マイ「艦これ」「ブルネイの旭日」(第5部)   作:しろっこ

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肩を震わせている青葉と慌てる提督。しかし?そして事態はさらに?その後、悲鳴を聞いて慌てて出口に向かった提督がそこで見たものは意外にも?だが改めて戦艦以外にもステルス無線を積んだ艦娘が居ると聞いて今後は注意する必要性を感じる提督だった。


第41話(改)<艦娘同士の絆と提督>

「世界一の鎮守府にしましょう」

 

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オトナ「艦これ」「ブルネイの旭日」(みほ5ん)

:第41話(改)<艦娘同士の絆と提督>

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<<重巡青葉:反省>>

 

「ぷはあ~」

何かをこらえていた様な青葉が大声で息継ぎをする。

 

「なっ!」

こっちが驚いた。顔を上げた青葉は確かに目に涙を溜めてはいたが、それは明らかに笑いをガマンした結果の涙だった。その証拠にニコニコしてやがる。何だよそれは?

 

「青葉~、お前なあ~!」

ホッとするやら情けないやら……ふと祥高さんを見ると驚いたことに彼女もまた笑っている。ええ~?そりゃ無いよ祥高さん。グルだったの?

 

「ゴメンナサイ司令、さっき無線連絡したとき青葉さんが……」

全部は説明できないくらい可笑しいらしい。やれやれ、まんまとやられたか……でもちょっと安心した。そしてこういう関係も良いかなと思えた。部下にからかわれるくらい信頼されたともいえるわけだ。私がそんな気持ちになった頃、二人も笑いが収まったようだ。

 

青葉が言う。

「済みません司令、反省しているのは本当です。ゴメンナサイ」

 

改めて立ち上がると私に向かって深々と頭を下げた彼女。しかし青葉ってちょっと背が高いよな。いや彼女は重巡だけあって全体的に骨太で冗談抜きで威圧感がある。思わず私は言った。

「まあ座りなさい青葉。お前が反省しているのは分かる。ただ組織には秩序も必要だ」

 

「はい」

顔を上げた彼女はソファに腰かけた。その表情は心底反省しているようだった。要領は良いし頭の回転も速い艦娘だからこの艦娘は一度言えば分かるだろう。

 

彼女も改めて弁解する。

「その報告書って最初は本当に簡単なメモ程度だったんです。でもだんだんエスカレートして……つい新聞のようにびっちり書くようになってしまって」

 

「ああ、それも分かる。ただちょっと暴走しただけだよな」

 

「はい」

良かった、笑顔になったな。

 

祥高さんも言う。

「ニュースをまとめて発信するのは貴方の得意分野だから、ついついやりすぎちゃったのよね。でもここは軍隊だから命令系統は重要よ。今回は仕方が無いけれど今後は気をつけてね」

 

「はぁい」

何だ?私への返事と秘書艦への返事が微妙に違うんだな。まあ良いけど。

 

<<重巡青葉:美保の未来へ>>

 

祥高さんは私を見て聞いた。

「司令、だいたい宜しいでしょうか?」

 

「ああ、分かれば良いよ」

それを受けて祥高さんは青葉に言った。

 

「では青葉さん、以上です」

 

「はい、青葉戻りまぁす」

彼女は立ち上がると敬礼した。

 

「ああ」

私もそのまま略式で敬礼をした。

 

出口へ向かう青葉と、そこまで見送る祥高さんも立ち上がった。だがふと静止した青葉は私を振り返って言った。

「でも司令」

 

「ん?」

 

「私は美保鎮守府って、これからドンドン良くなっていくと思います。せっかくだから……小さいけれども世界一の鎮守府にしましょう」

夕日を浴びて親指を突き出した彼女が言うと独特のムードと決意を感じさせた。

 

私も応えた。

「そうだね。お前がそう言ってくれるなら可能だろう。一緒に頑張ろうな青葉」

 

「はい」

今まで見た中で一番素直な彼女だった。私も同じように親指を立てると青葉が走り寄ってきて二人で拳を合わせた。夕日に浮かぶ司令と艦娘。その横では祥高さんも微笑んでいた。改めて会釈をして出口へ向かう青葉と祥高さん。やれやれ一時期はどうなることかと思ったぞ。

 

だがドアを開ける音がした途端、悲鳴が上がった。

「何事だ?」

 

私は慌てて出口へと駆け寄った。

 

<<GR出口:艦娘混乱>>

 

慌てて出口に駆け寄った私は呆気に取られた。悲鳴の主は青葉なのか外に居た連中なのかよく分からないが……そこには青葉がドアを開けた拍子にその場から逃げ出したのだろうか?床に転がっている比叡と逃げ腰の金剛に少し離れて立ち尽くす日向。

おいおい、いったい全体何なんだこりゃ?この連中がどういう脈絡の組合せなのかまったく謎だが金剛が逃げようとするのだけは分かったので思わず叫んだ。

「まてっ!金剛」

 

「アウ……」

司令官に待てと言われるとさすがに立ち止まらざるを得ない。軍人の性(サガ)だな。何が”アウ……”だよ、まったく。

こちら側では青葉が苦笑しているし祥高さんも呆れている。比叡は慌てて廊下の床に正座をしているが舌を出してバツの悪そうな顔をしている……明らかに美保の比叡だな。

 

腰に手を当てた私は半分呆れたように言った。

「なんだ?お前たちは」

 

「え~っと、そのぉ~」

ポリポリと額を掻く仕草をする比叡。こいつはまだ可愛さがあるんだけどな。ただ埒(らち)が明かない。

 

「日向?」

私は次に少し呆然としている日向に問いかけた。

 

「えっと……その」

どこと無くボーっとしている。こっちもダメか。

 

最後はやっぱりこいつだな。

「聞くまでも無いがナゼお前たちがドアの外に張り付いていたんだ?」

 

私が問いかけるとさすが金剛は堂々と応える。

「青葉がテートクに呼び出されたと聞いたら心配するのは当然ネ!」

 

「そうか」

え?意外と優しいんだなと私は心では感心した。だが待てよ。ここに居るのは美保の戦艦娘ばっかりだよな……ってことは?

