「ナンダソレハ…………!?」
レミリアの黄金に輝く左眼を前にして、フランドールの身体を乗っ取ったバケモノは激しく狼狽する。突然変貌を遂げたその目というよりも、破壊出来ないモノなど無いはずの力を強引に捻じ曲げられた事に激しくうろたえて見せた。
その事実が信じられないのか、奴は再びフランドールの力を使って分身を作り出し、四体それぞれの手が同時に”目”を握り込んで吹き飛ばした。
それでも、レミリアを掴めた”目”は一つも無い。
一つはかろうじて残っていた支柱を。一つは瓦礫に埋もれた噴水を、残る二つに至っては何も無い宙で小さな爆発を起こしたに過ぎなかった。
奴らはまたもや掴み損ね、私が運命を手にする。
「やはりな。紛い物の貴様ではその程度だったということだ」
レミリアはわざと敵を挑発して、さらに相手を追い込む。よりバケモノの心を挫く為に。
余裕を見せてはいるがむしろ長引けば追い込まれていくはレミリアの方だ。運命を引き寄せる代償に、一度使えばごっそりと魔力を持っていかれている。満月の中とはいえ、使い続ければ消費が上回りしばらく使えなくなるだろう。
そんな事をわざわざ教えてやる気など毛頭無い。
ゆっくりと奴に拝ませながら、手を伸ばして差し出す様に見せてやる。
「さぁ、何処からでもかかってこい」
「アリエン! ワタシニ、コワセナイモノ、ハナイ!!」
つい先程の事は存在しなかったとでも言うのか。
今度は分身を消して禍々しい力を本体へと凝縮していく。
バケモノが私の”目”を全力で握り潰す為にその手を掲げる。
私の力の根源と思われるこの眼もろとも破壊する気だろう。
運命を操る力と破壊する力。
どちらがより優位に、そしてより勝るか。
(いいだろう、かかってこい)
奴が手を握り込んで
私が手を握り込んで
バケモノに掴まれた
私の身体は
傷一つ付いていない。
「グアッ! …………ナ、ナゼダッ!?」
壊れたのは奴の掲げた手。
私が”バケモノが自分の手を破壊する運命”を手繰り寄せた。
三度に渡るもはや疑い様の無い現実。
両者真っ向から挑み、破壊されたのは奴の掲げた手。
覆す事は出来ない。私の力は今奴を完全に上回っている。
「クソ、クソクソクソッ!!」
今度は奴が悪態を付く番だ。
悔しいだろう。その悔しさは私が誰よりも知っているぞ。
これから駄目押しの一手を打とうという最中、ふと、どこからか見知った声が聞こえてきた。
――うしろがつっかえてんだから、早く行きなさいよ
――おいおい、押すんじゃないぜ
すぐ近くでがらがらと瓦礫が崩れる音がする。
中から今日あったばかりの人間達の声が聞こえる。
「ふう、一瞬死ぬかと思ったぜ」
「よく言うわ。こっちはあんたのマスパで折角張ってもらった結界みたいなのを壊さないように押さえるので必死だったのよ」
初めの声は白黒の魔法使いだったか。
そして後から聞こえたのは博麗の巫女、博麗霊夢だ。
白黒の魔法使いに抱えられ、我が親友パチュリーも見たところ意識は無いが目立った外傷も無いと見える。そして咲夜も霊夢にしっかりと抱えられていた。
(良く守ってくれた、パチェ)
「…………、ヒヒッ」
「!?」
感動も
次の瞬間にはまた四体に分裂して、霊夢達へと襲いかかろうとしていた。
ありとあらゆるものを破壊する能力を使う仕草は見せない。直接霊夢達へと飛んでいく。…………まさか。
(この野郎、狡猾なバケモノだと思っていたがただの下衆へと成り下がったかっ!
それでどうする。霊夢達を盾にして私に絶望を与える気か?)
「無駄だっ!
