転生したら猫かぶりのあの子になっていた   作:秀吉組

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第31話

「貰いました!!!!」

 

 

振り替えると大剣が優子の召喚獣に迫っていた

 

 

「クッ!!」

 

 

回避は無理と判断した優子は召喚獣にピストルクロスボウを縦に持ち変えさせ盾代わりにしたが……

 

 

 

ドォォォォォンンン!!!!!

 

 

物凄い衝撃音と共に優子の召喚獣が吹き飛ばさせていた。しかも

 

 

 

 

Fクラス 姫路瑞希

 

総合科目 4207点

 

VS

 

Aクラス 木下優子

 

総合科目 3841点

 

 

ガードしたにも関わらずダメージを受けていたのだ

 

 

「ガードしたのにそれでもダメージ貰ったの!? ったく!! ホント相性が悪いったらありゃしない!」

 

 

何とか自分の召喚獣の得意な間合いまで離れようとするがそうさせまいと姫路の召喚獣が間合いを狭めながら猛攻を仕掛けてきた

 

 

ガードしてはダメと重い極力回避に努めこれ以上離されまいとする優子だがやはり所々回避が間に合わずガードしては飛ばされる場面が何度か続き……

 

 

 

 

Fクラス 姫路瑞希

 

総合科目 4207点

 

VS

 

Aクラス 木下優子

 

総合科目 3168点

 

 

ついに千点差付けられてしまった

 

 

 

 

 

「やはり姫路相手じゃ分が悪いか……」

 

「よくやったよ木下さんは。もうここは負けて代表に任せようよ」

 

 

 

などとAクラス内からこんな発言が飛び出し始めAクラスに諦めムードが流れようとしていた

 

 

「諦めるにはまだ早いんじゃないかな?」

 

 

「工藤さん?」

 

 

「ああ見えて優子結構負けず嫌いな子なんだよ? よく見てみてよ優子の目」

 

 

愛子に言われた方向に視線を向けるとそこには千点差付けられても戦意を失わずにしっかりと相手を見ている目をした優子の姿があった

 

 

「あの目、何か考えている時の目だよ。 まだ優子はこの勝負終わらせる気はないみたいだよ?」

 

 

愛子は自信満々にそう言った。自信満々に言われた本人はと言うと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優子Side

 

 

 

攻撃早っ!?ああ……もう諦めようかな……(泣)

 

 

実は結構泣きそうだったりする……

 

 

ああ、でも時間稼がないといけないし腕輪も使わずに負けるのも何か癪だし。 ……それにやっと遠くて見えなかった背中が手の届くとこをまできたんだからこのままやられっぱなしじゃ嫌だしね!

 

 

となるとこの状況を変えるにはやっぱり相手に強力な一撃を入れて流れを変えるしかないか……

 

 

でもこっちは今防戦一方の手一杯で離れて攻撃させてくれないときてる。そうなると離れずに攻撃となるとカウンター、しかも必ず当たる必中のやつを……

 

 

だが相手は速いから当てるとなると相手の意表を付くようなやつじゃないと。でもそんなのあるの? ええい! 何か在るはずよ! 考えろ!私!

 

 

 

 

 

何か手はないかと思案していて集中力が欠けてしまったのか姫路の召喚獣から一瞬目を離してしまった

 

 

それが最大の危機を迎えるハメになった

 

 

「優子!!!」

 

 

「!!」

 

 

愛子の声に気が付くと大剣が自身の召喚獣の目の前に迫っていた

 

 

「くっ!?、あ、あれ!?」バタン!!

 

 

「ハッ!!」

 

 

「う、うわわ!!」

 

 

横から迫る刃に何とか頭一つ後ろに急いで下げた為体勢を崩して転んでしまい大剣で上から串刺しになりそうになったが横に転がり急いで立ち上がった

 

 

危ない危ない、考えてたらやられる所だったわ。でも今の感じ確か以前秀吉の部屋にあった漫画に……

 

 

ん? あ! あった! とびっきりのカウンター! 正直成功率メチャクチャ低いし練習なし、本番一発勝負だけどこのままずるずる行けばどちらにしろ負けるんだし……

 

 

 

 

 

 

一か八か賭けてみますか!

 

 

そう決めると優子は召喚獣に武器を姫路の召喚獣に向けたまま後ろ歩きで離れる動きを見せた

 

 

「させません!!」

 

 

それを阻止しようと迫る姫路の召喚獣。それを迎撃するべく一斉に数発の矢を打ち込むが回避されその距離はどんどん狭まっていく

 

 

そしてもう一度優子が矢を放つがそれを横に回避し遂に目の前まで接近し

 

 

「もう逃しません!!」

 

 

回避した勢いのまま大剣を横にし切りかかりそれは優子の召喚獣の首元に迫っていた

 

 

このタイミングならガードは無理、姫路はそう思いこの一撃に勝利を確信していた。次の瞬間には自分の武器が相手を捉え消し去る瞬間を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが……

 

 

 

「え?」

 

 

次に姫路の目に移った光景は大剣が虚しく空を斬るものだった。それは自身にはスローモーションに見えた

 

 

なら相手は何処に!? そう考えた姫路の目が下を向き捉えたのはこちらをギロりと捉える視線

 

 

それを見た次の瞬間だった

 

 

二体の召喚獣の間で爆風と爆音が起き自身の召喚獣が後方に吹き飛ばされる光景が映ったのは


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