――――妖怪の山、天狗の里。
「――――緘口令については以上。そして此度の騒動、真に遺憾ながら大て……、いや外道共の不祥事により
(……ハイハイ、大事大事。私は関係無いので失礼しますよっと)
その場は幅二十間(約三十六メートル)ほどの広さもある座敷。
老若男女数十人の者達が向かい合う様に座り、中央の席に座る女性が目を閉じたままどっしりと構え、残る上座に座るうちの一人が音頭を取りながら、いかにも大ごとだと言わんばかりに、皆顔を突き合わせて何か話し込んでいる。
その者らの姿は人のそれとはいくらか違い、あるものは狐や狗といった獣の耳や尾を。
あるものは
いや、一人だけ例外がいる。
先ほど挙げた者達のうちの一つと同じ姿形をとり、見た目は十代後半の少女。髪は黒のボーイッシュなショートカットで自慢の黒い羽根と尖った耳が人間では無い
彼女の名前は
その文が今やろうとしている事は、妖怪の山を治める天狗達の会議という激しく面倒くさいものからとんずらすることだった。
ちょうど都合良く彼ら彼女らの大好物の議題が始まり、文を咎める者はいない。
(まったく、本当に貴方達はすきものですねぇ)
議題内容は過去に類をみない大失態だとか不祥事だとか、言葉を選ばなければ天魔に反逆して処罰された
文は音を立てぬようにこそこそと地べたを這い、彼らの影からぐるりと周って一番端の障子の戸を開き、脱出に成功する。
(ふふふ、私の事は放っておいてどうぞ好きにやってて下さい)
とんずらに気づかなかった連中をあざ笑ってやる為に、中を少しだけ一瞥しようとしたが、それが間違いであったとすぐに後悔する。
覗いた先には空いた席に夢中では無いただ一人の女性が文を静かに睨んでいた。
(ひいい、ヤバいですよ、逃げましょう!)
名を呼ばれたらおしまいだ。
その女性の名前は天魔。紛う事無き天狗の頂点の眼光に肝を冷やし、慌てて庭に飛び出して広げた翼でいっきに山を下る。
一度翼で大きく風を打つだけで、建物があっという間に豆粒の様な大きさになる。
念には念を入れてもう一度大きく打ち、見えなくなる程十分に距離を稼いでから、ようやく追っ手がいないか振り返った。
(ふう、やっぱり天魔様だけは別格ですねぇ。おー、後が怖い怖い。
とはいえやってしまったものは仕方がありません。
その分ネタの大きさで返すとしましょうかっ!)
射命丸文は、近い未来に必ず訪れる不幸を頭の隅に追いやり、逸る思いで商売道具を取り出しながら、足早に山の麓へと向かって下りて行く。
なんせ、”
今の今――天狗の会議が執り行われるまで異変について堂々と係わる事が出来なかった。
◆
(それにしても毎度の事ながら見事に真っ赤ですな)
熱く苦しい夏が終わり、季節は紅葉の季節へと移り変わった。
先ほどは逃げるのに夢中で余裕が無かったが、改めてみると妖怪の山はどこもかしこも紅一色である。
何時もならこの紅葉をいかに美しく伝えるか、いかに面白く伝える――――でっちあげるかと、豊穣の姉妹神に突撃取材を敢行したり、河童を
だがしかし、今年の射命丸文は一味違う。
堅苦しい会議から解放され、先の異変に関する情報を何としても手に入れる為に目的の"者"を探しにいく。一つ懸念もあるがいざとなればしがみついてでも離さないつもりだ。
――懸念とは文がまさしくその人物に嫌われている事であり、文自身も苦手な手合いであるが、感情など特ダネの前では考慮に値しない。
ともかく、今の彼女は紅葉の葉ならぬ、椛のヒトの方で頭がいっぱいであった。
(もみじもみじ、椛さんはどこですかー?)
