ヴァルキリードライヴ 7人の戦乙女と小さき勇者   作:ダーク・リベリオン

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DRIVE11 ちひろを探せ パート2

コンゴウの指摘により、自分の不甲斐なさからどこへともなく走り去っていったちひろを探すべく

 

 

必死に捜索を続ける倫花と乱花は突如現れた女性、ファサリとその相方であろう女性、エルカと遭遇した

 

 

そしてファサリとエルカは二人に勝負を仕掛ける

 

 

一度はその申し出を断った倫花たちだったが、ファサリがちひろの居場所という情報を餌に二人を誘惑

 

 

自分たちに勝てばちひろの居場所を教えると申し出たファサリの言葉に倫花と乱花は少々躊躇いを見せるも

 

 

いくら探しても見つけることができずにいる二人にとってとにかく情報が得られるのなら

 

 

もはや藁にもすがる気持ちでいた

 

 

悩んだ末に倫花と乱花はファサリたちと戦うことになった

 

 

しかしその頃、ちひろのほうは今、突然の危機に直面していたのであった

 

 

ファサリとエルカがちひろを捕まえるために放った部下たちが彼を捜索しているのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

倫花と乱花がファサリと対峙していたころ

 

 

ちひろはいつの間にかすぅすぅと寝息を立てて眠ってしまっていた

 

 

「っ?……あぁ、いつの間にか寝ちゃってたのか…」

 

 

寝起きの目をこすりながらそう呟いた時だった

 

 

 

…トコ、トコ

 

 

 

「っ?」

 

 

突然、近場の方からこちらに歩み寄ってきてるであろう足音が聞こえた

 

 

こんな場所に自分以外の人がいると言うことにちひろは驚く

 

 

「(もしかして…お姉ちゃんたちが僕を探しに?)」

 

 

倫花か乱花が自分を探しにくるのは分かりきっていた

 

 

こちらにもくるであろうことも

 

 

ちひろはちらっと顔を出して誰が来たかを確認してみた

 

 

そしてちひろが見たものは

 

 

「っ……」キョロキョロ

 

 

「っ!?」

 

 

倫花でも乱花でもない見知らぬ女性だったのである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…」キョロキョロ

 

 

「(だ、だれ?…お姉ちゃんたちじゃないことは確かだけど?)」キョトン

 

 

壁の影に隠れながらちひろは様子を伺う

 

 

pppp…pppp…

 

 

「っ?」ピッ!

 

 

突然、女性が耳につけているであろう通信機から音が鳴り

 

 

女性がスイッチを押す

 

 

『どう?そっちの様子は?』

 

 

通信機から別の女性らしき声が聞こえる

 

 

「いえまだ見つからないわ」

 

 

『そう、あまり悠長に時間はかけられないわよ』

 

 

理事長の派遣した捜索隊が行動を開始したと仲間から情報が入ったのであった

 

 

「わかってるわ。いくらお二人が神楽坂倫花と神楽坂乱花を足止めしてるとはいえ、長くは持たないだろうしね」

 

 

「(お姉ちゃんたちを足止め?…どういうこと?あの人は捜索隊の人で僕を連れ戻しに来たんじゃないの?)」

 

 

彼女が捜索隊で自分を倫花たちのもとに連れて行こうとしてるのだろうと思っていたちひろは困惑する

 

 

「ともかく、早めに見つけ出して拘束しないとせっかくのチャンスが無駄になるわね。…一体どこにいるのよ?」

 

 

「(っ!?)」

 

 

女性が言った言葉にちひろは驚く

 

 

「(僕を拘束?…どういうことなの?あの人はなんなの?)」

 

 

自分を拘束しようとしていると知ってちひろは怖くなってその場から離れようとする

 

 

しかしその時だった

 

 

 

ピキッ!

