私はAGOとかエネコンとか言葉のキャッチボールとか黒咲で有名なカードゲームをやっていて、それに使うスリーブを探していたんです。田舎なので余り期待はしていなかったのですが。でも、中古店にリコのスリーブがあったんです。これは買うしかない!と思って手に取ったんですが、何故か28枚しかありませんでした。…買いましたよ、ええ。エクストラには使えますから。メインで使いたかったよコンチクショウ。
「ゴハッ!」
シンクは勢い良く吹っ飛んでいき、壁に激突した。
「なにすんだよ!ハルト、エクレ!」
「それはこっちの台詞だバカ野郎!」
「勝手に宣戦布告を受けて、どういうつもりだ!」
「え?」
やっぱり理解してなかったらしい。取り敢えず、エクレが大まかに先程のことを説明していた。
やはり、宣戦布告を受けるというのは公式の戦と同じルールで戦うことになるらしい。ていうか大陸協定の時点で少しおかしいと思えよ。
そして、話が終わったあたりでリコが装備とセルクルを連れてきてくれた。…俺跨ることすら無理だぞ?
「ちゃんと乗れるかな…」
頑張れ。取り敢えずリコに話して、姫様のときと同じように掴まることにした。
「はぁ…大体、お前はまともにセルクルにも乗れんのか」
「いや、シンクは体動かすだけで馬とかにも乗ったことはないし…」
「エクレ、あんまり怒ると血管切れるでありますよ?」
さて、今のうちに作戦立てるか。
さて、今の状況を話しておこう。あの後俺はシンク達と別れ、少し高い丘の上に待機している。で、ミオン砦にはシンクとエクレが突入し、リコは森の中から砲撃を行っている。で、何をやっているかっていうと…
「あー、これで何個目だろスフィア。数えるの面倒だな」
輝力で弾を撃ち出す球体を作っていた。何ていうか…魔法少女なのに大体魔砲を使うアニメでやっていたことって言えば分かるのかな?
そうこうしているうちに、リコの砲撃が止んだり、ミオン砦の一部の塔が一刀両断されたりした。地味に余波が届いて怖かった。取り敢えず先に、シンクの様子を見に行く。
「さあ行くぞ!初の輝力武装お披露目だ!ボルテックスウイング!」
リコから輝力の使い方について教えてもらい、編み出した輝力武装。名前で分かるとは思うが、雷で作った翼だ。車椅子から落ちた時に動けなくなり、どうにか出来ないかと考え、なら飛べばいいじゃないかと思いついたのがこれだ。…ちゃんと車椅子に乗ってるぞ?背中から出してるからな。
「あ、ハルトであります!」
「おおー、お主がハルト殿でござるか」
「リコと…誰?」
ミオン砦の外壁まで飛び、リコに話しかけられたのだが、彼女は知らない女性におんぶしてもらっていた。
「あ、申し遅れたでござる。拙者はユキカゼ•パネトーネ。ユッキーでいいでごさるよ。拙者達はロラン騎士団長からの連絡を受け、助太刀に参ったでごさる」
「なるほど。知ってるみたいだけど、俺はハルト•キサラギ。勇者シンクにくっついて来ました」
と、互いに自己紹介を終えた。で、どうやら今から攻撃を始めるらしい。
「あ、じゃあ俺の攻撃を先にやっていい?」
「ハルト殿の攻撃を先に、でござるか?」
どうやら疑問におもっているようだ。まあ仕方ないかもしれない。俺は来てまだ1日だから輝力の使い方も慣れていない、と思っているのだろう。
「スフィア、全起動。全弾射出」
呼び声に応じて、遠くの森が光る。そして俺はミオン砦の外壁の上に登り、待機する。暫くすると、こちらに向かって幾つもの弾が飛んできた。
「降りそそげ!雷雨!」
命名理由?雷帯びた弾が上から飛んでくるからだよ?ええそうですよ単純ですとも。ちなやみに、砲撃の方向などは微調整を行っている。だってシンクやエクレに当たったらまずいし。
