世界を旅することを夢見た者たち   作:ウグり

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第八話 初めてのポケモンバトル!

「じゃ、ルールだけ決めておくか……一つのバトルにつき出せるポケモンは一体、負け条件は手持ちポケモンが尽きたら、でどうだ?」

 

「そのルールで大丈夫ですよ。うーん、誰を最初に出そうかなぁ……」

 

 

 

リョウスケの出したルールに賛成するイエロー。最初に出すポケモンを何にするか、イエローは迷っている。

 

 

 

『よしっ、俺が全部ぶっ倒して』

 

「お前は後。戻れ、ボーマンダ!」

 

『えっ?ちょっ」

 

 

 

一方、リョウスケのほうは最初に出すポケモンを決めていたのか、自分のボールにボーマンダを戻すリョウスケ。こらー!俺を出せ、リョウスケー!という叫び声が聞こえるが気にしないことにしておこう、と彼はスルーする。

 

 

 

「リョウスケさん、準備はいいですか?」

 

「ああ、いつでもオーケーだ。……いくぞ、イエロー!」

 

 

 

リョウスケの手がわずかながら震える。

 

別にバトルをする事に恐怖を感じていたり、緊張したりしているわけではない。

 

初めてのバトルが楽しみでしょうがない……いわば、武者震いのようなものだ。

 

 

 

「出て来い、イーブイ!」

 

「いけっ、ラッちゃん!」

 

 

 

ここに戦いの火蓋が、切って落とされた。

 

 

 

 

