前たちも人前に出せる程度の神器使いにはなったと言い切れる。明日にはリンドウと共に実地訓練を始めるぞ」

「やっとですか。相手は何ですか?」

「最初はそんなに大きな奴らにはいかせんさ。オウガテイルだな」

「オウガテイル…、贖罪の街やこの前の防衛戦にもいたアラガミですね」

オウガテイル。この世界にやってきてから何かと狙われた基本とも言えるアラガミ。この一ヶ月ターミナルで予習したり、訓練もちゃんと行った。

今ならあの時よりも相手になると二人は思っていた。

 

「千早ちゃん、頑張ろうね!」

「ええ春香、頑張りましょう」

「体調管理だけはしっかり行っておけ、それでは解散だ」

『了解しました!』

二人はツバキに敬礼をして部屋に戻る。

 

「とうとう初陣か。千早ちゃん何してるの?」

春香が部屋に戻り寝間着に着替えていると千早がターミナルをなれない手つきで操作していた。

「あ、春香、えっとデータベースにつなぐのはどうするんだったかしら?」

「ちょっとまってね。そうそう、そこを2つしたにいって「Norn」に繋いで、そうそうそこでいいよ。そしたらここをタッチして、ほら出た」

操作の仕方を教えてあげながら千早がたどたどしく繋いでいく。彼女は機械の操作が苦手なのだ

「携帯端末のこともあるから早くなれたほうがいいよ?」

「わ、わかってはいるんだけど、なかなかなれなくて、ごめんなさい」

「大丈夫、そんな千早ちゃんもかわいい!」

「もう春香ったら、春香のほうが可愛いわよ?」

「えへへ、それで何を調べようとしてたの?」

「改めてオウガテイルについてね」

「ああ、最終予習かぁ。千早ちゃん真面目だよね。でもそこが千早ちゃんのいいところ!」

「ありがとう。でも大事なことだからね、えっと何々オウガテイル。発生地はアメリカなのね、他のアラガミの死骸などを捕食して…」

「ハイエナみたいな奴だね。本当に。そうそう対峙した感じだと正面立たなかったら楽そうな印象はあったね。でも尻尾の回転が面倒そうだった」

「春香が戦った時、他に感じた事はあった?」

「そうだね…。シミュレーターや市街戦で感じたことはね、この尻尾回転が来る前に予備動作として両足に力込めるからそこ見逃さなかったら結構楽かな」

それと、と春香が付け加える。

「千早ちゃんはチャージスピアだしあれならバックフリップで側面を取るといいんじゃないかな、その辺りをちゃんと意識すると苦労しないっておもう」

「なるほど。春香はよく見てるのね。すごいわ、私訓練の時は一生懸命で気づいたらアラガミが倒れてた事のほうが多かったから」

千早は苦笑しながらそういう。

「慣れたら大丈夫だよ、ほら予習もいいけど早く寝よう?ツバキ教官もいってたし早く寝て体調管理をしっかりしよう!」

「ええそうね、春香」

二人でベッドに入り手を繋いで眠る。その夜。互いに不思議な夢をみるのだがそれはまた後日記そう…。

 

「よう、天海、如月。おはようさん」

「リンドウさん、おはようございます!」

「おはようございますリンドウさん」

リンドウに挨拶しながら頭を下げる二人、春香は笑顔で、千早はいつもどおりクールな笑みを添えて。

「はは、お前たちは相変わらずだな。じゃあ早速いくか」

「はい!」

「ええ」

そして二人はジープに乗り始めてリンドウと出会った贖罪の街へ向かうのだった。

 

「よしっと、着いたぞー?っておい、なんだ始める前からそんなに疲れてちゃだめだぞー?」

「…誰のせいだと想ってるんですか」

「リンドウさんの運転、荒っぽすぎます。私と春香も免許取らなきゃ…」

「そうだね、これはリンドウさんに任せておけない」

二人はリンドウの運転の元ここまで向かってきたのだが、道が悪くリンドウの運転がワイルドなのも相まって慣れていない二人はすっかり振り回されてしまったのだ。

「そいつは悪うございました。次はもう少し丁寧に運転させてもらいますよ」

「ぜひお願い致します」

そう談笑しながら歩いて行く

 

