ただ、遠くから…   作:AQUA BLUE

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はじめまして! AQUA BLUEと申します。ラブライブが好きなので短編を書いてみました。すぐ終わってしまいますが(笑)
それではどうぞ!


本編
駅で見かける“あの人”


 やかましい目覚まし時計が眠りから起床へと強制連行した。俺は布団から出たくない倦怠感に辛うじて打ち勝つと、のっそりと一日をスタートするのであった。

 

 

 また、いつも通りの日常が始まる。なんとなく生きていくこの日常が。そういう人は決して少なくはないと思うけど。

 五体満足・健康で秋葉原の周辺で生まれ、平穏無事に小学校・中学校・高校・大学と人生を駆け抜けてこれたのだが……残念ながらやりたいことが無いため、とりあえず就職した、といったところだ。なんとも適当である。その適当のツケがいつの日か跳ね返ってくるのは覚悟をしているからいいのだが。

 

 さあ、今日も仕事仕事! ……の前にひとまずコンビニへ。

 

「これと、あとこれでお願いします!」

「お会計384円になります。」

 

 うむ、デザートや菓子は必須だ。美味しいからやめられない。いかん、遅刻する。駅へいざ行かん。

 

 

 

 

 

 

~⭐~⭐~⭐~

 

 

 

 駅は相変わらず人が混雑しているが、さすがに慣れた。改札を抜けて見慣れたホームに降りる。電車が来るまであと5分か。暇になってしまった……。

 

 ふと、あたりを見渡す。おぉ!あそこにはスタイルのいい女性!! おぉ!隣にはかわいらしい子どもとその親! おぉ!近くには普通のおっさん。

 おっさんでテンションが下がったので黙って電車を待つことにした。

 

 

 気付けば電車が来るまでまであと3分。カップラーメンを一個作れる時間だ。不意に食べたくなったぞどうしてくれる、誰のせいだ! いやいや、それは自分のせいやろっ!

 心の中でボケとツッコミをかます、しかしそれを知る者は誰もいない。虚しい気分になったぜ――ん、上から人が降りてくる。

 

 それは電車を待っている間にはざらに、いいや、当たり前にしてあることだが、俺はなんとなく降りてくる人を待った。

 

 靴、次に脚が見切れ――そして。

 

 降りてきた人を見て、目を丸くした。次の瞬間慌てて目をそらす。

 

 深く美しい、思わず触ってみたくなるようななびく青みをおびた黒髪。気品のある風格……。大和撫子を体現したような女性が、降りてきた。俺はこの女性を知っている。学校が一緒だったとか名を知っているわけではない。ほぼ毎朝、駅で見る人。関係性はそれ以上でもそれ以下でもない。

 

 その人は少し歩いて、自分が立っている近くに立った。えっ、すごく緊張するんですが。やばいよこれ。なんかいい匂いするし。

 

 この人には底知れぬ魅力を感じる。さっき見たスタイルのいい女性も確かに魅力があるのだが、それとはまったく違う魅力だ。ここからは単なる想像でしかないが、この人はきっと大きな事を乗り越えてきたんだろうと思う。じゃなきゃこの不思議なオーラが自分には説明できない。

 そしてなにより可愛い。本当に可愛い。大事な事だから2回言った。うん、言ってはいないか。2回思った。

 

 

 やたら鼓動は早くなって、心臓をドクンドクンと打たれるのがわかった。もう電車が来るまで1分を切っているが、時間が経つのがゆっくりになっているように錯覚するほど、1秒がのろく感じる。

 ほんのりと冷や汗をかき、顔も熱くなった。この時間から解放されたいのに、もう少し近くに居たい、見ていたい。

 社会人になり、この駅を頻繁に利用するようになって早1年。俺はこの女性をよく見かけるようになった。たぶん彼女も俺と同じく社会人。

 

 彼女以外にだって、毎日見かけてる人はいるだろう。でも、その人らは記憶にたいして残らない。ところがこの女性は一発で記憶に刻み付けられたんだ、初めて見かけた時から……。

 

 

 

 一目惚れ、なんだろうな。

 

 

 

 電車がホームに入ってきた。悶々とする気持ちを電車の音で書き消して――――今日も電車に乗り、俺は仕事に向かう。

 

 

 




その女性に恋する、男性のお話でございました。恋愛描写が終盤しかなかった、そして短すぎたかと今更反省気味です。短編という形にしましたが、いずれは連載型を書きたいです。拙い文章でしたが、最後まで読んでくれた方、ありがとうございました!

追記:短編だったこのお話を連載することにしました!よって以後、続きます。よければよろしくお願いします\(^o^)/
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