ヴァルキリードライヴ 7人の戦乙女と小さき勇者 作:ダーク・リベリオン
テン♪テテテテテテテ~ン♪
カン!カンカンカンカンカ~ン♪
「みなさん。新年明けまして」
「「「「「「「おめでとうございます」」」」」」」
「今年もまた年明け早々みなさんに会えて心より嬉しく思っております」
「去年はみんなどうだった?」
「楽しく過ごせていたら何よりです」
「まぁ、人生そんなに甘いもんじゃないがな」
「それについては同感ね。世の中苦しいことの方が多いんだから」
「こらこら、桃さんもヴァイオラさんも、せっかくの席でなんてことを言うんですか?」アセアセ
「大丈夫、美味しいものがあればみんな幸せなのだ~!」
「あんたはそればかりだけどね」苦笑い
「アハハ…まぁなにはともあれ、視聴者のみなさんこれからも僕たち頑張っていきますのでどうぞ今後共「ヴァルキリードライヴ 7人の戦乙女と小さき勇者」を」
「「「「「「「よろしくお願いします!」」」」」」」
謹賀新年
新たなる年を迎えたここビクニは年明け早々に島全体が賑わっていた
カラン♪ カララ~ン♪
パンパン!
ここはビクニにある参拝用の神社であり、多くの生徒たちが今年の悲願を願うべくここに集まっていた
「うわ~!結構人来てるな~?」
「みんな考えることは同じなんだね」
「新年の最初って言えばやっぱり初日の出と初詣でだからね~」
そんな神社に他の生徒たちと同様に参拝目的のちひろと倫花、乱花がやってきた
「とこで~、どうちひろ?お姉ちゃんたちの着物姿?」
「似合うかな?」
「うん。とっても似合ってるよ」
2人からの問いにちひろはそう即答した
「ありがとうねちひろ~♪でもでもちひろも着物と羽織、とっても似合ってるよ」スリスリ
「うんうん。なんだか今日のちひろちゃん、少しかっこいいよ」スリスリ
「お姉ちゃん達くすぐったいよ~w…えへへありがとう」
褒めたあとは褒め返され、そのまま抱き抱えられるとともに優しいく頬ずりされるのだった
その後、3人は大税の列に並んでいきながら徐々に前に進んでいった
しばらくしてようやくちひろ達の番がやってきた
「ふぁ~。ようやくついたわね~」
「うん。本当やっと付いたって感じ」
「ふふっ、さぁお姉ちゃん達、お参りすませちゃおう」
「「うん」」
ちひろと一緒に倫花と乱花も賽銭箱に小銭をいれる
カラン♪ カララ~ン♪
パンパン!
「「「……」」」ナムナム
鈴を鳴らし、手を二回叩き。ゆっくりと拝んだ
「(今年もお姉ちゃんやビクニのみなさんが平和でいられますように)」
ちひろは穢れなき無垢で純粋な願いを思いながらひたすらに拝み続けた
……一方、姉たちはというと
「(今年もいっぱい、ちひろちゃんが可愛くいてくれますように♪)」エヘヘ
「(今年こそはちひろと■■■して■■■して■■■できますように!)」グヘヘヘヘヘヘ~
今年も溺愛する弟への想いを秘め、神様にお願いをするのだった
参拝を終えたちひろたちはお腹が吸いたということで拠点に足を向けていた
のれんを潜り、拠点に入るとこれまたいつも以上に賑わっている様子だった
「席いっぱいだね?」
「どっか都合よく空いてくれたりしないかな~?」
せっかく来たのに何もせずに帰るのは些かもったいない気がしたが何分、現実はそうはいかなかった
3人が途方に暮れていると
「おろ?ちーちゃんなのだ?」
「えっ?」
すぐ近くから自分の名を呼ぶ声が聞こえ、振り向いて見るとそこには正月のスペシャルメニューを豪快に食べている満腹丸がいた