もはや貴様に出来る事など何一つしてありはしないっ!!」
残る大半の魔力を投じて金色の瞳がより一層を輝き、辺り一面を照らし出す。
「ツカマエタッ!」
「魔理沙っ、咲夜達を守るわよっ!」
だがしかし、霊夢達を捕らえようと迫ったバケモノ達は、寸での所で硬直した様に立ち止まり、四体とも各々の標的をただ眺めるだけで呆然としているだけだ。
他人からみればひどく奇怪な光景に見えた事だろう。バケモノ共は奴らの理解出来ない力によってそう行動させられたのだ。
――――『吸血鬼幻想』
異変の為に容易したスペルカードでも、元から手の内にあったレミリアの究極魔法でも無い。
ありとあらゆる運命を操る金色の瞳が為せる不戦の領域。
その瞳に照らし出された我が
レミリアが見つめる前では、その同胞や配下を決して手に掛けることは出来ないのだ。
「クソッ、ジャマヲスルナアアアアアッ!」
目の前の霊夢達をどうする事も出来ないバケモノは、自棄になってレミリアへと再び襲いかかる。
だがしかし能力者本人を狙ったところで、直接の攻撃ですらもレミリアに一撃を振り下ろす事は出来ない。狂気に染まった瞳を深紅の神槍で逆に貫かれた。
勝負は、決した。
この先に起きる運命を私は引き寄せる必要すらない。
だが、敢えて奴に逃れられない現実を突きつける為に、引き寄せてやる。
黄金色に輝く瞳が再び輝きを放つ。
それを見たバケモノは激しく動揺を見せた。
「ナゼダ、ナゼジャマヲスル!?
ワタシハタダ、コワシタイ、ダケナノニッ!」
「……それがどうしようも無く受け入れられないのさ。
貴様は私の大切な者達を苦しめすぎた。
だが、それももう終わりだ。
「――――はい、お嬢様」
そう言って、レミリアはゆっくりと手を閉じる。
その時、一人の
◆
――身体が焼け付く様に熱い
「うっ」
微かに瞼を開けてみれば、いつの間にか紅魔館の中に居たはずが当たりの景色は外だった。
わたしは死んだのだろうか。いや、全身を襲う脱力感と、お腹の焼け付く様な熱さが、生きているとわたしに教えてくれる。
(わたしは何を…………)
「ぐぁ」
起き上がろうとしてみたけどひどい立ち眩みに襲われて、思わず躊躇してしまった。
「気づいたのか? まだ起き上がらない方がいいぜ」
誰だろう? 元気の良い女の子の声が聞こえる。魔理沙かな…………。
でも今は、それよりも
「いかないとっ…………、お嬢様は、どこへ…………」
視界が霞み、今にも意識を手放してしまいそうだ。
思うように力が込められず、ふらついた手を必死に突こうとするが中々定まってくれない。
「やっぱり無茶だぜ咲夜。
さっき治療したばかりなんだ。傷は塞がっているとはいえ、血を流しすぎだぜ」
…………魔理沙が手当てしてくれたのかな。
ありがとう。でも
「いかないとっ…………!」
それでも、体は思うように言う事を聞いてくれない。
仰向けに起き上がり、必死に膝をついて立とうとするが、予想外に力が入らず無様にこけて顔から地面に突っ伏してしまった。
「――――あんたの大切なご主人様はあっちよ。ついでにバケモノも。
人が苦労してる間、暢気に休んでたんだからさっさと行きなさいよ。
この後に及んで行けないなんて抜かしたら、蹴り飛ばすわよ。
…………わかったら、とっとと行ってきなさいこの怠け者」
「ぐ…………、え?」
(…………あぁ、それだけ分かれば十分だった)
――霊夢、あそこの吸血鬼よりおまえの方がよっぽど鬼か悪魔だぜ。
――当たり前の事を言っただけよ。あんたまで文句あんの?
