ヴァルキリードライヴ 7人の戦乙女と小さき勇者 作:ダーク・リベリオン
ビクニへと入島し、理事長からあらかたビクニについての説明を聞いたちひろたちは
明日の授業に備えて休息を取るように言い渡され
みな、それぞれ用意された一般区画の寮へと向かっていった
「えっと~……あっ、あった。ここが私たちの部屋だ」
「やっとついた~。今日はもういろいろあったからクタクタだよ~」
「乱花お姉ちゃん大丈夫?」
「ちひろ、心配してくれてるの?ありがとねちひろ~♪」スリスリ
嬉しさでちひろに抱きついて頬をすりすりする
ちひろはくすぐったそうに、それとともに嬉しそうな顔をする
「あ~乱花ちゃんずるい~!私もちひろちゃんをすりすりする~」
それを見た倫花も羨ましさから反対方向から抱きついてちひろを頬ずりする
「お姉ちゃんたち、とりあえず中に入ろう」
「「あっ…」」
ちひろの言葉でわれに帰り
気を取り直して寮室内に入った
「うわ~。ひろ~い!」
「なかなかじゃない!」
中に入るとそこはとても広々としており家具なども充実していた
「椅子の座り心地もいいわね」
「うわ~。大きいテレビ♪」
ちひろは部屋に置かれたテレビに興味深々そうな顔をしていた
「あっ、そういえば今日って!」
「どうしたのちひろちゃん?」
ふとなにか思い出したようにちひろはテレビをつける
ピッ…
テレビがついた瞬間、そこに写っていたのは
『天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ!悪を倒せとわたしを呼ぶ!!悪を蹴散らす正義の獅子、我が名は仮面ライガー!!』
「間に合った!」キラキラ
「そっか今日は仮面ライガーのやる日だったね」
「ちひろ、仮面ライガー好きだもんね」
ちひろは以前からアニメや特撮に出てくるヒーローが大好きで、特にお気に入りなのがここ最近で話題となった仮面ライガーである
テレビで放送されてからというもの毎回欠かさず見ているのほど好きなのである
『とぅ!』
『イイ~!?』ピュ~ン
「いけ~!仮面ライガー!」キラキラ
画面の仮面ライガーを応援するちひろの姿をみて二人は笑顔になる
『おのれ仮面ライガーめぇ~!!』
『これで止めだ!聞け、獅子の咆哮を!ライトニング・スパーク!』
ビュウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!
『くそぉぉぉ覚えていろ仮面ライガー!!』
『今日も勝つことができた。みんな次回も応援よろしく頼む!わ~ははははは!』
ピッ…
「はわ~。面白かったです」ポワポワ
仮面ライガーの勇姿をみたちひろは満足気な顔をしていた
「さてと、じゃあそろそろ汗も嗅いちゃったしお風呂にしようか」
「賛成!」
ビクニ到着そうそう警備ロボットたちに襲われたり
桃と戦ったりとでいっぱい汗をかいてしまった3人はお風呂で汗を流すことになった
かぽ~ん♪
浴場もそれなりの広さで3人で入ってちょうどいいくらいだった
「んん~…あぁ~生き返る~♪」
風呂に浸かりながら乱花は疲れが取れたかのようにそうつぶやいた
「もう、倫花ちゃんたらセリフがおばさん臭いよw」
「ちょ、ひどいじゃないお姉ちゃん!?」プンスカ
「うふふふ、ごめんね…で、ちひろちゃん。どう?気持ちいい?」
「うん。とっても気持ちいいよ♪」
風呂につかる乱花の横で倫花はシャンプーハットを被っているちひろの髪を優しくごしごししていた
「痒いところはありませんか~?」
「う~うん。ぜんぜん」
「そう?うふふ」
ちひろの笑顔に満足気な笑みを倫花は浮かべた
「ね~ね~、お姉ちゃんお願い、少しでいいから交代して~」ゴマスリ
