サスケの妹は生物の支配者   作:イェス

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中忍試験 5

大名様に適当に挨拶して本線会場に立つ。

全員……いや、予選通過したうち一人いない。けれどなんだっけ?ドン?そんなのかな?いないならいいや。

観客席の中に日向ヒアシとネジ、ヒナタとハナビがならんで座っている。

 

何があったし。

 

ネジが私に気がついて頭を深く下げる。

顔から謝罪と感謝がみられた。

 

何があったし。

 

感謝される筋合いなんてないのに。

まぁ、血族仲が良いなら別にいいし、日向からのお賽銭、上がるといな。

 

そう思っているとき、四代目探索に向かわせていた赫映様から頂いた眷属さんから連絡が入った。

 

『ミコ様。緊急連絡です。四代目風影様。羅砂様、保護いたしました。』

 

……保護。よかった。発見されたんだ……え?保護?保護って、ほんと!ちゃんと生きてるの?

 

『はい。捜索隊のなかに医療忍術のような物を使う虫がいまして、一命をとりとめました。』

 

隣に立ってる我愛羅に耳打ちする。

 

「四代目風影、保護。一命はとりとめた。」

 

我愛羅の目が見開かれ、隣のカンクロウに、そしてテマリに話が伝わる。

 

「こら!おろおろしてんじゃねー!しっかり客に顔向けしとけ!この“本選”おまえらが主役だ!」

 

『神社の者と共にそちらに運びます。指定先があれば申し付けください。』

 

なら木ノ葉中央病院に。私の名前を出して。

 

『かしこまりました。』

 

まっすぐ見つめる先に、四代目に扮した蜥蜴丸が出てくる。

 

「第二次試験あとには間に合うと言っていて、ミコからの情報からもう父さんと会えないとは思っていた。ミコ。感謝する。」

「感謝なら手足となって働いてくれた眷属さんにいうことね。」

 

「後ろ!砂と神主長様。」

「あぁ、ごめんなさい。それにしてもハヤテさんじゃないのね。」

「……あぁ。肋骨を折って入院だ。たまたま近くに医療忍者がいたから無事だった……と、ここまで言う必要はないな。」

 

うーん。咳のし過ぎかほんとに何かあったのか。

でも医療忍者ってカブトだよね?きっと。それとなく伝えたおかげかな?神様と大蛇丸との修行で忙しかったから探れてないけど大会が終わったあとしらべてみよ。

 

そして開会が宣言され、一試合目が開始されるらしい。

あの音のやつに関してなにも言われなかった。

試験官?試験管なのかね?とにかく運営もよくわかってないらしい。

 

それにしてもAグループは影の子孫揃いね。

確か私のひいおじいちゃんかひいひいおじいちゃんが二代目なのよね。で、ナルトは四代目火影の子供。我愛羅は四代目風影のこ。木霊は曾孫かひい孫。

まぁ、いいわ。

会場は盛り上がっている。それも当然っ!うちはと千手の戦いだからだ。

サスケと我愛羅の戦いよりかは注目度は低いけど、隠れ里システムを作り上げたものの子孫同士、そして婚約者同士の戦いってことがあってお年頃の男女や主婦層あたりに人気だ。

シジミ夫人に、そこんところどうなの?って聞かれたけど、よくわかんない。

よくありがちな、勝ったら何々だったら、迷わず婚約破棄をするわ!

それに私は誰からにでも“かわいい”等とった印象を与える容姿をしている。盛り上がって当然ね!さすがはチート能力っ!

 

『ミコ様。病院に運び終えました。

他に何か申し付けかあるならば……。』

 

なら、これから試合するのだけれども、眷属さんを招来させることはできるのかしら?

 

『招来ですか?私はそんな大層なものではございません。それにミコ様の下へとなった時点で私はミコ様の忠実なる僕。口寄せ、大歓迎でございます。この“タス”すぐさま駆けつけ加勢いたします。』

 

ありがとう。

 

なら、私はタスを呼び出して共闘ね。問題は木霊よね。でも千手ってなに?旧家のうちはと日向は憧術だよね?うちはは異世界の世界線事情で信仰力があるけど、戦闘に使えるのなんてほぼいない。

千手はあれかな?仙術?のく聞かないし、探っても出てこない。ないのか、隠しきってるのかは置いといて、木霊の体術はそこそこ強くて、チャクラ刀の使い手だ。

口寄せにねこみたいなやつ、ア⚪ルーのような者をつれて、それも刀を持って攻撃してくる。

ただここ一ヶ月、木霊は何故か峰打ちの練習ばかりしていた。

 

