11月24日
《艦娘母艦神威・司令室》
「では霧島、鎮守府のことを頼むぞ。」
『了解しました。ご武運を。』
「ありがとう。鎮守府全カタパルトに通達。これより出撃を開始。予定通り第一第三水雷戦隊は先行し、第二機動部隊と連携して偵察をたのむ。」
『わかった。第一水雷戦隊、出るぜ!!』
『了解です。第三水雷戦隊、出撃します。』
『第二機動部隊、抜錨します。』
『第一カタパルトより第二機動部隊の出撃完了を確認。』
『第二カタパルトより第一水雷戦隊の出撃完了を確認。』
『第三カタパルトより第三水雷戦隊の出撃完了を確認。』
「わかった。続いて主力艦隊は出撃開始。」
『了解です。第二主力艦隊、出撃いたします。』
『第四要撃部隊、いっくよぉ!!』
『全艦隊の出撃完了を確認。艦娘母艦神威と攻略艦隊は予定通り1018に合流予定です。』
「わかった。各艦隊へ通達。警戒態勢をイエローに設定。何かあったら逐次報告するように。以上。」
『了解。』
《西波島海域》
「提督、これより作戦海域に突入します。」
「わかった。俺も出撃だな。」
「ご武運を。」
「戦艦桐生、参る!!」
蒼一は勢いよく船尾の出撃口から出撃した。
「お~い提督~。」
「ようやく合流できたな。さて、これより一気に敵棲地へと突入する。陣形は予定通り第二機動部隊を中央に一水戦が左を、三水戦が右を、俺たちが先頭を、第二主力艦隊が後詰で向かう。神威は敵主力到達時に搭載火器での後方支援を。そいじゃぁ、行動開始!!」
「はい!!」
蒼一たちは黒い雲が漂う暗い世界へと突入した。
『翔鶴です。偵察機より入電。敵前衛を確認。20で交戦距離に入ります。』
「わかった。各艦交戦準備。これより一気に距離を詰める。行くぞ!!」
「はい!!」
『敵艦隊を目視で確認!!』
「わかった。各艦隊は散開、水雷戦隊は左右から陽動または隙があれば進軍を。機動部隊は制空権奪取と敵艦隊の動向を。主力艦隊は遠方の主力艦隊へ攻撃。俺たちは正面から敵防衛線を突破する。交戦開始!!」
蒼一の号令で先ほどまで集団だった艦隊はそれぞれの方向に進み各々の役目のために行動を開始した。
「敵艦数を確認。重巡ニ・雷巡ニ・軽巡三・駆逐五だ。高雄と愛宕は重巡を北上・大井・木曾は雷巡・軽巡の相手を。俺は駆逐艦を相手取る。」
「ちょっ提督!?」
「五対三は厳しいか?なら減らしておく。ってぇぇ!!」
ドウンッ!!
ボウンッ!!
蒼一は振り向き様に砲撃、砲弾は雷巡チ級二隻へ着弾し爆散させた。さらに砲撃で敵艦同士に間が生まれバラバラになる。
「えぇっと?」
「これなら楽だろう?駆逐を片付けて高雄たちと合流してから俺を追って来い!!」
「わかった!!」
北上たちは軽巡に、高雄たちは重巡に、蒼一は単艦で駆逐艦を引き付けてそれぞれ戦いを開始した。
「ゴァァァ!!」
「挟撃か?小ざかしい!!」
ハ級は蒼一を囲むように動き呑み込まんとばかりに突撃したが、接近戦になってしまえば蒼一の敵ではない。近づく敵から両腕のパイルで次々と串刺しにして葬った。その間二十秒もかからなかった。
「提督もがんばるようだねぇ。私たちも負けられないね。二人とも、魚雷一斉射、いっくよぉ!!」
「わかりました。」
「了解!!」
雷巡トリオは軽巡ト級目掛けて魚雷を一斉射した。雷撃に特化した雷巡の魚雷は敵が動く前に広範囲に広がり逃げ場を絶ち、そのまま逃げることすらできずにト級は撃破された。
「このまま高雄さんのところに行こうか。」
『提督!!前方に機動部隊です!!数はヌ級四、ヲ級ニです!!護衛に水雷戦隊が一です!!』
『わかった。俺はこのままそいつらと交戦する。機動部隊は敵艦載機を頼む!!』
『了解です!!』
「提督!!一人で大丈夫なの!?」
『なぁに、ちょっと戯れてくるだけだ。心配なら目の前の敵を片付けてから追って来い!!』
「やっぱ君らしぃねぇ。んじゃ、提督を追いかけるためにもがんばりましょうか。」
「さってと、コイツのお披露目といこうかね。」
蒼一は背部からアームが伸び二つの箱のような装備が現れた。装備名は艦娘用噴進砲、つい先日試験運用が可能になった代物だ。
「さぁって・・・Fire!!」
シュンッ・・・ドガァァ!!
合図とともに砲から噴進弾が発射される。弾は一直線に突き進み敵機動部隊を庇うように展開していた水雷戦隊の壁をいとも容易く壊滅させた。
「まずまずの威力だな。次弾装填っと。その間は砲撃でもしておこうか、ね!!」
蒼一は間髪いれずに攻撃をするため噴進弾を装填している間は主砲での砲撃で機動部隊へ攻撃を仕掛ける。
ブゥン!!
