チートじゃ済まない   作:雨期

87 / 99
本日2月19日でチー済ま一周年です。活動報告にて次回作アンケをやっていますので良ければ見て下さいね。


第75話

「…………完成じゃ」

 

「鏡、それをどうするの?」

 

「投げるのじゃよ。こうやってな」

 

 ある次元世界が消失した。生物が全く生息しない荒廃した世界ではあったが、流石に世界が1つ完全に無と化すいう事態を見逃す管理局ではない。だがその原因を解明出来る者は誰も居なかった。管理局の頭脳、技術部ですら分からなかったのだ。管理局は何かしらのロストロギアの暴走と判断し、この件に幕を閉じた。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「それで、この世界の消失に俺が関係あると? 室長さん」

 

「いやいや要君は直接は関係ないよ。間接的には関係があるんだけど。それでね、昨日まで調査を続けて見つけちゃったんだよ」

 

「何をです?」

 

「面倒だから本部には言っていないんだけど、鏡君の魔力をほんの僅かだけど感知したんだ」

 

「またあいつか…………」

 

「もしかしたら彼が世界に立ち寄ってその後、消失が起こっただけなのかもしれない。それほど微細な魔力だったんだ」

 

「そーですか。俺帰ります。あいつが何したってどうだっていいですから」

 

 欠伸をしながら帰っていく要を室長は止める事はしなかった。要ならこんな反応をするという事を分かっていたのだろう。

 室長は要が出ていくのを確認してすぐにスカリエッティのコンピューターへハッキン…………連絡を始めた。

 

『やはり来たね』

 

「その言い方、僕が誰と話したいか分かっているようだね」

 

『ああ。おーい、鏡君。彼からだ』

 

『室長殿、久しぶりじゃな』

 

「久しぶり。早速本題に入るけど、君が世界を消失させたのかい?」

 

『いかにも』

 

 これには非常識大好き室長も溜め息をついた。これまで世界を崩壊させたロストロギアは何度も見た事があるし、世界に影響を与えるような大魔法も知っている。とんでもない大型兵器を自作した事だってある。しかし世界を完全に無とするものは知らなかったし、そんな事をしようとも考えなかった。

 

「それを要君にぶつけるつもりかい? 君は周りを気遣って戦えるタイプだと思っていたんだけどね」

 

『それだけオリジナルがふざけているという事じゃ。逃げる準備だけはしておくとよかろう』

 

「それがいいね」

 

『終わったかな』

 

「どうかしたのかいジェイル」

 

『今度管理局へ攻め込ませてもらう』

 

「…………遂にか」

 

 スカリエッティの計画については室長も事前に聞いていた。彼としては管理局は好きに研究が出来る都合の良い場所の1つに過ぎない上、管理局の腐敗も感じていたため止めるつもりは更々なかった。一応局員であるため手伝いはしない。あくまで静観するつもりだ。

 

『今回は本格的な侵攻の前準備といったところだがね』

 

「侵攻の前準備で攻め込むのかい?」

 

『ヴィヴィオという少女がこちらの計画に欠かせなくてね。拉致させてもらうよ』

 

「あの聖王の遺伝子を持った人造生命体か」

 

『流石』

 

「彼女の検査には僕も立ち会ったからね。まあこれに気が付いたのは僕だけだろう。しかし聖王の遺伝子を必要とするとなれば、聖遺物を動かすのかい?」

 

『君に隠し事は出来ないな』

 

 何でもお見通しといった室長にスカリエッティは呆れてしまう。長い付き合いのためある程度は仕方がないとはいえ、たまには見返してやろうとスカリエッティは考えるのであった。

 

「まあ頑張ってくれ」

 

『頑張らせてもらうよ』

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 室長と話終わった要は、なのはに頼まれてヴィヴィオの子守りをしていた。

 

「いいな、これは1~12月までのカードが4枚ずつあって、それを組み合わせて役を作るカードゲームだ」

 

「この前のまーじゃんより簡単そうだね」

 

「そうだな。麻雀と違って適当にやっても役を作れなくもないしな。ま、ヴィヴィオは頭も運も良いからすぐに出来るさ」

 

 明らかに子供に教えるような遊びではないが、そんな事はどうでもいいと言わんばかりに要はヴィヴィオにギャンブル系の遊びを教えていた。これまでに麻雀、競馬、チンチロリン等々を教え、他にもギャンブル系以外の将棋、囲碁といった比較的まともな遊びも一応ではあるが教えてきた。しかしヴィヴィオにはギャンブルの才能があるらしく、教える要も熱が入っているのだ。

 

「ただいま。ヴィヴィオ、何しているのかな?」

 

「フェイトママ! 今ね、はなふだを教えてもらっていたの」

 

「へぇ、そうなんだ。要、はなふだってどんな遊び?」

 

「日本古来のトランプみたいなもんさ」

 

 ここでなのはが来たらヤバかったと内心冷や汗を流しながら思う要であった。まあ花札はギャンブル以外でも使用されるため誤魔化しが効くのでなんとかなりそうなのだが。

 

「私も教えてもらいたいな」

 

「おう、いいぞ」

 

 この日は特に何もない平和な日であった。そう、嵐の前の静けさと呼ぶに相応しい日だった。




アリサ「はーい、暇潰しにアプリを取りまくっているアリサです」

シャマル「でも積みゲーみたいにやらないのもあるんでしょう?」

アリサ「そうですね。他には途中で飽きたのもありますしね

シャマル「まあ無料だから出来る事よね。買ったゲームじゃ出来ないわね」

アリサ「ではそろそろ今日は何の日やりましょう」

シャマル「本日2月19日は『万国郵便連合加盟記念日』みたいね」

アリサ「なんですかその難しそうな日」

シャマル「日本が郵便の国際機関、万国郵便連合に加盟した日ですって」

アリサ「郵便に国際機関があったんだ…………」

シャマル「国際機関って何でもあるものよ」

アリサ「そうなんですかね。ではまた次回」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。