傍らでがやがやと二人の声が聞こえるが、もはや私はお嬢様とフラン様の事で頭がいっぱいだ。他に割ける余裕も無い。
咲夜は限界に達していたはずの身体にさらにムチを打つ。
霊夢とパチュリーの献身的な治療のおかげで原型を留めた身体を奮い立たせ、がむしゃらに手をつき、必死に身体を起こす。
「――――咲夜、哀れな狂ったバケモノにトドメをさせ」
お嬢様がわたしを呼んでいる。応えて差し上げないと。
疑問を抱く必要は無い。そのご命令にわたしは応えるだけ。
「
ひどくふらついて足元も覚束ないがなんとか立つ事は出来た。
何よりもまだ何も成し得ていない。
我ながら、酷く滑稽に見える。
あんなにも裏切られ、死の淵に立たされたのに、わたしは少しも疑っていない。
必ず、フラン様にこの思いを届けるんだ。
わたしには聞こえる。フラン様が今まさに助けを求めるその声が――――
「――――フラン様、私はちゃんとここにいます。
決して、壊れる事などありませんよ」
「…………オマエハッ!? ナゼウゴイテイル!」
既に舞台から退場したはずの者の声。
バケモノがその手で壊したはずのモノは未だ形を留めていた。
「オモチャゴトキガッ!
コンドコソ、アトカタモナク、コワシテヤルッ!!」
咲夜に向けてバケモノが今度こそ跡形も残さぬ様、”目”を掴もうとする。
あくまでも咲夜は、バケモノではなくフランドールに語りかける様、優しく続けた。
「知ってますかフラン様?
オオカミはおばあさんと赤ずきんちゃんを食べてしまったけど、
それに気づいた猟師に最後には二人とも助けてもらったんですよ」
目を覆う様な出来事でも、終わってみなければわからない。
バケモノの手が一瞬びくりと震える。
強引にもう片方の手で腕を押さえて、”目”を掴む為握り込む。
「知ってますかフラン様?
どんなに足が速いウサギでも、最後まで諦めないカメには敵わないんですよ」
どんなに才能が無くても、諦めなければ最後に勝つのは頑張った者。
バケモノの握り込んだ腕がガクガクと揺れだす。
掴みこんだはずの目が定まらない。
「ダ、ダマレッ!!」
狂気に満ちたはずのバケモノの目はなぜだか動揺しているように見える。
咲夜は構わず、しゃべり続け、両手をだらんと垂らした様な姿勢で、じっとバケモノを見つめながら続きをフランドールへと語り掛ける。
「知ってますかフラン様?
不思議の国に迷い込んだアリスは、怒った女王様に殺されそうになるけど、最後は大好きなおねえさんの膝の上で目覚めるのですよ」
生きる事を諦めなければ、その先には
そう、咲夜は言い切って、バケモノへと駆け出した。
「ダマレ、ダマレッッ!!」
なんとか動揺を抑えたバケモノは、咲夜の声を遮るように強引に”目”を掴み、手を開く。
『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』に壊せないものは無い。掴まれた目を中心に木っ端微塵に吹き飛んだ。
だが
壊したはずの十六夜咲夜は
「ナ………………」
――今ならつかえる。
――私を信じたくれたフラン様の為だけになら、最悪を消し飛ばすこの力を。
十六夜咲夜は、バケモノが咲夜を破壊したという時間を
「ナ、ナゼコワレナイ!?」
咲夜が消した時間はこの場にいる者からは何も起こらなかった様に写る。
突然の能力の不発に混乱したバケモノに一歩、また一歩と近づく。
慌てたバケモノは再度破壊しようと手を握り込む。
「…………!!?」
また一つ、破壊された時間を消し飛ばした。
手が開かれたものの、バケモノの目にはやはり何も起こって無い様に写る。その間にも疾走する咲夜はどんどんと近づいてくる。
「クソッ、クソクソクソ、コワレロッ!!」
取り憑かれた様にバケモノは何度も破壊を繰り返す。
まるで空になったハンドガンの引鉄を何度も絞るかの様に。
果たしてそれに何の意味も無い。
――時間を
――消して、消して、消し飛ばす!!