「さて、これからお前たち二人の実地訓練を行うわけだが、任務を行うにあたってお前たちに命令を3つ与える」

其の言葉に二人は姿勢を正す。

「あーそんなにかしこまらなくたっていい。お兄さんはそうされるのが苦手なんだ。いいか、今からいうことだけ覚えておけばいい」

「はい」

「わかりました」

「命令は3つ。死ぬな、死にそうになったら逃げろ、そんで隠れろ。運がよけりゃ不意を突いてぶっ殺せ。…ああ、コレじゃ4つか?」

「ふふ、そうですね。でもとてもわかりやすいです」

「なるほど。ようは生き残ることを優先しろと」

リンドウの言葉を二人は解釈していく。彼らしい命令だと想った。

「ま、そういうこったな。生き残りゃ万事どうとでもなる。逆にいうと死んじまったら終わりだからな」

「了解です!」

「ええ、心得ました」

「んじゃお兄さんは少し下がって見ていてやるからお前たちなりに動いて戦ってみなさい。どうしても無理なら助けてやろう」

終始おどけた様子でそう振る舞うリンドウ、彼なりに緊張をほぐそうとしてくれているのだろう。その気持が嬉しかった。

「了解、いこっか。千早ちゃん」

「ええ、春香」

そして二人は初めてこの世界に来た時に訪れた場所「贖罪の街」へ改めて降り立ったのだ。

 

〈春香さん、千早さん、聞こえますか?〉

二人が耳につけたヘッドセットからオペレーター「竹田ヒバリ」の声が聞こえる。

「こちら春香。ええ、聞こえてます」

「千早。問題なしです」

〈わかりました。サポートしますね〉

『お願いします』

 

ヒバリのオペレーターの元、二人は歩き物陰から様子を伺う。

「千早ちゃん、いる」

春香が物陰から指を指した先を覗き込むとオウガテイルが二匹、別のアラガミの死体を食べていた。

二人は顔を見合わせて頷きあい、少し後方に下がってから神器をガンモードに変形させる。

「(なるほど、新型の特性である遠近対応を活かして戦うわけか)」

様子を見ていたリンドウにも二人の趣旨はわかった

春香はアサルト、千早はスナイパーモードに変形させ、春香は向かいながら、千早は物陰から拡大スコープでオウガテイルの頭部分を捕らえて撃つ。

激しい音が鳴り響き、千早の狙撃弾、そして春香の連射弾がオウガテイルを襲う。

 

「千早ちゃんが撃ってくれた方を!」

千早の援護射撃をもらいながら自分も撃ちつつ春香はそのまま踏み込みながら神器をブーストハンマーモードに変更。

「まずは一撃!!」

そのまま流れるようにステップ動作に踏み込み、ハンマーの横っ面でオウガテイルの腹を一撃。

後ろから別のオウガテイルが向かってくるがそれを再度ステップし、斜め後ろに踏み込む。

其の動きの変化に軸を立てなおそうとしたオウガテイルだが、その違う角度から千早の射撃が刺さる。

 

「こっちにもいるのよ、忘れてもらっちゃ困るわね」

千早はそういいながら向かってくるオウガテイルに対して受けてたつわといわんばかりに神器をチャージスピアモードに変更させる。

「グォオオ!!」

オウガテイルが踏み込み足に力を込める。自分に対して距離がある状態でそうするということは跳びかかりが来ると想った千早はステップで懐に潜り込む、

ちょうど飛びかかってきたオウガテイルが千早がステップをしてくぐったところを飛び越え空振りに終わる。

「今っ!!」

力を込めて千早はチャージスピアを展開させる。穂先部分がぐわっと展開される。

チャージスピアの特徴「グライドモード」となり、そのまま千早はチャージスピアの推進力に身体を預けるようにして一直線にオウガテイルに向かって突き進んでいく。

チャージスピアのいわゆる必殺技「チャージグライド」がオウガテイルの尻尾に突き刺さり、そのまま千早はバク転の要領でオウガテイルの上をとりそのまま真上から脳天を突き刺すように急降下して一気にトドメを奪ったのだった。

鮮血を撒き散らしオウガテイルが倒れる。千早はコアを捕食し霧散するのを見届けた。

 

「千早ちゃん飛ばしてるなぁ、それならこっちも!」

其の頃春香もオウガテイル相手に自分のペースで戦っていた。

千早のチャージスピアと違っていくらブーストで機動力が底上げされているハンマーもオウガテイルのような小型には相性が悪い。

春香は先程からステップを組み合わせ、一撃~二撃を与えていては離脱してオウガテイルを錯乱していた。

相手からすれば重い一撃を叩きこまれ反撃をしようと想った頃にはもう目前に其の姿がないのである。

たまったものではない。

「ほらこっちこっち、でやぁ!!」

そして後ろをとって頭にぶちかましたブーストハンマーの衝撃がオウガテイルに脳震盪を起こさせよろけさせる。

 

「チャンスっ!!!」

春香はその機会を逃すまいと接近し、ブーストハンマーに設置されているスイッチを押す。

するとブーストハンマー後部に備えられているブースト部分からブースターが作動される。

ブーストハンマー最大のポイント「ブースト機構」が始動。

「そりゃああああ!!!!」

そのまま春香はブースターの勢いに合わせて何度も何度もオウガテイルを殴打する。

「うー、わっほい!!!!」

そしてそのままトドメとばかりに飛び上がってオウガテイルの脳天にブーストの勢いも載せた最大速度の一撃を叩きつける。

これがブーストハンマーの必殺技「ブースト・インパクト」である。

オウガテイルは其の衝撃に脳から砕かれ昏倒した、おそらく立ち上がれという方が無理な話であろう。春香も千早と同じようにコアを捕食する。

 

