ただ、遠くから…   作:AQUA BLUE

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そろそろ作者は春休み突入です。
遊びつつ、ほどよく執筆できたら理想。
春休み課題だあ?知るかっ!


なんだかんだでデートは始まる

 待ち合わせしてから小一時間。駅へ行き電車に乗り、少々歩いてお昼前になった頃、俺と園田さんは遊園地に足を踏み入れた。

 

 果てしなくすら感じる奥行き、眼界に捉えられる可愛らしいマスコットの着ぐるみや城の模型――すごいやこりゃ。

 この風景(ファンタジー)は遊園地と評するよりどちかといえはテーマパークのそれなのかな? 遊園地にはあまり来たことがなく疎いため、今日行くところはきっと昔ながらの大きな変哲はない遊園地だろうと思い描いていた俺は、ギャップに幾分か驚きを募らせた。

 

 

 遊園地を目の当たりにした感想なぞどうでもよくてだな、俺は未だにあがっている。普通に話しているつもりなのに落ち着きのない口ぶり、よろよろ歩く動きは常に足元を取られそうで危なっかしさが半端ない。

 

 待ち合わせして遊園地に入るここまでにも、何も無いのに躓いて転びそうになったりとか、絶対に飲まれない人混みに飲まれてはぐれそうになったりとか、不意に園田さんが真っ赤になってうずくまったりとか。双方見るに耐えない状況が数知れず起こった。

 畜生、近日になって照れ・恥ずかしさはあれど会話ぐらいならできるようになったんだけどなあ……。

 

 

『お出掛け』

 

 

 休暇をはじめとしてよーく日常に組み込まれる単純明快なはずのこのカテゴリーに、“普段とは違う!”と意識を惑わされ、いつものテンションとは大きな相違を生み、歯車の噛み合わない気持ちから抜け出せずにいる。

 

 御託はいい。園田さんがお供してくれるんだ、ダメダメなりに精一杯エスコートする!来たからには此処で存分に遊ぶぞ!!

 拳を握り締め、装えていない冷静さをもって俺は彼女に語りかけた。

 

「遊園地、お、大きいですね!アトラクションがたくさん! えー、どれからいきましょう……か?」

「私は何処へでも……どうぞ戸宮さんの希望のアトラクションに!」

 

「そうですか、では――」

 

よわったぞ。俺はどのアトラクションから行きたいん だ? 自分でもわからないよ。ええいどこでもいいんだ入ってしまえば!待ちたまえ計君、そうやって選んだ所が園田さんの苦手とするアトラクションだったらどうするんだ!あわわわ……もうダメ超逃げたい。

 おや?議論を脳内で開催しているならまだ俺には微かながら精神的に余裕があるのか? ……議題逸れてきてら。

 

「どこにしましょうかねー…そうだ!一端決まるまでぐるりと回ってみませんか?」

「な、なるほど!その手がありましたね!」

 

 することが決まって安心。俺は冬なのに体に流れた冷や汗をハンカチでぬぐった。肩の力が抜きたくても抜けない。自然体ってこんなに難しいものなのか。この間希と焼き肉に行った時や、絢瀬さんと買い物をした時はなんとも思わなかったのだが。最悪、固さはお出掛けが終わるまで取れないことを覚悟しておいた方がいいかもな。

 

 

 それから暫らく歩いただろうか、園田さんが語りかけてきた。

 

「戸宮さん、あれ、あのアトラクションはどうでしょうか?」

 

 彼女はおずおずとするどころか、むしろワクワクとした感じで俺に提案した。彼女の心を駆り立てるアトラクションとはどんな物かと指差される方向に目を向ける。

 

 “SHOOTING EDEN”

 

 看板に書いてあった文字からして、おそらくシューティング系のアトラクションか。へえ、園田さんって射的好きなのかなあ。

 

「行ってみましょうか! こう見えてシューティング得意なんですよ! よければスコアでも競いませんか?」

「望むところです!!」

 

 快諾して、景気付けに勝負を冗談半分で仕掛けると物静かであった園田さんがうって変わって、びっくりするほど食いついた。

 

 素人目にもわかる、彼女から感じるアツい闘魂。その風格やまさに武士の如く。 

 彼女にどのような武芸の心得があるかは不明だが、かなりの自信と実力を持っているとみていいだろう。

 

 また違った園田さんの一面がみれてとても嬉しく思う反面、こうなった彼女は一筋縄ではいかない事をすぐさま理解した。なんだか長らく彼女が止まらなくなりそうな予感。

 

「……負けませんよ!」

 

 だけど楽しくなりそうだ! 俺は彼女へ不敵に笑った。いざ、尋常に勝負!!




デート編その1。
まだまだ二人の1日は始まったばかり。
イチャつくかは彼ら次第…ウブな二人ですからね。特に主人公は\(^o^)/
そして、これから開幕するシューティングバトルの結末は……?

ではでは~
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