ヴァルキリードライヴ 7人の戦乙女と小さき勇者 作:ダーク・リベリオン
それは突然の出来事であった
10代から20代の少女たちがある特殊なウィルス、『A-ウィルス』と『V-ウィルス』二種類のウィルスの存在とそれらに感染し
少女たちの肉体は極めて殺傷能力の高い武器へと変わっていった
政府の働きによりウイルス感染者の保護を目的とした法が作られ
感染者たちを人工島に送った
学園に入学させウィルスを克服させるため、学ばせることで
少女たちにおのが力をコントロールさせる術を身に付けさせようというのである
今の自分を恐れる少女たちは希望を胸に学園を目指す。
だが、そんな世界にあるイレギュラーな事態が起こった。
イレギュラーな事態、それは・・・・・・・・・
「やっと着いた~。ここがビクニかぁ」
「病気の療養所として作られたとこだって聞いてたからもっと殺風景な場所かと思ってたけど。想像してたのよりも建物もずっと大きいね。なんかまるでちょっとしたリゾート地って感じ?」
「乱花ちゃん、私たちは病気を治しに来たんだよ、遊びにきたんじゃないんだからお父さんやお母さんのために。なにより私たちのためにも早く病気を直さないと」
「そうだね。ごめんごめん」
彼女たちの名は「神楽坂倫花」と「神楽坂乱花」二人は姉妹であり、彼女らもまた『V-ウィルス』に感染してしまった被害者であり、療養のためにこのビクニ島にやって来たのだった
二人がビクニについたことで張り切っていると
「うん?…どうしたのちひろちゃん?」
倫花は自分たちの隣にいる眼鏡をかけた、いかにも二人より年下の子供に声をかける
「ちひろ、やっぱり怖いの?」
「…ううん、ちょっと緊張してるだけだよ」
「無理もないよ。だってまさか"男の子"のちひろちゃんが感染したなんて誰も思わなかったことだしそれにちひろちゃんはまだ10歳になったばかりだしいろいろ不安もあるよ。よしよ~し」ナデナデ
倫花が少年の頭を撫でる
彼の名前は『銫咲ちひろ』事故で両親を亡くし天涯孤独となった彼を不憫に思った倫花と乱花の両親が彼を養子として迎え入れ、それ以降は二人とは血の繋がりはないものの仲の良い姉弟となっている
そんな彼に突然不運が訪れた、それは男の子でありながらウィルスに感染してしまった特異個体となったことだ
ビクニ同様人工島である「マーメイド」にも男の感染者がいたと言われていたが、後に正体が女性と判明したため
彼こそが正真正銘、世界初にして男の感染者ということとなった
「大丈夫、ちひろちゃんにはお姉ちゃんたちがついてるよ。これから一緒に頑張ってい
こうね」
「うん♪僕頑張るよ」
「あ~!お姉ちゃんだけずるい!私にもちひろをもふらせて!」
そう言う乱花はちひろをもふりたくて仕方なかった
一緒にいることが多いせいかこの三人は極度のシスコンとブラコンであった
倫花と乱花に至っては溺愛しすぎなほどに
「早く病気を治してお家に帰ろうね」
「うん!」
不安なちひろを優しく励ます
「さて、来たはいいけどこれからどうするんだっけ?」
「どうするって?」
乱花の質問に倫花は小首を傾げる
「私たち今日からここに住むわけだから手続きとか必要なんじゃない?」
「私は何も聞いてないよ?」
「えー!?じゃあ住むとことかどうすんの?」
「私は乱花ちゃんが知ってるものだと」
まさかの事態に同様を隠せない3人、そんな時だった
『オ待チシテオリマシタ』
「わぁなにこれロボット?」
「わぁ~ロボットだ~!」キラ
「ちひろちゃんは本当にロボットが好きだね」
