ヴァルキリードライヴ 7人の戦乙女と小さき勇者 作:ダーク・リベリオン
定期戦当日を迎え、ビクニの生徒たちは各自、自身のパートナー探しに躍起になっていた
そんな中、パートナーを探して拠点にたどり着いたちひろはそこで満腹丸と遭遇した
早くパートナーを見つけたいと言う気持ちもあったが目の前でお腹を空かせた彼女を放っておくことができずに自身のポイントを使って彼女にごはんを食べさせてあげた
だが、それが吉と出たのかは定かではないが、なんとちひろが探していたパートナーが満腹丸であることを知り驚く
こうしてパートナーに満腹丸を連れて指定位置に到着すると巨大スクリーンに理事長の姿が映し出され、開会の宣言が告げられた
ついに定期戦が始まり、初戦からちひろが戦うことになり対戦カードの相手はなんと乱花とマナのチームだった
「いきなり乱花お姉ちゃんたちと戦う事になるなんて思いにもよらなかったよ」
「げへへ~私もだよ~♪」
『まぁしょうがないのよ。ペアも対戦相手も全てクジによってランダムに決められた結果だから』
「ランダム…本当にそうでしょうかね~」
理事長は抽選はランダムだというがどうにも裏があるなとマナは思ったのであった
『まぁそこらへんは多めに見てちょうだい、さて、じゃあそろそろ一回戦を始めましょうか』
少し強引にまとめた理事長が一回戦の開始を宣言するのだった
「猪名川!あんたエクスターやんなさいよ。ちひろとは私が勝負するから」
「な、なにを勝手なことを!」
ちひろと戦うという一方的な要求にマナも意義を唱える
「ちーちゃん、ここは満腹丸ちゃんに任せるのだ!」
「ふぇっ!?」
するといきなり満腹丸がちひろを抱き抱えた
「さぁちーちゃん、満腹丸ちゃんとドライヴするのだ!」
「えっ、僕がエクスターなんですか!?」
「そうなのだ。ここは満腹丸ちゃんにお任せなのだ〜!ドライヴ!」
「ど、ドライヴうっ〜///!」
そして少し強引に満腹丸がちひろと唇を合わせた
するとちひろの体が光り出し、その姿を光りの球体に変え、満腹丸の手のひらの方に落ちていく
満腹丸がその球体を掴んだ瞬間、光りが輝きを増し、それがだんだんと晴れていくと満腹丸の両手にはちひろとドライヴしたことで装備された二本の斬馬刀が握られていた
「よーし、いくのだ〜!」
気合十分と言わんばかりに満腹丸は張り切りを見せる
「あー!なにしてんだよ満腹丸~!!」
それを見た乱花が思わず発狂した
「さぁさぁ、どっからでもかかってくるのだ~!!」
満腹丸が乱花とマナを挑発する
「…いいよ猪名川。私がエクスターしてあげるよ」
「えっ?」
「ちひろと戦えないんじゃ張り切ったって無意味だしさ…でもあとで満腹丸にはちひろとちゅーしたことをたっぷりととっちめてやるんだから!」
「…はぁ、やはり疲れますわこの人がパートナーなんて」
結局乱花の我が侭に付き合わされてしまったとマナは頭を抱えた
「では。とりあえず行きますよ」
「ふん。こういう時でもない限り触らせるのは不本意だけどね」
「「ドライヴ!!」」
ぶつくさ言いつつマナと乱花は互いに体を重ね合わせ、そして乱花が光りの玉となり、マナがそれを掴むと
その手には弓が装備されていた
「猪名川マナ、行かせていただきます!」
マナは弓を構え、名乗りをあげる
「行くのだ~!!」
すると満腹丸が勢いよく駆け出した
「させません!!」
バシュバシュ!
それを阻止すべくマナは矢を放ち続ける
「のだだだだだ!!」キンキンキンキン!
「っち!」
しかし、満腹丸はその手に持つ斬馬刀で飛んでくる矢を次々と弾き返し、なおも突き進んでいく
「のだぁぁぁ!」
「きゃっ!」
間合いに入るとともに斬馬刀をマナに向かって叩きつけ、その衝撃とそれによって発生した飛び礫などがマナにダメージを与える
「くっ、少しはやりますね…ですが!」
パシュシュシュシュン!
お返しと言わんばかりに再びマナが矢を放つ
「ぬぅ~しつこいのだ~」
今度はさっきのようには行かず、遠距離で確実に満腹丸の体力を削る作戦のようであった
「確かに接近戦であの馬鹿でかい刀の一撃を喰らえば恐ろしいことでしょう。ですが、それは所詮近づかなればいいだけの話し!!」
「うっ、うう~」
『満腹丸さん!』
マナの矢の攻撃に満腹丸は手も足も出せなかった
このままではまずい、そう思わずにはいられなかった
「ち、ちーちゃん。任せるのだ。空腹の満腹丸ちゃんにカツ丼を食べさせてくれたちーちゃんのためにも満腹丸ちゃんは負けられないのだ!!」
すると満腹丸が気合いを込めるとともに斬馬刀を思いっきり振るった。するとそこからものすごい風圧が発生した
「なっ!?ぐぅっ!?」
風圧の影響でマナの動きが止まり、同時に矢の攻撃が止んだ
『今です満腹丸さん!』
「おー!行くのだ!!むむむむむ~!!」
今こそ好奇と満腹丸が意識を集中させる
「いっけーーなのだぁぁぁぁ!!」ポイッ!
そして満腹丸は勢いをつけたとともに手にしている斬馬刀をマナに向かって投げつけた
投げつけられた斬馬刀が激しく回転しながらマナの元へ一直線に飛んでいった
「しまっ!?」
隙を突かれてしまったマナは回避行動が間に合わない
ザシュ! ザザザザザザザシュン!
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
回転する斬馬刀がマナをどんどんと切り裂いていった
「よっと~♪」
戻ってきた斬馬刀を満腹丸がキャッチした頃にはもはやマナの衣服は完全に敗れ去っていた
『~///!』アタフタ
武器になっていながらもちひろは慌てて両眼を塞いでいた
『そこまで、一回戦。勝者はちひろ・満腹丸チーム』
「やったのだ~!!」
『はい、やりましたね満腹丸さん』
自分たちの勝利に多いに喜んでいた
「ぐっ、こ、こんなはずでは…」グヌヌ
「仕方ないよ猪名川。負けちゃったことには変わらないんだし」
「…そうですが」
ちひろたちに負けたマナと乱花はどこか少し悔しげな表情を浮かべていた
「それに定期戦はこれで終わりってわけじゃない。次の対戦の準備もあるんだから。このまま負けっぱなしでいいわけ?」
「そんなの嫌に決まってますよ!」
「心配しなくてもあとはお姉ちゃんが相手じゃなければ負けるような私じゃない、評価は次で取り戻してみせる!」
乱花は強きな意思でそう告げた
「…わかりました。なら、次の試合はあなたにお願いしますよ。そこまで言いはったんですから責任はとっていただきますよ?」
「上等」ポキポキ
次の試合は勝つ、そう誓いをかわす
「…ちひろ。一回戦突破おめでとう」
そんな中で勝利に喜ぶちひろに向けて乱花はいつもとは少し違うちゃんとした姉らしい顔でちひろを称えるのだった