 

 

 

「っ!?」

 

 

運悪く足元にあった枝を踏んでしまった

 

 

「誰だ!?」

 

 

それに気づいた女性がちひろの方へと近づく

 

 

「(に、逃げなきゃ!)」

 

 

ちひろは急いで駆け出した

 

 

「見つけたぞ!まてぇ!」

 

 

逃げるちひろを追跡すべく女性も後を追いかける

 

 

「(逃げなきゃ!とにかく逃げなきゃ!)」

 

 

無我夢中で必死に逃げるちひろは意をせずに一般区画を逃げていた

 

 

「まてぇ!」

 

 

それでも尚、女性が追いかけてくる中

 

 

ちひろは女性との距離をとった際に近くにあった動物のオブジェにすっと身を隠した

 

 

「どこえいったの?でで来なさい!」

 

 

後を追ってやって来た女性がちひろを見つけ出そうとあたりを見回す

 

 

「隠れてたって無駄よ、さぁ、観念して出てらっしゃい、心配しなくても何もしないわ。ただお姉さんたちに協力してくれればいいのよ〜」

 

 

そう呟きながら徐々に自分がいる方に近づく女性にちひろは怖いのを我慢すべく両手で口を押さえていた

 

 

そして女性がすぐそばまで来てしまい、もうダメだと思った時だった

 

 

「それは本当ですか?」

 

 

「「っ!?」」

 

 

割と近いところからちひろにとって聞き覚えのある女性の声が聞こえた

 

 

「はい、理事長からそう聞いております」

 

 

「そうですか。わかりました。私もちひろくんのことは心配ですからね」

 

 

声のする方には小春が誰かと話している場面であった

 

 

「(小春さん!?)」

 

 

「なんで筆頭がこんなとこに?…マズイ、急いでここを離れなきゃ!」

 

 

小春に気づかれたら厄介だと危惧した女性は一時撤退という感じにその場から走り去ってしまった

 

 

「はぁ…」

 

 

運良くちひろは難を逃れたのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ちひろの情報を得るべく、倫花と乱花はファサリと戦っていた

 

 

 

「ぐぅぅっ!」ザザァァ

 

 

「ふふふ♪」

 

 

『大丈夫、乱花ちゃん?』

 

 

「くそっ、あいつ強すぎ…こっちとら一刻も早くちひろの居場所を知りたいってのにっ!」

 

 

自分たちの想像以上にファサリが強すぎて勝負を終わらせられずにいる乱花たち

 

 

それはすなわちちひろの居場所を知るのがどんどんと先になってしまうということだ

 

 

「…ふざけんな。私たちは早くちひろを見つけたいんだ。この両手であの子を強く抱きしめて謝りたいんだ…だから!」

 

 

シュン!

 

 

「邪魔すんなこんちくちょうがあぁぁぁぁ!!」

 

 

「っ!!!???」

 

 

乱花の関心の一発をギリギリでガードするも、そのまま地面を削りながら後ろに下がるとともに

 

 

止まった瞬間、その場に跪いた

 

 

「っ!!」

 

 

着地するとともに乱花は反撃に備えて身構える

 

 

そんな中、ファサリはヨレヨレな状態の中、なんとか立ち上がる

 

 

『大丈夫ですかファサリさま?』

 

 

「えぇ…なんとか」

 

 

エルカの呼びかけにファサリはそう答えた

 

 

ふとファサリは自分の手がまだ痺れているのに気づいた

 

 

「(……ふふっ。面白い子たちですね)」

 

 

だんだんと楽しくなってきたファサリはこの戦いに胸を躍らせるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、難を逃れたちひろは別の隠れ場所を探していた

 

 

「(どうしよう、もし捕まったら大変なことになる)」アセアセ

 

 

焦りながらも隠れる場所を探していたちひろは

 

 

「あっ、あそこならちょうどよさそう」タタタタ

 

 

手頃な隠れ場所を見つけ、早速身を隠そうと駆け出した

 

 

しかしその時

 

 

「っ?」

 

 

「っ!?」ビクッ

 

 

運悪く人と出くわしてしまった

 

 

「…君は確か、鉋咲ちひろくんかしら?」

 

 

「あっ、えっと…」アタフタ

 

 

「なんでこんなとこにいるかはしらないけど、一人でこんなとこにいちゃ危ないわよ。お姉さんと一緒に行きましょ」

 

 

そう言うと女性はちひろに手を差し出す

 

 

「さぁ、こっちにいらっしゃい」

 

 

手を掴むよう促す女性にちひろがあたふたしていた時だった

 

 

pppp…pppp…

 

 

「っ!?」ピッ!

