ヴァルキリードライヴ 7人の戦乙女と小さき勇者   作:ダーク・リベリオン

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DRIVE10 ちひろを探せ パート1

急遽コンゴウの提案で彼女と戦うことになったちひろは

 

 

乱花とドライヴし、コンゴウと戦うも、四神としての実力もさる事ながら

 

 

戦闘経験の少なさなどが敗因となり

 

 

ちひろは何もできないままコンゴウの前に敗れ去った

 

 

そしてその際、コンゴウから今まで自分が乱花、さらには倫花としてきたドライヴが不完全なものであり

 

 

さらにはそのことを知りながら倫花立ちがそれを自分に隠していたことが暴露され

 

 

自分の弱さ不甲斐なさを感じ、さらには守るべきはずの姉たちに負担をかけていたことを知り絶望し

 

 

そのまま二人の静止も聞かずに何処かへと消えていってしまった

 

 

そしてこの時、ビクニにAAA機関の魔の手が迫ろうとしていることをまだ誰も知る者はいなかったのである

 

 

 

 

 

 

 

 

「お姉ちゃん!」

 

 

「はっ、乱花ちゃん!」

 

 

「ちひろは?」

 

 

「ううん…どこにもいない」

 

 

商店街で合流した2人だったが、互いにちひろを発見できずにいるようだった

 

 

ちひろが失踪してから倫花と乱花はちひろとともに訪れた場所を隈無く探すもちひろを発見するには至らなかった

 

 

「どこ言っちゃんたんだろちひろってばっ?」

 

 

「ちひろちゃん相当落ち込んでたから….」

 

 

「っ……」

 

 

「ちひろちゃんの思いを知りながら傷つけちゃった…私たち、最低だよね」

 

 

自分たちが嘘をついてしまったせいで今こうしてちひろは自責の念から倫花たちの前から消えて行ってしまったのだから

 

 

ちひろの心を傷つけた自分たちの前から

 

 

「そうだけど…そうだけど!だからこそだよ!ちひろを見つけ出して謝らなきゃ!それがちひろの気持ちを傷つけちゃった私たちができる唯一なことだから!」

 

 

「…うん!そうだね!」

 

 

「じゃあ私、もう一度見回ってくるね」

 

 

「私も探してくる!」

 

 

そういうと再びちひろを探しに走って行く倫花と乱花であった

 

 

 

 

 

 

 

その様子を近くで見ていた者がいた

 

 

「何事かと思って聞いてみれば鉋咲ちひろが行方をくらますとはな」

 

 

「鉋咲ちひろ……確かこの島に来た世界初の男の感染者でしたか?」

 

 

「そうです。我々にとっては貴重なサンプルとなりうる存在です」

 

 

ビクニの商店街でお茶を楽しんでいたファサリたちは偶然にも倫花たちの話しを聞いていたのだ

 

 

「しかしファサリさま、これはチャンスかもしれませんよ」

 

 

「チャンス…ですか?」

 

 

「はい。今、鉋咲ちひろは行方不明。となれば神楽坂姉妹やビクニの連中よりも先に我々が彼を見つけ出し、計画が成功するまで身柄を拘束できるチャンスなのではないかと?」

 

 

エルカは自分たちが先にちひろを見つけてその身柄を拘束しようと言い出した

 

 

「なるほど、確かにあなたの言うことも一理ありますね。てみあげは1つでも多い方がいいですし」

 

 

「それに鉋咲ちひろを連れて帰ればファサリさまの株も一気に上がるというものです」

 

 

「ではそうするとしましょうか」

 

 

こうしてファサリたちもちひろの捜索に動くのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに時を同じくして

 

 

 

コンゴウとの戦い以降、自信をなくしてしまったちひろはビクニの一般区画の人気のない通りを彷徨っていた

 

 

「……っ」ポツーン

 

 

そして少し歩いたところで静かに腰掛け、その場に蹲ってしまった

 

 

体育座りで壁に身を寄せながらちひろはただ空の風景を眺めていた

 

 

太陽が世界を照らし、空には雲が浮かんでいた

 

 

ふと雲が太陽を覆い隠した

 

 

 

 

 

 

 

【鉋咲ちひろよ。…正直に言おう。我はお主に失望したぞ】

 

 

 

 

 

 

 

その時、ちひろの脳裏にコンゴウの言った言葉が蘇る

 

 

【お主が2人に頼りきっているせいで2人は無理をしているのだ】

 

 

今まで自分はビクニに来て変われた。強くなったと思っていたちひろにとってあのコンゴウ一言は衝撃的であった

 

 

そして自分たちに負荷がかかるのを承知で自分にあわせ、それを隠していたことを姉たちの口から聞かされたことで

 

 

自分は誰も守れない、弱いだけの存在だと思いしったちひろはただただ塞ぎ込むことしかできなかった

 

 

