雅さん達の他に新たに秋山小町ちゃんとの出会いからしばらく時が流れた
清涼祭の準備もそろそろ完了間近までになっていた
まあ、ひとクラスだけ他のクラスが準備している中野球とかしていたおかげで他のクラスと比べてかなり慌てて準備していたようだが何とかなったらしい
私のクラスのAクラスは店の内装工事は完了し後はテーブルにクロスをかけたり、容器の数の確認、制服のサイズをチェックするくらいなものなんだけど…
「さ~て?これは一体どういう事なのか詳しく説明してもらいましょうか?」 ぴこぴこ
制服のサイズを確認するために試着した時に問題が発生した
まあ……問題が起きたのは何故か私の制服だけなんだけど……
問題は二点。まず第一に他の制服に比べてスカートの丈が短いこと
そして二点目。 これが大いに目立つことなのだが何故か私の制服には猫ミミとしっぽが付いていた
しかも人の音声に反応してぴこぴこと動く無駄な機能付きの……
「あれ~?何でこうなっちゃったんだろうね?」 (棒)
「……世の中には不思議がいっぱい」 (棒)
「明らかにあんたらの仕業でしょうが!?」
「でもその割にはきちんと付けてるよね?」 ニヤニヤ
「こ、これは制服と一緒にあったから付けただけよ!」
「……怪しいと思えば付けなければいいのに。 私の事をちゃんと理解していてくれる優子のような友人を持てて私は嬉しい」
「ううう!! …一体誰がこんなの持ってきたのよ?」
「「学園長」」
あの人か!? なんっつう物をこの二人に渡してるんだ!!
「なんで学園長がこんなもの持ってきてるのよ?」
「ほら?前にCクラスとの試召戦争の時のご褒美で清涼祭の時少し大目に見てもらえるって奴で」
あーそういえばそんな約束あったような……
「それで優子を可愛く萌える子に出来るアイテムを要求したんだよ!」
「要求しないで!!」 (泣
こんなの付けて接客なんてしたら新たな黒歴史の誕生よ!
「と、とにかく! 当日はこんな猫ミミは付けないしスカートが短い制服も着ませんからね!」
「えー、着てよ~すごく可愛いよ? ねえ?」
愛子が周りにいるクラスの女の子達にそう尋ねると皆がうんうんと首を縦に降っていた
「なっ!?」
「……試召戦争の時、優子の為に一生懸命戦ったのにな~」
うっ! ←グサ
「Cクラス戦の時、私達も頑張ったんだけどな~」
ううっ!! ←←グサ
「……私も頭痛いの堪えて頑張った」
うううっ!!!←←←グサ
「わ、分かった! 分かりました! 着ます! 付けます!」
「いや~優子ならきっと分かって貰えると思ったよ~♫」
「…計画通り」
「やった~♫」
ううう、愛子や代表ならまだしもまさかクラスの女の子達までグルだったなんて……。なんて計画的犯行だ、トホホ……
私が愛子達の悪しき(?)計画にガクっとしていたそんな時だった
ブルブル♫~♫~
私の携帯が鳴り出した。 私は急いで携帯を取り掛けてきた相手を画面で確認すると
そこには学園長と表示されていた
この時私は本日最大級の嫌な予感をひしひしと感じ取っていた