 

 

『こちらF2、聞こえる?鉋咲ちひろは捕まえられた?』

 

 

「っ!?」ビクッ

 

 

機械の故障か女性のミスかは定かではないが通信機が作動し

 

 

女性の仲間らしき人の声が聞こえ、さらにタイミング悪く

 

 

彼女もまた自分を捕まえようとしている輩の一人だということをちひろに知られてしまった

 

 

「っ!!」バッ

 

 

「あっ、待ちなさい!!」バッ

 

 

それを知るやちひろはひたすら逃げるために走った

 

 

女性もまたちひろを捕まえようと追いかけていく

 

 

ちひろは小さい体で身軽さと俊敏差を駆使して逃げつづける

 

 

しかし、それでも振り切ることはできなかった

 

 

「こっちだ!」

 

 

ちひろは無我夢中で右の方に逃げていった

 

 

「っ、ふふ…こちらF4。みんな応答せよ」ニヤ

 

 

しかし、ちひろが右に行ったのを目撃した女性は不適切な笑みを浮かべながら仲間に連絡を取り始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな中、ちひろは右側の道を走っていた

 

 

「っ?」

 

 

無我夢中だったちひろはようやく後ろを見てみるとそこに女性の姿はなかった

 

 

「…よかった。まけたのかな?」

 

 

女性をまけたと思うと安堵の表情を浮かべた

 

 

「逃げ切れたのはいいけど…」

 

 

道はまっすぐな一本道のため、ぐずぐずしてたらすぐに追いつかれてしまうのは目に見えていた

 

 

「急いでここからでないと!」

 

 

幸い、出口はすぐそこだった

 

 

ちひろは出口に向かって駆け出した

 

 

ここを抜け出せば追手を完全に振り切れる

 

 

その思いを胸にちひろは出口に向かって一直線に走った

 

 

「よし!ここを抜ければ!」

 

 

逃げ切れる…とちひろが思っていた

 

 

しかし、いざ外に出た瞬間、その慢心が命取りだったことを悟ることになる

 

 

 

ガシッ!

 

 

 

「っ!?」ビクッ

 

 

「は~い、わざわざ捕まりに来てくれてありがとね僕~」ニヤ

 

 

「ふふふ、でももう鬼ごっこは終わりよ」

 

 

出口に来た瞬間、ちひろは捕まえられてしまった

 

 

見てみると先ほど最初に自分を探していた女性とその仲間らしき女性たちの3人が出口を取り囲んでいたのだ

 

 

「随分と手こずらせてくれたわね」

 

 

そして自分を追いかけてきた女性もそこに合流した

 

 

「なんでって顔してるわね。簡単よ。最初から全部計画どおり、君をこの場所におびき寄せるためのね」

 

 

まんまと彼女たちの罠にハマってしまったのである

 

 

「だ、だれk「おっと。助けは呼ばせないわよ!」うぐっ!?」

 

 

大声をあげて助けを呼ぼうとしたちひろに1人が手刀を振り下ろし、鈍い音が響く

 

 

「抵抗したって無駄よ」

 

 

「(…ダメだ。意識が……お姉ちゃん)」ボソッ

 

 

心の中で姉たちのことを呟くと共にちひろの意識はとんだ

 

 

「さて、目標も達成したし、見つからないうちに早く引くわよ」

 

 

「「「えぇ」」」

 

 

そう言うとちひろを持ってきていた大きめのバックの中にいれて持ち運んでいった

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ファサリと戦いっていた乱花たちは

 

 

 

「はぁ…はぁ…はぁ…」ゼーハー

 

 

「うふふふ。随分と息が荒くなってましてよ」

 

 

「くそっ!」

 

 

ファサリの戦術に苦戦を強いられていた

 

 

『乱花ちゃん…』

 

 

「大丈夫だよお姉ちゃん。絶対にちひろの居場所を聴き出してやるんだから」

 

