ヴァルキリードライヴ 7人の戦乙女と小さき勇者 作:ダーク・リベリオン
『さて、いろいろ順序が狂っちゃったけど。みんなにいろいろ説明するからみんなよく聞いてね。V-ウィルスは強大な力と未知なる可能性を秘めています。その強い力を制御できないせいで事故を起こしたり辛い思いをしたり人体に大きな負荷をかけてしまうこともある』
「思いがけない…事故…」
『そういった過ちなどを克服するためにあなたたちはこのビクニへと招かれたのよ』
「なるほど…」
ちひろは理事長の説明に納得する
『あなたたちがここでなすべきことは1つ。それはV-ウィルスをコントロールし思いのままにする術を学んでもらうこと。V-ウィルスのコントロールを1日でも早くコントロールするには互いに戦いあうことで能力を磨いてもらう必要があります』
「なるほどね。だから九頭竜の申しでは許可して私の申しでは断ったってことね」
『ごめんなさいね。でもそれがあなたたちのために繋がることでもあるよ』
「…わかってます」
乱花は口では納得したと言ってるものの内心ではやはり釈然としてないようだった
「なるほどな…1つお前たちに言っておく、私の邪魔をするな。邪魔をするようなら…殺す」
「それはこっちのセリフだよ。私とちひろ。そしてお姉ちゃんとの療養ライフを邪魔したらゆるさない。それにさっきちひろを痛めつけたこと。ちひろが許しても私は許して
ないから…今度ちひろをあんな目に合わせたらただじゃ置かないから!」
いがみ合う乱花と桃は互いににらみ合い火花を散らす
「乱花お姉ちゃん。桃さん。落ち着いて」ワタワタ
「そうだよ乱花ちゃん喧嘩はだめだよ」
『ちひろくんと倫花さんの言うとおりよ』
三人が険悪ムードな二人を止めた
『まったく。あんたたちはこれから同じクラスになるんだから仲良くしてくれないと困るわ』
「同じ……クラス?」
桃が理事長が言ったことに小首をかしげる
『V-ウィルスは若い人の感染者が多いの。だからこの島には学校があるのよ』
「私、こいつと同じクラスなんてゴメンだな~なんとかクラス別にしてもらうってことできないんですか?」
乱花が理事長に尋ねると理事長は困った顔をする
『そう言われてもね…あなたたちはVRクラスで治療プログラムを組んでるから変えようがないわ』
「VR-クラスってなんですか?」
『VR-ウィルス保持者で構成されたクラスのことよ』
「VR-ウィルス?…V-ウィルスではなくて?」
先程から理事長が言っていることが理解できていなかった
『ごめんなさい。これについて説明がまだだったわね。あなたたちはV-ウィルス所持者の中でも特別なウィルスを保持しています。私たちはそれを『VR-ウィルス』と呼んでいるの。そのVR-ウィルスを治療するためにあなたたちにはそれにちなんだ特殊な治療プログラムが必要なの。これがクラスを変えられない理由でもあるの、ごめんなさいね乱花さん』
申し訳なさそうに理事長が謝罪する
「でもそれってなにが特殊なの?」
「多分。僕たちがエクスターとしてもリブレイターも機能するから…ですよね?」クイ
「お前は理解力があるようだな…姉たちとは大違いだな」
それを聞いた倫花は苦笑いし、乱花はムッとする
『まぁ、ちひろくんの言うとおりあなたたちは肉体を武器に変化させるエクスターとしてもそれを扱えるリブレイターとしても活動できる特別な存在、それもまたこのビクニに送られた理由でもあるのよ』
「すごい!すごいわ!私って特別だったんだ」
自分が特別な存在ということは知って舞い上がるマナ
『VR-ウィルス保持者はパートナーもVR-ウィルス保持者でないといけないから注意しておいてね』
「クラスを入れ替えられないもう一つの理由がそれと言うことですね」クイ
『そう言うとよ』
理由が理由のため、全員全てとはいかないもののとりあえず納得したのだった
「パートナーなんていらない。どうせ私以外はみんな死ぬ」
「そうならないために治療のためにみんなで頑張りましょう、ね?それにさっき私をパートナーにしたじゃないですか?」
「あれはただの一時的なもの。これからもそれくらいなら付き合ってやる。私の目的さえ邪魔しなければな」
そう冷たくいう桃だった
「まぁまぁ、みんな。そうぴりぴりしないで」
「そうですね。これからよろしくお願いしますねみなさん。みなさんとはいいお友達になれると思います」
「はい!」
「私は馴れ合うつもりはないがな」
これもまた桃は冷たい態度だった
『さてと、そろそろあなたたちの入島試験に関してなんだけど、さっきの勝負を見た限り合格といってもいい感じだったから試験の方は乱花さんの試験は後日にということで。あとは書類を片付けなきゃだけど、あれって結構面倒なのよね~』
理事長がため息をついていると
「彼女たちの手続きならこちらで処理をしておきました」
どこからか現れた青いロングヘアーの女性が理事長にそう申し出た
『あら月影さん、助かるわ。あれやるの大変だから追後回しにしちゃうのよね~』
「ビクニの理事長がそんなことにでは困るんですけど」
女性が呆れ気味な物言いでそう言った
「あの理事長、この人は?」
『あぁ、ちょういいから説明するわ。月影小春さんあなたちのクラスメイトよ』
「月影小春です。よろしく」
理事長の紹介のもと、小春が挨拶をする
「あっ、私は」アタフタ
「神楽坂倫花さんでしょ?それと妹の乱花さん。そちらが猪名川マナさんと九頭竜桃さんね」
「すごい、私の名前を覚えててくれてるんだ」
「同じウィルスを治療する仲間同士なのだから当然です……」
すると小春はちひろに目を向け、ちひろの目線に合わせてしゃがみこむ
「あなたが鉋咲ちひろくんね…?」
「はっ、はい…」
「まさかこうして直に会えるなんて思わなかったわ。世界を震撼させた人物にね…光栄だわ」
「そっ、そんな…」テレ
ちひろはそこまで褒めてくれる小春に照れた
「それとこれを…みなさんの部屋の鍵です」
「ありがとうございます小春さん」
「いえ。では私はこれで…これからよろしくお願いしますね、みなさん。何か用があったら遠慮なく声をかけてください」
そう言うと小春はその場を後にした
『さて、長くなっちゃったけど今日のところはこれにて終了よ。詳しい訓練の内容とかは明日から始めるから。さて、それじゃそろそろビクニを案内するわ』
「ありがとうございます理事長先生」
こうして理事長がビクニを案内してくれることになった