俺は何を間違ってしまったのだろか。修学旅行の件は、俺の嘘告白で解決したはずなのに………。なのにどうしても、言われた言葉が頭に残る。
雪ノ下「あなたのやり方……嫌いだわ」
由比ヶ浜「もっと人の気持ちを考えてよ ………」
まるで、俺のやり方が間違っていると………。でも、他にやり方があったのか?あの状況で他に何ができたのか?考えても考えても、わからない。俺は自問自答を繰り返す。
修学旅行が終わって休日をはさんだ月曜日の朝。目覚めは最悪だった。気分を変えるために、のそのそと身体を起こし、顔を洗いに行く。
そこで気づいてしまった。
「……おいおい、ひどいな。」
鏡に映る自分の目がいつもより腐っていることを。
スゲー腐っている。うん、ほんと、マジでもう死んでるくらい腐っている。まぁ、いつもより腐っているくらいだから大丈夫だろう。あまり気にせずリビングに向かった。そこには朝食を食べている小町がいた。
「あ、お兄ちゃん~、おは……大丈夫?」
「どうしたんだ、小町?」
「だって、お兄ちゃんの目いつもより腐っているよ。何かあったの?」
「別に……なんもねえよ」
「……わかった。でも、何かあったらいつでも小町に相談してね。あ、今の小町的にポイント高い」
「はいはい、わかったよ。そん時は頼むわ」
「うん!」
俺は学校に行くため、自転車に乗って行く。学校につくと、クラスの自分の席に着く。いつもと変わらない。周りを見回すと、葉山グループがいた。修学旅行前と変わらない。ただ、何か違和感を感じてしまう。きっと、ただの気のせいなんだろう。
それから何もなく1日の授業が終わり、部室に向かう 。でもどうしても、すぐに行くことは出来なかった。だから、マッカンを飲んでから行こう。教室を出た時 、由比ヶ浜と目があった気がする。でもそれはただの勘違いだと思い、自販機を目指す。
15分ほどたち、俺は部室に向かう。部室前に到着したが、中に入ることに戸惑ってしまう。意を決してドアに手をかける。だが、聞こえてきた声に立ち止まってしまう。
「ヒッキーもう来ないのかな?ゆきのん?」
「えぇ、そうかもしれないわね。それに………」
「もう、来ないでほしいわ」
「………そっか。うん、そうだよね。もう来てほしくないもんね。」
その話を聞いた俺は、いつの間にか逃げ出してしまった。………信じていた。彼女達ならわかってくれると。結局変わらない。信じても、最後は裏切られる。わかっていたはずだ。今まで体験してきたはずだ。それなのに、どうして……………こんなにも悲しいのだろう。
この話はあまり長くしない予定です。なるべく速く投稿します。