「……っ、そこにいましたか、椛!」
標的を捕捉するなり、文はビュンという音を立て一直線に彼女を元へと急行する。
早すぎて、目で追える者はいないはずだが、捕捉された当の本人はさもそれが
「……射命丸様、何か御用でしょうか」
「……おや、今日は随分素直ですね。
まぁむしろ好都合です。取材ですよ、そう取材。
ぜひとも答えてほしい事があるんですよ!」
邪険にされると思ったが思いのほかの反応に少々驚く。
だがやはり感情など特ダネの前ではさして枷にはならなかった。
椛と呼ばれた少女の名前は
種族は白狼天狗であり、その名の通り立派な耳と白い髪に山伏風の頭襟(ときん)を乗せ、尻尾を天狗の正装から生やしている。
射命丸文の来訪に気づいたのも『千里先まで見通す程度の能力』で文字通り、見通していたからだ。彼女はその力を活かして哨戒任務に就いている。
文は次第に語気が荒くなり早口で捲くし立てるが、一体何に対しての取材なのか具体的な質問内容が見えてこない。
それでも実直かつ寡黙な彼女は聞き返すという非礼を犯さず。ただじっと次の言葉を待つことで答えた。
「…………相変わらずお固いですねー。
まぁ、でも今は逆にそこを頼りにしてます。
先日あのクソ……、失礼、大天狗様が亡くなられたではないですか。
その夜の晩、山の警備についていた貴方に話を聞きに来たのです。
――――それで、どうでしたか?」
「は! 黒い蝙蝠の羽根が生えた幼い容姿の妖怪に遭遇。
髪は青みがかった銀に紅い目。見た目にそぐわず、音に聞こえし鬼の様な膂力を持っておりました」
「ほうほう、蝙蝠の羽が生えた幼い妖怪っ!
それは噂に聞く異変の首謀者レミリア・スカーレット卿で間違いありませんね、ふむふむ。
他に何か変わったことはありませんでしたか?」
「急いていました。
私はわずか一撃で沈められ、果ては意地汚くもまだ生きております。
……申し訳ありません、大幹部様が亡くなられたのは全て私の責任でございます」
そう言って、椛は地に伏せ地面に頭を擦りつける。
いやはや奴は自ら死んだというのに大げさな。
彼女が見せるのはまさに敬意を払う目上の者に対してのそれだ。
取材モードに入ればたいていの事は見逃せるが、いい加減気になってきた。
「どうしたんですか、椛。
いつもの貴方ならそもそも取り合ってもらえるかも怪しいところですが」
「………………庇って頂きました」
文の言うとおり、椛という天狗は射命丸文のことが嫌いであった。嫌悪していたとも言えるだろう。
規律を何よりも重んじる彼女からすれば、文の難破な態度は見るに耐え兼ねない。
しかし、椛は己の無様を露呈した後に知ってしまったのだ。
一つは、末端とはいえ椛が配下として就いていた大天狗による天魔への裏切り。汚れた天狗ではあったが、主に仇なすほどでは無いと思っていた。
そしてもう一つは射命丸文が犬走椛を助けようとした事だ。
椛はレミリア・スカーレットの侵入を防げなかった責任で、相応の罰が与えられているはずだった。本来は
だが、射命丸文は密かに上と掛け合って彼女の罰を
「……誤解しないでください。貴方を思っての事ではありませんよ。
それにしても、きっと
貴方はもう十分に罰を受けたでしょう。必要以上に責任を感じても誰の為にもなりませんよ。
だいたい、あんの糞エロじじい。死んでせいせいするったらないですね。
暇さえあれば女天狗の脚ばかり見ていましたよ。脚フェチかよこんちくしょうがっ。
こちとら何度もセクハラで訴えようとしたんですけどいつもパワハラでもみ消すんですよね、サイアク。
椛、あなたも隠れてざんざんあの汚物に触られたんじゃないですか!?
