ヴァルキリードライヴ 7人の戦乙女と小さき勇者 作:ダーク・リベリオン
「わ~ひろ~い!」
「それになんかすごくいい匂いがする~。忘れてたけどお腹も減ってたんだった~。ちひろ、お姉ちゃん。なにか食べよう!」
『焦らないで、説明を終えたら思う存分食べていいから』
はやる気持ちを抑え、理事長の説明に耳を傾ける
『ここは『拠点』と呼ばれている場所よ。いろんな施設があるけど今のあなたたちに言うなら『食事』よ。毎日の食事はここで食事をとることになるから覚えておいてね』
「あの、食事代とかどうなるのでしょう?私、お金を持ってなくて」
「そういえば僕たちもです」シュン
『心配いらないわ。衣食住に関してはこちらで支給するから』
それを聞いたおかげでみんなは安堵する
『でもそれ以上の物、例えば嗜好品とかが欲しいならポイントを使ってね』
「ポイント?」
『正式にはビクニポイントなんだけど、あんまり正式名をいう子はいないから特に気にしないで。まぁともかくポイントはこのビクニで生活するに重要なものだから覚えておいてね。ポイントを得るにはさっきみたいに戦っても
らえばいいの。その成績によって与えられるポイントの数は変わるから、ポイントが多ければ多いほど欲しいものなんかも手に入るし、もっと言えばポイントによってはエリート区画に引っ越すこともできるのよ』
理事長からポイントの価値を教えてもらったのだった
『なにか欲しいものがあるならそこにあっ、ふあぁ!?『まいど、越後屋でござーい!』』
すると理事長の映るモニターが消えた瞬間別の子のモニターに切り替わった
「えっ?なにどういうこと?」
「てか、あんただれ!?」
「理事長先生は!?」
ちひろたちもこれには驚きを隠せないようすだった
『驚かせてごめんごめん。越後屋は越後屋だよ。気軽にえっちゃんってよんでね』
「越後屋って…よく悪代官さんに賄賂とか送ってる?」
『あんなのと一緒にしないで!』プンスカ
「ご、ごめんなさい…」アセアセ
越後屋と聞いて以前見た時代劇に出てくるのを千尋は想像した
聞いてみるとえっちゃんがむすっとした顔で言った
驚いたちひろは直ぐ様に謝罪の言葉を述べた
『まぁともかく、治療プログラムを受けて、ポイントが貯まったら越後屋にきてね。なんでも揃うよえっちゃん商店!!』
「なんでも?」
『そうだよ~。ポイント次第で、なんでも揃っちゃうよ~♪』
得意気にえっちゃんは質問に答える
「つまり、購買部みたいなお店、ということですか?」
『そうそう、そゆこと!…ビクニには他にもお店があるけど品揃えの良さは断然えっちゃんのお店だからぜひぜひきてね~♪なんたって島への仕入れの一切合切を取り仕切ってるのは、このえっちゃんなんだから』ドヤ
鼻たからかという感じでえっちゃんはそう告げる
『うちの売りはなんといっても、一番安い!一番早い!一番確実ぅ!だから覚えといてね~。じゃ、そう言うとで~♪回線終了~♪』
さりげない宣伝を続けているえっちゃんだったが言いたいことだけ言うと通信を切った
そして再び画面は理事長に替わった
『まぁ~た新しいおもちゃを仕入れたのね。回線を乗っ取られないようにセキュリティを強化しなくちゃ。まぁともかく越後屋さんについては今の説明通りよ』
「まぁ、ようするにポイントを多く持っていればそれだけ学園での暮らしが楽になるんですね?」クイ
ちひろはメガネをくいっとかけ直しながら納得した
「でもここってかなり外海な位置にありますよね?どうやって物を仕入れてくるんですか?」
『それはね。貨物船はこのビクニに直接行くんじゃなくて一度、近くにある鎮守府に行って年満な検査をうけてからビクニやマーメイド、セイレーンと言った他の人工島に貨物を運ぶことになってるのよ』