やがて眼前へと躍り出た咲夜がバケモノを掴もうと手を伸ばす。
「ナゼダ、ナゼオマエモコワセナイ!!?」
彼奴へと伸びる手はスローモーションの様に写り、ゆっくりと近づいていく。
「ク、クルナァッ!!」
バケモノの悲痛の叫びが、一種の罪悪感を誘うがもはやこの手は止まらない。
果たして彼奴へと到達した腕は、
「……ハハッ!」
見れば真横から振るわれる、炎の剣。
これも奴の演技だったか。レミリアならそう思った事だろう。
だが、咲夜は止まらない。
落とされたはずの腕をさらに伸ばし、無くなったはずの手でフランドールに
「ナッ!? ヤメロッ! ヤメロォオオオオオ!!」
泣いているフラン様を優しく撫でる様に。
心折られたバケモノの最期の希望を閉ざす様に。
今なら出来る。今だからこそ出来る。
フラン様の心に動揺し、己の力を疑った今だからこそ――――。
全ての力を振り絞って
十六夜咲夜は『フランドール・スカーレットが狂気を受け入れた時間』を消し飛ばした。
(フラン様、どうか勇気を持って)
最後の力を振り絞り、十六夜咲夜は再びに眠りについた。
◆
『グァア゛アアア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!』
バケモノの悲鳴が断末魔の様に轟き叫ぶ。
フランドールに取り憑く”理由”を失って、魂だけが無防備に現世へと放り出された。
「咲夜、やはりおまえは美しい」
当初は勝てる要素など、一パーセントも無かった。
誰もが咲夜の無残な死を容易に想像した。
それでも、咲夜は奇跡の進化を成し遂げ、見事奴に一矢報いた。
それも途轍も無く、でかい一矢を。
――――時は来た
もうこれ以上何もしてやる必要はない。
あとはフランが自分で考えて、自分で思う様にやればいい。
まずはその初めの大事大事な、第一歩。
この時が来る事をどんなに願ったか。
それでも、この時が来ることを微塵も疑わなかった。
愛すべき
最後に、レミリアは心の中で、これまでさんざん
(キサマはよくやったぞ。
なんせ私の愛しい、愛しいフランドールを495年もの間捕えていたのだからな。
せめてあの子の手で、その終わりを享受しろ)
そう言って、レミリアは愛しい我が妹へと優しい眼差しを送った。
私や咲夜が手を下すまでも無い。
再び一人のバケモノの、そして一人の吸血鬼の少女の運命が確定する。
「カ、カラダ、カラダ、ヲ、ヨコセ…………」
諦め悪くも宿主を失ったバケモノだった魂は、器を求めて必死に足掻く。
その先には最後の力を振り絞って気を失った咲夜がいた。
「あ、あたしはフランドール。さくやはあたしの大切な人なのっ!
さくやをきずつけるわるいやつはゆるさないよ……!
おまえなんか、
おまえなんか、こわれちゃえぇええええええ!!」
――キュッとして、
――ドカーーーン!!
狂気という名の禍々しい力から生まれたバケモノが光の粒の様に弾けと飛ぶ。
(よしっ!!)
レミリアは拳を握り込み勝利を確信する。
同時に足は大地を蹴って身体を前へと押し出して行く。
「フラン!」
声を張り上げ、フランドールの下へと走り出す。
早くあの子を、精一杯抱きしめて上げたい――――
「――――まだよ」
「…………え?」
横合いから霊夢の声が脳を貫いた。
それは決して大きく無いが芯に響かせ、動くものを止めさせる声。
「何のんきに感動の場面なんか演じてんの。手放しで喜んでいいのはちゃんと最後まで片付けてからでしょうが」
そう告げて、霊夢は一指し指と中指で宙に不思議な紋様をいくつも浮かべる。
完成したそれを、そのままフランと倒れたままの咲夜が居る方へと向かって叩きつける。
「おい、まて! フランはもうだい――――」
「五月蝿いわかってる! いくわよ、『夢想封印改・結』っ!」
レミリアの静止を振り切って行われたそれがフランへと襲いかかる、と思われたのだがその後もフランには何の変化も無い。
変わりに、何かの黒い瘴気の様なものが集められ、その中心に吸い寄せられていった。
「ふう、うまくいったわ。やれやれね」
今度こそ、永い永い紅霧の異変が終わりを告げた。
――――
見事、大役を果たしたレミリアの前に、『幻想郷の管理者』八雲紫が賛辞を述べにやってきた。
「見事。よく出来ましたわ、レミリア嬢」
「貴様…………。何なら今からやり合うか?
今なら貴様も軽々と葬ってみせるぞ」
八雲紫の人を刳った様な態度に、レミリアが牙を剥く。
だが、第三者として一部始終抜かり無く見守っていた八雲紫には正しく見抜かれていた。
「うふふ。
そんな事を言っても、もうほとんど力が残っていないでしょう?
