「攻撃は最大の防御なり……」
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「艦これ」的「ブルネイの旭日」(みほ5ん)
:第12話(改)<戦闘終結>
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<<戦場:水柱>>
武蔵様の斉射の叫びの後の何かが来る威圧感……そう、未来のブルネイのときも、似たような感覚があった。当然、こちらに発射音は、まだ聞えない……。やがて無線機の向こうの艦娘たちが次々に叫び始める。
『来たぁ!』
『皆、衝撃に備えて!』
直ぐに無線にノイズが走り、着弾音が聞えてきた。
『初弾、タンカー手前に着弾!水柱、上がります』
『……続けてタンカーの向こう側に着弾。同じく水柱……高い』
『敵が逃げ出しています!』
『水柱が……タンカーのマストを越えてますね』
珍しく電ちゃん……もとい、ブルネイの電が呟いている。
『……なんなんだ、これは……』
あの天龍が圧倒されて、言葉を失っている。
『タンカーに水しぶきが掛かっているわ……これで敵も、しばらくはミサイルを撃てなくなるわね』
夕張さんも感心している。
……そうか、ミサイルに大量に海水が付着するだけでも、敵の発射を遅らせることが出来る。しかもこの”攻撃”では、ほとんど両陣営に人命の被害は出ていない。
「攻撃は最大の防御なり……」
ふいに作戦参謀が呟く。私は思わず彼女の方を向いた。作戦参謀はボーっとして無線機のパネルを見詰めていたが、私の視線に気付くとハッとしてこちらを向いて、ちょっと恥ずかしそうな表情を浮かべた。ドキッとした。
「いえ、こういう”攻撃”もアリなんですね。恥ずかしながら、武蔵に教えられたような気がして……」
メガネを直しながら、気恥ずかしそうに弁解する彼女。この作戦参謀と言う艦娘は、いつもツンツンしているのに、時々可愛い表情をするからドキッとするんだけど。作戦参謀様……ていうか!
そうだよ、今改めて気付いたんだけど。さっきから感じる違和感って、作戦参謀だよ!その口調……私が正気に帰ってから、バカ丁寧になっているのはナゼだ?
『そちらの状況はどうだ?』
私たちには構わず、武蔵様から入電する。
「こちらの被害はゼロ。相手には、かなりの”精神的ダメージ”を与えた模様」
作戦参謀が返す。ほら、相手が違うと、参謀も、いつもの口調なんですけどね。
『フフフ……それは最高だな』
無線機の向こうで、武蔵様の笑みが浮かぶようだった。
<<指揮車:動き>>
「そろそろ決着が付きそうだな。俺もブルネイ政府とか、軍部と”戦後処理”の根回しに行ってくるよ」
防衛次官も、上着をつかむと車外へ出て行こうとする。
ドアを開けた直後、「おお!」と彼が叫ぶ。そのまま出て行った彼と入れ替わりに、イタリア武官が入ってきた。
『ねぇねぇ~、この人が、あなたと話がしたいって……司令』
『はい?』
振り返ると車外には、フィリピンの特使が居た。何の用だろうか?
