ヴァルキリードライヴ 7人の戦乙女と小さき勇者   作:ダーク・リベリオン

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DRIVE14 出会うはビクニのエリート

戦いのさなか、コンゴウの指摘で自分のドライヴが未熟なことを知らされ

 

 

自分の不甲斐なさからどこへともなくいなくなったちひろ

 

 

しかし、同時期にビクニを訪れたAAA機関のファサリとエルカによるビクニ生徒の乱獲が始まり

 

 

皆が苦しむ姿を思い浮かべる中、このままではいけないと意を決し、自ら倫花たちのもとに舞い戻った

 

 

ファサリに苦戦するも姉たちやビクニのみんなを守りたいという意思がちひろに新たな力

 

 

『W・ドライヴ』を発現させ、それに驚き油断したファサリをなんとか後退させることに成功し

 

 

新たな力とみんなを守りたいという思いから立ち直ったちひろは再び姉たちとともにビクニの生活へと戻っていった

 

 

 

 

 

 

 

コンゴウとの戦いから数日の月日がたったある日のこと、ちひろたちは気晴らしにビクニを散歩することにした

 

 

「こうして改めてみるとビクニって広いんだね~。一日じゃ周りきれないよ」

 

 

「この前はちひろを探しててゆっくりと見る時間なかったしね」

 

 

「うっ…ごめんなさい」

 

 

「あっ、ううんいいんだよ。だってちひろちゃんがこうして戻ってきてくれたんだし」

 

 

他愛ないおしゃべりを続けながらビクニを探検していた

 

 

「で、私たち、どこに向かってるんだっけ?そろそろ帰らないと日が暮れちゃうかも?」

 

 

「あっ、えっと~それがね~。ええっと、こっちでいいのかな?この地図見にくいな~」アセアセ

 

 

「もしかして…迷っちゃった?」

 

 

「うぐっ!?」グサ

 

 

日が暮れる前に帰ろうということになったが、その話しを切り出した瞬間、乱花は冷汗を垂らす

 

 

そして恐る恐るちひろが迷ったかと尋ねると図星と言わんばかりの反応を示した

 

 

「ちっ、違う違う!迷ってなんかないってば!…自分がどこにいるのかちょっと見失っただけ」アセアセ

 

 

「それを世間では迷ったって言うんだよ乱花お姉ちゃん」

 

 

「うぅ~、ちひろ~そんな目で見ないでよ~」アセアセ

 

 

「でも困ったな~。なんか知らない場所に来ちゃったし」キョロキョロ

 

 

周りを見回すと見知らぬ風景ばかりだった

 

 

「ええ~い!ともかくちひろたちは黙ってて、私に任せておけば大丈夫だから!」

 

 

任せた結果がこれなのだけれどと二人は内心思いつつも

 

 

言いだしたら聞かない人だと知っているので好きにさせることにした

 

 

「にしてもなんかオシャレで洗錬されてるような町並みだね」

 

 

「確かにそうだね。静かな雰囲気が漂ってるね」

 

 

倫花とちひろは町を眺めながらそうつぶやいた

 

 

そうして3人が楽しそうな会話をしている時だった

 

 

「あら?どうしてあなたたちがこの区画にいるわけ?」

 

 

突然どこからか声が聞こえ振り向いた先には綺麗な金髪をポニーテールにまとめた派手な格好をした女性が立っていた

 

 

「うわ~。すごい美人さんだ」ビックリポン

 

 

「てか誰?私たちのこと知ってるの?」

 

 

「えぇ、知ってるわよ。神楽坂倫花と乱花。新しくクラスに入ったザコでしょ?」

 

 

「なっ!?ざ、ザコォォ!!?」ムカムカ

 

 

会ってそうそうにザコ呼ばわりされて乱花は怒りをあらわにする

 

 

「ちょっと待ちなさいよ。誰のことを言ってんのかな~?つうかあんた誰って聞いてんだけど~?」イライラ

 

 

「ら、乱花お姉ちゃん落ち着いて」アセアセ

 

 

自分たちをザコ呼ばわりした女性を睨みつけながら乱花はメンチを切りながら尋ねる

 