「ミコ!この試合、俺が勝ったらお前のすべてをもらうっ!」

 

その言葉を観衆の前で堂々と言い放つ。

会場の婦女子達が歓声をあげる。

木霊は恐らくイケメンと呼ばれるぐらいに容姿がいい。さすがにお兄ちゃんとサスケには劣るけど。月とスッポンだけど。

わたしもお兄ちゃんとサスケを越えるとても気の合うイケメンだったり、神様から言われたらすべてあげたくなっちゃうもん。

 

「ずいぶん面白いことを考えたのね。なら、私が勝ったら婚約を破棄させてもらうわ!」

「ちょ、そこは私もすべてをっていうとこだろ!仮にも俺の婚約者なんだから!」

「私は千手木霊が大嫌いだ―!」

「……えぇ!?」

 

これ殺しても問題にはならないよね?

 

「お二人さん、いいか?

では、第一回戦始めっ!」

 

「「口寄せの術!」」

 

はは、お互い口寄せね!

 

ボムッと会場が煙に包まれる。

会場がざわめいている。

 

「はっ、ミコ。お前も口寄せかっ!」

「えぇ。私も口寄せよっ!」

「おそろ――「言わせねぇよ?」――」

 

ただ、代わりがあるとすれば、私の目線がかなり高くなってるってこと。

 

「お初にお目にかかります。ミコ様。あなたの眷属、タスでございます。」

「えぇ、これからよろしくね。」

 

ワイアームのような姿だが、どちらかと言えば忌まわしき狩人に似てる。

日光に当たってるから違うんだけど……まぁいいわ!爬虫類だもの!

木霊を見下ろせば、巨大なタスにねこ共々怯えて……って、あれ犬だ!ねこっぽい犬だあれ!!

 

「ここここ木霊!なんだ、なん、でケェ。デケェ蛇。」

「神主ってだから爬虫類従えてそうだったが、マジかよ?」

 

怯えてるみたいだね。

 

「タス。叩け。」

「はい。」

 

木ノ葉くずしに備えて力は温存しておかなくちゃいけない。

だからこそタスだ。

木霊ごときに力を割く必要なんてないわ!

 

タスの尻尾が木霊に向けて降り下ろされる。

ドスッと音がするが、木霊は避けているようだ。

 

「ななな、殺すきかっ!」

「はは、千手は強いんでしょ?千手ってみんなそういってるから大丈夫でしょ?タスッ!毒液!」

 

私の指示通りにタスが毒液を吐いていく。蛇の毒は唾みたいなもんだから結構的確に狙えるはずなんだけど当たらない!

木霊は近接タイプで、遠距離の攻撃手段はクナイなどの忍具に頼っている。

ただ、タスは鱗があり、強固な鱗が傷ひとつつけずにそれらを跳ね返す。

でもこのままじゃ、らちが明かない。

 

「タス。あの犬をお願い。」

「はい。」

 

チャクラ刀を構えている木霊。属性は風かな?まぁ、関係ないけどね?

切断。チャクラメス。

 

「……さすがっ!大蛇丸様の弟子だけあるね。あの人も医療関係の研究をしている人、君も医療忍者の才能があったとは!」

「まぁ、ねっ!チャクラコントロールは得意だから!」

 

そう。一ヶ月間で私は驚異のスピードでチャクラメスを習得し、医療忍者としても活躍できるようになっている。

まるではじめからやり方を知っているかのようにできてしまった!

元々緻密なチャクラコントロールができて、御幣を使った治療と似ていたから出来たんだけど、まぁそこそこだよね。焼け付き刃だもん。なんかチートが絡んでるし。

 

「なぁ、南賀ノ神社が生け贄をもらってるって本当か?」

「何を言い出すかと思ったら、何でそんなこと?」

「試験中にある男にあってな。妹を捧げたのに雨を降らしてくれないと怒り狂っていたからな。」

 

こいつ大きめの声で……会場がざわついてるじゃない。

 

「あら?動揺するとでも?その問題は解決済みよ。」

「はっ、怒り狂った男を殺して解決してるもんな?」

 

ん?

