転生したら猫かぶりのあの子になっていた   作:秀吉組

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第23話

Aクラスに恐ろしい悪魔が訪れ、そして去ってからしばらくして坂本君達がうちのクラスにやってきた

 

 

「お邪魔するぞ、って何かあった、よな?……やっぱアレは少し破壊力有りすぎたか」

 

 

凹んでいるうちのクラスメイトを見回して坂本君が何か思い当たることがあったのか納得した様子でそう呟いていた

 

 

「ええ、かなり酷いモノが来たものでね。ところでFクラスの中心メンバー引き連れてうちに一体何か用? 坂本君」

 

 

「秀吉姉か。Bクラス戦では世話になったな」

 

 

「……一体何のことを言っているのか分からないわ。私はあの時教室内にいたんだから」

 

 

「そうなのか。いや実はなうちのクラスの奴が秀吉にそっくりな奴を見たって言ってな。しかもそいつのおかげでBクラス戦に勝てた訳なんだが違うのか」

 

 

「この世には自分にそっくりなのが三人は居るっていう話らしいからきっとそっくりさんでも見たんでしょ」

 

 

「……まあそういうことにしておこう。それで本題なんだが俺達FクラスはAクラスに対して決闘での試召戦争を申し込む!」

 

 

やはり原作通りそういう話になったか。さてこれをどう対応すべきか、だな……

 

 

「決闘、ね。それは一体誰と誰がやるのかしら?」

 

 

「姫路が出ると警戒しているのだろう?安心してくれ出るのは俺だ。そして相手はAクラス代表だ!」

 

 

「ふ~ん、姫路さんではなくわざわざ代表である坂本君が? しかも相手をうちの代表にえらぶとはね。うちの代表が学年トップの成績の持ち主であることを知らないはずないし……、代表に勝てる教科でもあるのかしら?「確実に」勝てる奴を……」

 

 

「! ……まあな」

 

 

一瞬だけど表情が険しくなったわね。となるとやはり原作と同じ歴史の年号か……

 

 

どうする?このまま話を飲むか?だが本当にその通りだとはまだ分からないし……

 

 

「……うちの代表が負けるなんて思えないけど万が一ということもあるから安易にはその案には乗れないわね」

 

 

「偉く慎重だな? たかがFクラスの代表だぞ俺は」

 

 

「そのFクラスの代表だからこそ慎重になるのよ。Fクラスを格上のクラスを相手に勝利に導いてきた貴方の計略と策謀にはFクラスだからという観念を捨てて警戒すべき人物だと私は思っているわ」

 

 

「そいつはまた過大評価どうも。……少し話が変わるがCクラスと戦ったんだろう? どうだったんだ?」

 

 

「見ての通り設備は変わらずよ。まあ開始して30分くらいで終わったし」

 

 

データを取るためという建前からこの一戦の発端は非公式の扱いとなっているので噂ではCクラスがAクラスに挑んだということになっている

 

 

「そうか、やはりCクラスじゃ相手にならなかったか。……だったらBクラスならどうだ?」

 

 

「……そういう事。Bクラスに戦争の用意があると私達に知らせ私達が要件を飲まない場合はBクラスに攻めさせ私達が消耗したところにFクラスが攻めて来るって訳ね」

 

 

「さあそいつはどうかな? チャンスがあればうち以外にも狙ってくるクラスがあるかもな?」

 

 

それはDクラスそしてEクラスも参戦するかもしれないと言うわけか、……さすが神童と言われていただけの事はあるわね。ったくその才能をもっと違うことに使いなさいよね!!

 

 

「……一騎打ちの提案は飲めない。だけど五対五の代表戦だったら受けてもいいわ」

 

 

「代表戦か。ならその代わりハンデとして教科はこちらで選ばせてもらう」

 

 

「う、うーん。それは……」

 

 

そのハンデに中々答えが出ないそんな時だった

 

 

「……その条件飲んでもいい」

 

 

振り返るといつの間にか代表が帰ってきていた

 

 

「代表帰ってきてたんだ。でもいいの?」

 

 

「うん。ただし条件がある」

 

 

「条件?」

 

 

「そう。それは……」

 

 

代表はうちのクラスに来ていた姫路さんを値踏みするように観察すると

 

 

「……負けた方は何でも一つ言うことを聞くこと」

 

 

そう言うとFクラス側がいきなり騒ぎ始めた。まあ恐らく代表が同性愛者と言う噂を信じてその代表が姫路さんを見ていたものだから勘違いしたんでしょうね

 

 

「はあ~、……じゃあこうしましょう?勝負内容は五つの内三つはそっちで決めて残り二つはこっちで決めさせて。それでどう?」

 

 

「まあそれが妥当だな。……わかった交渉成立だな」

 

 

「ゆ、雄二! 何を勝手に! まだ姫路さんの了承をとってないじゃないか!」

 

 

いや吉井君、うちの代表にその気ないから……

 

 

「心配するな。絶対に姫路には迷惑はかけない」

 

 

「……勝負はいつ?」

 

 

「そうだな。十時からでいいか?」

 

 

「……わかった」

 

 

代表はそう言うと坂本君に背を向けるとそのまま自分の席に戻っていった、何かを改めて決意した強い目をしたまま

 

 

「よし。交渉は成立だ。一旦教室に戻るぞ」

 

 

交渉を終えFクラスがうちのクラスを後にした。Fクラスとの決戦がもうすぐ始まろうとしていた


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