マイ「艦これ」「ブルネイの旭日」(第5部)   作:しろっこ

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戦闘が続く中、ついに祥高さんが出撃する。そして作戦参謀は特殊な戦闘形態に入ることを宣言した。祥高さんの参戦により戦況は著しく変化し、形勢は逆転しつつあった。だが艦娘たちが沖合いに展開した頃、突如、埠頭周辺は敵からのミサイル攻撃を受け再び不利になってきたのだった。



第8話(改)<シーソーゲーム>

「艤装はさび付いていなかったようだな」

 

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「艦これ」的「ブルネイの旭日」(みほ5ん)

:第8話(改)<シーソーゲーム>

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<<埠頭付近:作戦参謀>>

 

私は腕を組んで、海の戦場を睨んでいる作戦参謀に話しかけた。

「作戦参謀、彼らは艦娘を中心とした、私たちの防衛力を削ぐつもりでしょう」

 

「そうだな」

参謀は、海を睨んだまま応えた。私は続けた。

 

「いずれ、鎮守府とその周辺にも、攻撃を仕掛けてくるのでは?」

 

「……」

しばらく黙っていた参謀だったが、ハッとしたような表情になった。

 

「そうだな……良く気付いた。直ぐに鎮守府へ連絡を取れ」

 

「ただ、こちらからの無線が通じにくいのです」

 

「分かった。私がやる」

そうか。作戦参謀も、艦娘だったな。彼女はしばらく呟くようにして通信をしていたが、やがて顔を上げた。

 

「姉貴……いや、技術参謀に連絡を取った。五月雨のことも伝えておいた。ただ、あの娘は、もう助からんかも知れんな……」

 

「はい。それは……仕方が無いでしょう」

言いながら、自分があまりにも淡々と答えている現実に、寒気がした。未来のブルネイの五月雨を思い出して、余計に胸が苦しくなった。だが、いまここには、人間的な感情を上回る冷静な司令としての”自分自身”が居るのだ。

 

作戦参謀は淡々と続ける。

「うむ、それで良い。これが戦争の現実というものだ。躊躇すれば負ける。だが、そういう意味では、五月雨は決して負けたわけではない……分かるな?」

 

「ハッ!」

応えながら、なるほどと思わされた。五月雨は、全力でブルネイ司令の盾となった。それは決して”負けて”はいないのだ。

 

「戦争はな、”負けた”と思い込んだほうが負けなのだ。我々は決して負けぬ。絶対に後退してはならないのだ」

それは、作戦参謀が自らに言い聞かせているようにも聞こえた。そうしている間にも、地響きは続いている。

 

「無線が通じなくても、今は、お前がここにいる全軍の総司令官なのだ。取りあえず中に入ろう」

 

「ハッ」

 

<<指揮車内:”ステルス・モード”>>

 

まだ、時おり地響きがする。埠頭側の海面からは、いくつもの黒煙が上がる。車内に入ると、技師がボードに記入をしていた。彼は書き込みを続けながら報告した。

「敵の航空機は、扶桑と山城にかなり引き寄せられています。彼女たちも、まだ何とか持ちこたえています。しかし赤城はまだ運用不可な状態。伊勢と日向の、わずかな艦載機で何とか持ちこたえていますが、そろそろ限界ですね。絶対数が足りなさ過ぎます」

 

「そうか」

私は応えた。

 

「ただ、金剛艦隊は、徐々に沖合いへ展開しつつあります。これで敵の勢力が、かなり分散されてきていますし、潜水艦も、何隻か沈めたようです」

日向か?あるいは扶桑さんか?かなり強引な、”力技”だな。

 

「演習艦隊も広く散開して分散したので、轟沈などの被害はないと……あ、済みません、えっと……」

技師は、申し訳無さそうな顔をした。

 

「いいよ。1隻沈んだな」

 

「はい」

 

そのとき、作戦参謀が何か呟いて、うなづいている。

「祥高姉さんが出るぞ」

 