 

~~~

 

 

 

 

 

(あのイーブイってポケモンは図鑑で見たことある……えっと、確か複数の形状に進化する珍しいポケモンだっけ)

 

 

 

イエローは以前、ポケモン図鑑からイーブイの情報を見たことがある。

 

 

 

(確かタイプはノーマル……同じノーマルのラッちゃんならタイプ的には互角なはず)

 

 

 

だったら細かい戦術は抜きにして、とにかく攻撃だ。イエローはそう考え

 

 

 

「ラッちゃん、電光石火!」

 

「イーブイ、こっちも電光石火だ!」

 

 

 

同じタイプのポケモンが同じ技を繰り出す。……だが

 

 

 

『てやあっ!』

 

 

ドンッッ!!

 

 

「ラタッ!?」

 

「ラッちゃん!?」

 

 

 

イーブイのほうが、スピードでもパワーでも上回っていた。

 

 

 

「今だ、畳み掛けろ!イーブイ、突進!」

 

『うおおおっ!』

 

 

 

ガッッ!!!

 

先程の電光石火よりも強烈な一撃がラッタに直撃する……!

 

 

 

「……」

 

「……お疲れ、ラッちゃん」

 

 

 

勝負は一瞬で決した。

 

イエローは戦闘不能になったラッちゃんをボールに戻す。

 

たった二撃で沈めるイーブイの破壊力。イエローのラッちゃんも決して弱くは無いのだが、元々センリに鍛えられていたイーブイはそれをかなり上回っていたのだ。

 

 

 

「元々このイーブイは俺にトレーナーに育ててくれた人……いわば師匠が旅立つときにくれたポケモンだ」

 

「……その師匠の手持ちだったってことですか?」

 

「ああ、だからこいつは相当鍛えられてるよ。……来いイエロー、次だ!」

 

「旅立つときにくれたポケモンですか……だったら」

 

 

 

イエローは一つのボールに手をかける。

 

普通のモンスターボールではなく、ジムリーダー専用のスーパーボールに。

 

 

 

「こっちもジムリーダーから頂いたポケモンで行きます!ゴロすけっ!」

 

「ッ、岩か……」

 

 

 

イーブイのノーマルタイプでは、ゴロすけの岩タイプ相手には相性的にかなり不利だ。

 

 

 

(どうする、ここでボーマンダに……いや、ボーマンダも岩タイプの攻撃には弱いのか)

 

 

 

ボーマンダも飛行タイプが入っているため、岩の攻撃を食らうとかなりのダメージが通ってしまう。

 

リョウスケはどうする、どうすると考えていたが

 

 

 

『ボクにこのまま行かせてよ!大丈夫、相性は悪いけど……そのくらい!』

 

「イーブイ……」

 

 

 

そうだ、トレーナーが迷っていてはどうしようもない。

 

 

 

「悪いな、トレーナーの俺が信じないと駄目だよな。……よしっ、行くぞイーブイ!体当たりだ!」

 

『やあああっ!』

 

「来るっ、ゴロすけ、丸くなって対応して!」

 

 

 

イーブイの勢いのある体当たりがゴロすけにヒットするが、丸くなるで防御力が上昇していた上に元々の攻撃の効果もいまひとつなのでダメージがほとんど通らない。

 

 

 

「ポケモン交代しないんですね、ボクのゴロすけとは相性が悪いはずなのに……」

 

「ああ、イーブイが行けるって言ったんだ。トレーナーの俺が信じなくてどうするって思ってさ……イーブイ、もう一度体当たり!」

 

「ゴロすけ、こっちも体当たりだ!」

 

 

 

ガガガッ!!

 

体当たりのパワーはほぼ互角で、お互い一歩も動かなくなる。

 

 

 

「くっ……パワーは互角か?」

 

(ゴロすけはタイプでは勝ってるのに……このままじゃ埒が明かない)

 

(どうする……イーブイはこのままじゃジリ貧だ)

 

「(だったら……!)ゴロすけ、じ」

 

「(まずい、自爆か!?)イーブイ、距離を取れ!」

 

「(よくわからないけどチャンス!)地震だっ!」

 

 

 

ゴロすけの強力な地震が辺りに広がる。

 

イーブイも中途半端に距離を取ったせいで地震をもろに食らい身動きが取れなくなる……!

 

 

 

「(やっべ、しくった!)イーブイ、逃げろっ!」

 

「させませんよっ!ゴロすけ、動けないイーブイにそのままメガトンパンチだ!」

 

 

 

ガンッ!!

 

動くことが出来なかったイーブイはゴロすけの攻撃をまともに食らってしまい、そのまま……

 

 

 

『……うっ』

 

「くそっ……わりぃ、俺の完全な指示ミスだ。イーブイ、ゆっくり休め」

 

 

 

戦闘不能に陥った。

 

 

 

「……一つ聞いていいですか?」

 

「何だ、イエロー」

 

「いや、何故あそこで距離を取ろうとしたのかなって……」

 

 

 

イエローは一つ疑問に思っていたことがあった。

 

正直あの時、均衡状態で無理やり地震を起こして展開を変えるという割と無謀な作戦をしようとしたのだが、イーブイが引いたおかげでうまいこと技が決まり成功したのだ。

 

あそこであのままイーブイに押し切られてたらもしかしたら危なかったかもしれないのだが……

 

 

 

「いや……その、自爆が来ると思って」

 

 

 

ゴローンというポケモンは本来自爆、大爆発といった自己犠牲技を得意とするポケモンである。それを警戒したリョウスケは距離を取ったというわけだが……

 

 

 

(ボクのゴロすけ、自爆も大爆発も覚えてないんだけどなぁ)

 

 

 

ポケモンを大切にするイエローがそんな技を覚えさせるはずも無く。要するに、リョウスケの必要以上の警戒心が招いたイエローのラッキーな勝利であった。

 

次に切り替えようとしたリョウスケの意思に反応したのか、まだボールが開いていないというのに既に中からガタガタ震えて音がする。

 

 

 

『おい、さっさと俺を出せよ!』

 

「わかってるっての……ってか、もうお前しか頼れる奴がいないんだけどな、ボーマンダ」

 

(来る、リョウスケさんの切り札が……!)

 

 

 

リョウスケはボーマンダが入ったボールに手をかける。

 

 

 

「行くぞぉぉっ!ボーマンダっ!」

 

『っしゃあ!どんな奴であろうと捻り潰す!』

 

 

 

……青い竜が、この戦場(バトルフィールド)に降臨する。




ぬーん、戦闘がなんか上手く書けぬー。
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