書くのは初めてで正直文才には全く自信が無いですが、読んで頂けると嬉しいです。
プシュー、ガタンゴトン……
「はぁ、この定期健診もだるいなぁ」
とある少年は、一人呟く。生まれつき身体が弱いため、月に一度病院で検査を受け、今日はその日である。
(まぁ、やらなきゃ駄目だってのはわかるけど……あぁ、眠くなってきたわ)
家帰ったらやる事ないしゲームでもすっかな、と思いつつ少年は意識をシャットダウンさせた。
……これから彼の身に起こることなどわかる訳もなく、ぐっすりと。
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「ケホッ……やばい、寝過ごしたか……って、は?」
……少年は目覚める。そして寝起きの頭をフル回転させて現状を把握しようとする。
そしてその寝起きの頭が出した結論は……ありえねーだろこれ。マジありえねーだろこれ?という結論だ。
「俺……あれ、電車で寝てたんだっけか?……え、これは夢か?夢ならつねれば直るのか?」
少年は慌てつつも自分のほっぺたを軽くつねる。
……だが、ただ痛いだけであった。
「ッ!痛ぇ……一体何なんだよ……?」
何故、彼はここまで焦り、驚いているのか。
……それは。
「……電車に乗ってて寝て起きたら周りには綺麗な滝がある洞窟の中にいました、ってか?……納得できるかァァァァゲホァッ!」
咳き込みながらも訳わかんねぇよ、と小言でつぶやく少年。
そりゃそうだ、普通の人間なら電車に乗っていたのにいきなり洞窟にいる、で正常でいられるわけが無い。
そしてこの少年は、現在進行形でその状況に陥っている。
「ゲホッ……とにかく、周りを散策するしかないか?こんな綺麗な滝がある洞窟、聞いたこともねぇぞ……ゲホッ」
俺の身体大丈夫なのか……?と少年は自分を心配する。彼は病弱であまり運動が出来ない身体なのだ。
彼は歩く。そして思う。本当にここはどこだ、と。
「くそ……出口はどこだ、早く外に出たいんだが」
歩いていくうちにだんだん道が狭くなっていく。出口と逆の方向に進んでしまったのか?と彼は思う。
「しかし……なんだ、人にも生き物にもまだ遭遇してないな……そろそろ何かに出会ってもいい……!?」
……なんだ、あれは。冗談だろ?と、彼は感じる。そしてあんなものに出会うくらいなら出会わないほうがマシだ、とも思った。
少年の周りには大量のコウモリが飛び回っている。……それもただのコウモリではないのだ。
彼は、あのコウモリを何度も「ゲーム」の世界で見て来ている。
「あれは……ズバットだよ……な?」
そして少年の頭の中に一つの疑問が生まれる。
……俺はポケモンの世界にいるのか?何故だ、何時からだ、何が原因だ、という疑問だ。
しかし、非情な事に彼に考える時間を周りのズバット達は与えない。
「キィィ!」
「やっべぇ……!気づかれたか!?」
いくら何でも生身の人間が襲われたら洒落にならねぇぞ!と少年は走りながら叫ぶ。
だが、彼は病弱の身。すぐに身体の限界は来てしまう。
「……ゲホッ!くっそ、万事休すか……!?」
「キィィィィ!」
何故ポケモンがいる世界に俺はいるのか、そんな疑問を解消することなく死んでしまうんだな、と少年は思う。
……しかし、ここでさらに予期せぬことが起きる。
「ギャウウウッ!」
「キィッ!?」
突如現れた青いポケモンにより、ズバット達は威嚇され、彼を襲うことなく逃げていったのだ。
さらにさらに、この少年にとって訳がわからないような事柄が起きる。
『ぎゃうっ(大丈夫か?)』
「ははっ……奇跡って起こるもんなんだな……大丈夫だよ、ありが……は?」
おかしい。
何故、今自分はポケモンと会話が出来た?という疑問が一瞬で頭の中に浮かんだ。
(……俺、どこかおかしくなっちまったのか?)
『どうした?やっぱどこか痛むの?』
(やっぱり、こいつの言葉が俺にはわかる。……何故?)
ポケモンの世界に迷い込んだという事実も受け入れ難いが、それはそうと仮定して少年は考える。
……普通の人間なら、ポケモンと喋れる能力があるわけが無い。至極当たり前のことだが。
「いや、そういう訳じゃないんだが……なんで俺ポケモンと喋れるの?」
『あれ、確かに言われてみれば何で……まぁでも俺としては面白いからいいや』
ポケモンと話すことが出来るという不思議な能力を持つ病弱な少年、リョウスケと最初のパートナーである青いドラゴンポケモン、タツベイはここ、りゅうせいの滝で出会った。
……そして彼のストーリーはここから始まる。