 

「は?」

 

「は?って、何でそんなマジな顔していってんだよ?他のやつらと一緒にいたあの里の殺して奪うってやつらの唯一のさ。妹を――」

「嘘っあいつ死んだの?」

「いや、え?お前じゃないの?」

「他のやつらはマジでやって来たからやったけど、そいつに関しては話ができたし、要件解決して別れたわよ。」

 

まじかー、死んじゃったかー。羅砂おじさんが生き返ったりあの兄が死んだり忙しいな。

それにしても試合の途中でこんなことになるとは。まぁ、早く止めを指すか。会話で試合中ってこと忘れてるみたいだし。

 

䰱神流武術。

 

私の手が木霊に当たると木霊がよろめいて口を押さえる。

ネジと同じく身体中虫が這いずり回る感覚に陥っているだろう。

基本手はこれだ。

 

「ぐぇ。がはっ!うぇ。ングッ!……聞いた

、ことあるぞ。もしかして、お前、それ、䰱神、武術か?」

「知ってるの?」

「ウゲェ。はぁ……はぁ……それって俺らの木遁とおんなじもんじゃなかったのかよ。さっきのチャクラメスといい、才能に溢れてるな。」

「才能……ね。何故か知らないけど“体に染み込んでいる”のよ大脳旧皮質に記憶されてるのかも。てか、戦えるの?」

「はは、婚約者に負けてたまるかよ。」

「なら、徹底的にやってあげるわ!」

 

一応千手はなんか、チャクラすごいんだっけ?忘れた!

手に警戒されちゃってるからもう武術はいいや。

 

私はクナイを左手に持って木霊に突っ込む。

明らかに危険な右手に気が行っていて左のクナイは防御が雑になっている。

 

ちょっと地味すぎかな?演出で雷落とすか。

 

「猫は退散したかしら?」

「はい。」

「なら、危ないから下がって。」

「はい。ご健闘祈ります。」

 

タスのほうが高いから雷がそっちいっちゃうってのはないんだけど、みんなが見えるようにサービスっ!

木霊を中央におびき寄せて雷を落とす。

 

「天誅!」

 

そんなにいたくないけど光量がヤバイのをチョイスして落とします。

派手でしょ?

ちょっとやり過ぎてなんか、真上からビームを発射されちゃったみたいに見えなくもないんどけどね。

 

……ん?ンン?何あれ?丘みたいな……なっ、土流壁じゃない。くっそ、流されたっ!

なかにはいない。……なら下!

 

私が慌てて飛び上がると私の上から声がした。

 

「はっ、上だ!」

 

影分身かっ!

下からも上からも木霊。どっちが影分身か、はっきりわからない。

……でも、私はお兄ちゃんに教わったクナイ術がある!

 

ホルダーから取り出して二人の木霊に向けて投げる。

 

……どっちも影分身か!

煙で見えない……これが目的?

仕方ない。写輪眼を、まだ、土の中!

どうする?地震を起こすにしてもこの人数は危険。

水責めは、そこまでのレベルの技がない。

 

……あ、そっか。自然のを使えばいいんだ。

うまくできるかわからない。

でもやらないよりましだっ!

自然のチャクラの流れを操作して無理矢理天候を変える!

私は浮いたままであれだけど、雷は当たらなくてもいいからね。

どんどん真っ黒な雲が集まってくる。

よし。よし。

 

「はは、やった!神様私、新たな力。ハハハ!」

 

結構雨が降ってきて地面に染み込んでいく。掘られた穴とかから泥水がどんどん流れていく。

これなら電気が通る。

 

「木霊!出てきなさいっ!でなけりゃ感電死するわよ!」

 

私の特典で雷を落とす。

ピカッとかなりの光量が会場全体を照らして、そのあと地響きするほどの音がなり会場の真ん中に落ちる。

まるで光の柱。

 

観客も全員が呆然とし、光の柱を見つめていた。

光の柱が消え去ると、がくがくと足を震わせて壁際に寄って怯えきっている木霊がいた。

 

「ま、参った!」

 

その宣言と同時に雲がなくなっていって、スポットライト見たいに私を照らす。

なにこれすごい。

 

「勝者、うちはミコ!」

 

審判の声が静まり返った観客席に響くと、誰もがみな、雄叫びのような歓声をあげた。

 

「うおおおお!神主様!」

「ミコさま!」

「さすがうちは!」

「ミコ姫様!」

 

姫だなんで!さすがチートね!

