転生したら猫かぶりのあの子になっていた   作:秀吉組

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第50話

 

 

 

(ど、どうしよう……)

 

 

秋山小町は目の前で起っている事に困惑していた

 

 

友人と自分のひとつ上の先輩の二人がなにやら重い空気を作っているからだ

 

 

しかもお互い笑顔で牽制しあっているので余計に怖い……

 

 

(だ、誰かこの状況なんとかして~)

 

 

そう祈っているとそれが通じたのか店員の一人がこちらで頼んだ注文の品を持ってやってきた

 

 

「ご注文のケーキセットお持ちしました。 ってもう! なにやってるの? 代表」

 

 

「……愛子」

 

 

「お客さん達に怖い顔しちゃダメだよ?」

 

 

「……怖い顔なんてしてない」

 

 

「じゃあ怖い笑顔になってました」

 

 

 翔子はうっ…と気まずい顔になりそれを見ていた永姫はそうだそうだと言わんばかりにニヤニヤしていると

 

 

「…永姫ちゃんもうちの代表とおんなじ位怖い笑顔なってたよ」

 

 

「え”!? ……な、なってました?」

 

 

「うん。 君の隣のお友達が怖がる位には。」

 

 

そう言われてサッとこっちを向くと

 

 

「……そんなに?」

 

 

「……うん」

 

 

私がこういうとなんか凄く頭を抱えて唸ってた

 

 

そんな時、ライトグリーンのショートヘアのメイドさんが話し掛けてきた

 

 

「そういえば君とは初めてだったよね? 初めまして! 二年の工藤愛子です。よろしくね」

 

 

「あ、は、はい! 秋山小町です。 よろしくお願いします」

 

 

「んで、こっちのさっきまで怖い笑顔振りまいてたメイドがうちのクラスの代表、霧島翔子」

 

 

「……怖い笑顔なんてしてない」ぷい

 

 

さっきのことを指摘されて拗ねているこの人が霧島翔子さん……

 

 

なんか可愛い代表さんだな……

 

 

「ところでさ、小町ちゃん達はどうやってうちのクラスの出し物知ってたの?」

 

 

「ああ。 それはバイトの先輩から木下先輩がメイド喫茶やるみたいだよって教えてもらって」

 

 

「なるほどね、それでボクらのお店に来てくれた訳だね」

 

 

「はい。……あのつかぬことをお聞きするんですが」

 

 

「ん?」

 

 

「なんでこの二人は険悪なムードを作ってしまうんでしょうか?」

 

 

少し目を離しているとまた二人がバチバチと火花でも散ってるんじゃないかと思うくらい視線を交差しあっていた

 

 

「あ、あはは。 これはなんというか恋のライバル故にってやつかな」

 

 

二人の様子を見ながら工藤先輩は苦笑いでそう答えた

 

 

「恋のライバル、ですか」

 

 

「うん。 どうゆう経緯かは知らないけど同じ人を好きになっちゃったみたいで。普段の代表は大人しいんだけど想い人のことになるとどうも暴走しちゃうタチで……」

 

 

「永姫ちゃんもそういう所ありますね……」

 

 

「でもまあ身内の暴走よりマシかもね。……姉思いの弟とか弟とか弟とか弟か」ガタガタ

 

 

「ど、どうしたんですか!? 工藤先輩!?」

 

 

「だ、大丈夫。 ちょっと昔のことを思い出しただけだから」

 

 

「???」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くしゅっ」

 

 

「どうしたの? 秀吉。風邪?」

 

 

「いや別に風邪はひいてはおらぬのじゃが」

 

 

「あ♪ 誰かが噂でもしてるんじゃない? ほら秀吉可愛いから」

 

 

「わしは嬉しくないのじゃ!」

 

 

「あはは。 あ、でももしかしたら秀吉のお姉さんのことかもね~。 ムッツリーニの話じゃAクラスはメイド喫茶でしかも猫耳のメイドさんが出迎えて」

 

 

くれるみたいだよと明久が言おうとした時

 

 

何かがガシッと強い力で両肩を掴んだ

 

 

「アキヒサヨ、ソノハナシクワシク」

 

 

目の前には瞳をハイライトと化した友人が居た

 

 




やっちまった感が否めない・w・;でもこんな秀吉もいいよ、ね?(疑問系

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