勝算の無い挑発はただの子供のやる事ですわ」
「貴様、いいだろう私の命を燃やしてでも今この場で殺してやる」
「まぁ怖い、冗談ですわ。
約束を守って頂いた事、そして見事、両方犠牲無く異変を終わらせた功績は貴方の貢献に拠る所が大きい。改めて貴方に感謝致しますわ。
……それでは、また後ほど今回の件についてお話しましょう」
「お、おい」
言うだけ言って八雲紫はあっさりと引き、そそくさと立ち去ってしまった。
気づけば霊夢も既に神社がある方だろうか、ふよふよと飛びながら帰っていってしまっている。
何か張り詰めていた気が一気に破裂してしまった気がした。
(礼を言いたかったのにね)
「お嬢様!」
「…………美鈴!」
今度は美鈴が顔を見せに来てくれた。
両腕や腹部に痛々しい火傷の痕があるものの、妖怪である彼女ならさして問題では無いだろう。直に治る。
「おまえも無事だったのね。
パチェや残りの皆はどうしたの?」
「パチュリー様はやるべき事は終ったとかで、図書館のいくつか残っていた場所でお休みになっています。小悪魔はその付き添いですね。咲夜さんも無理しすぎたので今はベッドで安静に眠ってます。妹様や白黒魔法使いの魔理沙も一緒ですよ。
……あとは、メイド妖精ちゃん達が咲夜さんを看病しながら、既に瓦礫の撤去に入っていますね。まったくすごいですよね咲夜さんは。どんな魔法を使えばあのメイド妖精ちゃん達がここまで立派になるのやら」
優しく目を細めて笑みを浮かべる美鈴に、「あぁ、流石私の咲夜ね」と返しながらレミリアは苦笑する。
「ところで、お嬢様」
「なんだ?」
聞き返しながら見遣った美鈴の表情はいっきに陰り、その目に悲哀の色を点し出す。
「
「あぁ」
左目は先ほどの様な強い輝き程では無いが、しっかりと金色の光を点している。
だが、右目は白く濁った白濁色に染まり、紅いルビーの様に美しく輝いていた瞳は錆色に濁り、見る影も無い。
「あぁ、だがこれは退化では無いよ。
あの子達を守るためにまた一つ力を手にいれたのさ」
「ええ。また一つ、大きく成られました。小さくも偉大な我が王よ」
すっかり霧が晴れた空と、わずかに顔を出し始めた忌々しいはずの太陽が、今は少しうれしく感じられた。
『紅霧異変』編 終幕
レミリアは、
フォーチュンレッドアイズ(運命を視る赤い目)を生贄に捧げッ!
ゴールデンアイオブデスティニーズ(ありとあらゆる運命を操る黄金眼)を召喚ッ!!
その眼の効果、それは約束された運命ッ!
一度言ってみたかったのでとても満足しました。
とても長くなりましたが、ここまでお読み頂きありがとうございます。
続きましたら次章からもよろしくお願いします。
と言いつつ、次は後日談です。
16/03/29 夢想封印時の霊夢位置が不明で、展開を想像しづらいので、加筆しました。
裏話その3
『レーヴァテイン』
フランがその存在を知っていたのは、レミリアとまだ少し話せた時期に渡された北欧神話の小難しい本から。
当然フランには内容はわからなかったけど、レーヴァテインの挿絵がしっくりきたという設定です。
16/03/29 直前で変えた没セリフの裏話をそのまま載せてました。。。
裏話その4 『霊夢の言うあったかいお風呂』 削除致します。
代わりに没セリフを。
「――――あんたの大切なご主人様はあっちよ。ついでにバケモノも。
私にさんざん迷惑かけてくれたんだから、さっさと行きなさいよ。
いい? 私は早く帰って寝たいの。美味しいごはんを食べてあったかいお風呂に入ってから、ゆっくり寝たいの。
だからこの後に及んで行けないなんて抜かしたら、ぶっとばすわよ。
…………わかったら、とっとと行ってきなさいこの怠け者」
※16/04/04 全話改訂しました。