あれ?祥高さんの無線が傍受されなかったな?特殊な周波数なのだろうか?やがて、艦娘たちの歓声が傍受され始めた。

「量産型や、若い艦娘たちは知らないだろうが、ある程度の年数を重ねた艦娘で祥高姉さんを知らない者は居ない。一種の伝説と化しているからな。この結果がどうであれ祥高姉さんが実戦に参加したことは、今回に限り一切ログに残さない。これから姉さんは”ステルス・モード”に入る。これは緊急時の特殊形態だ。無線も一般仕様のものは使えなくなる。艦娘たちも、戦艦クラス以下では通話が出来ない。ここも煩わしくなるが、私とあとは寛代か……私たちだけの特殊な無線を使う。だから通話記録も残さない。皆、良いな?」

 

『ハッ』

同時に技師は、車内の何かの装置を切った。データ・ロガーだろうか?ふっと、防衛次官を思い出した。彼は、祥高さんのデータを欲しがっていたけど。後から知ったら、悔しがるだろうな。

 

そこで改めて作戦参謀は言った。

「……すまんな。この”ステルス・モード”に入ると、私も立場を超えて”姉さん”と呼び合わないとしっくり来ないし、感度が落ちるんだ。参謀という立場を超えることを承知してくれ」

 

「はい」

 

「そうだ……」

作戦参謀は、棚からヘッドフォンを取ると、プラグを自分の身体のどこかに接続して、私に差し出した。

 

「これを付けろ。お前は指揮官だからな。そこに並んで座ろう」

 

「ハッ」

何だか紐でつながったような、妙な感覚だな。この相手が祥高さんとかだったら、ドキドキしたかもしれない。だが作戦参謀は、まったく色気が無い……といったら失礼になるが、女性(艦娘)というよりも、同じ男の軍人という印象が強い。たとえ二人で密着して座ったとしても、なんとも無いかもしれない。思わず苦笑してしまった。

 

だが私の気持ちを察知したのか、彼女は言った。

「悪かったな。色気が無くて」

 

「あ、いえ」

 

「構わん。私もその方がやりやすい」

少し微笑んだ作戦参謀だったが、その表情に初めてドキッとしてしまった。バカだな、私は。……だがこれは、彼女たち艦娘の私への信頼の表れでもあるのかな?そんな気持ちになった。

 

「一蓮托生だよ」

作戦参謀は、ふっと呟いた。

 

<<作戦参謀:即応と恐怖>>

 

ヘッドフォンからは祥高さんの声が聞こえてきた。

『これから扶桑・山城さん周辺の敵に向かいます』

 

「分かった」

作戦参謀が答える。彼女は、すぐに私を見て言った。

 

「基本的には私が即応するが、異議とか何かあったら小突くなり何なりして直ぐに教えてくれ」

作戦参謀を小突く?恐ろしい。

 

「何を、恐れているんだ?」

……だから、私の気持ちを直ぐに読み取られる即応性が怖いんです。

 

「フッ」

また微笑んだ作戦参謀。いかん、至近距離だとクラクラ来るぞ。

 

「お前が金剛や比叡、日向に接するのと同じようにやれば良いだけだ。個性は違っても、艦娘は皆、同じだ」

いえ、祥高型三姉妹は、ちょっと違います。

 

「違うものか。同じだよ、同じ」

そうかなあ~。しかし、間近で見ると、やはり男性ではない、女性いや、艦娘そのものだな。軍人特有の汗臭い感じはするのだが、根本が違う印象も受ける。

 

「何を観察しているんだ?いつも祥高姉さんを見ているのではないのか?」

また突っ込まれた。

 

「いえ、彼女も強いですから、うかつには近寄れません」

つい本音が……

 

「フ、ははは」

いきなり作戦参謀は笑い出した。思わず技師も振り返っている。恥ずかしい。

 

「曲がりなりにも指揮官だろう、お前は。公私混同はご法度だが、国防という観点においては、我々は同志のはずだ。そこには、男女も艦娘も何も無い。おまえ自身が遠慮という壁を作っていることを早く悟れ!バカ者」

何だか、カウセリングを受けているみたいだな。バカは酷いが。

 

「ちっ、イライラするな。ここに羽黒も呼ぼうか?」

そ、それは……どういう魂胆ですか?