 

「よしっ!勝った!!」

「ええ、ヒバリさん。まだ反応はあります?」

汗を拭いながらヒバリにそう問いかける。

〈いえ、特に反応は。お見事です…〉

「おーおー。大したもんだ、お前さん達度胸据わってんなぁ」

驚くヒバリの後に軽く拍手をしながらリンドウも歩いてくる。

「初陣にしちゃ二人共上出来だ。これならすぐにでもいい神器使いになれそうだな」

リンドウは素直にそう思っていた。初陣にしては二人共動きが良すぎる。

自分に奢ることがなければこの二人は問題はないだろうと思うがまぁしばらくは見守っていこうと改めて誓うのだった、

 

「初任務、やったね!」

「ええそうね。春香、正直言って私今でも手の震えが止まらないけど、一緒に頑張りましょうね」

「もちろん!私だって怖い。怖くてたまらない。でも千早ちゃんと一緒なら頑張れる!」

「そうよね。私達は一人じゃないもの」

 

 

そして其の数日後。二人はサクヤと共にヘリに乗って嘆きの平原へと向かっていた。

「すごい、あの竜巻…」

「ええ、サクヤさん。あれはいったい?」

「ここは昔はビルとかがあった都市の一部だったんだけど、アラガミ発生などによる急激な環境の変化のせいで、現在はこれよ」

「えぐり取られた場所がいっぱいある。色んな意味で気をつけないといけないなぁ…」

「そうね、万が一飲み込まれたら一巻の終わりだわ」

「ふふ、警戒も大事だけど今のうちに作戦会議といきましょうか」

『はい!』

二人はサクヤの其の言葉に頷く。

 

「二人共今回の相手は覚えてる?」

「コクーンメイデン、繭みたいなアラガミですよね?」

「確か…、遠距離を主に担当する小型で砲台みたいなアラガミ、でしたっけ」

「正解。なのでそうね。春香、貴方は主に近接で陽動。私と千早でバックアップと行きましょう、幸い同じスナイパーだから千早の撃ち方とか見てあげられるかもしれない」

「わかりました。春香。コクーンメイデンは近距離も毒針を隠しているわ、気をつけてね」

「わかってるよ。要は後ろから叩けばいいってことでしょ?」

千早の其の言葉に春香はウィンク1つで応える。

「頼もしい限りね。でも無理だけはしちゃだめよ」

「わかっておりますサクヤさん」

そうおどけて答える春香にサクヤはリンドウが移ってきたかしら?と内心微笑むのだった。

 

「それっ!!」

春香は後ろに回りこんでハンマーを振るう。背後から別のコクーンメイデンが春香を撃とうとするが、それは千早の援護射撃がよろめかせる。

「いい援護射撃ね、でも少し力が入ってる。怖いのはわかるけど、もう少し肩の力を抜きなさい?」

「あ、はい!」

千早は落ち着けるために心のなかで歌を歌う。そしてその心地良い感覚のまま撃ちぬく。

バシュウン!と音がなり弾道がコクーンメイデンを撃ち貫いた。

「千早ちゃんいいよ!、よーし私も!!」

そのまま勢いに乗った春香もコクーンメイデンを殴り続け、やがてコクーンメイデン達は沈黙した。

こうして春香と千早は順調にミッションをこなして行くのだった。

「(春香も千早もいい感じね。このまま進むといい神器使いに間違いなくなれる。でもこの子達の本当の居場所は光り差すスポットライトの下。そこに返して挙げれるように頑張らないとね)」

サクヤもリンドウと同じことを願う。

 

「援護射撃の大切さを味わいました!、でも新型は大変そうです。両方やらないといけないし」

「そうね。春香も私も大変そうね」

改めてミッションを振り返ると自分たちの付くポジションが大変そうなのが身にしみた。

「そうね、でも貴方達だけで全て背負うことはないの。仲間を使って、協力を惜しまないこと。チームプレイを忘れないことよ。それさえできればどうにでもなるわ」

サクヤが微笑みながら二人の肩を叩く。

「さぁ帰りましょう?、早く帰ってさっぱりしたいわね」

「そうですね、帰ったらシャワー浴びましょう」

「そうね、汗流したいし」

女の子三人で仲良く会話をしながら帰路に付くのだった。

 




はい、第六話でした。いわゆるゲームでいう第一第二ミッションでしたね。

戦闘描写がやっぱり難しい!。でもどうこうしても自分なりにしか書けないのでこれを貫こうと思います。

次回の第7話も良ければお待ち下さい、それでは

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