戦況は防衛側の維持で、何とか音を押してはいるものの、音の忍の大半は大きなトカゲに、騎乗し里を破壊していっている。
この点に関しては、さほど問題はない。
大蜥蜴達は支配下に置いたから。
ただ残りの少数は、傀儡。
そう。大蜥蜴の傀儡を10人で操っている。
思った以上の戦力だ。
さすがに傀儡は生物のカテゴリーには入らない。掌握は無理ってことになる。そして私は人間を特典で掌握することはできない。
最大の敵は、傀儡大蜥蜴ってことだ。
避難所の処置とサスケを監禁することには成功したけど、襲われてるってことにはかわりないもの。
「これは、すごいな。」
「我愛羅。あの傀儡、砂を挟んだりして動きを止めることはできるの?」
「できるが、あのサイズは一体が限界だ。」
「そう。なら、【大蜥蜴達よ!私のために命をかけて戦いなさい!】」
手下に置いた大蜥蜴達を総動員して、傀儡大蜥蜴を襲わせる。
彼らは10人で操るので、一人でもかけたら台無しになるはずだ。
連携の崩れたその隙を、他の木ノ葉の忍にやってもらうと言う作戦だ!
「唸れ!信仰力!」
我愛羅のアシストにより、私と暗部さん、大蛇丸は空中に浮く砂によって、上空に来ている。
そこから私が信仰力で木ノ葉の忍をバックアップするのだ。
ただ、他国の協力者さんたちは宗教の違いでバックアップはできない。
ごめんね!
「ん?」
「どうかされましたか?神主長様。」
「火影殿の気配が食われた?うーむ?」
あれだ!屍鬼封尽。あれ使ったんだね。大方、蜥蜴丸の腕も一緒に。
なら、大将がとられたなら、早く戦闘たたまなきゃいけない。
頭がなけりゃ統率が乱れる。
「仕方ない。とりあえず殺るか。」
今まで味方だったはずの大蜥蜴が襲っていき、傀儡の蜥蜴の操者の統率が乱れ始めたことで、周りに居た木ノ葉の忍も体制を建て直して、大蜥蜴の傀儡に向かっていく。
暗部さんが私を抱え、我愛羅が足場を作り、大蛇丸が敵の攻撃を弾くという、連携をしてくれているお陰で、完全に指揮をとることができている。
「さぁ!お前達!最後の一機だ!こころしてかかれぇ!」
暗部さんも大蛇丸も我愛羅も気がついてなきみたいだけど、だった今火影が死んだ。
結界も解かれ、逃亡する蜥蜴丸とその部下が見える。
……言う必要はない。
ただ、目の前の敵を倒すだけだもの。
さよなら。三代目火影。
・・
戦いのつぎの日、私は会議室に召集されていた。
火影の代理のお兄ちゃんと共に。
「ミコ。大丈夫なのかえ?」
「えぇ。大丈夫ですよ。私の兄は未成年者。まだ若いので正式に火影を勤めることはまだ難しいですが、代理をすることは簡要です。外交にかんしても、身内贔屓が入りますが、優秀なので問題ないかと。」
「ならよい。つぎの火影はどうするんだえ?余は自来也が好きでのぉ。」
「候補には上がっていますが、エロジジイですからね。綱手殿か、自来也殿。でしょうが。」
「綱手姫、初代の孫であったかえ?」
「はい。」
一応木ノ葉で起こったことなので、コハルトコムラ?が入ってきた。
ちなみに司会はお兄ちゃんが担当している。
「では、臨時会議を始めます。
今回の事件の被害ですが、非戦闘民の被害は建物などの倒壊と軽症ほどで、重傷者、死亡者は出ていません。忍は、火影様を除く、下忍が27人。中忍が23名。特別上忍が1名、上忍が1名が死亡しました。同等の数で重傷者が出ています。」
「民間人の怪我人は、皆軽症かえ?」
「はい。」
「倒壊した家屋については、どうするんだえ?」
「それは、 南賀ノ神社分社を解放して、簡易住宅を作ろうかと。その間に忍の方々と共に復興をしようかと思っていますわ。そこの調整は、私と火影代理殿との間で行い、火影代理殿から報告が上がります。」
ご意見番なんて、お飾りです。