 

「お前を見ているとだな、つい羽黒を思い出すんだよ。……ったく、あの娘も良い物を持っているのに、引っ込み思案でな。もちろん、出しゃばりも嫌いだが、あの娘はもう少し前に出ても良い。お前もそうだ」

 

「はあ」

 

「あの娘はいま、次官と共に海外武官を避難させている。次官は戻ってくる可能性があるが、羽黒は避難所に残るよう指示してある。だがお前を見ているとだな、二人まとめて”教育指導”したくなって来るんだよ!」

 

「あ、いえ……それは」

 

「遠慮か?わっはっはっは」

作戦参謀は、また笑う。技師もビックリしたように振り返っている。参謀殿……今は有事なのに、余裕だな。

 

「姉貴の言ったとおり、お前は面白い奴だ。まあ心配するな。お前は真っ直ぐ前だけを見ていれば良いんだ。下手にわき道にそれるな。それだけだ」

 

「ハッ」

 

「ふん、相変わらず硬いな」

そう言いながらも、彼女は笑っていた。

 

<<作戦状況:戦果>>

 

「作戦参謀より全艦へ。祥高は魚雷を持っていない。軽巡及び駆逐艦は雷撃を優先させろ。特に対潜攻撃は各自に任せる!」

参謀が指示を出した。

 

『祥高……さん?』

そのとき、途切れ途切れの声で、扶桑さんが呟く。

 

『至近弾が行くかも知れません。構えてください!』

祥高さんか。もう到着したんだな。

 

言うなりノイズが聞こえ、外からも激しい砲撃音が響く。敵も応戦しているらしく、激しい撃ちあいになっているようだ。やや遅れて、着弾音、そして地響きと海岸線にはいくつもの黒煙が立ち上る。この辺りにも、どんどん硝煙と舞い上がった海水の匂いが漂い始めている。

 

「艤装はさび付いていなかったようだな」

作戦参謀が呟く。

 

艦娘たちからの通信が入る。

『敵戦艦2隻中破!軽巡1大破……いや轟沈!』

 

『航空機、4機撃墜……』

 

『潜水艦、1隻撃沈!』

急に戦果が上がり始めた。もちろん祥高さん一人ではなく、彼女の参戦により突破口が開いた感じだろう。大和に匹敵するといわれる火力はウソでは無いようだ。

 

「誰がウソを付いたって?」

また作戦参謀が突っ込んでくる。やれやれ、この三姉妹は敏感すぎるよな。

 

「悪かったな……」

言いながら、ふと作戦参謀が寂しそうな表情を見せたのが意外だった。

 

「あ、いえ、決してそのつもりは」

 

「私がお前をうらやましいと思う点があるとすれば、その鈍感さだな」

 

「あ、いやぁ~」

 

「やっぱりバカだな、お前は……」

そう言いながら作戦参謀は、私を小突いた。その目は笑っていた。その反応に、私はドキドキしてしまう……自重!

 

『沿岸部の敵を半数以上殲滅、形勢は我々に有利に展開中。このまま沖合いの金剛および、演習部隊周辺へと向かう!』

祥高さんの報告が入る。

 

「了解」

作戦参謀が答える。

 

そのとき、ドンドンとドアを叩く音がした。見ると、ああ、次官だ。技師がドアを開けると、直ぐにちょっと疲れた次官が入ってきた。

 

<<指揮車内:次官再び>>

 

「やれやれ、疲れた~。多ヶ国語を話すと、やっぱり疲れるなあ~」

そりゃあ、お疲れ様。

 

「ねえねえ~、あの羽黒?彼女も可愛いねえ~」

なんだそれは?

