転生したら猫かぶりのあの子になっていた   作:秀吉組

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いい先生がいれば当然その逆もまたいる訳で・・・


第43話

ブルブルと振動している携帯の画面には学園長と表示されていた

 

 

な、なんか今これ取りたくないな~。 す~ごく嫌な予感がする……

 

 

でもこれ取らないと後で学園長になんて言われるか分からないしな……。はあ~

 

 

私は恐る恐る「通話」のボタンを押した

 

 

「あ、はい。も、もしもし?学園長先生、あの~なんでしょうか?」

 

 

「私だと分かっているならすぐに取りな。アンタに用がある、すぐに学園長室に来るように。以上」

 

 

そう言うと電話を切った

 

 

「誰からだったの?」

 

 

「ん?あ、ああ、ちょっとね。みんなごめん。ちょっと用ができたから少し外すね・・・」

 

 

「?う、うん。でも大丈夫?なんかすごく疲れた顔してるけど?」

 

 

「あ、あはは。大丈夫。……ホントはすごく行きたくないけど行かなかったらもっと大変な事になりそうだから……」

 

 

「え、えーと、……がんばれ」

 

 

クラスメイトに見送られながら私はトボトボと学園長室へと向かった

 

 

「一体どんなことやらさせられるんだろう・・・」

 

 

色んな事を想定しながら歩いていると

 

 

「おや?これは木下さん。こんなところで何をしているのかな?」

 

 

そう言われて振り替えるとそこにいたのは教頭の竹原先生だった

 

 

「あ、はい。ちょっと学園長先生に呼ばれまして」

 

 

「ほう・・・学園長に、ね・・・」

 

 

そう言うとこっちを見ながら何か考え事をする竹原先生

 

 

「あ、あの~?何か?」

 

 

「あ、ああ。すまない、少し考え事をしてしまった。そうそう高橋先生から聞いているよ。なんでも喫茶店をするみたいだね」

 

 

「は、はい」

 

 

「きっと素晴らしい喫茶店になるよ。なにせキミ達「A」クラスが作ったんだ。間違いない」

 

 

「・・・ありがとうございます。きっとクラスの皆も喜びますよ」

 

 

そう言ってくる教頭に私は笑顔で答えた

 

 

しかし心は全く逆だった

 

 

この竹原先生は一部の女子生徒に鋭い目つきとクールな態度で人気の先生らしいのだが私はこの先生は好きになれない

 

 

上位のクラス、それも教師の言うことをきく生徒、いわゆる「優等生」には友好的な態度をとるが下位のクラスに対しては全く逆の先生だからだ

 

 

特にFクラスに対するものは酷いものだ

 

 

前に一度体育館で演劇の練習に励む秀吉達を見かけたときふと体育館入口近くでそれを見ている教頭先生を見かけた

 

 

その時私は用事があったので教頭先生の後ろを通って通過しようとしたその時だった。それが聞こえたのは

 

 

「学力はクズだが猿真似は上手いじゃないか。さすがFクラスか?ははは・・・」

 

 

それを聞いた時から私はこの先生には嫌な感情しか抱けなくなっていた

 

 

「・・・すみません。急いでいますので」

 

 

「ああ、時間を取らせて済まなかったね」

 

 

「・・・失礼します」

 

 

私はそう言うと少し早足でその場を去った

 

 

少しでもこの嫌悪感から離れたくて・・・




作者はアンチ竹原です
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