あぁ、汚らわしいったらないですね!!」
わざと話題を変え一息で巻くし立てる文。
さすがの椛もその剣幕に少しだけ目を丸くした。
それでも澄んだ目で見ればこの先輩天狗がただの難破な天狗になど見えるはずが無い。
彼女なりの気持ちを紛れさせる気遣いをしている事が椛には十分に伝わっていた。
「とにかくですね、これは大変重要な情報ですよ。
外道が何かしたのは確実ですが、首謀者であるスカーレット卿が
十中八九見当がつきますが、これはますます気になりますねぇ」
スラスラと筆を走らせ今聞いたことをまとめて手製の手帳に書き記していく。
めぼしい話は粗方聞いたので、さてそろそろ次を探すかと思案していた時に椛が珍しく口を開いた。
「射命丸様、恐れ多くも一つだけよろしいでしょうか」
「止めてください。貴方の思う通り難破で筋の通ってない天狗ですよ私は。
・・・・・・それで、なんですか?」
「
「はっ、有り得ませんね。
埃被った権力なんて窮屈なものより、私は自由な身と心踊る情報が大好きです」
案に我が主の代わりとなってほしいと告げている。
文はその意図が分かった上でご免だとばかりに”羽団扇”をひらひらとさせ、烏天狗の正装の裾を掴んではっきりと示して見せた。
――天狗の羽団扇はそれ自体が強力な武器であり、宝である。
それを持つ事が許されるのは大天狗と認められたものか、同等の実力を持つ者のみ。すなわち射命丸文という鳥天狗は、千年以上生きた大妖怪で、幹部で無くともわざわざ天狗の会議に呼ばれるほどのひとかどの妖怪であった。
「
文は椛に別れを告げ、自宅からいつもの私服に着替えて人里へと再び山を下りたのだった。
◆
人里に下りてみると、一時は不安と混乱で活気のかの字も無かったが、すっかり元に戻り、以前の活気を取り戻していた。
目的の人物を探し、辺りを見回すがなかなか見つけられない。
広場で人間の子供を集めて劇をやっているおそろく魔法使いの人形師に、市場で必死に正気を疑う量の食材を買い込んでいる人魂を連れた銀髪の少女、そして額に手を当てている寺子屋の教師。
初めの二人が途轍もなく気になるが、今は優先すべきものがある。
気を抜けば二人のどちらかにしがみついて、ネタをくれるまで放さない所だが、血の涙を流す思いで、寺子屋の教師に近づいた。
「……ぐぐぐ、こんにちは、慧音先生」
「ん? 射命丸か。……どうした、大変おかしな顔をしているぞ」
「気にしないでください。
それより霧雨魔理沙さんを見ませんでしたか?」
二人の出会いは文の取材から始まっていた。
幻想郷が出来た際に、わざわざ人里の守護者になった奇特な半妖に取材してから随分と経つ。気心が知れた、というわけではないがそれなりの長い付き合いではある。
「理・・・・・・魔理沙か。タイミングが良いな、先ほど逃げられたばかりだ。
あの子は、あちらの方へ向かったぞ」
「おぉ、ありがとうございます、慧音先生!
では失礼して、魔理沙さんの後を追わせて頂きますのでこれでっ!」
「む、待ってくれ、射命丸!
魔理沙に会ったら、怒ってなどいないから顔を見せてほしいと伝えてくれっ!」
「承りましょう!」
口だけで返事をして、猛スピードで後を追う。
早くしないと本当にネタが逃げてしまうところだ。
人気の多い通りを抜け、静かな路地裏で辺りを見回す。
幸運な事に、建物の陰からはみ出した古めかしい黒い帽子と金の房が見えた。
「……魔理沙さん、見つけましたよ!」
「わっ、やべえ!?」
警戒していた最中に突然の来襲。
魔理沙が逃げようとするが、自慢の翼で軽がると文は目の前に躍り出た。
「え? ……なんだ、文かよ。驚かすなって」
「はい、清く正しく射命丸でございます。
突然ですが、インタビューに答えてくれませんかっ」
「わりぃな、私は今急がしいんだぜ」