突然ロボットが3人の前に現れた
それを見たちひろは目をキラキラさせる
「ほら、御出迎えの人が来てくれたよ~」
「人じゃないでしょ」
『入島許可書ヲ提示シテクダサイ』
ロボットが3人に許可書を見せるように指示をだす
「お姉ちゃん、入島許可書だって、島に来る前にだいじなものだからってもらったやつあったじゃん。だして」
「えっ許可書?…あ~あれか」
倫花は許可書のことを思い出した
「そうそう」
「…ないの。多分船に置き忘れちゃった。ってへ♪」
「えっ…じゃあ、じゃあどうすんのよ!?」
『許可書ヲ持ッテイナイ者ハ侵入者とミナシ即刻排除…排除』
ロボットがそう言うと回りからロボットが集まってきた
「お姉ちゃん!」
ちひろたちは武器を取り出す
倫花は持っていた刀を、乱花は自らの拳
そしてちひろは混を取り出す
「大丈夫だよちひろちゃん」
「"私の"ちひろに指一本も触れさせやしない!」
ちひろをかばうように倫花が刀を抜き乱花は拳を構える、
「ちょっとまってよ乱花ちゃん。ちひろちゃんは"私たち"のでしょ?」
「いくらお姉ちゃんでもこれだけは譲れないよ!」
「おっお姉ちゃん?」
まずい状況になっているにも関わらず二人が言い争いを始める
「私のほうがお姉ちゃんよりもちひろのこと好きなんだから!」
「ちがうよ。私だってちひろちゃんのことだい、好き好き〜なんだもん!」
「私だってちひろのことだい、好き好き好き〜なんだから!」
「私だって「お姉ちゃんたちやめてよ!」!?」
二人の言い争いを割って止めるちひろ
「僕は倫花お姉ちゃんも乱花お姉ちゃんもだい、好き好き好き好き〜だよ!」アセアセ
「「ちひろ(ちゃん)」」ポッ
「だから言い争いなんてやめて、僕のせいで二人が争うなんてダメだよ」ウル
涙目になるちひろを見て我にかえる二人
「なっ、なかないでちひろちゃん!」
「そうよもう喧嘩しないから。ね?」
「本当に?」
「「うんうん」」
それを聞いてちひろは笑顔になる
「よかった~」
「「(ちひろ(ちゃん)キャワイィィィィ!!)」」
二人のお姉ちゃんは大好きな弟の笑顔にテンションがMAXになる
『侵入者ヲ排除』
ロボットたちが一斉に襲いかかる
「ちひろちゃんの笑顔があれば私たちに怖いものはない!!」
シャリリリン!ザシュン!
「うぉぉぉぉちひろスマイルサイコーーーーー!!!!」
ダンダン! ドンシャン!
3人はおのがもつ力のままに敵を倒していく
「とう!やぁぁぁ!!!」
バキィィィィン!
『排除…ハイ、ジョ』
ジジジジ…ドバァァァァァァァン
「はぁ…はぁ…終わったね「ちひろ(ちゃん)!」ふぇ?」
「大丈夫?どこも怪我してない?」
「痛いとことかあったらいって手当してあげるから!」
「だっ大丈夫だよ倫花お姉ちゃん乱花お姉ちゃん」
とりあえず二人に離れてもらった
「よしっと、片付けて証拠隠滅~♪」
「それにしても怖かった~」
「うん。でもお姉ちゃんたちに怪我がなくてよかったよ」
「「ちひろ(ちゃん)」」ポッ
自分たちの心配をしてくれるちひろに胸をきゅんきゅんさせる二人だった
「さて、それじゃこれからどうしようか?」
「そうだね。とりあえず適当に歩いてれば誰か見つけられるだろうしその人から聞けばいいかな?」
「そう…だね。今のところ僕たちじゃどうしたらいいかわかんないし」
「じゃあそうと決まれば行動あるのみ。行こうちひろ、お姉ちゃん」
乱花に急かされながらも二人は彼女についていくのだった
こうして人工島ビクニでの彼らの物語が始まるのだった