この作品にはオリキャラ、独自解釈、独自設定 等の原作とは異なる場面があります。
苦手な方はお控え下さい。
「ふぅ ただいま」
そう言い放ち、ドサッと椅子に座り込む。
「あ、おかえりー」
と、奥から元気な声がかえってくる。
彼女は、ナナ。
このギルドの看板娘で炊事係もしている。
「いい素材、取れた?」
片手間に用事をしながら訊いてくる。
「まずまずといったところかな」
今回の報酬を覗きながら答える。
割と難しいクエストなのに、報酬があまりよくなかった。
これは流石にやる気が無くなる。
意気消沈した俺に、彼女は思い出したように言う。
「ね、ライザーは?」
ライザー。
彼は、このギルドで、俺と一緒に狩りをしているメンバーだ。
「あいつなら、その辺でまたナンパでもしてるんじゃないか?」
そう言った時。
「またせたなぁ!」
ライザーが扉を乱暴に蹴破って入ってくる。
途端に奥から強面のおっさんが出てきて
「うるさいぞ、ライザー」
そう言ったのはこのギルドの鍛冶屋。
メルス。
「おぉ!メルスの旦那!」
「丁度、装備品を新調しようかと思ってたんだ!」
はぁ・・・とため息をついてメルスが無言で鍛冶をはじめる。
仕事ができる男って、輝いてるよな。
主に頭が
すると用事を終えたナナが
「団長ー 今日、何食べたい?」
と、夕飯の作る準備をしながらを訊いてくる。
「にくじゃが」
俺は、ナナの作る にくじゃが が、好きだ。
「ふふっ 団長も好きだねー」
と、言いつつ、ニコニコしながら作り始める。
ご機嫌そうにご飯を作る姿は、見ていて飽きない。
ゴォォォォォ・・・
地鳴りがする。
恐らくモンスターが近くにいるはずだ。
「ライザー」
俺がライザーに視線を向ける
「あぁ」
ライザーが頷く。
途端に二人とも武器を構えて戦闘体勢に入る。
・・・
すると、いきなり静かな部屋に悲鳴が響く
外だ!
とっさに飛び出して見たものは“血”だった。
ギルドホームから数メートルのところでモンスターが食べている肉。
明らかに人肉。
食べているのは<イビルジョー>と呼ばれる大型モンスターで
“恐暴竜”の二つ名があるぐらいのモンスターだ。
全長は大きいもので26m 小さいものでも19mはあろう巨体である。
さらに、厄介なことにこいつは特定のテリトリーをもたず、どんな環境でも適応できるため
出現を予測しづらく、“神出鬼没の強力なモンスター”としてハンターたちは恐れている。
幸いにも、こちらに気が付いていないみたいなので、
下手に手を出さず、ここは一端、はなれることにした。
・・・
「何でだよ!」
ライザーはイビルジョーの素材を取り損ねたことに腹を立てているようだ。
「あそこで戦えば、ギルドホームに被害がでるかもしれないだろ」
「それにアイテム補給もまだだったし戦えば負けていた。」
ちぇっ と舌打ちしてライザーはベッドに寝転がった。
団長記録
俺たちのギルド ソウルコネクトは今日も1人も欠けずに終われました。
ハンターノート
イビルジョー
種別:獣竜種
危険度★★★★★★
別名:恐暴竜
非常に狂暴。
キレると筋肉が硬化して古傷がにじみでてくる。
体温が非常に高い。