「おっと、艦載機の存在を忘れていたな。」
『そうですよ、提督。無茶しすぎです。』
「翔鶴か。これぐらいしないと電撃戦とは言わないだろうからな。水雷戦隊と敵主力はどうなっている?」
『水雷戦隊は着々と進軍中。敵主力ですが距離は提督からだと約4km程度です。』
「わかった。第二主力艦隊に通達、当艦隊も本格参戦を開始だ。」
『わかりました。』
「俺はこのまま敵空母を殲滅してから敵主力に仕掛ける。」
『提督~こっちは終わったよぉ。』
「そうか、わかった。そのままこっちを手伝ってくれ。」
『りょーかーい。』
「さて、北上たちが来る前にどれだけ減らせるかなっと!!」
ドウン!!ドウン!!
蒼一は敵艦載機からの攻撃を避けながら牽制程度に砲撃で艦載機の増加を防いでいた。
「提督~。」
「北上か。思ったより早かったな。」
「そりゃそうさ。提督だけに良いところを持っていかれる訳にはいかないからね。」
「へいへい。既に護衛の水雷戦隊は撃破してある。後は煩い艦載機と空母だ。こいつらを片付け次第後ろから来ている扶桑たちと一気に敵主力へ仕掛ける。翔鶴、艦載機を二手に分けて一水戦三水戦の援護に回せ。三式弾を使用する。」
『了解しました。』
「聞いての通りだ。対空は俺が受け持つ。五人は肉薄して空母を一気に撃破してくれ。」
「りょーかーい。」
一通りの指示が終わった時には蒼一たちの上空からは翔鶴たちの艦載機は撤退していた。
「三式弾装填。仰角最大。全主砲、吹き飛ばせ!!」
ズドウンッ!!
全艦娘中最大級を誇る戦艦桐生の主砲一斉射はあまりにも強大すぎて砲撃時に海面が凹むほどの衝撃を撒き散らした。
「うっひゃー・・・相変わらずの迫力だねぇ。」
三式弾は敵艦載機が密集するところへ的確に飛んでいき一斉に破裂、一機たりとも残さずに撃墜した。
「新たに艦載機が出る前に一気に叩くぞ!!」
「はい!!」
蒼一が先行し順次砲撃で攻撃の間を空けないようにしながら敵空母の気をそらし、残り五人が蒼一の左右から砲雷撃で攻撃を開始、一隻ずつ着実に沈めていった。
「残り一隻・・・ラストォ!!」
蒼一は最後の一隻であるヲ級へ主砲を構えたが右側から白い航跡が見え蒼一を追い越してヲ級へぶつかると爆発を起こしてヲ級を撃破した。
「・・・北上のやろう。」
「あっはっはっは。油断大敵だよぉ?」
「まぁ、いい。翔鶴、状況は?」
『一水戦・三水戦両艦隊とも提督と同ラインまで到達。敵最終防衛ライン突破突破可能です!!』
「わかった・全艦隊へ通達。これより敵主力へ総攻撃を開始する。予定通り第一陣は神威からの対艦誘導弾を使用する。神威は直ちに発射準備。」
『了解。艦娘母艦神威、対艦誘導弾一斉射を開始。』
声が聞こえて数秒後、蒼一たちの頭上を一瞬んで誘導弾が通り過ぎそのまま敵主力へ向かった。
『誘導弾着弾を確認!!』
「よし・・・全艦隊、突撃!!」
蒼一の号令と共に全艦が最大戦速で敵主力目掛けて殺到した。左右から水雷戦隊、中央から蒼一以下第四要撃部隊、さらに第二主力艦隊が続いた。
『敵主力を補足。左に戦艦棲姫、右に空母棲姫、沿岸部に集積地棲姫です。』
「機動部隊は空母棲姫を攻撃しつつ制空権の制圧を頼む。第二主力は集積地棲姫に攻撃。戦艦棲姫の相手は俺たちが務める。水雷戦隊は近づいていくる敵護衛の掃討を頼む。」
『了解です。』
「俺たちも行くぞ。基本砲撃を回避することに専念してくれ。奴の砲撃は当たれば痛い。隙があれば魚雷で攻撃してくれ。」
「了解した。提督はどうするんだ?」
「砲戦能力と機動力を活かして戦艦棲姫の気をお前らに移らないようにする。くれぐれも被弾には注意だ。」
「わかりました。提督、お気をつけて。」
「そっちもな。ほいじゃ、行きますか!!」
蒼一は呟くとさらに速度を上げて戦艦棲姫と交戦を始めた。
「なぁ、提督はどこまで希望を秘めているんだ?付き合いが一番長い姉さんならわかるか?」
「そうだねぇ、どこまでというか提督自身が希望の塊だと私は思うなぁ。」
「希望の塊、ですか。確かに言えてますね。さっすが北上さん。」
「はいはーい。三人とも今はそんなときではないですよぉ。」
「すみません、愛宕さん。」
「私たちも行きましょう。私たちの攻撃が増えれば増えるほど提督の負担は減るのですからね。」
高雄に従うように五人は蒼一が一身に戦艦棲姫の気を受けているうちに有効魚雷射程に捉えるため速度を上げて接近していった。