『入って、入って~』
半分開いたドアを押し留めながら、イタリア武官が手招きをしているが、特使は躊躇している。
『どうしたのぉ~?』
頼むから、ドアのところでクネクネしないで欲しいな……。
『彼はフィリピン……わが国とは、協定も何も結んでいない。米軍も駐留しているし、どちらかといえば、わが軍とは敵対関係に近いからな』
作戦参謀が、いつもの口調で補足する。ちょっと安心した。
『分かった。私が外に出るよ』
そう言いながら私は、車外に出た。イタリア武官とすれ違いざまに、でん部を撫でられたような気がしたが、我慢して無視した。こいつ、覚えてろよ。
『何か御用で?』
私は特使に問いかけた。車外は硝煙の匂いや、焼け焦げた匂いで満ちていた。
<<指揮車前:特使>>
『やはり、いろいろあなたとは縁があるな……実は、これから話す内容は、機密事項になる。聞くも良し、聞かぬも良し……』
含みがあるな。だが、私は即答した。
『伺いましょう』
私の答えを予想していたのだろう。彼はうなづくと、続けた。
『わが国に駐留している米軍の特殊部隊から連絡があり、沖のタンカーにミサイル……ああ、これはもう既成事実ですな……』
彼は苦笑いをし、私も思わず笑みで返した。場が少し和んだようだ。
彼は続けた。
『もう一点。あのタンカーには少女が乗っているという情報がありましてな。その扱いからして、どうも人質の可能性が高いとの分析です。これは君たちと関係のある人物だろうか?』
彼は慎重に言葉を選んでいるが、私にはすぐに分かった。大井の娘だ。
『はい、それはわが軍と……いや私たちと、とても深い関係のある人物です』
特使は、軽くうなづくと続ける。
『もし希望があれば、その少女を救出する用意があると、特殊部隊隊長からの緊急報告が入っている。もちろんこれは機密事項であるから……君の一存でいい』
偶然とはいえ、なんという、めぐり合わせだろうか?瞬間的に、さまざまな思いが走馬灯のように私の頭の中を駆け巡った。だがそのとき私には、伊168が赤城さんに言い放った一言が、なぜか思い出された。
”頭で考えるな……”
なるほどな。私は直感で答えた。
『はい、お願いします』
特使は深くうなづくと直ぐに小型の無線機を取り出して、通話を始めた。
『私だ……そうだ。ミッションGOだ!』
この特使、あきらかにフィリピン軍の高官だな。
手短に通話を終えた彼は、彼がやるべきことをこなしたからだろうか?自然な笑顔になった。
『今回、私があなたと出会ったのも何かの導きでしょう。またお会いしましょう』
そう言うと彼は私に手を差し出してくれた。当然、私も手を出して握手をした。
『bravi!感動だわぁ~』
背後からイタリア武官のかん高い声。一気に興ざめした。
<<指揮車:参謀の変化>>
私は特使と別れると、すぐに車内に入り作戦参謀を呼んだ。壁の作戦配置図を修正していた作戦参謀は、私を振り返って応えた。
「何でしょうか?」
「すぐに祥高さんに伝達してくれ。これからタンカーで”動き”があるが、すべて静観せよ。また米軍特殊部隊が少女を救出するから引渡しを受けるように。なお、これは機密事項であるので留意すること、以上だ」
一瞬、狐につままれたような表情をしていた作戦参謀だったが、すぐに、いつもの精悍な顔つきになると、サッと敬礼した。
「承知!すぐ連絡いたします!」
またまた……別に、ニコニコしながら復唱しなくても良いんだけど。それに、そのバカ丁寧な言葉遣いって、もしかして私をからかっているのか?……いや真面目のカタマリな参謀に限って、そんな高等なギャグはないか。
通信している彼女を横から眺めながら、作戦参謀、君はそんなにピンと気を張らなければ……素の君自身で十分に可愛いのにと……あれ?私は何を妄想しているんだよ!
さっきからの参謀の口調とか、この妄想とか……ああ、ダメだ!意識し始めたら、よけいに心臓がドキドキするぅ!自重、自重!