「あぁ、満腹丸さん、明けましておめでとうございます」ペコリ
「明けましておめでとう満腹丸ちゃん」
「あけおめ」
「あけおめなのだ~」
ちひろたちが軽く挨拶すると満腹丸もそれに答えた
「それで、ちーちゃんたちはそんなとこでつっ立ってどうしたのだ?」
「いえ、それが来たはいいんですけど席が空いてなくて」
満腹丸の問いかけにちひろが答えた
「だったら満腹丸ちゃんと一緒にたべるのだ~」
「えっ?いいんですか?」
「うん。ちーちゃんと満腹丸ちゃんの仲なのだ♪」
「あ、ありがとうございます」
こうして満腹丸の配慮のおかげでちひろたちは無駄足を踏むことなく拠点で食事を済ますことができたのだった
「いや~。満腹丸のおかげで助かったね~」
「うん。満腹丸ちゃんには感謝しなきゃね」
「今度、機会があったら満腹丸さんにお礼しなきゃね」
拠点で正月限定の食事を満喫したちひろたちは満腹丸と別れ、再びビクニ内をブラブラし始めた
「あら?そこにいるのはちひろくんたちじゃありませんか」
「あっ、マナさん!明けましておめでとうございます」
「はい、おめでとうございます」
声のする方を見るとそこにはマナがいた
「3人ともどこへ行かれるんです?」
「う~ん、どこって決まってなくてただブラブラしてるだけ」
「そういう猪名川はどこ行く気なんだよ?」
「私はこれから初詣でをしに神社に向かってるとこです」
どうやらマナの目的は自分たちが先にすませていた神社にお参りをすることであった
「マナさん、今からお参り行くのなら気をつけてくださいね」
「どういうことですか?」
「私らが来た時も結構な数並んでたから今はそれ以上なんじゃない?」
「まぁ、そうなんですか」
ちひろたちから事情を知ったマナは驚いた顔を浮かべていた
「じゃあ私たちはそろそろ行くから、またねマナちゃん」
「マナさん、今年もよろしくお願いしますね」
「はい、こちらこそよろしくお願いしますねちひろくん」
別れの言葉を交わし、3人はマナと別れた
またしばらく街中を歩いていると
「あれ?あれって」
「どうしたの?ちひろちゃん?」
「ほらあそこ、あそこにいるのって小春さんだよね?」
「あっ、本当だ。月影じゃん」
ちひろ達の目に止まったのは新年明けだというに相変わらず筆頭としての仕事をしてるであろう小春の姿だった
「小春さ~ん」
「あらちひろくん。それに倫花さんと乱花さんも、明けましておめでとうございます」
「「「おめでとうございます」」」
今回は小春から挨拶を受け、ちひろたちはぺこりとお辞儀する
「お正月だっていうのに大変だね、筆頭のお仕事は?」
「いえ、苦ではありません、ビクニの生徒たちのことを思えばこそやる気が溢れ出ることはあれど疲れなどありませんから」
「相変わらず真面目なんだから」
「かっこいいです小春さん」キラキラ
年が明けても凛々しさと誠実さを兼ね揃えた小春にちひろは憧れの眼差しを向ける
「おっと、長々と話してしまいましたね。では私は実務に戻ります。3人とも今年もよろしくお願いします」
頭をさげ、そう言い残すと小春仕事に戻っていくのだった
街中を抜け、庭のほうに趣いた3人はベンチでゆっくりしようとしていた
「誰かと思ったらお前たちか?」
「桃さん、明けましておめでとうございます」
「あっ、桃ちゃん」
「げ、九頭竜」
するとそこにはすでに先客として桃が居り、ベンチで横になって日向ぼっこしていた
「あんたそんなとこでなにやってんの?」
「正月だからと島の連中がギャーギャーと喚くからだ。おかげでこちとらゆっくりできないのでな」