「そろそろ魚雷の有効射程かな?一斉射、行くよ!!」
北上の号令で雷巡三人は持てる魚雷全てを発射した。そして戦艦棲姫の相手をしながら北上たちの様子を伺っていたのか蒼一は一気に後退しながら自身も砲撃と噴進弾で一気に弾幕を張り戦艦棲姫の意識を魚雷から外させた。
「ナッ!?」
戦艦棲姫が気づいた時には噴進弾と魚雷に挟まれ身動きを取る前に集中砲火を受けて大爆発を起こした。
「よっし!!」
「上手くいったみたいだねぇ。」
「あぁ。翔鶴、そっちはどうだ?」
『できればお力添えをお願いします。空母棲姫の方に護衛が集まりだしていて・・・。』
「戦艦棲姫が撃破されたから残党が残る空母棲姫のところに集まったんだろう、すぐに向かう。天龍、神通、扶桑。そっちはどうだ?」
『天龍だ。こっちは大丈夫だ。提督は機動部隊の援護に行ってくれ。』
『神通です。こちらも大丈夫ですので翔鶴さんたちに助力を。』
『扶桑です。集積地棲姫は艦載機を擁しているのですこし厄介です。ですが時間稼ぎくらいなら大丈夫です。』
「わかった。すぐに空母棲姫を片付けないとな。天龍・神通は扶桑たちの援護に回ってくれ。」
『わかった。』
『わかりました。』
「俺たちはすぐに翔鶴たちのところへ向かおう。」
「了解です。」
蒼一を先頭に第四要撃部隊は現在いる場所の反対側の戦場に向かった。
「提督、空母棲姫を目視で確認した。それに取り巻きも結構いるようだ。」
「わかった。翔鶴、艦載機を一時撤退させてくれ。俺が一気に三式で敵機を薙ぎ払う。その後に一斉攻撃を頼む。」
『了解です。』
翔鶴の返事が聞こえるや否や蒼一たちの上空からは味方の艦載機が消え、敵の艦載機だけが残っていた。もちろんそれを敵が見逃すわけも無く一気に攻撃を始める。
「ぶんぶんうるせぇのには飽きたな、というか聞こえないのに越したことは無いんだがな・・・まぁいい。これで聞こえなくしてやる・・・撃てぇ!!」
ドドウン!!
蒼一の55cm砲から三式弾が発射され上空にいた敵機を跡形も無く消し飛ばした。
「今だ!!総攻撃!!」
蒼一の号令と同時に頭上を無数の艦載機が飛んで行った。無論、翔鶴たち第二機動部隊空母六人による総攻撃だ。
「おっし、俺たちも続くぞ。」
「了解。」
蒼一を先頭に第四迎撃部隊は空母棲姫目指して突撃を開始した。近づくものは蒼一が蹴散らし、距離を取って攻撃してくるものは北上たちが砲雷撃で沈めていった。そして空母棲姫の前に立つ。
「ナンドデモ・・・シズンデイケ・・・。」
「ほぅ?深海棲艦がしゃべるとは聞いていたが直に見れるとはな。こりゃぁ撃破よりも捕獲をしたほうがいいのかね。」
「そんなのんきなこと言っている暇は無いと思うよ。はら。」
北上が指を指したときには既に空母棲姫から艦載機が発艦させられていた。
「一気に片付けるか・・・。兵装を全て展開。」
蒼一の呟きで砲塔は標準を定めるために回転し始め、背部からランチャーが展開された。
「照準完了。一斉射!!」
準備が完了したのを確認した蒼一は艦砲と噴進弾を一斉射した。砲弾・噴進弾はともに空母棲姫目掛けて飛翔した。当然直線的に迫る砲弾はともかく発射後空母棲姫前面を扇状に囲むように発射された無数の噴進弾に混乱したのか空母棲姫はあたりを見回す事しかできずモロに攻撃を食らい派手な爆炎を上げた。
「レーダーに空母棲姫の反応は見えず。撃破完了だな。よし、後は集積地棲姫だけだ。機動部隊は周囲の警戒にあたってくれ。俺たちはすぐに扶桑たちのところへ向かう。」
『了解しました。』
「俺たちも行くぞ!!」
蒼一の声で第四要撃部隊は本作戦最後の戦いになるであろう集積地棲姫のところへ向かった。
何故連日投稿したかというのには理由があります。最近、投稿済みの話を見直していると「ここはもうちょっとなぁ・・・。」と言うところが浮かんできました。
というわけでちょっと改編したいのですが今のままがいい!!って言う人がいるかもしれないので(そんなことより今日みたいに更新あくしろと言う人が大部分だと思いますが・・・)私の活動報告でアンケートを取りたいと思います。私が希望する改編点とその理由及び締め切りは活動報告にて記載します。活動報告へのリンクも張っておきます賛否両論、お待ちしています。
活動報告へ https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=108053&uid=101456