 

「手を出すなよ。銃撃するぞ」

すぐに作戦参謀が釘を刺す。

 

「おお、クワバラ、クワバラ」

次官は上着は脱いで、袖をまくってラフな格好で扇子を扇いでいる。だが彼は私たちの姿を見て、急に目をキラキラさせた。何だよ?それ。

 

「ほうほう、司令殿は今度は参謀殿とピッタンコですか?」

 

「はあ?」

 

「からかうな、バカ者!」

 

「おお、怖いねえ~」

そう言いながら次官は腰をかけた。

 

「……分かってますって。祥高が”ステルス・モード”に入ったんでしょ?そうか~、俺の苦労も報われたって訳だ」

そう言った彼は、目を細めて遠くを見るような表情をしていたが、すぐに表情が曇った。忙しい奴ダナと思っていたら、急に身を乗り出して作戦参謀に問いかけた。

 

「ひょっとして、アレ……やっぱ、データも記録なし?」

彼は、データロガーか何かのスイッチを指差しながら言っている。

 

「当たり前だ。本来、存在していない艦船を、公式記録に残せるわけ無いだろう」

作戦参謀は当然の如くといった感じで澄まして答える。

 

「え……ええ~」

ものすごく残念そうな表情をしている次官。

 

「そこを何とか……」

次官は急に、手を合わせて作戦参謀に拝んでいる。

 

「諦めろ。下手なことをすると、お前の将来にも傷が付くぞ」

 

「うぐ……」

なるほど。そこを突いたか。さすがです作戦参謀。その戦法、見習います。

 

そのとき、祥高さんから入電。

『金剛さんに、加勢します』

 

『oh……』

防戦で必死になっていたらしい金剛は、ほとんど言葉になら無い反応だが、すぐにノイズが入り、やや遅れて遠方からの砲声が響いてきた。

 

『敵、重巡大破2、駆逐艦轟沈2』

他の艦娘から報告が入る。この祥高さんの火力は、まさに桁違いだな。それでいて、コンパクトかつ、高速かつ高い機動力……本当にブランクがあるのか?これだけの実力を誇りながら、なぜ前線から退いたのか謎だ。

 

「それは私にも分からん。だが祥高姉さんや私たちが、あまり強すぎるので、政府内に恐れを抱いた連中がいたらしい……という噂を聞いたことがある」

 

「はあ」

 

「そこそこ!」

いきなり次官が割って入る。何だよ、深刻な話をしているのにニコニコしやがって。

 

「データがあれば、役人どもに具体的に反論も出来るし、それを元に、無敵艦隊だって夢じゃないのになあ~」

だから次官は、政治家を目指すんですか?いや待てよ、そんな彼を中心とする軍事政権が出来上がったら、それって……ちょっと危ないよな。

 

「だろ?こいつ、危ないだろう?私も前からそう思っていたんだ」

作戦参謀も同意してきた。

 

「え~?なになに~?何でそこでさぁ、仲良くしちゃっているんだよ~」

また、悲しそうな顔をしている次官。もはや道化にしか見えない。

 

そのとき、ヒュルヒュルという何かの飛行音が響き渡った。

「なに?」

 

「……こ、これは?」

その場に居た全員が空を見上げた。そのとき、アラートが鳴る前に無線機が反応した。

 

『こちらドイツ武官、ミサイルが町を狙っているぞ!気をつけろ!』

あの武官が英語で警告する。だが若干遅かったようだ。次の瞬間、私たちは激しい地響きに襲われた。

 

<<埠頭:第一波攻撃>>

 

それは、まさに祥高さんが沖合に達した頃だっただろう。埠頭周辺には、いきなりミサイルが飛んで来たのだ。あのドイツ武官が無線で警告してくれたが、とき既に遅く、この埠頭や周辺地域に次々とミサイルが着弾した。ヒュルヒュルと独特の滑空音が響かせながら、ふっと音が止まったかと思った次の瞬間には、激しく地面が揺さぶられ、轟音が響き渡る。私たちは慌てて手近な物につかまった。

「くそっ!沖合いに展開させておいて、こちらが手薄になったところをミサイルか。まんまとやられたな……」

 

