ヴァルキリードライヴ 7人の戦乙女と小さき勇者 作:ダーク・リベリオン
ビクニを探検していたちひろたち、乱花が少し強引気味に連れ回した結果、挙句の果てには迷子になってしまい
訳が分からずさまよっている最中にエリート区画に迷い込んでしまった
そんな中、エリート区画の住人であり、ビクニでもかなりの実力を持っているヴァイオラが現れた
ヴァイオラの人を小馬鹿にする態度に乱花はイラつき、逆にヴァイオラの方は馴れ馴れしく接する倫花に調子を狂わされてしまう始末であった
絡み合いがめんどくさくなったヴァイオラはさっさとこの場から去ろうと考え、倫花たちに道を教える
しかし、それとともに以前の小春の話しを聞いていたヴァイオラは道を教えることを条件にちひろを一日自分に貸すよう申し出た
当然そんな話しを了承できるわけのない乱花はヴァイオラに不意打ち気味に攻撃を仕掛けるも
ヴァイオラはそれを余裕で返すとともに乱花を劣勢にたたせた
しかし、2人の争いを見てこのままではまずいと判断し、倫花とドライヴをしたちひろが2人の争いを止めた
そしてちひろは乱花の反対を押し切り、その日一日、ヴァイオラと侵食をともにしたのであった
「だあぁぁぁぁぁ!!!」
バキィィィィン!!
「どりゃあぁぁぁぁ!!!」
バキィィィィン!!
「らっ、乱花ちゃん…」アセアセ
「す、すごく荒れてるね」アセアセ
ヴァイオラとの約束を果たしたちひろは倫花たちのもとに戻ってきた
しかし、戻ってきたちひろと倫花が見たものはトレーニングで専用器具やロボットたちを八つ当たり気味に乞わしていく乱花の姿だった
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」メラメラ
乱花はあらかた気が済んだのか荒く息を吐きながらその場に立ち尽くしていた
「乱花ちゃん。ちょっと張り切りすぎじゃないかな〜?」
「いったいどうしちゃったの乱花お姉ちゃん?」
「これが落ち着いていられるもんですか!?ヴァイオラの奴め!絶対許さぁぁぁぁん!!定期戦の時は覚えとけよ~!!」
ヴァイオラにほとんど一方的に漁られ、その上一日だけとはいえヴァイオラにちひろを取られたことが相当悔しかったようである
「ふん。随分と野蛮だな」
「あぁ!?」カチン
そんな乱花を近くから見学していた桃が小馬鹿にする
「弟が自分以外の他の女といるのがそんなにも不服なのか?」
「当たり前だ!ちひろがあの女に毒されでもしたらそれこそ私はヴァイオラが許せねぇ!今度会ったら絶対にぎったんぎったんにしてやるんだから!」
「ふん、奴に手も足も出ないやつが随分とほざくな」
「あぁ!?」
桃に罵声を浴びせられ、乱花はイラつく
「もう許さん!九頭龍、今すぐ私と勝負しやがれ!私を舐めたこと後悔させてやるわ!」
「…面白い、やれるものならやってみろ。定期戦に向けてのかたならしにはなるだろう」
乱花がガンを飛ばし、桃も乱花を睨み据える
「おい、猪名川」
「はい?」
「協力しろ」
「……はぁ、まったく、いつもは私がお願いしても言うことを聞いてくれないのにこう言う時だけ調子いいんですから」
呆れつつもマナは桃の隣に立つ
「行くぞ」
「えぇ」
「「ドライヴ!」」
桃とマナが互いに見つめ合い
唇を重ね合わせるとともにマナが光となり
それを掴んだ瞬間、一本の鋭い槍を手にした桃がその槍を乱花に向けて構えていた
「乱花お姉ちゃん」
「ちひろ、力を貸して!」
「うっ、うん」
「「ドライヴ!」」
乱花とちひろが見つめ合う
「ちひろ…」
「乱花お姉ちゃん…」
「あむっ」チュパ
「ううう…んふぅッ~」
両手でちひろの柔肌を舐め回すようになぞり、そのまま唇を重ねた
そしてちひろが光の玉となり、それを掴むとともに乱花が篭手を装備する
「いくぞ九頭竜!」
「せいぜい楽しませてもらうぞ」
互いに武器を手に構える
「どりゃああぁぁぁ!!!」
「ふっ!」
飛びかかった乱花の一撃を桃が防いだ
「てぇい!」
「ぐっ!?」
今度は桃が繰り出したカウンターを防ぐ
「これでもくらえ!!おりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!!」ババババ
勢いを込めて乱花がパンチの連撃を繰り出す
当たるまいと桃はそれを全力でかわしていく
「っは!」ビュゥン!
「なにっ!?」
直後、桃が乱花を飛び越え背後に回る
「今度は…こちらの番だ!」
「っ!?」
攻撃の反動で動けない乱花に向けて構えを取った瞬間
シュンシュシュシュシュンシュンシュシュシュシュン!
ザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュ!
「ぐうっ!?」
桃が繰り出す瞬速の槍撃が乱花の全身を次々と傷つけていく
「っ…」シュン!
「ぐうっ!」ドサッ
『乱花お姉ちゃん!?』
攻撃を喰らい続けた乱花はその場に膝まづく
「まだ…まだだ!」クワッ
「タフなやつだ!」
再び向かってくる乱花を桃が迎え撃つ
「うりゃあぁぁ!」
「はあっ!」
鍔迫り合いに持ち込まれる
「うおぉぉぉ!!!」
「ぐっ、馬鹿力が!」グヌヌ
しかし、傷ついてはいるものの純粋なパワーでは乱花のほうが優っている
「っ、はあっ!!」
それを振り切り、桃が仕掛ける
「ふっ!」ピョコ
「なっ!?」
「おりゃあぁぁぁ!」
「ぐうっ!!??」
桃の攻撃を屈んで回避するとともに、即座にアッパーをおみまいした
「うぇい!せいやぁ!」
さらに乱花が桃に追撃をしかけ、二人の戦いは空中へ
「そいっ!うりゃ!」ドドドドドド
「ふっ!はっ!せい!」シャリリリリリ
落下していく中でも互いに一歩も譲らぬ両者
そして地面に着地するとともに距離をあける
「「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」」
激しい激戦により二人の体力は限界に近かった
「コイツで決める!」
「受けて立つ!」
掛け声をあげながら両者ともに相手に向かって走り出す
「おりゃあぁぁぁ!!」
「はあっ!!」
ガキィィィィィン!
最後の一撃がぶつかりあった瞬間、周囲に鈍い音が響く
そして沈黙がこの場を支配する
「「」」ドサッ!
「乱花ちゃん!?桃ちゃん!?」
次の瞬間、乱花と桃は同時にその場に大の字で倒れ込む
「はぁ…はぁ…や、やるじゃない九頭竜」
「…ふっ、お前も少しはやるようだな。少しはな」
「なんかその言い方イラつく」
上からの物言いをする桃に乱花はムッとなった
「お疲れ様ですお二人とも」
「白熱してたね」
「私、見てて興奮しちゃったよ~」
ドライヴを解除したちひろやマナ、そして倫花が二人を褒める
「(乱花お姉ちゃんも桃さんもすごい…よし、僕も頑張って今度の定期戦、いい結果を残すぞ~)」
乱花たちの戦いを感じたちひろは定期戦に向けて頑張ることを胸に誓うのだった