だから今はまだ比較的静かな庭に避難していたのだという
「桃ちゃんはお正月満喫しないの?」
「ふん。そんなことに興味はない、みな戦いもなく浮かれてばかりいるようなこんな日は私には不必要なものでしかない」
「そうなの?なんかもったいないな~」
桃のドライな考えに倫花は憐れむように呟く
「あっ、そうだ!桃さん。よかったら僕たちと一緒に勝負しませんか?」
「勝負?」
「はい、元々僕たち、ここで羽根つきでもしようと思ってたのでもしよかったら桃さんもどうですか?」
そう言いながらちひろが羽子板と羽根をみせる
「ふん、そんな子供だましな遊びに付き合ってやる義理はない、私はいかせてもらう」
「はは~ん?さては九頭竜ってば負けるのが怖いのかな~?」
「……なに?」イラッ
「戦闘は乗り気なくせにこう言った遊びでは勝ち目がないからって逃げるなんてかっこ悪ぅ~www」
乱花が桃を煽る
「ちょ、乱花お姉ちゃん、それはさすがに言いすぎだy「鉋咲ちひろ。それをよこせ」ふぇっ?」
すると突然、桃が強引にちひろから羽子板と羽根を奪い、乱花を睨みつけた
「そこまで言うのならやってやる。そしてその鼻っ柱をへし折ってやる」
「やれるもんならやってみなよ」フフ~ン
2人の間に火花が散り、その様子にアタフタするちひろと倫花だった
「ふんふっふふ~ん♪」
「ご、ご機嫌だね乱花ちゃん」
「当然っしょ、なんせ九頭竜に赤っ恥かかせられたんだから」
「……桃さんに悪いことしちゃったな~」ボソッ
あの後勝負を始めた2人だったが桃は乱花に1勝もできず顔はあちこち隅だらけにされてしまい、完勝した乱花は気分上々な様子だった
「あら?随分と気色悪い顔してるわね?」
「なっ!誰が気色悪いですって!?」
すると突然、罵倒の言葉が帰ってきて怒ったら乱花が怒鳴りながら振り向くとそこにはヴァイオラがいた
「あっ、ヴァイオラさん!明けましておめでとうございます」
「ふん。相変わらず律儀な子ね弟くん」
「あっ、あはは。まだその呼び方なんですよね」
「当然よ。私に名を呼んでもらいたいなら強くなって力を証明して見せなさい、そうでなければずっとこのままよ」
ヴァイオラは皮肉を込めた言い方でそう伝えた
「わかってますよ。僕、目一杯強くなってヴァイオラさんに認めてもらえるようになってみせますから、期待しててくださいね!」
「……ふっ、考えといてあげる。さて、私も余り暇じゃないからあんたたちに構ってる暇はないんでこれでお暇させてもらうわね」
「構ってる暇って…あんたが勝手に構ってきたんでしょうがあんたが!?」
乱花は去りゆくヴァイオラのいい方が気に食わず突っかかりを入れた
それにおかまいなしにとヴァイオラはその場を去っていった
「…たくもう、本当嫌な奴~」ムカムカ
「まぁまぁ落ち着いて乱花ちゃん」
「そうそう、落ち着いて、乱花お姉ちゃん」
ムッとした表情を浮かべる乱花をちひろと倫花が抑えるのだった
そんなこんなで日が傾き出し、正月の終わりが刻一刻と刻まれていく
「…今日から新しい一年が始まるんだね」
「えっへへ、今年もガンガンと暴れてやるさ!」
倫花が新しい年の始まりをしみじみ感じ、乱花は拳をうならせる
「……倫花お姉ちゃん、乱花お姉ちゃん」
「「っ?」」
「今年もよろしくね」ニッコリ
「「……うん!」」ニッコリ
ちひろの笑みにときめきを感じながら2人もまたそれに答えるように笑みを浮かべた
こうしてちひろたちの新しい一年が幕を開けるのだった
「」
興味なさげに桃がその場を去ろうとする