流石に二次作品はPV増えるの早いですね。
もう一つのオリジナルにもう追い付きそうです。
他にRe:Monster の二次増えないかなと思いながら投稿します。
それではどうぞ。
《五日目》
初めてホーンラビットという獲物を仕留め、自分の血肉とした翌日。
私は…、盛大に寝過ごした。
…言い訳をさせて欲しい。まあ、理由としては昨日の血生臭い初体験が、思ったよりも精神的にも肉体的にも負担があったのだと思う。まあ、今は既に割り切っているのだけれど。それでも昨夜はちょっとした罪悪感に苛まれた。悪夢を見て魘されてはいないし、目が覚めたらなんかどうでもよくなったのだけれど。…順応したのかな?だとしたら少し恐いが、まあ今回は助かったのでこの身体に感謝する。
まあそんな私のセンチメンタル(…というより豆腐メンタル?)な過去は置いといて。
今日も今日とて自己鍛練と狩りのお時間だ。ああ、それと少し思うところがあるので、素材探索&採取をやっておこう。この虚弱貧弱無知無能な身体では、頭を使って立ち回らないと生きていけないからだ。さしあたっては…、とある伝統的だけどマイナーな狩猟武器を作ろうかな。作り方も簡単だと思うので、頭の中の謎知識を活用しながら手探りしながら手作りしようと思う。…複数作れて余ったら、あの頭の良さそうな同期にあげてコネを作るのもありか。少し多目に材料を採っていこうかな、そんなことを考えながら私は今日も木に登る。
日が落ちるちょっと前に、とあることに気付く。んー?なんか雨の匂いがする?明日は雨が降るのかな。そうだとするならば、私にとって都合がいい。身体を休めるのと、今日採取する素材を加工する時間が取れるわけだし。外れてるかもしれないけれど、あって損は無いので何時もよりも多く果実を採っておくことにする。
…私はやはり肉よりも果実の方が好きだな、甘いし美味しい。いや、肉も嫌いなわけじゃないのだけれど、味覚の好みとして果実の方が好きなようだ。…今度、暇を見つけて果実を干しておいて、保存食を作成することを心のメモ帳に記しておく。
《六日目》
朝の微睡みの中で、耳に入ってくる安心する音。それは胎内で聞く音と似ているらしい。母体の血液の流れる音…だったかな?まあ、何が言いたいかと言うと。…今日は雨のようだ。どうやら昨日の私の嗅覚は間違っていなかったようだ。これは今後もお世話になるかもしれないな。
音を聞く限り土砂降りではないようだけれど、わざわざ外に出て寒い思いをして、風邪を引くのも馬鹿らしいので、今日は洞窟内で大人しくしていようと思う。
昨日採ってきた素材の加工も行いたいしね。そんな風に今日の予定を考えながら、昨日採取しておいた果実に舌鼓を打つ。…昨日の私グッジョブ!
さて、朝食を終えた私は傍らに置いておいた複数の丸石と、丈夫な蔦を手に取る。この材料でピンと来る人は居るのだろうか?居るかもしれないが、スリングを作るという選択肢に逸れる人も多いのではないだろうか。確かにスリングは強力な武器だと思う。普通の投石でも十分な殺傷能力を持っていて、その投石を発展させたものがスリングというものなわけなのだし。…蔦が余ったら一個くらい作っとこうかな?
…ゴホン、閑話休題。
私が作成しようとしているものは…ボーラだ。日本で言うと…確か微塵という名前だったはず。作りは簡単で、極端な言い方をすれば紐の両端に石を取り付ける。れだけだ。それでもイメージできない人は…、鎖分銅なんかをイメージすれば分かるかもしれない。
このボーラ、アフリカなんかで使われている狩猟武器で、頭上で紐の真ん中を持って、遠心力を付けて飛ばして両端の石で獲物の骨を砕いたり、紐の部分で絡めたりする武器だ。一応、近接でも使えたりする。近接だと完璧にブラックジャックのような使い方になるのだけれど、威力は折り紙付きだ。熟練者は飛んでいる鳥を落とせるらしい。
この身体は力や(恐らく)耐久力が無いこれど、その代わりに敏捷や(多分…)器用度は高いはず。まあ、多少不器用だったとしても練習すればいい話だ。とりあえず食べることに困らない程度を目指す、まずはそれから。次のステップは…自衛、かな?なんか順番が逆な気もするけれど、そこは気にしないでおく。
そんな雑念に捕らわれながらの作業だっからか、初めての製作はあまり上手くはいかなかった。まあ、最初はこんなものだろう、そう自分に納得させながら失敗作をバラして再度製作する。そしてまたバラして…、とそんなことを繰り返しているととりあえず一つ完成した。そしてそのまま二個目を作成する。一つ成功したことでコツを掴めた気がする。この感覚を忘れない内に量産しておこう。
そして材料を使いきった私の前には四個のボーラがあった。なかなかの自信作ばかりである。
うむうむ、としばし達成感に浸っていると、洞窟の奥の方で何かを叩く音がしていることに気付く。なんの音だろうかと思い、発生源に向かうとあの賢い個体が(多分)黒曜石を叩いて打製石器(…だっけ?)を作成していた。…なるほど、確かに刃物があると便利だな、その発想はなかった。…欲しいなぁ、あれ。皮を剥いだりとか色々と捗りそうだ。物々交換はできないかな。とりあえず私はボーラを二つ取りに帰り、賢い個体が作業を終えるまで待った。
結果から言えば物々交換は成功した。代償はボーラ二つだ。賢い個体(ゴブ郎…と言うらしい)は思ったよりも気さくで、話しやすい奴だった。そして確かな知性を感じる。今回の交渉で出来た縁、大切に育んでいきたいとこだ。まあ、よっぽどな事をしない限り敵対はないだろう。別れる前に軽くパーティに誘われたが、今はまだ自己鍛練に時間を割きたいのと、一人の方が自由度が高いので丁重にお断りした。とはいえ、そのうちに組むことになりそうだけれど。その時には足手まといにならないようしないとな。黒曜石のナイフとボーラを枕元に置いて横になり、瞼を降ろして将来的な事を考えていると睡魔が襲ってきた。私はそれに抗わずに、胎児のように丸まりながら眠りについた。
はい、ゴブ郎との初接触回でした。先に進めば進むほど接触は増えることでしょう。
…原作キャラ、上手く書けるかな。そこが心配だったり。
そしてなぜか毎回二日刻みになってる。なぜだ。
では、読了お疲れ様でした。
次話投稿は相変わらず何時になるか作者にも分かりません。ゆったりお待ち頂ければ幸いです。