嫌われ獄卒復讐記   作:RUIKA

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第一話 閻魔庁からの派遣

「今日からしばらく、仲間が一人増える。」 

 執務室に集まった俺達を見て、肋角さんはなんの前触れもなくそう言った。 

「・・・しばらくということは、派遣ですか?」 

そう尋ねたのは、最初に驚きから回復した木舌だ。 

「うん。今日から三ヶ月間、ね。そろそろ到着する頃だよ。」 

災藤さんがそう言ったタイミングで、 

コンコン 

執務室の扉がノックされた。 

「失礼いたします。閻魔庁から派遣された者ですが、特務室長

官の、肋角殿はいらっしゃいますか?」

「ああ、入ってくれ。」 

  肋角さんが許可すると、音もなく扉が開く。その向こうには、茶色の目に黒髪をした男が立っていた。背丈は、佐疫と同じ位だろうか。田噛と似たような顔つきをしている。だるそうな雰囲気は全くしないが。 

「失礼します。本日より閻魔庁から特務室に派遣されました、

「忌夜」と申します。よろしくお願いいたします。」

 よく通る声で、彼──忌夜は自己紹介をした。腰に双剣がぶら下がっているので、おそらくそれが武器なのだろう。速さで勝負する敵とはあまり戦ったことがないから、ぜひあとで手合わせをしてもらいたいものだ。 

「ああ、遠いところからよく来てくれたな。俺が肋角だ。」 

「私は補佐官の災藤だよ。よろしく。」 

「よろしくお願いします。」 

  忌夜は制帽を取って深々と礼をすると、視線を俺達に向けた。肋角さんにも目で促され、俺達も自己紹介を始める。 

「ほーい!俺平腹!よろしくな!」 

「・・・田噛。」 

「谷裂だ。」 

「俺は佐疫だよ。よろしくね。」 

「俺は木舌。ねえ、ところで君ってお酒飲め──。」 

「斬島という。よろしくな。」 

  酒を飲めるかどうか聞こうとした木舌を遮り、俺も自己紹介を済ませる。忌夜はしばらく俺達を見つめていたが、 

「ああ、よろしく頼む。」 

と言った。 

「それじゃあ、お前達。忌夜に館を案内してやってくれないか?まだここに来たばかりだからな。」 

「はい!」 

 肋角さんの指示に全員で返事をし、順番に執務室を出る。 

「じゃ、行こーぜ!」 

最後に平腹が、忌夜の手を引こうと手を伸ばすが・・・、 

パシッ! 

「!」 

その手は跳ね退けられた。 

 突然のことに動きを止めるが、やられた当の本人はキョトンとしている。 

「・・・すまない。反射でつい、な。」 

「ん!いいって!だいじょぶ!」 

「・・・そうか。」 

 謝罪した忌夜に対し、平腹は明るく対応したが・・・、 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

忌夜の声は、酷く、冷たかった。 




どうも、ルイカです!早速本編更新しました!
今回、第一話は斬島sideです。基本は原作の獄卒side、ほんとに時々主人公sideにしようと思ってます。
そして、遂にオリキャラ、忌夜の登場。初っ端からちょっとツンツンしてますねー。(←自分で書いておきながら)
私は絵が下手なのでイラストをご用意することができません。大変申し訳ありません(;_;)双剣は、お好きな形のものを想像してください。
さて、次回はあのエンジェルsideです!プロローグに載せてない忌夜の経歴も、少し出てきますよー!
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