三人会議は寂しいので、呼びました。他の家臣さんは別の仕事でいないから。
それに、この状況でご意見番が出張るのはめんどくさいから、権力で抑制するってのもある。
「被害が最小限にとどまって良かったです。たったの52名の犠牲で済んで。
葬儀は明日、火影殿を含めて行います。この知らせは、代理殿にお任せします。
それから、里の復旧でいいでしょう。」
大名様も納得の様子で、大きく頷く。
お兄ちゃんもお兄ちゃんで、すぐさまメモを取り段取りをメモる。
お飾りには黙っててもらってるので、問題なんてなかった。
「つぎに、里の戦力ですが、各部門のトップを集めて緊急執行委員会を作ります。自来也様を火影にしたいと思ったのですが。」
「彼は、忍びとしては優秀ですが、人としてダメです。奴に権力を与えてはならない。
覗きに風俗、果てにセクハラ。さすがに無理でしょう。」
「なので、現在行方不明の綱手様の捜索を依頼しました。」
「ほう、だからイタチが代理なのかえ?なら綱手姫の次はイタチが火影かえ?」
さすが大名様!わかってる!
そうだよ!そうだよ!
「はい。そうなるかと。」
「うむ。それはいい。」
なにがいいかわからないけど、これで六代目が決まったね!良かったね!ほんと!
「大名様。戦争のようなことが起こったばかりです。隠れ里の者とて民草。ひとつお言葉をいただきたいのですが?」
「うむ。わかってるえ。皆から言われている。そうだのぉ。
皆、皆……皆、戦地となった事は、悲しいだろうが無理なく復興を進めてくれ。でいいかえ?」
「はい。突然の戦闘に巻き込まれた者達、災難であった。重症を追った者達もいるだろう。怪我を追わなくとも心に傷をつけたものもいるだろう。出来る限りのことから始め、里の復興を行っていってほしい。ですね。里の者達も大名様のお気遣い、感謝するでしょう。」
すごい。一気にそれらしくなってる!お兄ちゃんすごい!
でもこうやってダメな上司を支えていってるんだな。
「おぉ?余の言ったこととは違のう?」
ん?ヤバイヤバイ。流石に短すぎるからね?どう説明か、……ここは持ち上げとくか。
「何をいっているんですか!大名様の意図はわかっています!子供やお年寄りにも分かりやすく短く纏めてくださってんですもんね!そのお心遣い大変うれしいのですが、何分公式文書に乗るものです。ながったらしくないと相応しくない!と外野がうるさいのです。」
「う、うむ?そうなのかえ?……大方、会議もいいだろう?余は疲れたでのぉ。」
「それはそれは、もう大丈夫ですわ。お送りいたしましょうか?」
「いや、神主長。あとの細かいことは任せるえ。報告も要らない。」
「あぁ、はい。わかりましたわ。」
……やばくね?すべて任せるってさ!やりたい放題じゃん。
最敬礼で大名様を見送ってから、会議の席につく。
大名様がいないので、普通の話し言葉で、もういいや。お兄ちゃんもそうおもってか、リラックスし始める。
「倒壊とか半壊とかそういうのはどれくらい?」
「ざっと100世帯だな。直すのに一週間も要らないだろう。しばらく下忍総動員だな。」
「うん。こっちは神様にお願いしておくよ。死亡リストみせて。」
「あぁ。」
受け取った死亡リストを見ていくと、どことなく知っているような名前がある。
その中に、木霊の班員の名前があった。
「……うん。オーケ。私は準備を始めるよ。知らせるのは任せちゃうね。」
「あぁ、わかった。」
やることは一杯あるよううに思えるけど、簡単だ。
ただ、手助けするだけでいい。
虫達にはもうひと頑張りしてもらって、国境沿いの警戒に当たってもらっている。
子供たちで、ショックの強い子にたいして、猫さんたちにフォローしてもらえるよう指示を出したし。
それに、里抜けだ。
サスケの代わりに誰が里抜けするのやら。
ちゃんと見張ってなきゃならないわね。