「だ~め、それに乱花ちゃんが言い出したんだよ?じゃんけんで勝ったほうがちひろちゃんの体を洗うって」
浴室に入る前に乱花が倫花に提案し、じゃんけんで勝ったらちひろの体を洗う手伝いをするということになり
二人はじゃんけんで勝負をした結果、倫花がパーを出して乱花がグーを出してしまったことにより倫花が勝利し
乱花は策士策に溺れる形となってしまったのである
「うっ…そうだけど~…九頭竜の時だって負けちゃったし、お姉ちゃんばっかりちひろを可愛がるなんて不公平だよ」ショボーン
ふてくされたように湯の中に顔半分を沈め、ぶくぶくと泡をたてるのだった
ジャァァァ~
「は~。温まる~♪」
「はひぃ~。いい気持ち~♪」
体を洗い終えたちひろと倫花も乱花同様湯舟に入る
二人もまた風呂の湯加減に満足気な様子だった
「乱花ちゃん」
「ん?なにお姉ちゃん?」
不意に倫花が乱花に声をかけると何やらぎゅ、ぎゅっというモーションをとる
するとそれを見た乱花はぱあっと明るくなり、ちひろに声をかける
「ちひろ」
「なに?乱花お姉ちゃん?」
「今日はちひろいっぱい頑張ったからお姉ちゃんがご褒美にあまえんぼさんしてあげるよ。さぁおいで」ニッコリ
乱花は両手を広げてちひろを誘う
「乱花お姉ちゃ~ん♪」
ちひろは迷うことなく大好きな姉のもとに近づく
「ちひろ~」ギュッ♪
「えへへ」
乱花は近いてきたちひろを両手で思いっきりかつ優しく抱きしめた
先ほどまでしょぼ濡れていたのが嘘のように自分のもとに来てくれたことに
自分に甘えてくれることがとても嬉しかった
「どうちひろ?お姉ちゃんのあまえんぼさん、気持ちいい?」
「うん。柔らかくて気持ちいい♪」
「そっか~♪」
満足気なちひろの顔にますます嬉しさがますのだった
「(よかったね乱花ちゃん♪)」
先ほどのモーションは乱花にちひろにハグしてあげてという合図だった
倫花なりにしょぼ濡れた乱花を可愛そうと思い、乱花にもちひろを可愛がらせてあげたのだった
そしてお風呂から出た3人はそれぞれ濡れた髪をドライヤーで乾かしたり、歯磨きをしたり、パジャマに着替え
寝る準備を整えていた
「にしても初日から早速騒動に巻き込まれるなんてついてないな~」
「まぁまぁ乱花ちゃん。そう言わないで、なにも悪いことばかりじゃなかったわけだし」
「そうだよ。今日はマナさんや桃さん。それに満腹丸さんや理事長先生に越後屋さん。いろんな人と知り合えたんだし」
ブツブツ文句をたれる乱花にちひろと倫花がフォローをいれる
「そうは言っても、私、九頭竜とは仲良くできない。あいつちひろのこと馬鹿にしたし」プンスカ
「僕はべつに気にしてないよ」アセアセ
「ちひろはよくっても私は許せないの!…ちひろが侮辱されるのなんて我慢できないもん」プンスカ
それこそ自分が馬鹿にされるのと同様なほど、乱花にとってはちひろや倫花への侮辱は気に障るものだった
「まぁまぁ、こんなはなしはやめにしてもう寝よう。明日もあるし」
「うん。そうだね」
理事長も言っていたが明日から本格的に治療プログラムを行うとのことであったので
じっくり安眠をとって明日に備えることにした
「倫花お姉ちゃん、乱花お姉ちゃん。明日も頑張ろうね」
「うん」
「もちろん」
ちひろの呼びかけに二人は答えた
「じゃあ二人ともおやすみなさい」
「「おやすみちひろ(ちゃん)」」
2人にそう挨拶をかわすと自分の部屋へと入り
「」Zzz~
ゆっくりと目を閉じ夢の中に落ちていったのだった
ちなみに次の日の朝となり、ちひろが目を覚ますといつの間にちひろのベットに倫花と乱花が潜り込み
川の字状態となっていたというのは言うまでもなかった