「そこをなんとか! ……そうそう慧音先生が探してましたよ?」
「!? な、もしかして場所を言ったのか?」
「さぁ、どうですかねぇ。受けて頂ければ当方の自慢の翼をお貸ししますよ」
「ちぇっ、わかったよ。
……で、なるべく短くな。インタビューってなんだぜ?」
文は表に出さないが心の中でガッツポーズを取る。
先の異変の渦中の人物の一人。さんざん探し回ったがようやく取材の許可をもらえた。
ちなみに、二人も知り合いだ。
こちらもまた、魔法の森から奇跡の生還を果たした魔理沙に文が突撃取材を行った為である。
「はい! ぜひとも魔理沙さんの知っている異変について教えてもらいたいんですよ」
「なんだ、異変か。あれから結構経ってるし、もう知ってるだろ?」
「いえいえ、お恥ずかしながら生憎私も
「ふうん、まぁ良いけど私でもわからない話もあるし、言いたく無い事もあるぜ。それでもいいか?」
「もちろんですともっ!」
――――少女説明中
やはりこの白黒魔法使いに聞いて正解だった。
件の紅魔館や八雲紫に聞いても良いが、意図的に隠されるか間違った答えに誘導される可能性もある。
その点この少女の立場は客観的に見るにはほど良く、また人柄的にも聞きやすかった。
一度魔理沙から教えてもらった内容と文が人里や椛から仕入れた情報を擦り合わせる。
まとめるとこうだ。
・異変解決が始まる前日にスカーレット卿が妖怪の山を襲撃。
・少し前に流行り出した『弾幕ごっこ』を異変解決に使うつもりだったらしい。
・途中博麗の巫女や白黒魔法使いの概ね優勢で進められていたが、最後の最後に問題が発生。
・スカーレット卿の妹君が”バケモノ”とやらに取り憑かれて暴走し、結果紅魔館の住人も含めて事態の収拾にあたる始末に。
(普通に考えれば外道が妹君に手を出したとみれますが、それならばあの八雲紫が我々天狗に何もしてこないのは虫が良すぎます。奴では無いにしても妹君が出てくるタイミングは半ば狙っていたかのような。事はそう単純では無くもっと別の何かがありますね)
「……ふむ。なんというかその」
「あぁ、お粗末だよな。私自体も不甲斐ない。
でも言い訳になるが
「え、あ、そうですね。それ程強敵だったと。
……それで最後は博麗霊夢、スカーレット卿に十六夜咲夜というその従者が力を合わせ解決したというわけですね」
「あぁ、そうだ」
「中でもその従者の方が解決の決め手になったと」
「あぁ。……まぁ実際に封印したのは霊夢だけどな」
今出た話のうち幻想郷に伝わっているものはあまり多く無く、博麗の巫女が親玉を退治したことと、その後吸血鬼が統べる紅魔館が霧の湖に出現したくらいのものだ。それが蓋を開けてみればそんな事態になっていたとは。
「とても気になりますねぇ、その十六夜咲夜という方はどんな能力をお持ちで?」
「ん、まぁ隠すどころか自分から言ってたからいいか。
『時間を操る程度の能力』って言って、時間を止められるらしいぜ。
最後にどうやったかは、むしろ私が教えてほしいぞ」
「なんと! 『時間を操る』ですかっ!? そんな事が出来るなら確かに決め手というのも頷けますね!」
「あぁ、ていうか反則だぜ」
魔理沙も肩を竦めて負けたという仕草を取る。
何かあるとは思っていたが、文の予想を遥かに超える事態となっていた。
(こうしてはいられません、早く帰って書き上げねば)
「ありがとうございました、魔理沙さん!
とても良い情報が聞けました、さっそく帰って記事にしたいと思います!」
「お安い御用だぜ。
というか慧音のやつは……、まぁこんだけ経っても来ないなら安心か。
それじゃあ私も帰るとするぜ」
「えぇそれでは。
……そうそう、慧音先生から伝言で『怒ってないから顔を見せてほしい』そうですよ」
「なっ!? おまえ初めから全部知ってて黙ってたな!」
「あやややや、いったいなんのことですかねー?