「おおー、これはなかなかでござる」
「これ、どうやっているでありますか?」
「まあ、話は後で。そろそろ砲撃止むから、二人もそろそろやっていいよ」
「そうでござった。では、リコ。いくでござる!」
「はいであります!ハルト、行ってくるであります!」
そう言って二人は飛んでいき、その後空爆を行った。思ったのが、俺の砲撃後にこんな空爆をされて、中で戦っている人達はどんな思いをしているのだろう。
「まあいいか。さてと、シンクは内部に突入したみたいだし、エクレの援護するか」
なんかジェノワーズに囲まれてるみたいだし、兎の子攻撃するか。遠距離攻撃潰せればだいぶ楽になるだろう。
「さて、そんじゃ狙い打つか」
まずは一発。武器である弓の破壊に成功。だが、ジェノワーズも次からは警戒するだろうから、二度目はほぼないだろう。それに位置も割り出されるだろうから狙撃もキツイ。そう判断し、俺はジェノワーズの元へ向かう。
「こんばんは、ジェノワーズさん。ハルト•キサラギです」
「な、なんやあんたは?」
「挨拶しないのはすっごい失礼だぞ?」
「あ、ごめん。私はノワール•ヴィノカカオ」
「ベール•ファーブルトンです…」
「ジョーヌ•クラフティや。てか、あんた急に出てきてなんや?てか、なんで浮いとるん?」
「後者は秘密。前者は、ちょっと時間がないから早めに終わらせてもらおうかな、と」
「なんや、あたしらも舐められたもんやな」
「同感。戦を経験して1日も経ってない人に負ける私達じゃない」
「弓がなくたって、出来ることはあるんですよ?」
あり、ちょっと勘違いされてるっぽい。別に勝てるなんて一言も言ってないんだけどな。
「てなわけでエクレ、前衛頼む。ぶっちゃけ飛んでるの疲れる」
「あ、ああ。その変わり、しっかり援護しろよ」
「了解っと」
ジョーヌの武器はでかい斧だから、明らかにパワーファイターだろう。エクレは避けるだろうから、そこを狙ってノワールやベールが攻撃するはず。なら、俺は攻撃に注意して、二人の動きを止めればいい。
「というわけで失礼」
「え?」
勿論、得意の武器を失っているベールから狙う訳で。後ろに回り込み、至近距離で銃弾を頭に撃った。
「あう!?」
「あ、やっぱすっごく痛いで済むのか、良かった」
「車椅子で、なんでそんなに早く動けるの?」
「むしろ、なんで車椅子で高速移動が出来ないと思うんだ?」
「いや、普通は無理やからな。車椅子でそんな早く動けるやつなんて見たことないもん」
「まあ、確かにハルトは多少変だな」
解せぬ。何故味方からも罵倒されたし。
そんなこんなでやっていると、入口付近でなにやら光った気がした。何だろ。
「取り敢えず、エクレとそっちの…誰だっけ?」
「ハルトだよ!なんでこんなに酷い扱い受けなきゃならんのだ!」
「あ、いや、ごめんな」
「…取り敢えず、貴方達は倒させて貰う」
うん、変な事が起きるな、大体10秒以内に。なんか昼間に聞いたような声が向こうから聞こえてきたし。
そんなことを思考の隅で考え、ジェノワーズと睨み合っていると、突然壁が崩れた。
「え?」
それは誰の声だったのだろう。もしかしたら俺達全員かもしれない。兎に角呆気にとられたのだ。ここに来ないと思っていたレオ閣下が怒りの形相で立っていたのだから。
「「「ふぎゃっ!」」」
いつの間にか、閣下がジェノワーズ三人を殴っていた。拳骨で。
「え?え?エクレ、これは?」
「あ、いや、私にも良く分からん」
そして、閣下は壁を破壊しながら突き進んでいく。いや、ここ貴女の国の砦ですよね?いいんですか?
