11月19日
《鎮守府・作戦会議室》
「んで、私たちが再び集められたということは見つかっちゃったのかい?」
「まぁな。見つけちまったよ・・・。場所はこの海域図で言うとケル諸島北方にある西波島海域といったとこだ。まだ深海棲艦が存在していなかった時はかなりの埋蔵資源があったとされた場所だ。おかげで今は深海棲艦の輸送基地となっていることが映像から予測できる。」
「そうですか・・・。して、どう動きますか?」
「そうだな・・・昨日の青葉の意見を採用、一気に撃滅を狙おうと思う。意見はあるか?」
「大本営への報告は?」
「棲地間の連携を絶つという建前ですでに連絡した。そしたら新潟の柏崎泊地と連携して行えとのことだが、当然こちらだけで動く。柏崎泊地にはさらに北方の警戒にあたってもらう。ここも保身派の息がかかっているからな。俺が全線に立つとなると邪魔だからな。」
「なるほど。して、敵艦隊の数は?」
「敵の規模は大淀の予想通り中規模だ。だが島の中央に一隻新型艦を確認した。隙があったから威力偵察を行った結果、この新型が展開する障壁は機甲棲姫や鎧蝕棲姫が展開する一極集中型ではなく常時展開型だと判明した。加えて周囲には資材と思えるものを確認したことから輸送関係に特化した艦の可能性もありえる。まぁ、新型艦は集積地棲姫とでも呼称するか。そして他にも戦艦棲姫・空母棲姫のニ種類も確認している。」
「結構強敵になりそうだね・・・それで指揮はどうするの?結構目標海域は離れているでしょ?提督自らが動くのは難しいし・・・。」
「それなら大丈夫だ。神威に乗って現地に赴く・・・という名目で俺が直接前線で指揮を執る。鎮守府の防衛には霧島と大淀に頼みたい。いけるか?」
「大丈夫です。やってみせます。」
「任せてください。」
「ありがとう。使用艦隊は全員に説明する時に発表する。質問はあるか?」
「青葉は大丈夫です。」
「私も大丈夫かな。」
「では解散だ。ゆっくり休んでくれ。」
会議が終了して全員がそれぞれの部屋に戻っていった。
翌日
《ブリーフィングルーム》
「全員集まりました。」
「わかった。全員に集まってもらったのは他でもない。新たなる敵棲地が見つかった。よって、敵勢力が増大する前に撃滅する電撃作戦を執ろうと思う。反対意見があれば遠慮なく言ってくれ。実際に動くのは俺ではなく君たちだからな。」
「敵棲地の戦力は?」
「中規模棲地レベルだ。新型が一隻、戦艦棲姫と空母棲姫を一隻ずつ確認している。この新型は最近交戦した新型ほど強大な存在では無さそうだから安心してくれ。」
「して、艦隊構成はどうなさるのですか?」
「攻略艦隊は舞鶴から第二主力艦隊・第二機動部隊・第四要撃部隊・第一第三水雷戦隊の六艦隊と戦艦桐生、艦娘母艦神威を用いることとする。鎮守府の防衛の総指揮を霧島、補佐に大淀に務めてもらう。これに対して意見はあるか?」
「あのう、提督が直々に戦地に赴かれるのですか?」
「あぁ、書類上は神威に搭乗して指揮を執ることにしてるが実際は俺も直接火砲を交えるつもりだ。」
「それって大丈夫なんですか?」
「まぁ、大丈夫だろう。柏崎が変な動きをしなければ、だが。」
「わかりました。」
「まぁ、心配するのも無理はない。柏崎もめんどくせぇ連中の息がかかっているから完全な連携は無理だろうな。他に意見は?・・・無さそうだな。出撃は11月24日を予定している。それまでの海域哨戒については無人機にあたってもらい準備に専念する。以上、解散。」
蒼一は全員が部屋から出るのを確認して提督室へ向かった。
《提督室》
「冠島要塞と沓島要塞の防衛システムは修復完了。次なる敵襲にも備えられるな。後は鎮守府の方だが復旧率は80%、まぁ大規模レベルじゃない限りは耐えられるだろう。これで大丈夫か?霧島。」
「そうですね、敵襲さえなければ大丈夫でしょう。それに昨今の敵襲が西波棲地からの侵攻だった場合は本拠地を攻撃するので侵攻は無くなるでしょう。まぁ、一番は鎮守府が攻撃を受ける前に提督が敵棲地を攻略して戻ってきてもらえるのが一番ですが。」
「一番きついところを突いてくるな。俺も最大火力を出せば戦艦二隻分は成果を出せる計算が出ているからそれ相応の戦果を挙げられるだろう。まぁ、戦果よりも全員の無事が一番の戦果なんだがな。」
「もうそれは口癖になっていますね。」
「そうだな。だが一番大事なことだ。忘れてはいけない大切なことだ。」
「ごもっともです。」
「さて、柏崎泊地には明日にでも作戦要綱を通達するとして、今日はこれで終わりだな。お疲れさん。」
「えぇ、お疲れ様でした。」
蒼一と霧島は提督室を出てそれぞれの寝所に戻った。
徐々に遅れていく投稿ペース・・・なんとかせねば・・・。