 

そんな乱花をちひろはなだめようとする

 

 

「ふん。ギャーギャーうるさいわね。仕付けがなってないようね?」フッ

 

 

「なんだとコラァァ!!」

 

 

人を小馬鹿にするような態度をとる女性に乱花はさらに怒りを募らせる

 

 

「乱花お姉ちゃん落ち着いて!!」アセアセ

 

 

「でもちひろ!?」

 

 

なにか言おうとする乱花だったが

 

 

しかしちひろはそれを待たずして女性のほうに歩み寄っていった

 

 

「あの、どこのだれだかは知りません。でも失礼を承知で言いますが、あまりお姉ちゃんたちを悪く言わないでください」

 

 

ちひろは面と向かって女性に語りかける

 

 

「(この前は遠くからだったけど、)」

 

 

「ふん。随分というじゃないそんな小さな形して」

 

 

そんなちひろを見て

 

「あんた鉋咲ちひろでしょ?この姉妹とともにこの島に来た世界唯一の男。…でもまぁ私に言わせればあんたもそいつら同様ザコのような存在だけどね」

 

 

「ちょぉぉぉっと待てやコラ!!」カチン

 

 

自分だけでなくちひろまで侮辱した女性に乱花の堪忍袋の尾は切れた

 

 

「あんたがどこの誰だかは知らないけど、私のちひろを侮辱するとはいい度胸じゃない!?」

 

 

「何?私とやろうっての?」

 

 

今にも飛びかからんとするほどの剣幕の乱花と

 

 

それを見ても余裕そうな顔を女性は浮かべた

 

 

「乱花お姉ちゃん落ち着いて!」

 

 

「そうだよ乱花ちゃん!」

 

 

「離してちひろ、お姉ちゃん!あいつをぶっ飛ばさないと私の気が収まらない!!」

 

 

なんとか2人がかりで乱花を抑え込むことに成功する

 

 

その光景を見た女性は呆れた表情を浮かべていた

 

 

「とっ、ところであなたはどなたなんですか?」

 

 

流れを変えようとちひろが女性に名を訪ねた

 

 

「そう言えばまだ自己紹介してなかったわね。いいわ、自己紹介くらいはしてあげる。私は名はヴァイオラよ」

 

 

「ヴァイオラちゃんか〜、いい名前だね♪」

 

 

「ヴァ、ヴァイオラちゃん!?ちょっとあなた馴れ馴れしいんじゃない!?」

 

 

ちゃん付けされたことに驚きと嫌悪感を抱いたヴァイオラが倫花に異議申し立て流

 

 

「そうかなー?あっ、それよりもさヴァイオラちゃん。ここってどこなの?」

 

 

「………調子狂うわね。まぁいいわ。どうせすぐ「様」と付けたくなるようになるんだし」

 

 

「っ?」

 

 

ヴァイオラの言ったことに倫花とちひろは小首を傾げ、乱花に至っては誰が呼ぶかなどと思っている状態だった

 

 

「で、ここがどこかって話だったわね。ここはエリート区画よ」

 

 

「エリート区画?…エリート区画って何?」

 

 

「もしかして、ここは高成績を収めた人たちが住んでるとこってことですか?」クイッ

 

 

ここがどこかと尋ねるとヴァイオラはここがエリートたちの住むエリート区画であることを教えた

 

 

倫花はなんのことだかわからなそうな顔をしていたが、ちひろはその意味を理解し

 

 

確信を得ようとヴァイオラに尋ねる

 

 

「えぇ、その通り、ここは優秀な成績を修めた者のみが居住を許される特別な場所なのよ。広くて快適な部屋はもちろん。身の回りの家事などをこなすメイドロボもついているわ」

 

 

「メイドロボってことは家事とか全部やってくれるわけ!?」

 

 

「もちろん。エリートはそんな雑用なんかで手を煩わせるべきではないという、そう言った考えからなのよ」

 

 

エリート区画の生活がどんなものかをヴァイオラがちひろたちに教えた

 

 

「羨ましいな~。メイドロボットがいたら宿題とかやってもらえるのに」

 