作戦参謀が悔しそうに叫ぶ。その間にも何発ものミサイルが、この埠頭周辺には着弾してくる。何度も轟音が響き、瓦礫やら、いろんな破片がガンガン音を立てて、この指揮車の天井や車体、窓ガラスにぶつかっている。この車輌自体もユサユサと揺れている。

 

「ミサイルって……深海棲艦だけじゃ撃てないんじゃ?」

私が叫ぶと、次官も続けた。

 

「沖合いの国籍不明のタンカー、あれは絶対にシナだよな」

 

「可能性は高いが、断言は出来ない」

作戦参謀は、意外と慎重だった。

 

「まさか、タンカーからミサイル発射ですか?」

私は言った。

 

それには、直ぐに次官がカットインして応えた。

「いや、技術的には不可能ではない。だが改造するにしても用意周到だな。かなり時間をかけて作戦を練っていたはずだ」

 

「チッ!……どこのどいつか知らんが、思いきったことしやがる」

作戦参謀は呟くように言った。

 

やがて、徐々に揺れも収まりミサイルの第一波は止まったようだ。しかし町中からはサイレンが響き渡っている。窓から見える範囲内でも、あちこちで火の手が上がり、黒い煙が林立している。まさに地獄絵図だな。

 

技師は車内の機材のチェックをしている。

「今のところ、この車輌は問題無いようです」

 

さすがは軍用の指揮車だよな。この埠頭でかなり至近弾を食らっているが窓ガラスも割れていない。だが車外は大小の破片だらけだ。こりゃ車外にいたら大怪我をしていたな。

 

「用心しろ、第二波も来るだろう」

作戦参謀は警戒している。

 

<<埠頭:被害>>

 

気が付くとヘッドフォンもどこかへ飛んで逃げていた。だが、誰かの叫び声が聞こえる。

 

『お姉さま!お姉さま!』

この声は山城さんか……ということは扶桑さんに何かあったのか?

 

「山城、聞こえるか?何があった?報告しろ」

作戦参謀が無線で問いかける。

 

『お姉さまが、さっきの攻撃で……』

 

「……分かった。お前はすぐに鎮守府へ戻れ」

作戦参謀は命令したが、山城は反発する。

 

『いや……お姉さまを置いて行けない……』

 

「……」

作戦参謀も、それ以上は追求せず黙ってしまった。腕を組んで目を閉じている。

 

「参謀……」

私はかろうじて問いかけたが、彼女はしばらく黙っていた。それ以上は、何も言えなかった。

 

『そっち!気をつけて』

 

『きゃあ~』

 

『……させるかっ!』

無線機からは雑音に混じって、金剛や天龍などの部隊が、まだ小競り合いを繰り返している音声が入ってくる。

 

突然、作戦参謀が目を開けて呟き始めた。誰かと交信しているようだ。

「ああ、私たちは大丈夫だ。……いや、祥高姉さんは、まだ戻らなくて良い。そのまま沖合で天龍たちの支援を継続していてくれ」

 

なるほど祥高さんか。彼女たちはミサイルの影響は無いんだな。私は安堵した。

 

「あの英語のドイツ人って、司令の知り合いなのか?」

ちょっと打ったのか、肩を押さえながら次官が聞いてきた。私は果たしてどこまで答えるべきか、ちょっと考えた。

 

「敵の動向は、かなり把握しているようだし、そもそも、なんでこの軍用回線に割り込めるんだ?」

やっぱり、ある程度は話すべきか。私は言った。

 

「会場で出会ったドイツ武官で彼は海軍の諜報部員らしい。艦娘も連れていたが……それ以上は私も知らない」

 

次官は腕を組んで、なるほどと呟いた。目がキラキラしているぞ。少年か?……ったく。そのとき再び無線機が反応。

 

『は、ハロウ……』

その場にいた全員がハッとする。これは、あのドイツの艦娘じゃないか?

 




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※これは「艦これ」の二次創作です。
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サイトも遅々と整備中~(^_^;)
http://www13.plala.or.jp/shosen/
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PS:「みほ5ん」とは
「美保鎮守府:第五部」の略称です。
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