「これでいいんだよね…僕みたいな足手まといはいない方がお姉ちゃんたちの為にもなるから……お姉ちゃん」

 

 

口では強くあろうとしてそう言うも、やはり少し寂しいのか姉たちのことを考えていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちひろが路地裏のかたすみでじっとしている中、ファサリはというと

 

 

「ファサリさま、エルカさま、この度の鉋咲ちひろ捜索の任。必ずや果たして見せます」

 

 

「すべては機関のために…ファサリさまのために…」

 

 

「みなさん。みなさんの協力に私も胸がいっぱいですよ」

 

 

エルカとともにちひろを捜索することになったファサリは部下たちを招集し

 

 

ちひろ捜索を手伝わせることにした

 

 

「今回の任務は理事長の派遣した捜索隊や神楽坂姉妹よりも先に鉋咲ちひろを発見次第拘束することだ、いいな?」

 

 

「「「はい副司令!」」」

 

 

エルカが部下たちに任務の内容を確認させ、部下たちも命を受けてそう応える

 

 

「よろしい、では各人捜索中は何か情報が入り次第報告こちらに報告せよ。…では散!」

 

 

「「「了解いたしました副司令!」」」

 

 

そう言うと部下たちはちひろ捜索へと出かけていった

 

 

「あいつらならば問題はありますまい、これで鉋咲ちひろが我々の手に落ちるのは時間の問題ですねファサリさま」

 

 

「えぇ、相変わらず素晴らしい手際の良さですね」

 

 

ハーブティーを飲みながらファサリはそう呟く

 

 

「ですが、もしもと言うことも考えられるでしょうから、ここは少し念には念を入れておきましょうか」

 

 

「念には念?どう言うことですか?」

 

 

「彼の姉たちである神楽坂姉妹に仕掛けてみようと思います。その間にあの子達がちひろくんを捕まえてくれるでしょうし」

 

 

作戦を盤石にするべくファサリが倫花と乱花の元へ赴くと言いだした

 

 

「エルカ行きますよ。神楽坂姉妹を探しに」

 

 

「はっ、さっそくですが部下たちからの情報から計算してみまして…二人はここで合流している可能性があります」

 

 

「そうですか。では早速行ってみましょう…楽しみですわ」

 

 

そう呟くとともにファサリは不敵な笑みを浮かべた

 

 

 

 

 

それから数分後の時がたち…

 

 

 

 

 

 

「(ちひろ、どこにいっちゃったの…お願い、帰って来てっ!)」

 

 

「(ちひろちゃんがいないなんてそんなの嫌だよ!)」

 

 

内心それぞれの思いを叫びながら倫花と乱花は尚も必死にちひろを探していた

 

 

「あっ、お姉ちゃん!」

 

 

「乱花ちゃん!」

 

 

倫花と乱花は先と同じ場所で再び合流していた

 

 

「お姉ちゃん、ちひろは?」

 

 

「ううん。…その様子だと乱花ちゃんの方も?」

 

 

「うん…」

 

 

互いにちひろを見つけたかどうかを訪ねるも結局、未だに発見できずにいた

 

 

「ちひろちゃん…どこにいるの?」

 

 

不安を募らせる倫花と乱花

 

 

 

 

 

 

 

「あら、そこのお二人さん。何かお困りのような顔をしておいでですね〜?」

 

 

「「っ?」」

 

 

突然声をかけられた2人が振り向くとそこには倫花と乱花には見慣れない顔の2人の女性がいた

 

 

「あっ、あの〜誰ですか?」

 

 

「見たことない顔だけど?」

 

 

「(ほんと、あなたの読み通りでしたね)」

 

 

「(お褒めに預かり光栄です)」

 

 

エルカの予想したとおりの展開になったと二人だけの会話でファサリが彼女を褒め、エルカは嬉しそうであった

 

 

「ねぇ、ちょっと、あんたたち誰って聞いてるんだけど?」

 

 

「これは失礼。申し遅れました。わたくしファサリと申します。そしてこちらはわたくしのパートナーの」

 

 

「エルカです」

 

 

ファサリとエルカが倫花と乱花に自己紹介をする

 

 

「ふーん、で?その2人が何のようなわけ?」

 

 

「用といえばありますね…今からわたくしたちと勝負してください」

 

 

乱花が訪ねるとファサリが自分たちと戦うために来たと言った

 

 

「あの、せっかくで悪いんですが、ごめんなさい。私たち今それどころじゃないんです」

 

 

「そうよ、ちひろを探さなきゃいけないのにあんたらなんかと戦ってる暇なんかないっての!」

 

 

倫花と乱花はちひろ第一とファサリの申し出を断る

 

 

しかしファサリの方は不快になるどころか逆にニヤリと笑う

 

 

「それは残念ですね。わたくしたち、あなたたちにとって有意義な情報を掴んでますのに…」

 

 