 

<<廊下:野次馬と思い出>>

 

私は腕を後ろに組んで、わざとらしく青葉を見詰めた。

「青葉の無線も確かステルスモードまで対応できるよな?」

 

「え?はい」

一瞬キツネにつままれたような彼女。だがすぐに、あっという表情をした。同時に”しまった”という表情をしたのは秘書艦だった。私は追い討ちをかけるようにして祥高さんを見た。

「祥高さん、青葉にはステルスモードで通信したと思うけど確か、あれは戦艦クラスには標準装備だったよね」

 

「……はい」

珍しく祥高さんが下を向いて困ったような表情をしている。その場に居た艦娘たちもまた皆が苦笑している。

 

思わず比叡が暴露する。

「だって~祥高さんの無線で”司令を困らせてみましょう”とか”泣きまね”とか聞いたら黙って居られませんよ?」

 

それを聞いて慌てた秘書艦。

「すみません司令……私の配慮が足りませんでした」

 

私はニタニタしながら言った。

「まあ良いよ。君は艦娘たちの無線も受けないといけなかったし、いろいろやることもあったからな。ただちょっと悪戯を仕掛けたから、その餌に釣られてこいつらが誘き寄せられたか」

 

さすがに祥高さんは赤くなって済みませんと言いつつ頭を下げている。

 

「だが少々解せないのは、お前なんだが……」

私に名指しされた日向もまた恥ずかしそうにうつむいた。

 

「いえ……その……」

返事に窮している日向。いつもはクールなお前がそんな仕草をするのは意外過ぎてこれまた可愛いんだけど。そもそも真面目のカタマリみたいなお前までここに来ることはないだろうに。

 

「まあ野次馬根性でも何でも良いけどね。好奇心旺盛なほうが人間らしくて私は好きだ」

この言葉で艦娘たちも一斉に安堵したような表情になった。

 

だが日向は急にボソッと呟くように言った。

「野次馬というより……私は司令との思い出が欲しかった」

 

え?っと思ってしまった。いや、日向以外の全員が一瞬、しんみりした。おいおい、今この場でそれを言うかなあ~。

 

そう思ってふと見上げるとあれ?

「そこの柱の陰にいるのは誰だ?」

 

思わず問いかける私。柱の陰から声がした。

「ご、ごめんなさい……」

 

あれ?この声はもしかして。

 

<<廊下:ステルスな野次馬>>

 

柱の陰から少しオドオドしながら出てきたのは伊勢だった。

「あの、ご、ごめんなさい……」

 

別に謝らなくても良いんだが。あれ?

「伊勢と……もう一人いるのか?」

 

「はい、済みませんボクです」

謝りながら出てきたのは最上だった。航空戦艦に航空巡洋艦か。この二人はブルネイ建造組だったよな。

 

そういえば伊勢もステルス無線は聞けるとして最上は実装されていたっけ?私は秘書艦を振り返った。

「ステルスモードって航空巡洋艦にも装備されているのかな?」

 

「いえケースバイケースです。ただ最上さんは索敵能力が高いので意図的に実装されている可能性もあると思いますが」

 

「へえ」

私がうなづきながら最上を見ると彼……じゃなかった彼女は言った。

 

「済みません司令。ボクはその無線は対応していないようですが伊勢に誘われて来てしまいました」

本当に少年だよな~この艦娘は。

 

ドアから見ていた青葉も付け加える。

「蛇足ですが司令、重巡クラスになると祥高さんをはじめステルス無線搭載艦が増えますよ。たとえばあの利根とか筑摩も積んでいたはずです」

 

「え?」

利根といえばガハハのアイツか~。確かあいつ酒癖悪かったよな。筑摩は大人しそうだから良いけど利根もステルス対応組か。もっとも美保ではまだ本格的にステルス無線は実戦運用していないから実害は無いけど。

中央でも運用試験が始まったリンクシステムとかで有機的に艦隊運用するようになれば今後ステルス無線も実戦で必要になってくるだろう。そうなったら今後は又聞きとか注意すべきだな。

 

<<廊下:なぜか島風>>

 

「そう言えば島風もステルス無線を積んでいたな……」

いきなり日向がボソッと呟く。

 

え?何でお前がそれを知っているのかなと思った。私の疑問に応えるように彼女は続ける。

「島風とは意外とよく艦隊を組んだことがあるんだ」

 

「へえ~島風さんって子がいるんだ」

これは伊勢。あ、知らないよな。

 

「どんな艦娘なんですか?」

最上が日向に聞いている。

 

彼女は答えた。

「美保に居る脚の速い駆逐艦だ。そのことを何かにつけて言うから嫌う子も少なくないようだが、意外と繊細で気遣いの出来る艦娘だ。能力は高いから仲良くしておくべきだと思う」

 

へえ島風は日向にも一目置かれるんだな。そういえば未来の武蔵様も島風はお気に入りだった。あの服装といい言動といい誤解を招きやすい艦娘だけど実力者には好まれるようだな。

 

「私だって足は速いネ~!」

突然割って入る金剛。分かっているって。すぐに比叡が苦笑してなだめている。

 




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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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PS:「みほ5ん」とは
「美保鎮守府:第五部」の略称です。
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