日向もそうだったけど、艦娘って、どうして突然、性格と言うか、態度が変わることがあるんだろうな?これは……今度、技術参謀に聞いてみるか。既婚者の彼女なら、まだ、話が分かるかもしれない。
『熱いわねぇ~、萌えるような恋の季節かしら……』
向こうでは、イタリア武官が車外を見ながら鼻歌交じりで呟いている。煽っているのか?こいつは。
だいたいイタリア武官も、なんでまた指揮車に居座ってしまったかなぁ~?さっきまでの覇気は、いったいどこへ行ってしまったのだ?……この人も、艦娘並みに、気まぐれだ。まったく解せぬ。
<<海上:人質救出と降伏>>
そのとき、無線に反応。
『タンカーから爆発音!』
『あらぁ?何かしら~』
『ミサイルが爆発したっぽい~?』
龍田さんと夕立って、ちょっと気が抜けるんだよなあ~。
『ち、違うのです!あ、ボートが……』
ブルネイの電に続いて、祥高さんが指示を出す。
『あのボートは私たちの味方です!すぐに人員の引渡しを受けてください!』
『はい!』
何人かの艦娘たちが、応える。
『あれを見てください!』
最上が何かを発見したようだ。
『甲板から白い旗が……どうやら降伏するようですね』
夕張さんが補足する。
『そうね。深海棲艦は、みんな逃げてしまったし、残っているのは普通の人間ばかりのようだわ……どこの国の人たちかしら?』
『チッ!まだまだ、派手に撃ち合いたかったぜ!』
ブルネイの天龍さんが、指をポキポキ言わせているのが聞こえてくる。頼むから、自重してくれ~。
私は指令を出す。
「天龍を中心に、タンカーを監視してくれ。最上も補佐を頼む」
やや遅れて返答。
『了解』
やがて祥高さんが、特殊部隊と思われる相手と、やり取りをしている無線が断片的に入ってきた。近くにいる他の艦娘の無線が拾っているのだろう。ハッキリとは聞こえないが、情景が何となく目に浮かぶようだ。
お互いの所属を確認。引渡しの説明と、了承……そして、引渡し。最後に、お互いに敬礼。
さすがに、この状況に関してはイタリア武官も黙って聞いている。相手は米軍だ。帝国海軍とは決して友軍とは呼びがたい相手だが、フィリピン特使の仲介があったのか、あるいは米軍特殊部隊の隊長の”現場の判断”なのか?正直ワカラナイ。だが軍としては最も緊張する瞬間であることは確かだ。
作戦参謀が祥高さんからの報告を無線で受けている。直ぐに報告が上がる。
「司令、祥高姉さんから人質を無事に確保と報告がありました。人質は今、大井と一緒に居るそうです」
「分かった」
何か質問をしたそうな表情の作戦参謀だったが我慢しているようだ。いつもの参謀ならガンガン突っ込んでくるだろうに、妙な変化だ。急に女性っぽくなったような……気になるぞ。でも、個人的には、こういう作戦参謀のほうが、好きだけどな。
<<指揮車内:天龍への指示>>
そのとき突然、指揮車には次官から無線が入った。
『あ~ハロー、こちら次官でーす』
やはりこの次官は、お調子者のバカに違いない。
「こちら作戦参謀だ」
バカには相対せずに、参謀が真面目に無線を受ける。
私は、そのいつも通りのツンツンした対応を次官に向けている参謀の姿に、妙な安堵感を覚えた。やれやれ。次官をバカにした私だって、作戦参謀の変化にドキマギしてさ。十分バカ者だよなと、苦笑してしまう。
そのバカみたいな次官は、やや残念そうな口ぶりに変わって返答をしてきた。
『これからブルネイ軍がタンカーを接収、武装解除を行うそうだ。ブルネイ政府からの依頼で、その作業が終わるまでは警護のためにタンカー周囲に、数隻の艦娘を残して欲しいとの依頼だ。周波数は追って連絡するそうだが、応対出来るか?』
私は応えた。
「その件について、ブルネイ司令は、何か言っていなかったか?」
『特に……あ~いや、あった。現場の指揮官は美保司令だから、すべて任せると言ってた』
「了解……」
私は少し考えて、返答した。
「ブルネイの天龍、最上、補佐として同じくブルネイの漣、電、以上4名を残す。現地部隊も聞こえたか?復唱せよ!」
やや間があって、返事が来た。
『了解です』
『了解なのです』
『アイアイサー』
最上と電は良いとして、漣は米軍の影響か?……まあ良いか、あの娘らしい。