 

観客に人通り手を振って、興奮が収まる頃合いを見て待合室に戻る。

 

「ミコ。よくやったな。」

「ああ!サスケ!すごいでしょ!最後のあれは奇跡だけど。」

「そうだよな?ってか、よくもあぁ会場をびちょびちょのグチョグチョに。」

「はは、文句なら土の中に潜った木霊に言ってよ。」

「……あいつ、婚約者に負けて破棄されたんだ。今文句言える状況かよ?」

「……さぁ。まぁ頑張ってよ。次。」

「俺が勝ったらナルトかミコ。……ミコだな。」

「ふふふ、双子対決できるようにせいぜい頑張るといいわ!」

「自信ありげだな。」

「対ナルト戦術があるから。

……あ、これがほんとの泥試合ね。」

「泥んこ試合が正しいけどな。風邪引かねぇようにさっさと着替えてこい。」

 

・・

 

着替えを終えて帰ってみると、ギリギリ試合が始まる直後だった。

私のはや着替えは神様仕込みだからとても早いのだ!

それにタスが縮んで手伝ってくれたから効率よく着替えられた。

 

「久しぶりだな。我愛羅。」

「あぁ。前は砂漠だったから地の利はこちらにあったが、ここは泥だらけだ。これがほんとの――」

「泥試合ってだろ?悪いがミコが先に言ってた。」

 

先手を打ったのはサスケだ。

サスケが手裏剣を二つ投げる。

その手裏剣を瓢箪のなかにあった砂が止めて、サスケに投げ返した。

 

「ミコに感謝しないとな。サスケ。」

「あぁ。そうだな。地面についたら砂じゃなくなるもんな。」

 

サスケは忍術じゃなくて体術で攻めていく。

軽やかにステップを踏んで強烈な一撃を浴びせる。

ロック・リーの体術を真似ているのと、木ノ葉の影舞踊を合わせている。

 

「さすが、サスケだってばよ。」

「えぇ。サスケは速いもの。今のうちに対策練んなきゃ。」

「……軽々俺を倒すって宣言でいいってことか?」

「まぁね。もう試合は原作通りには進まないわよ。」

「やっぱりか。お前も転生者なのか。」

「話はあとで!今はサスケの試合中よ!それとも解説と実況者ごっこでもしたいの?」

 

試合状況はサスケが押してはいるものの、両者無傷の消耗戦に入っている。

サスケがバテるか、我愛羅のチャクラが尽きるか。

私と木霊のやってた試合より派手さは劣るものの、本質的な美しさがある。

私の試合は作られた綺麗さ。

はっきり言って、今回は“魅させる”に特化したパフォーマンス型の試合に誘導していた。

けどサスケと我愛羅の試合は違う。

頭じゃなく心で感じる試合だ。

 

サスケが千鳥を我愛羅に放つ。

 

我愛羅は防ぎきれずに怪我を負う。問題なのがサスケがどれだけ千鳥を打てるかだ。

この先は私の知らない展開になるだろう

 

サスケが起爆札付きクナイを二つ投げる。お兄ちゃん仕込みの死角を狙うクナイ術だ。

だけどサスケはちゃんと、我愛羅に自動防御が備わってるって知ってるはず。

なら、どうして?

 

サスケの性質変換は雷と火のはず。どっちも泥を乾かしちゃうよね?

 

「な、黒い煙??」

 

ちがう、黒い粉だ火薬?でもそんなの使っても我愛羅の砂に…………いや、もう片方は起爆札だ!

これは、あの有名な粉塵爆発!

 

じゃぁ、サスケはこれからどうするんだろう?巻き込まれちゃうよね?

 

「おい!ミコ!」

「なによ!うるさいわね!」

「サスケヤバイだろ?あれって――」

「そんなことわかってるわよ!」

 

ナルトが叫んでるけど、爆発はすぐ起こった!

誰もが目を瞑って顔をかばうように腕で覆う。

爆発がおわると会場にはうつ伏せになった我愛羅しかいない。

どよめく会場のなか、泥の中から泥まみれの審判が出てきて我愛羅にかけよりまず脈をチェックした。

 

「サスケのやつはどこだ?」

「あ、木霊が開けた穴から出てきた!サスケ!すごい!」

 

火薬を使った粉塵爆発とは!相手が我愛羅だからそこできる手法だ。決めては時間差のクナイ。どれだけ計算したんだろう?

会場はまたあっけにとられている。

1戦目も2戦目もド派手なものだからかな?

我愛羅は気絶してたのかな?

審判が下って、そのちょっとあとに目を覚ましたのか、お互い泥まみれで握手をしている。あれが友情ってやつなのかな?

それにしても、試合会場どろだらけだなー。

まぁ、つぎは傀と虫の戦いだからド派手じゃないと思うけどね。

 

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