それではワクタシめはこの辺でっ」
「まちやがれ、この野郎!」
バレては仕方ないと一目散に逃げる文。
魔理沙が箒に跨って必死に追いかけるが、彼女の翼は都合が良い事に『幻想郷最速』であった。
(ふふふ、やはり人間の側にいると少しも退屈しませんね。
まったく、
◆
帰って自室の仕事机向かって席に着く。
湧き水の様に溢れ出る推測が、滑らせる筆を止めることを知らない。
むしろ、溢れすぎて収束がつかないほどだ。
どの切り口から入っても、特ダネになる。
ああでもない、こうでもないと言いながら夢中で原稿に文字を書き連ねていくが、いまいちしっくり来ない。
失敗に終わった紙をクシャクシャと丸めて後ろに放り投げ、また次の原稿に移るが期待に反してなかなか完成する事は無かった。
興味を引くネタは尽きない。
スカーレット卿の来襲。天狗側の騒動。紅魔館の出現。
新たな時代の幕開けとなる異変の概要。異変解決者の実力。そして幻想郷の管理者の思惑。
前者二つは立場上、絶対に記事にする事は出来ないがどれをとってもそれだけで原稿一本掛ける。しかし肝心の核心を何一つ得ていない。
ならば話題の中心地へと足を運ぶしかなかった。
(やっぱり、渦中の紅魔館へ電撃取材をしに行くしかないんですねぇ)
だがしかし、忘れた頃に
「……射命丸、おるであろう。入るぞ」
「な、あ、ちょっ!?」
「……ほう、精が出るな」
「こ、ここここっここ、これは天魔様。
この様な汚ならしい場所に何様でございますでしょうかっ!?
ほ、ほら、ち、散らかってますし、ワタクシなぞの下々になどお会いになるだけで、目の毒でございますよ。
さぁ、でましょう。すぐ引き返しましょう!」
(そのまま帰って、忘れてくださいー!)
「気にしておらん。それよりまた人里に下りたな、射命丸」
「ひぇっ!? なな、なんのことですかねー、私はちゃんと”しばらく”おとなしくしていましたよ。
この清く正しい射命丸、誓って嘘は言いませんっ!」
嘘である。
文は隠れて里へ何度か足を運び、遠回りしながらもコツコツと情報を集めていた。
そして文が言っている事は、ちょうど今日解禁されたばかりの閉口令についてだ。
例の騒動の代償として、天狗はおろか妖怪の山にいる住人は皆口を閉ざされ、結果
また一部の件については、一生他人に語ることも許されない。
「あわてるな。咎める気など毛頭無い。
今日は別の事を告げに来た」
「え? 本当ですか?
いやー実は何度か情報を仕入れに行ったんですが、苦労したのに無駄足だったんですよねー。
天魔様、ちょちょいとワタクシめに教えて頂けませんか!」
「はっはっはっ!
相変わらずおぬしは調子が良いな。
――――だめだ。だが、以降は好きにやれ。
我らの恥も少々の事は目を瞑る。全てワシが許可しよう」
随分出遅れてしまったが、今日を節目に天狗も妖怪の山も新たな時代を迎える。止まった考えの者達がどんなに足掻こうと時代の流れには着いてこられるわけなどない。
「なんと! あやややや、いいんですかやっちゃいますよ、天魔様!」
「あぁ、良くも悪くも
おっと、おぬしにはこうであったな。
――――とびきりのネタを楽しみにしておるぞ、文」
(……わかりやすい誘い文句ですねぇ。
ですがここは、素直に受けるとしましょうか)
「ふふ。こういっては何ですが
そしてお任せください、幻想郷中が度肝を抜かす大スクープを『文々。新聞』が必ずやお届け致しましょう!!」
伝統の幻想ブン屋は今日も絶好調である。
精進あるのみ。
またしても咲夜さんの影(出番)が薄く・・・・・・。
補足:
・射命丸文と犬走椛の仲について。
公式では少しも良くありません。
ですが、本作ではあるはずのなかった出来事により、椛の認識は覆えされ、二人の関係も変化しております。
・射命丸文が椛の罰に口添えした理由
目立つ者(働き者)が罰せられるというシーンが少し自分と重なったから。
要は天狗社会そのものが嫌いという話。
・幻想郷最速。
一応原作tipsテキストにちゃんと書いてありますが、そのままの意味なのか天狗という種族を指しての比喩なのかわかりません。が、とりあえずここでは最速で。
・大天狗の死因。
処刑されたのは極めて一部のものしか知らないので、皆の認識は幽閉後の自刃(自殺)です。
※16/04/06 エピソード番号付与
※16/07/14 閉口令⇒緘口令 修正