『全員了解だぜ!あとは、オレに任せときな!』
そして最期は天龍か。その心意気は嬉しいけど、ちょっと危ない印象があるよな、この艦娘は。
「……なお天龍は、くれぐれも自重するように!」
私は思わず、付け加えて言ってしまった。
『わ、わかってらぃ!』
何となく真っ赤になっている天龍が思い浮かんだ。無線の向こうからは艦娘たちの笑い声が聞こえてきた。指揮車内の作戦参謀も、ちょっと笑っている。戦闘が一段落して初めて、緊張がほぐれた瞬間だった。
しかしブルネイの天龍の反応は、まさに美保の天龍と瓜二つだった。本当に、これは違う天龍なんだよな……私は不思議な感覚を覚えるのだった。
新レシピでの量産化は、きっとうまく行くに違いない。そんな確信があった。
<<指揮車内:秘書艦の決意>>
続けて私は指令を出した。
「タンカー警備以外の、残りの部隊は全員ブルネイ泊地へ帰還せよ」
『……』
あれ?反応が無いぞ。
やや間があって、作戦参謀が無線を受けている。
「祥高姉さんか?……ああ、そうか、分かった。ちょっと待ってくれ、司令に確認する」
無線を中断した作戦参謀は、私を振り返って報告する。
「祥高姉さんから、青葉と加賀、この二人は助かるかもしれないから、任せてもらえないか?と問い合わせです。どうしますか?」
「……」
報告の内容以前に、作戦参謀の口調のバカ丁寧な変化のほうが可愛いさを通り越して怖いんだけどね。
でも今は、全員が戻って作戦が終結するまでは私が司令官だ。悩まずに即答、即答……。
「分かった。だが、そんなこと出来るのか?」
「一人でも犠牲は減らしたいと姉は言っています」
まあな。祥高さんは、経験者だし、任せても大丈夫だと思う。異存は無い。
「了解した。祥高さんに任せると、伝えてくれ」
「かしこまりました」
ちょ……作戦参謀の、あまりのバカ丁寧さに、とうとう鳥肌が立った。可愛いさを通り越すと、皮膚感覚がパニックを起こすことを悟った。
『良いわねえ~。頬ずりしたくなるわよ』
おいイタリア武官!何ウインクしてるんだよ、気持ちの悪い!……そもそも、あなた日本語ワカラナイだろう?何に反応しているんだよ!
<<指揮車内:失いそして得るもの>>
改めて青葉さんが今、現地に居ないのが惜しまれる気がしてきた。祥高さんは”青葉と加賀”と、そう言った。その報告を聞いた時点で私は、”ああ、やはり青葉さんは沈んでいたのか”と改めて知ったのだ。同時に急に寂しさと悲しみが襲ってきた。その感情を以って私は青葉さんに対しても特別な感情を抱いていたことを自覚した。
人は、大切なものを失ってから初めて、その価値に気付くと言う。
ただ軍隊に入ってからは人が死ぬのは当たり前。兵士なんて単なるパーツとしか思っていなかった。それが艦娘と出会ってから変化した。それはやはり、あの大井を失ったことが、最初の衝撃だった。その後は、周りから何を言われても轟沈は避けてきた。せめてもの償い?
ただ、私のその態度は軍人としてはクエスチョンだ。ハッキリ言って良くないだろう。
それでも、轟沈をさせないということは、決定的な負け戦にもならないということでもある。気が付けば提督に推挙され、美保へと着任。そのまま、遠征だ。
しかし結局、このブルネイに来て、試作型の艦娘とはいえ幾人もの艦娘を目の前で失う現実を目の当たりにさせられた。そして今、私が気付かないうちに量産型ではなくオリジナル艦娘である青葉さんを失っていた。掛け替えの無い存在?いや正直、彼女が元気なうちは全く、そんなことは考えていなかった。ところが今はどうだ?まったく私は浅はかだった。
随伴していたはずの寛代は、青葉さんの轟沈には気付かなかったのか?それとも、どこか抜けてしまって、報告どころではなかったのか?今さらではあるが、まあ仕方ないか。ああいう艦娘なんだから。
もし私が総司令官と言う立場でなければ、青葉さんの轟沈と言う事実に押し潰されていたかも知れない。だが、この司令という位置、階級という一種の”鎧”は意外に堅固なのだ。私は自身の心の中で嘆く部分と同時に、冷静に周りを見詰め分析を行う別人が、しっかりと立っている事にも気付いた。これが私を単なる一般人ではない、司令官という位置に立たし得る人格なのだと悟った。