そして、閣下が止まる。横から見てみると、シンクと白髪の男の子が戦っていた。
「ガウル…それにへっぽこ勇者…!」
「へ、へっぽこ!?」「姉上!?」
…ガウルてことは、あの男の子がジェノワーズが仕えてる人で王子なのか。なるほど。
「ガキ共!戦場で何を遊んでおるかァァァ!」
「「はいぃぃ!ごめんなさいー!」」
まあ、あの二人が今回の戦の原因だからな。恐らく一番怒りの矛先が向くだろう。南無。
やはりというか、シンクとガウル殿下にも拳骨を食わらせていた。そして今は姫様がいる部屋に向かっている。
「邪魔するぞ」
「レオ様!あの、ご無沙汰…」
「すまなんだな、ミルヒオーレ姫殿下。戦勝国の宴を邪魔など無粋の極み。お主の都合を無視して連れ出した不詳の弟の非礼を詫びよう」
「いえ、あの……ガウル殿下はご存知なくて……」
「今回の事は、何か別の形で詫びを考える。今は早く戻ると良かろう」
「…はい……」
…なーんか変だな。姫様の話を無視しようとしてる気がする。いや、ちょっと違うか?…やめよう。今はコンサートだ。
「なあ、やっぱり間に合わねぇか?」
「姫様の出番まであと二十分。ここからホールまでは急いでも一時間かかる」
「うがぁぁぁ!なんてこったぁぁぁ!」
「あのー、本当にお気になさらず…」
「ってもよー!」
「何か案はないのかな?」
「そうですね…」
一応、俺が万全の状態なら、ボルテックスウイングを最大加速させて向かえるんだが、流石に輝力を使い過ぎたせいで、途中でガス欠になるだろう。誰もが諦めていた…が、
「あの、姫様!僕が送っていきます!」
そうシンクが堂々と言った。
「送ってくったって、お前どうやって」
「それは勿論…」
そして、シンクは姫様を背中に抱え、しっかりと足を固定したおんぶの体制になり、
「この勇者超特急で!」
こう言い出した。ポカーンとする者、呆れる者、分かれていたが、純粋におお!となる者は当然ながら一人もいなかった。勿論俺も呆れていた。
「えーっと、王子…あ、ごめん名前何だっけ」
「ガウルだよ!覚えろよ!」
「ガウルの輝力の使い方見て覚えたから、たぶん行ける!」
そういってシンクは紋章を出し、足に輝力を込める。そして、メイドさんが窓を開ける。
「じゃあ行きますよ、姫様!」
「はい、勇者様!」
「せーのっ!」
そして、シンクは物凄い勢いで飛んでいった。いや、あれ跳んで走っていったか。
「あいつ、あんな輝力の使い方をして…!」
「んー、でもあいつなら無理してでも全力出し切って送り届けるぞ。届けた後はぶっ倒れるだろうけど」
そう話していたが、ふと窓の外を見ると入口近くにリコ達が居るのが分かった。
「エクレ、ちょっとリコ達呼んでくるよ」
「ああ、分かった。大丈夫か?」
この大丈夫か?は、迷ったりしないか、ということだろう。さすがに一度来た道は忘れる訳が無い。
そのことを話し、リコ達の所へ行った。
「おーい、リコー、ユッキー」
「あ、ハルトー!」
え、なんで駆け寄ってくる?リコは器用に車椅子の車輪などにぶつからない様に抱きつき、膝の上に乗っかった。
「どうしたんだ、リコ?」
「うーん…なんとなく、こうしたいと思ったであります」
何だそれ。良く分からん。
「なるほど。そういうことでござるか」
「ユッキー?どうしたんだ?」
「何でもないでござるよー」
やけにニヤニヤしていて、何となく居心地が悪かったので辺りを見渡すと、見慣れない女性がいた。その人もニヤニヤしていた。
「あのー、貴女は?」
「ああ、申し遅れた。私はブリオッシュ•ダルキアン。ビスコッティの隠密隊を勤めているでござる」
…ダルキアン?
「あの、もしかして、ダルキアン卿って…」
「私でごさるよ?」
…また女性ですかい。なんか強い人って女が多いのかな、この世界は。
その後、リコは膝の上でリラックスしまい、やけにニヤニヤする二人に見守られながら、そのまま部屋に戻った。部屋に戻った辺りで、シンクが時間までに姫様を無事送り届けたとの報告を受け、姫様の歌を放送で聴いた。
感想:こっちの世界での楽しみになりました。
大体ぐだってる気がする。まあ気にしないでおこう。次はアニメでは数日後とかなって端折られた期間の話でも書こうかと思ってます。ドラマCD?持ってないですよ。欲しいですけど。