 

「できますかね果たして?」

 

 

乱花に兆発的なことをファサリはつぶやいた

 

 

「まだまだ。勝負はこれから『キュピーン』…っ!?」

 

 

『『キュピーン』っ!?』

 

 

その時、倫花と乱花に電流が走る

 

 

「お姉ちゃん」

 

 

『うん。私も感じた』

 

 

「…っ!!」バッ

 

 

「っ?」

 

 

急に固まったかと思った次の瞬間、乱花がファサリに背を向けて駆け出した

 

 

「何処へ行くんです?ちひろくんの居場所を知りたくないんですか?」

 

 

「なんだかわかんないけどちひろが危ない気がするんだ!だからもうあんたの相手をしてる暇なんてない!!」

 

 

そう言うと乱花は大急ぎでその場から立ち去っていった

 

 

呆気に取られていたファサリはしばらくするとエルカとのドライヴを解除した

 

 

「…よろしいのですかファサリさま?」

 

 

「えぇ、少なくとも彼女たちの力量はしれましたし、今日のところはここまでにしておきましょう」

 

 

「はっ…あとはあの子たちのほうですね」

 

 

などとつぶやきながら二人は乱花が去っていったほうを見ていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見事、鉋咲ちひろを捕まえたと知ればファサリさまたちもさぞお喜びになられるわね」

 

 

「そうね」

 

 

「まっ、私たちにかかればこんなこと」

 

 

「朝飯前よね~」

 

 

ちひろの捕獲に成功した4人はアジトに帰ったあとのことを考え、それに浸っていた

 

 

一刻も早くちひろをファサリのもとに届けようと歩いている時だった

 

 

「っ!」タタタタタ

 

 

「「「「っ!?」」」」ビクッ

 

 

4人の前に乱花が現れた

 

 

「(神楽坂乱花、なぜここに?)」

 

 

「(だって彼女はファサリ様達が足止めしてくださってるはず?)」

 

 

「(まさかそれを振り切って?)」

 

 

「(落ち着いてみんな。まだ私たちが鉋咲ちひろを捕まえたなんて気づいてないはずよ。ここは穏便にさっさとここから立ち去るわよ)」

 

 

1人が指摘にほかの3人も同意する

 

 

確かに乱花は自分たちの前に現れこそしたが

 

 

自分たちがちひろを捕まえたことが知られたわけではないだろうと言い聞かせ

 

 

なんとか別ルートで逃げようとした時だった

 

 

「まてぇ!逃がすか!!」

 

 

「「「「なっ!?」」」」

 

 

「どりゃあぁぁぁぁ!!!」

 

 

 

ドスゥゥゥゥゥン!

 

 

 

刹那、乱花が一直線に自分たちに襲いかかる

 

 

突然のふいうちに4人は吹き飛ばされ、その際に持っていたちひろの入っていたバックを落としてしまう

 

 

すかさず乱花がバックにかけよりファスナーを開けた

 

 

「ちひろ!」パァァ

 

 

『ちひろちゃん。よかった』パァァ

 

 

やっとちひろを見つけた乱花と倫花は満遍の笑みを浮かべた

 

 

「な、なぜ?」

 

 

「なんで私たちが鉋咲ちひろを捕まえてるとわかった!?」

 

 

「…感じたんだよ。ちひろの弱々しくも私たちを呼ぶ声が…その声に導かれて私たちはここに来た。ちひろに会いたいその思いから!」

 

 

乱花は心の底から思ったことを高らかに語る

 

 

「なんでもいいけど。こっちもその子をみすみす手放す訳にはいかないの」

 

 

「邪魔をするなら容赦はしない」

 

 

「上等だっての!」

 

 

「後悔させてやるわ」

 

 

そう言うと女性たちは二組に別れてそれぞれドライヴした

 

 

そして片方はトンファーを、もう片方は槍を手にし乱花の後ろにいるちひろを奪おうと構える

 

 

「あんたたちなんかに絶対にちひろは渡さないんだから!」

 

 

ちひろを守るために乱花はこの戦いに身を投じるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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