私の心の”鎧”に気付いているのだろう。作戦参謀は、そんな私をあくまでも”補佐官”として支えようとしている姿勢を感じる。あの丁寧に変化した参謀の口調は、司令の下に付く者としては、至極当然の振る舞いである。別に色目を使っているとか、男女関係を意識したわけではない。そんな次元ではない。お互いに軍隊組織としての、あるべき本来の位置に定着していく段階に過ぎない。それが軍隊という組織を守る、彼女の、そして私の位置なのだ。
軍隊にあっては下手な同情は不要だ。あくまでも任務を遂行するだけである。司令官とは、さまざまな情報を元に大局的な判断を下すだけだ。そこに、人間的感情は不要。ましてや男女関係など、もっての外だ。
戦闘とは常に命がけ。だが恋愛感情は、生死を越える暴走を招きかねない。兵士の命を預かる司令官として、それはあってはならない。私の場合は、多少鈍感なことが幸いして、艦娘たちの中でも生きながらえてきたとも言えるのだろう。それが総司令官という重圧を越えて、さらに一歩、前進したのかもしれない。
私の心の準備が整ったのを確認したのだろう。私を見ていた作戦参謀が口を開いた。
「司令、よろしいですか?」
私は、色目でも男女関係でもなく純粋に指揮官として、作戦参謀を見詰め直して答えた。
「ああ、済まなかったね。もう大丈夫だ」
「はい」
作戦参謀は自然に微笑んだ。初めて、司令官と作戦参謀の位置関係が定着した、そんな印象を受けた。
<<指揮車内:ゲージュツ的>>
何かが起きる匂いをかぎつけたのだろう。イタリア武官が騒ぎ始める。
『ねぇ、ねぇ~。またあの”奇跡”が起こるんでしょ~?分かるンだからぁ~』
イタリア武官を甘く見ていた。きっと彼は”ゲージュツ的”なものであれば敏感に反応して、言語の壁なんかひとっ飛びするんだな。
私は腹に力を入れて”反撃”を試みた。
『あなたに”ゲージュツ的”な感性がおありでしたら、もうちょっと”敬虔な気持ち”で、しばらく待機してもらえないでしょうか?』
『あらぁ~、アタシ的には、これでも”敬虔”に、”敬って”いるつもりなンだけど』
……残念!負けた。ゲージュツ的な敬虔さという点では、日本よりイタリアのほうが一枚上手だったか。
そのとき、指揮車のドアを誰かがノックした。振り返るとドイツ武官だった。私は直ぐにロックを外した。
『失礼する。こちらだと伺ったので』
敬礼しながらドイツ武官は入ってきた。うーむ、まさに動く”堅物”だな。だが彼もイタリア武官を見て、ちょっと嫌そうな顔をした。
『貴殿も、ここに居ったか』
『あらぁ~、何を嫌そうな顔するのよ~。うちのリベッチオだって、十分に活躍したのよぉ~。オタクのUボートは、ちょっと空回りだったけど』
イタリア武官は、やや上から目線でドイツ武官に言い放つ。
『ク……』
ドイツ武官にとっては、これは痛い突込みだったらしい。思わず私は援軍を出した。
『いやしかし、あの艦娘のお陰で、かなり形勢が変わったから……』
『そおぉ~?でも、結局あの潜水艦娘、敵の集中攻撃を浴びて、リベッチオが行かなかったら沈んでたんじゃないのぉ~?』
はい、もう何も言いません。
『だいたい~、今まで隠れていて、何で今さら、ノコノコ出てきたわけぇ~?』
なおもイタリア武官がドイツ武官に突っ込む。
苦虫を潰したような顔をしていたドイツ武官は、軽く咳払いをしてから言った。
『どうやらこの戦いもケリが着きそうであるし、うちの艦娘も世話になっている。お礼を兼ねて、総司令官の下にはせ参じた次第だ』
『ま~たまたぁ?情報収集が目的なんでしょ?』
イタリア武官が突っ込みを入れたとき、作戦参謀が叫んだ。
『静かに!始まりますよ』
さすがにイタリア武官も、大人しくなった。私とドイツ武官は、思わず顔を見合わせて笑ってしまった。
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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
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PS:「みほ5ん」とは
「美保鎮守府:第五部」の略称です。