「「っ?」」

 

 

その時、ファサリの言った一言に倫花と乱花が反応する

 

 

「ねぇエルカ、彼女たちといつも一緒にいた子ってなんて名前でしたっけ〜?」

 

 

「はい、鉋咲ちひろですね」

 

 

「「っ!?」」

 

 

今確かにファサリたちの口からちひろの名前がでてきた

 

 

それを聞いた瞬間、倫花と乱花の顔色が変わる

 

 

「あんたら!ちひろが今どこにいるか知ってるの!?」

 

 

「ファサリちゃん!お願い!ちひろちゃんの居場所を知ってるなら教えて!私たち、ちひろちゃんに会いたい、会って謝りたいの!だから!」

 

 

「っ!貴様!ファサリさまをちゃん付けするとは無礼な!」

 

 

「エルカ、いいのです」

 

 

尊敬するファサリに馴れ馴れしい口を聞く倫花に苛立ったエルカが怒鳴り散らすも

 

 

それをファサリがなだめる

 

 

「あなたたちがそこまで言うのでしたら教えてあげてもよろしくてよ」

 

 

「ほんと!?ありがとうファサリt「ただし」っ?」

 

 

「それを知りたければ私たちと戦って勝つことです。ちひろくんの居場所を教えてほしいなら…ね?」

 

 

ちひろの居場所を教える条件としてファサリは自分たちと戦うよう言いだしてきた

 

 

もちろん現時点ではファサリたちも倫花たち同様ちひろの居場所を知らない

 

 

しかし、ちひろの名を出せば食いついてくることをよんでいたファサリはわざと知ったふりをして倫花たちにゆすりをかけたのである

 

 

そしてそのゆすりは見事成功していた

 

 

「ちひろの居場所を知ってる…こいつらを倒せばちひろに会える」

 

 

「乱花ちゃん、今はこんなことしてる場合じゃ」

 

 

「でもお姉ちゃん!この状況を考えて見てよ!私たち未だにちひろ見つけられずに闇雲に探してるんだよ!でもあいつらを倒せばちひろの情報を手に入れられるかもしれない、ここはやるしかないよ!」

 

 

今そんなことをしてる場合じゃないとはわかってはいるものの

 

 

乱花の言うことももっともではあった

 

 

確かに現に自分たちは何の手掛かりもなくただ闇雲にちひろを探しているだけ、こんなことでちひろを見つかるのは難しいこと

 

 

ちひろを見つけられずにいたら元も子もない

 

 

そう感じた倫花の決意は決まった

 

 

「…………うん、わかった。ちひろちゃんを見つける手掛かりが掴めるのなら!私も一緒に戦うよ!」

 

 

「お姉ちゃん…うん!その域だよ!…ねぇあんた、ファサリっだっけ?」

 

 

「はい、そうですよ」

 

 

「覚悟しな!速攻でぶっ飛ばしてちひろの居場所を吐かせるから!」

 

 

2人は愛する弟を見つけるべくファサリたちとの勝負に臨む

 

 

「素晴らしい希薄ですね。久しぶりに胸が踊りますわ♪…エルカ」

 

 

「はい」

 

 

 

自分たちと戦う気になった倫花と乱花との

 

 

これから始まる戦いに胸を躍らさるファサリはエルカを呼ぶ

 

 

 

 

「行きますよ」

 

 

「よしなに」

 

 

「「ドライヴ…」」

 

 

2人がそう叫ぶとともにファサリがエルカと体を密着させ、心と体をリンクさせていく

 

 

そしてエルカの体が光の玉となり、ファサリがそれを掴むと

 

 

エルカの姿が六尺棒へと姿を変えた

 

 

「さぁ、お二人も早くドライヴしてくださいな」

 

 

ファサリが2人を急かす

 

 

「お姉ちゃん。ここは私にやらせて!」

 

 

「乱花ちゃん?」

 

 

「私のパワーで一気に決めてちひろの居場所を聞き出してみせるから」

 

 

「…うん。わかったよ乱花ちゃん。乱花ちゃんに任せるよ」

 

 

乱花の思いを察した倫花は乱花の頼みを聞き入れた

 

 

「行くよお姉ちゃん!」

 

 

「うん!」

 

 

「「ドライヴ!」」

 

 

乱花と倫花が心と体をリンクさせる

 

 

あらぬ声をあげならが倫花は光の玉となり、乱花がそれを掴み、両手に巨大な籠手を装備した

 

 

「あらあら、随分といかつい武器ですわね」

 

 

それを見たファサリはボソリとそう呟く

 

 

「最初から手加減なしで全力で行くから覚悟しときな!すぐにちひろの居場所を教えさせてやるから!」

 

 

「えぇ、できるものなら…ね」

 

 

勢いよく叫ぶ乱花をあざ笑うかのようにファサリはまたボソリと呟くのだった

 

 

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