 

「「乱花(お姉ちゃん)(ちゃん)!」」

 

 

「っ!?」ビクッ

 

 

ロボットがいたら自分の代わりに宿題をやらせようと考えた乱花にちひろと倫花が声をあげる

 

 

「ダメだよ。宿題は自分でやらなきゃ意味がないんだよ」

 

 

「そうだよ乱花ちゃん」

 

 

「わっ、わかってるよ。冗談だって」アセアセ

 

 

二人の剣幕に押されて乱花は少し反省した

 

 

「ふん。くだらない発想ね。そんなんじゃ到底ここに住むのは無理ね。ここに住むためには実力、美貌、成績。それらを持つものでなければその資格はないってことよ」

 

 

小馬鹿にしたように3人にそう告げる

 

 

「…悔しいけど、私が勝てそうなのは容姿だけのよう。それは認めざる負えないわね」

 

 

乱花もここは素直に認めたようであった

 

 

「…姉は馴れ馴れしく、妹は図々しい。まぁ、とにかく、ここはあんたたちのようなゴミ同然の存在がいていい場所ではないわ。さっさと消えなさい」

 

 

「消えろっていうのは勝手だけど、そうしたくてもこっちは行き方がわかんないんだけど?」

 

 

「やっぱり迷子だったんだね乱花ちゃん」アセアセ

 

 

結局のところ迷子だという事実をつきつけた乱花に倫花は苦笑いし、ヴァイオラは呆れたような顔をした

 

 

「…もういいわ。あなたのような私の想定をはるかに超える馬鹿に理解を求めようとした私が馬鹿だったってことがね」

 

 

「ねぇ、さっきから聞いてればさ。喧嘩売ってんのあんた?」

 

 

「私とやろうというのなら構わない、でも私の喧嘩は安くないわ。今のあなたたちの実力で買い取るなんて無理だと思うけど?」

 

 

「なんだと!?」イラ

 

 

ヴァイオラの兆発を受け、乱花はうってかかろうとする

 

 

「乱花ちゃん。喧嘩はダメ!」

 

 

「そうだよ乱花お姉ちゃん!」

 

 

「…わかったよ」

 

 

しかしそれをなんとかちひろと倫花が止めた

 

 

「まぁいいわ。帰り道なら教えてあげる。馬鹿なあなたたちにもわかりやすくね」

 

 

「本当!ありがとうヴァイオラちゃん「ただし一つ条件があるわ」…条件っ?」

 

 

「なにさ条件って?」

 

 

道を教えると言ったヴァイオラに倫花がお礼を述べようとしたした時、突然ヴァイオラがそれには条件があるといいだした

 

 

条件がなにかと乱花が尋ねるとヴァイオラは倫花の後ろにいるちひろに目を向けた

 

 

「今日一日、そこにいる弟くんを私にあずけなさい」

 

 

「「っ!?」」ビクッ

 

 

「ぼっ、僕を?」アタフタ

 

 

ヴァイオラが出した条件、それはちひろを一日彼女に預けるというものだった

 

 

「心配しなくても明日にはちゃんと返してあげるわよ」

 

 

「僕はいいんですけど…どうして?」

 

 

「ちょっとした気まぐれよ」

 

 

「そ、そうなんですか?」

 

 

理由がなんなのかと尋ねるちひろにヴァイオラは気まぐれだと答え、ちひろはとりあえず納得した

 

 

「……ざけんな」グヌヌ

 

 

「っ!?乱花ちゃ『ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!』っ!?」

 

 

「ざけんなぁぁぁぁ!!!」

 

 

「っ!」

 

 

 

ガキィィィィィィィィィィィン!!

 

 

 

それは一瞬の出来事だった

 

 

倫花たちの反応が間に合わいほどの速さで乱花がヴァイオラに攻撃をしかけ

 

 

ヴァイオラはその攻撃を剣で受け止めた

 

 

「ぐぅぅぅ!!!」

 

 

「ふん。随分と血の気が多いわね!」

 

 

「ら、乱花お姉ちゃん!?」

 

 

この突然の事態にちひろは驚きを隠せない様子であった

 

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