「鎮守府…?」
ちひろは越後屋の言う単語にキョトンとする
『ビクニ他、人工島の近くにある鎮守府よ。知ってるでしょ?深海棲艦に対抗する力を持った少女たち、艦娘たちがいる場所、それが鎮守府なのよ』
「あぁ、以前図書館で読んだことがあります。…へぇ、この島の近くにそんな場所が」
『興味津々って顔してるわね♪…まぁ要するに、この島に運ばれた物流をあの子が取り仕切ってるから、あんまり危ないものは注目しないでね?なまじ鎮守府に一度止まるわけだから』アセアセ
理事長がちひろたちに注意を促した
そんな時だった
「理事長せんせ~♪」
「にゅわ!?」
「「!?」」
声が聞こえたと思ったら突然ちひろ頭上が急に重くなった
見てみると背後から自分に寄りかかり、自らについているその豊満なものを自分の頭に乗っける女性が
『あら、やっぱりここにいた』
驚くちひろたちをよそに二人は話し始める
「ねぇねぇ、せんせ~。この子たちが前に話した新しい―?」
『えぇそうよ。この子たちが前に話したクラスメイトの「新しいメニューの食材なのだ!?」』
「えっ?しょ、食材~?」
理事長が言い終わる前に勝手な解釈を始める女の子は倫花たちを食材と言い出した
「ふむふむ。どれも脂がのってて美味しそうなのだ~」ジュルリ
美味しそうな料理を眺めるような目でジロジロと倫花たちを見ていく
それに倫花たちは少し引き気味な顔で女の子を見ていた
「あっ、あの~?あなたはいったい?」
「うん?満腹丸ちゃんは満腹丸ちゃんなのだ~」
「満腹丸…さん?」
女の子、満腹丸はちひろの質問に名を名乗り、答えた
「にしても君はなんなのだ?」
「えっ?」
どうやら知らず知らずにちひろに寄りかかってきたようだ
「あぁ、僕はですね鉋崎ちひr「もしかして君は食後のデザートなのだ!?」ふぇ!?」
さらにまたまたとんでもない勘違いをしている満腹丸ちゃんにちひろは驚いた
「よ〜し!生クリームやチョコレートをつけて美味しくデコレーションするのだ〜♪」
完全に満腹丸ちゃんはちひろを食べ物として認識し、目を光らせ、口からは涎を垂らしていた
「ひっひぃぃぃぃぃ!?」
このままだと満腹丸ちゃんに食べられてしまう、そう思うとちひろは恐怖で震え上がる
「ちょっとまちなよ!」
「なんなのだ?」
「らっ、乱花お姉ちゃん〜」
満腹丸の前に乱花が現れた
「っ!!」
「なっ、なにするのだ!?」
乱花は一瞬の隙にちひろを奪い取り自分の方に抱きよせる
「なにするはこっちのセリフだっての!私のちひろをあんたに食べさせてたまるもんか!」
「らっ、乱花お姉ちゃん…♪」
乱花が自分のことを思ってくれていることが嬉しいちひろだったが
「ちひろを食べていいのは私なんだから!」
「ふぇ!?」
乱花は真顔でそう言う
それを聞いたちひろの表情は先ほどまでの嬉しさから一転して震えにかわる
「らっ、乱花ちゃん!気持ちはすっごいわかるけどそう言うのはこういうところで言わないほうがいいよ〜」
倫花が慌てて乱花を注意する
「お姉ちゃんだって思うでしょ」
「えっ?」
「ちひろがもしそれっぽいこと言ってもお姉ちゃんは平気なの?」
「…ちひろちゃんが」
乱花が尋ねると倫花は少し考えた
そして浮かんできたのはちひろのスイーツまみれの姿
『倫花お姉ちゃん…ぼくをめしあがれ♪』ニコ
「イイ!!すごくいい!!」鼻血
「でしょう!!」
「おっ、お姉ちゃん…」アセアセ
なにを考えついたか急に乱花の考えに賛同する倫花にちひろはドン引きする
「…」
「なっなんというか…」アセアセ
『あの子たちが性犯罪を起こさないか心配だわ』アセアセ
それを見ていた桃やマナ、理事長もドン引きするのだった