俺、技術屋だよな?   作:かんせつ

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第二十一話 金剛四姉妹の日常

《食堂》

 

今日も仲良く金剛四姉妹は揃って食堂で朝食を取っていた。

 

「フー、朝は紅茶に限るネー。」

 

「気合!!入れて!!いただきます!!」

 

「今日も美味しい朝食、感激です。」

 

「朝食はバランスが大事です。」

 

仲は良いとは言うが金剛は洋風、比叡は質より量、榛名は和風、霧島はバランス重視とバラバラである。

 

「霧島、今日は任務は入ってますカー?」

 

「えぇっとですね、今日は出撃任務が入ってますね。ヒサ諸島資源採掘地周辺に敵の艦隊を確認、私たちにはこれの撃破命令が下っています。」

 

「ムグ・・・ならば尚更気合入れて食べないと!!」

 

「小さな戦いだからこそがんばらねばなりませんね。」

 

「みんな元気良いですネー。でも、私だって負けませんよ?」

 

いつも通り賑やかな時間を過ごし、四人は食堂を後にする。

 

《第ニカタパルト》

 

四姉妹は出撃命令を受け鎮守府東の第二カタパルト

 

『いいか、今作戦はヒサ諸島資源採掘地付近に現れた敵艦隊を撃破してもらう。敵艦隊の編成は戦艦ル級二隻を主体とした打撃艦隊と雷巡チ級を要する水雷戦隊のニ艦隊だ。おそらく敵はヒサ諸島付近に新たな棲地を作らんがために艦隊を向けたと思われる。よって棲地ができる前にこの艦隊を撃破する。』

 

「Oh、鼻息が鳴るネー。」

 

「お姉様それ間違ってる・・・。」

 

『布陣は霧島以下第一主力艦隊が打撃艦隊を強襲、利根以下第三要撃部隊は敵水雷戦隊への要撃、神通以下第三水雷戦隊には作戦海域周辺の警戒にあたってもらう。本作戦の目標は新棲地出現の阻止だ。そして最優先目標として必ず鎮守府へ戻って来ることを命ずる。いいな!?』

 

「もちろんです。」

 

「ご命令、必ず果たします。」

 

『全艦隊、出撃開始!!』

 

蒼一の出撃命令と共に次々と出撃した。

 

《ヒサ諸島海域》

 

「金剛お姉様、まもなく作戦海域に突入します。」

 

「OK、みなさん砲撃戦用意ネー。」

 

「水上電探に艦あり!!十時方向!!」

 

「了解ネ。第一艦隊参りマス!!」

 

金剛の言葉と共に艦隊は戦闘へ向かう。進むにつれて艦隊がはっきりと見えてくる。

 

「敵艦隊を目視で確認!!編成は戦艦ル級二隻、駆逐イ級四!!」

 

「時雨は鎮守府に戦闘開始の打電をお願いしマス。比叡、切り込み役は任せたネー。」

 

「任せてください!!撃てー!!」

 

ズドン!!

 

比叡の砲撃で敵の艦隊が散開、戦艦と駆逐艦に別れる。

 

「ル級の相手私たちネ。」

 

「「「了解。」」」

 

「時雨・村雨は駆逐艦の足止めヨロシクネー。」

 

「「了解!!」」

 

ル級から離れた駆逐艦の再合流を防ぐため、時雨と村雨は金剛たちと別れた。

 

「撃ちます、Fire!!」

 

ドォォン!!

 

金剛の砲撃は僅かにル級には着弾しなかった。

 

「初弾挟叉!!次は逃がしません!!」

 

ドドン!!

 

続いて榛名が砲撃、数発がル級に着弾する。しかし敵も黙っているはずも無く砲撃を開始する。迫る砲弾を避けながらさらに砲撃をあてるため肉薄する。

 

「やるわね榛名。私も、気合!!入れて!!行きます!!」

 

「弾着修正右1.5、お願いします!!」

 

「フォロミー!!みなさん、着いてきてくださいね?」

 

威勢よく金剛四姉妹はル級へと向かっていく。

 

「残念だったね、見つけたよ!!」

 

「村雨、いっきま~す!!」

 

ドドン、ズドドン!!

 

駆逐艦二人も金剛たちに負けず果敢に敵駆逐艦へ砲撃する。

 

「主砲も魚雷もあるんだよ!!」

 

「ここは譲れない!!」

 

「ゴァァァ!?」

 

さらに魚雷を発射し追い討ちをかける。見る見るうちに駆逐イ級は撃沈されていく。

 

「私たちも負けていられませんネ。全砲門、Fire!」

 

「主砲、斉射、始め!!」

 

「主砲、攻撃開始!!」

 

「距離、速度、よし!!全門斉射!!」

 

ドドァァ!!

 

負けじと金剛四姉妹も一斉射で一気に殲滅を狙う。何重もの砲撃は膨大な爆音を撒き散らしながらル級へと向かう。

 

「「っ!?」」

 

数的不利に加えて一斉射を受けル級は何もできず砲弾が次々に直撃していき、最後には盛大に爆発し撃破された。

 

「金剛さ~ん、こっちも終わったよ~。」

 

「村雨、任務完了。」

 

「オーケー、皆さんお疲れ様デース。霧島、鎮守府へ敵艦隊撃破の報告を。」

 

「了解です。こちら第一主力艦隊。敵打撃部隊を撃破しました。」

 

『了解した。ついさっき敵水雷戦隊も撃破報告を受けた。出撃中の全艦隊に通達。現時刻を以って作戦完了を宣言、艦隊は直ちに鎮守府に帰投せよ。警戒は怠るな。』

 

「金剛お姉様。」

 

「了解ネ。艦隊、帰投デース!!」

 

金剛の号令で第一主力艦隊は進路を変え鎮守府への帰路についた。

 

鎮守府への帰路の間、霧島は考えていた。

 

今は戦いが止むことが無く続いている。でも、深海棲艦を根源から全て消滅させたら私たちは一体どうなってしまうのか・・・。提督の意見からすれば私たちも深海棲艦も魂の破片から作られているらしい。もしかしたら私たちまで・・・いいえ、あの提督がそんなことするはずがありません。まだまだ付き合いは短いですがそれだけは計算しなくとも確信しています。だからこそ、この戦いを一刻も早く終わらせて提督やオネ様たちと静かな日々を過ごしたいものです。




なぜ投稿ペースが落ちたかって?現在礼号作戦中です。

はい、全力進撃です。 プリンツよこせ~。
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