転生したら猫かぶりのあの子になっていた   作:秀吉組

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第24話

Fクラスとの決戦がもう間もなく始まろうとしていた。そんな時私はとあるお願いを代表に頼んでいた

 

 

「……と言う訳だから難しいとは思うけど何とかなりそう?代表」

 

 

「……うん、時間ぎりぎりまでやれば何とかなる」

 

 

「本当!? なら代表は時間ぎりぎりまでそれに専念して。それまでは私が代表の代わりに指揮を取っておくから」

 

 

「……分かった。お願い優子」

 

 

そして時間が流れ決戦の時を迎えた

 

 

戦いの場はAクラスの教室で行われることになった。まあFクラスの教室では教室が余りにもオンボロなのでそこで戦えば旧校舎自体を破壊しかねないからだ

 

 

教室内を二つに分けAクラスとFクラスに対峙していた。そして中央には今回の戦いの見届け役として高橋先生がいた

 

 

「ではこれよりAクラスとFクラスの五対五の代表戦を行います。一回戦を始めます、選手前に」

 

 

「ではワシが出ようかの」

 

 

Fクラスからは秀吉が出てきた

 

 

「佐藤さん、お願いできる?」

 

 

「わかりました!」

 

 

そう言って前に出ようとする佐藤さんを「佐藤さん! ちょっと待って!」と途中で呼び止めた

 

 

「ど、どうかしましたか?木下さん」

 

 

「あのね? ちょっと頼みがあるんだけどいいかな? 選択教科で英語をチョイスして欲しいんだけどいいかな?」

 

 

「はあ……? 別に構いませんけど?」

 

 

「ごめん! 今度美味しいケーキ奢るから!」

 

 

私は手を合わせて頭を下げた

 

 

「あはは、楽しみにしてますね。……では行ってきます!」

 

 

そう言うと真剣な眼差しで前に出る佐藤さん

 

 

A,Fの代表が教室中央に対峙し戦いの準備が出来た

 

 

「では戦いの選択科目は何にしますか?」

 

 

「英語でお願いします」

 

 

「よろしいですか?木下君」

 

 

「異存はないのじゃ」

 

 

「わかりました。では対戦科目「英語」了承します!」

 

 

高橋先生がそう宣言すると教室内に召喚獣を召喚するフィールドが発生した

 

 

「「試獣召喚(サモン)!」」

 

 

Aクラス 佐藤美穂

362点

 

VS

 

Fクラス 木下秀吉

84点

 

 

「では一回戦はじ―」

 

 

「ちょっと待って貰っても宜しいですか? 高橋先生」

 

 

「どうかしましたか? 優子さん」

 

 

「はい。ちょ~と姉弟で話すことが出来ましたのですぐ済みますので宜しいですか?」ニコニコ

 

 

「わかりました。ですが手短にお願いしますね」

 

 

「はい♪ ありがとうございます」

 

 

そう言うと笑顔で秀吉に向かう優子

 

 

「ひでよし~♪ ちょ~と聞きたいことがあるんだけどな~♪」ニコニコ

 

 

「な、なんじゃ? あ、姉上」

 

 

「私新学期始まるとき言ったよね? いくつかの教科Dクラスぐらいにしときなさいって。なのにこの点数は一体どういう事なのかな? かな?」ニコニコ

 

 

ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!

 

 

ニコニコしているはずなのに圧倒的威圧感で迫る優子。それはこれで鉈など持っていればとある村にいる少女の風格十分なほどだったという

 

 

「あ、姉上!こ、これには、そ、その、色々ありまして……」ガタガタガタガタ!!!!

 

 

「ひでよし~♪ そこに正座なさい……」ギロり!!

 

 

「ひゃ、ひゃぃぃ!!!」すぐさま正座する秀吉

 

 

「全くもう~!! 佐藤さんに頼んで対戦科目英語にしてもらってアンタの点数見てみればなんなのあの点数は」

 

 

「い、いやそれは、それに姉上はいくつかの教科といっておったし……。英語は良いかと」

 

 

「英語は必修科目じゃないの! それに演劇でも英語力は必要でしょうが! だから普段から努力を……」くどくどくどくどくど

 

 

「は、はい……」ショボ~ん

 

 

召喚獣を召喚した状態なので召喚獣も召喚者と同じくリンクして正座してショボ~んとしているというシュールな光景になっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あのさ瑞希」

 

 

「な、なんですか? 美波ちゃん」

 

 

「うちら代表戦とは言え試召戦争してるのよね?」

 

 

「ええ……、そのはずですけど……」

 

 

「うちらが今までやってきた試召戦争ってさなんか殺伐とした空気でやってきたじゃない? でもこの空気はさ…」

 

 

「ええ……、なんか隠してあった悪い点数のテストを見つかってお母さんに怒られている図みたいで木下君には悪いですけどなんか和んじゃいますよね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あの優子さん?そろそろいいですか?」

 

 

「あ、すみません高橋先生。そう言うことだからもう少し頑張るように! いいわね?」

 

 

そう言ってAクラス陣内に戻る優子

 

 

「では改めて……、一回戦はじめ!!」

 

 

「はあ~(しょんぼり)」

 

 

「え、え~と、攻撃してもいいのかな? これ」

 

 

くどくどと説教を受けた直後に戦えと言われても秀吉のモチベーションが上がるはずも無くこの戦いはAクラスの勝利で終わった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Fクラス陣内

 

 

「皆、すまぬ。負けてしまったのじゃ……」

 

 

「き、気にしなくてもいいよ秀吉。ねえ?雄二」

 

 

「あ、ああ。あれはちょっとな……。まあその……ドンマイだ秀吉」

 

 

「姉上に怒られてしまったのじゃ……(しょんぼり)」

 

 

「大丈夫よ木下。アンタのお姉さんもう怒ってないって」

 

 

「そうですよ木下君」

 

 

「……そうじゃろうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃Aクラス陣内

 

 

「はあ~、ちょっと強く叱りすぎたかな~。でも強く言わないとアイツの為にもならないし! でも言いすぎたかもしれないし……(しょんぼり)」

 

 

「あ、あはは。そんなに気にするんだったら強く言わなきゃいいのに」

 

 

実は姉のほうもしょんぼりしてたり


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